シリアの都市ラッカ解放の真相は…ダーイッシュの兵士の救出と油田地帯への移送! 実際は虐殺されているラッカの住民たち!

竹下雅敏氏からの情報です。
 シリア北部の中心都市ラッカが、シリアのクルド人部隊SDFによって解放されたというニュースです。ラッカは、ダーイッシュ(ISIS)が首都に定めた都市で、ここが解放されたということは、ダーイッシュ掃討作戦が終わりに近づいてきたということを示します。
 ところが、ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は、“アメリカ主導の対ISIS有志連合の目的は、シリアの民間人を虐殺する事だ”と言っています。ここ最近、ロシアはあからさまにアメリカの犯罪を公言しています。
 アメリカを後ろ盾とするクルド人部隊が、ラッカを解放したというのが表向きのニュースですが、実態は、そこからダーイッシュの兵士を救出し、これから戦場になる油田地帯の方に兵士を移し替えているわけで、ラッカの住民は実際には虐殺されているに近い状況です。
 桜井ジャーナルでは、“シリア侵略に失敗したアメリカは、こうした勢力を自分たちが倒したかのような宣伝を展開している”と言っています。
 アメリカは、クルド人に国を持たせてやると囁きかけることで、クルド人兵士をそれまでダーイッシュが占拠していた油田地帯に送り込み、シリア政府軍からその油田地帯を守ろうとしているわけです。これが、アメリカという“ならず者国家”の正体なのです。このならず者国家にどこまでもついて行き、言われるがままに、自衛隊を派遣しようとしているのが、安倍政権なのです。もう、いい加減にしてくれと言いたくなります。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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シリア北部・ラッカがテロ組織ISISから完全に解放
転載元)
(前略)

ファールス通信によりますと、イギリス・ロンドンに本部を置くシリアの反体制派系の団体、シリア・ヒューマンライツ・ウォッチは、「シリアにおけるISISの主要な拠点だった、ラッカ州の中心都市ラッカは、シリアのクルド人部隊によって完全に制圧された」と表明しています。

(中略)

シリアにおけるISISの自称首都であったラッカの町からは事実上、ISISの勢力が掃討されたことになります。

(中略)

クルド人とアラブ人の部隊で結成される、シリアのクルド民主統一党の部隊は、今年6月以来、ラッカからのISIS掃討作戦を開始していました。

ラッカは、2014年にISISに占領された初のシリアの大都市であり、ISISのテロ作戦の中枢司令部となっていました。
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ロシア国防省、「アメリカ有志連合は虐殺を行っている」
転載元)
(前略)

ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は、「アメリカ主導の対ISIS有志連合の目的は、シリアの民間人を虐殺することだ」と語りました。

(中略)

シリア政府は繰り返し、国連事務総長と安保理議長に書簡を送り、シリアにおけるアメリカ有志連合の犯罪の停止を求めました。

この有志連合軍の攻撃を監視する団体のエアウォーズは、最近、2014年からこれまで、3000人以上の民間人が、イラクとシリアにおけるアメリカ有志連合の空爆で死亡していると発表しました。

(中略)

アメリカはこの数年間、繰り返し、テロとの戦いを理由に、シリアとイラクの民間人に攻撃を加えています。

この有志連合軍は、アメリカのオバマ大統領時代に、イラクとシリアのテロ組織との戦いを主張して結成されましたが、公式報告によれば、アメリカとその同盟国は、ISISなどのテロ組織を創設し、これらのテロ組織に武器や資金の援助を行っているとされています。
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米国を後ろ盾とするクルド系武装集団が米国を後ろ盾とするダーイッシュからラッカを奪還した
引用元)
アメリカを後ろ盾とするクルド系のSDFがラッカ北部の都市を完全に制圧したと発表、日本のマスコミはその話を垂れ流している。相変わらずの「大本営発表方式」である。

(中略)

アメリカ、イスラエル、サウジアラビアを中心とする勢力のシリア侵略、バシャール・アル・アサド政権排除、傀儡体制の樹立というプランは風前の灯火である。本ブログでは何度も書いてきたように、最大の原因は2015年9月30日に始まったロシア軍の空爆だ。

(中略)

シリア侵略に失敗したアメリカは、こうした勢力を自分たちが倒したかのような宣伝を展開している。第2次世界大戦でドイツ軍と戦い、勝ったのは米英だというおとぎ話を広めたのと同じ手口だ。

本ブログでは何度も書いてきたが、現在、シリアではデリゾールから東南へ延びる油田地帯の争奪戦になっている。アメリカを後ろ盾とするダーイッシュはアメリカを後ろ盾とするSDFの進軍に協力、石油関連施設への立ち入りを許しているが、シリア政府軍も迫っている。その油田地帯の戦いに参加するため、ラッカから戦闘員が移動していると見られている。
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配信元)


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