竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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サウジアラビア アジア市場向け原油価格引き上げ
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Sputnik 16/1/6
サウジアラビアの国営石油会社アラムコは「アジア諸国の消費者向け、2月の原油卸値を引き上げる」と発表した。
1バレルあたりサウジ原油は60セント引き上げられた。これでサウジによる、アジア市場向け原油価格の引き上げは、2ヶ月連続となった。アジアは、ペルシャ湾岸諸国にとって鍵を握る重要な市場である。サウジの原油輸出量の約60%、イランの輸出量のおよそ90%が、アジア向けだ。
一方欧州市場向けには、サウジアラビアは、原油価格を60セント下げた。北海ブレントに対し$4,85安く自国の原油を販売する考えだ。そうしたことからブレント原油の相場は下がり始め、すでに1バレル37ドル以下で取引されている。
なお米国市場向けの原油価格は、これまでどおりとなる。
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米中央軍元司令官「サウジとイランの紛争が、全面戦争に発展する可能性あり」
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Sputnik 16/1/5
米中央軍元司令官のアンソニー・ジーニー退役海兵隊大将は、Fox Newsのインタビューに答えた中で「サウジアラビアとイランの間の紛争がエスカレートすれば、全面戦争に発展する可能性がある」と警告した。
ジーニー元大将は、次のように述べたー
「今の状況は、地域の経済と安定に無関心ではいられない国々すべての懸念を呼び起こしている。非常に心配なニュースだ。もし、何らかの深刻な形で紛争が先鋭化した場合、それはイランとサウジの間の全面戦争に発展する恐れがある。それは、ペルシャ湾地域に近づくことを不可能にし、船の航行や原油ガスの輸送を制限するものとなる。
またサウジとイランの間の紛争は、ダーイシュ(IS, イスラム国)との戦いから人々の目をそらし、米国政府を支持する地域の国々の国内情勢不安定化を誘発することにつながるだろう。」
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ロシア航空宇宙軍 新たなS-400連隊をモスクワ郊外に配備
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Sputnik 16/1/5
モスクワ郊外に駐留するロシア航空宇宙軍対空防衛兵団に、地対空ミサイルシステムS-400「トリウンフ」を持つ新しい連隊が配備された。4日、ロシア連邦国防省、報道情報局が伝えた。
S-400ミサイルの発射テストの際、軍人達は、高度と速度のあらゆる領域において空中の仮想標的に見立てたミサイルを10基以上、高い精度で破壊した。
今回、ロシア航空宇宙軍対空防衛兵団において、新たなシステムが戦闘準備態勢に入る事で、最新型の地対空ミサイルシステムを持つ対空ミサイル連隊は4つになる。
今回配備されたS-400「トリウムフ」は、モスクワとロシア中央部の産業地帯を空からの攻撃から守るものだ。
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米国防総省「我々はロシアを脅威とみなし続けるが、ロシアは米を脅威とみなすに及ばない」
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Sputnik 16/1/5
米国防総省は「ロシアは、米国を脅威とみなすには及ばない」と主張している。これは月曜日4日、米国防総省のデヴィス報道官が、記者団に対し、ロシアの新しい国家安全保障戦略についてコメントしたさい述べたものだ。
12月31日プーチン大統領は、ロシアの刷新された国家安全保障戦略を承認した。
AFPの報道では、デヴィス報道官は、次のようにコメントした―
「ロシアには、我々を脅威とみなす理由がない。我々は、ロシアとの紛争を目指してはいない。米ロ間には、意見の違いはあるが、米国をロシアの脅威と見るのは、根本的に正しくない。ロシアの新戦略については、公開された情報しか知らない。今後結論を出す前には、テキスト自体に目を通したい。」
また同じく月曜日、米国のダンフォード統合参謀議長は「米国は、ロシアを今も脅威とみなし続けている」と述べ、次のように指摘した―
「米国は常に、ロシアの力がどう発展して行っているのか、注意深く見守ってきた。ロシアは、我々にとってチャレンジャーである。我々は、ロシアの行動や、核、サイバー、通常兵器を含めた力を根拠に、そして我々の同盟国への脅威を考慮にいれながら、そうした結論を出している。」
しかし万一に備えて、ロシアはS-400連隊をモスクワ郊外に配備しました。戦争になるとペルシャ湾地域に近づくことが出来なくなるため、“船の航行や原油ガスの輸送を制限するものとなる”わけで、こうした状況の予想から石油価格が上がっているようです。市場は戦争を予想しているということだと思います。
というより、石油価格を上げている連中が全面戦争に誘導しようとしているということでしょう。