竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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引用元)
日本や世界や宇宙の動向 16/12/5
http://beforeitsnews.com/alternative/2016/12/global-financial-markets-plunged-into-chaos-as-italy-overwhelmingly-votes-no-3447253.html
(概要)
12月4日付け
イタリアの国民投票で現政権にNOを突きつけた結果、世界の金融市場がカオス状態になりました。
(前略)
日曜日に行われた憲法改正の是非を問う国民投票で、有権者はNOを突きつけたようですが、その結果、世界金融市場に大きな混乱を生じさせています。
ユーロはこの20ヶ月間で最低の水準まで急落し、イタリア国債は暴落しています。
(中略)
国民投票で敗北したイタリアのレンツィ首相は辞任を表明しました。
新たな選挙が行われるとなれば、五つ星運動を行った人気コメディアンのベッペ・グリッロ下院議員が政権を握ることになるのではないでしょうか。
(中略)
イタリアが抱えている深刻な金融問題とは。。。銀行です。現在のところ、8つの銀行が破たん寸前です。しかし他の銀行もみな同じような状態です。
(中略)
モンテパスキ銀行が破たんすれば、イタリアだけでなくヨーロッパの大手銀行がドミノ式に破たんすることになります。
(中略)
五つ星運動とは、政府が保証するユニバーサル・インカム(ベーシック・インカム)の導入、EUに対する財政負担の廃止、ユーロ圏離脱の是非を問う国民投票を行うことを求めています。
イタリアがユーロ圏を離脱することになれば、ユーロという共通通貨の終わりを意味します。そしてEUの存在意義も問われることになります。
(中略)
2017年は大変な年になりそうです。最善の結果を祈るのみです。最悪の事態を想定して備えておきましょう。
(概要)
12月4日付け
イタリアの国民投票で現政権にNOを突きつけた結果、世界の金融市場がカオス状態になりました。
(前略)
日曜日に行われた憲法改正の是非を問う国民投票で、有権者はNOを突きつけたようですが、その結果、世界金融市場に大きな混乱を生じさせています。
ユーロはこの20ヶ月間で最低の水準まで急落し、イタリア国債は暴落しています。
(中略)
国民投票で敗北したイタリアのレンツィ首相は辞任を表明しました。
新たな選挙が行われるとなれば、五つ星運動を行った人気コメディアンのベッペ・グリッロ下院議員が政権を握ることになるのではないでしょうか。
(中略)
イタリアが抱えている深刻な金融問題とは。。。銀行です。現在のところ、8つの銀行が破たん寸前です。しかし他の銀行もみな同じような状態です。
(中略)
モンテパスキ銀行が破たんすれば、イタリアだけでなくヨーロッパの大手銀行がドミノ式に破たんすることになります。
(中略)
五つ星運動とは、政府が保証するユニバーサル・インカム(ベーシック・インカム)の導入、EUに対する財政負担の廃止、ユーロ圏離脱の是非を問う国民投票を行うことを求めています。
イタリアがユーロ圏を離脱することになれば、ユーロという共通通貨の終わりを意味します。そしてEUの存在意義も問われることになります。
(中略)
2017年は大変な年になりそうです。最善の結果を祈るのみです。最悪の事態を想定して備えておきましょう。
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配信元)
Twitter 16/12/6
伊銀行株が急落=国民投票否決で経営不安https://t.co/aSwhrU2pA5
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2016年12月6日
欧州中銀、11月は過去最大の債券購入。
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2016年12月6日
それでも欧州全域で大きく金利が上がっている・・・https://t.co/NnJeFSjERn
世界中で金利の上昇が止まらない。3か月でこんなに上がっている。
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2016年12月6日
この国債金利の上に社債、モーゲージ債、住宅ローンなどの金利が乗っている。https://t.co/CV1sB1vNkd
ECB、イタリアは公的資金で銀行救済を迫られる可能性。
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2016年12月6日
今までのドイツ主導・EU型銀行救済ルールは破綻。イタリアの国民投票の直接の結論。https://t.co/XSJRti6Bn7
イタリアのモンテパスキ銀行、民間の救援は限界。政府に救援を求めるしかない。https://t.co/LkAtwbK2h3
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2016年12月6日
イタリア「五つ星運動」、政権に就く用意あると表明https://t.co/Hphqryu8ko
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2016年12月5日
イタリアの銀行はメルトダウンhttps://t.co/4muycifEgX
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2016年12月5日
イタリア国債相場とユーロが下落-伊国民投票で改憲否決後https://t.co/NtCE7SZZYT
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2016年12月5日
思えば、EUの危機はギリシャ危機から始まりました。ギリシャ危機は、2009年に、政権交代後の新政府が、それまで3.7%としていた対GDP比の財政赤字が本当は12.7%であったことを発表し、粉飾が明るみになり、国債が暴落しました。その後、“ポルトガル、アイルランド、イタリア、スペインなども危ない”と言われ、それらの国の国債が暴落。それらの国債を大量に保有している欧州の大手銀行も危ないと見られるようになり、ユーロが急落しました。
こうした事態に、欧州連合(EU)は、国際通貨基金(IMF)と共にギリシャに対して融資を実施、見返りとしてギリシャ政府は3年間で300億ユーロの財政赤字を削減することを約束し、増税や行政サービスの歳出カット、公務員のリストラなどを実施しました。しかし、これが国民の不満を誘発し、デモやストライキが繰り返され、ついに、2015年には反緊縮財政を掲げる急進左派連合のチプラス政権が発足しました。2015年7月5日に行われたギリシャでの国民投票で、財政緊縮策に反対する結果が出たことで、世界経済に衝撃を与えかねない事態になりましたが、驚いたことに、チプラス首相はその後手のひらを返したようにEU側に譲歩案を提示し、ひとまずギリシャ危機は終息に向かいました。
チプラス首相の行動は、ギリシャの議員のほぼ全員が命の恫喝を受けていたとしか考えようがないものです。いったん収まったように見えた世界経済の混乱は、今回のイタリアの国民投票で再燃する形になりました。
5つ星運動が提唱するユーロ圏の離脱やベーシックインカムの導入などが、今後イタリア国民の判断材料になります。トランプ政権誕生によって反グローバリズムのこうした流れはもはや止めようがなく、これまで世界を牛耳ってきた銀行システムと銀行家一族は崖っぷちに追い詰められた形になりました。