竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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サウジアラビアがロシアにシリア支援を止めろと脅迫しました!
(概要)
リークされた情報によると、サウジアラビアの諜報員は、今後もロシアがシリア支援を続けるなら、2014年の冬季オリンピック開催中にテロ攻撃を実行すると示唆しロシアを脅迫したようです。これは、3週間前に行われたプーチン大統領とサウジアラビアのスルタン王子との秘密会談の筆記(又は録音)記録の一部であり、それがリークされたことで明らかになりました。
ロシアによるシリア支援に警戒している湾岸地域の反シリア諸国の政府高官らからロシアに警告があったようです。会談の内容がその後にリークされ、ロシアのメディアに提供されました。
その後、反サウジでヒズボラに同情的なレバノンの新聞(As-Safir)により、さらに詳しい内容が明かされました。記事によると、会談の中で、サウジの諜報機関のトップのバンダール氏は、プーチンに対して、シリアへの対応に関する提案とシリア支援を継続した場合のサウジ側の対応を伝えました。
ロシアが彼らに協力しアサド政権が倒れたなら、その見返りに、彼らは、シリアにあるロシア海軍基地を守ることをロシアに約束しました。
しかし、最も注目する点は、バンダール氏がプーチン大統領に伝えた次の脅迫内容です。・・・ロシアが彼らの提案に応じず、今後もシリア支援を継続するなら、来年のソチ冬季オリンピック開催中にテロ攻撃を実行する可能性がある、と伝えたということです。
バンダール氏はさらに、「冬季オリンピックを攻撃する恐れがあるチェチェン武装勢力は我々が支配している。現在、チェチェン武装勢力(テロリスト)はシリアに潜伏しており、我々の思い通りに動いている。彼らは我々には何も抵抗できない。我々はシリア政府を倒す手段として彼らを使っているのだ。しかし彼らはシリアの新たな政治体制には一切関与しないだろう。」と伝えました。さらに、 「全ての反シリア諸国はアメリカから十分な支援を得ている。」とも伝えました。
ロンドンのテレグラフ紙によると、サウジアラビアの王子は、プーチン大統領に対し、ロシアがアサド政権支持を止めたなら、ロシアとの秘密石油取引や天然ガスの契約を保護すると伝えました。つまり、ロシアが彼らに協力すれば、OPECは石油生産に関してロシアと提携するということです。そうなると、世界石油市場に大きな影響をもたらすでしょう。シリアは主要石油生産国ではないため、シリアで何等かの軍事行動が起こされると、石油市場に大きな影響が及びます。
これに対するプーチン大統領の応答は・・・「ロシアは、あなた方が10年前からチェチェン武装勢力を支援していたのは分かっている。しかし、今回、あなた方がそのことを正直に伝えたことと、あなた方が言っている世界的なテロリストと戦うという我々の共通目的とは完全に矛盾している。 我々は、原理原則に従い、友好関係を築くことを望んでいる。アサド政権に対するロシアのスタンスは絶対に変わらない。シリア政府はシリア国民の最高の代弁者であり、人の肝臓を喰ってしまうような残虐な反逆者(反政府側)の代弁者ではない。」と伝えました。
すると、バンダール氏は、「ロシアがサウジアラビアの要請を拒否するなら、必ず、我々はロシアに報復するだろう。」とプーチン大統領に伝えました。
この記録はヨーロッパとアラブの政府高官によってリークされました。翻訳された段階でロシア諜報員がプロパガンダの目的で記録に飾りを付けをした可能性があります。
どうやらサウジアラビアはシリアのアサド政権を倒したくて仕方ないようです。サウジアラビアとロシアの関係は冷え切っています。