注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
スパイ業界では素人でも、交渉術では一枚上手なんですわ
本日クレムリンに出回っている【ロシア】対外情報庁(SVR)の興味深い新報告書は、【かつて】トランプ大統領に対して民主党所属の上院院内総務チャック・シューマー議員が寄せた深刻な脅迫を巡り、その背後に潜んでいた真相を見抜いた内容でした。
――【トランプが】就任宣誓式を迎えるほんの数日前、【シューマーはMSNBCのテレビ番組「レイチェル・マドー・ショー」(※徹頭徹尾トランプとロシアへの憎悪にまみれた番組)に出演して、ニヤつきながら】「お教えしましょう……諜報界隈に挑戦状を叩き付けようものなら……あらゆる手を尽くして徹底的に報復されるんですよ」と警告を発してみせたのです。
――シューマーは更にこの2019年1月に、諜報界は彼らの【仕えるべき】大統領に対して「介入を仕掛けて」、【大統領に与えられた諜報諸機関】監督権限を縛ってしまえ、とまで呼びかけました。
――【しかも今回は】シューマー自らが、米国議会にいる“ディープ・ステート”側についたトランプ絶対反対派の下院議員らと共謀し、彼らに突然の引退を【宣言】させるという始末。
――中でも重要なのが、テキサス州選出の共和党下院議員3人です。
――彼らの引退【表明】のせいで、トランプは米国の諜報【機関を統括する国家情報】長官にジョン・ラットクリフ下院議員を指名していたのを撤回する羽目に陥りました。というのも、【ラットクリフまで議員を辞めてしまうと】2020年【の選挙】で共和党は、テキサス州で4つの空いた議席を埋めなければいけなくなってしまうからです。
――ですがトランプがついこの日曜日に行ったこの指名というのは、そもそもが「目眩まし」の罠でした。トランプとしては、【当初から】ずっと諜報【部門】の筆頭格の長官にはピート・ホークストラを就かせるつもりだったのです。
――1番の理由は、ホークストラが既にトランプ【によって指名され】米国上院で承認済みの駐オランダ大使であるからです。
――つまり、彼はすぐさま国家情報長官代理として職を引き継ぐことが可能だということです。
“Deep State” Cabal In US Congress
— Jaime Garcia (@JgvJaime) 2019年8月4日
Lashes Out In Terror Against Trump
But He Saw Them Coming
By: Sorcha Faal,
August 3, 2019https://t.co/Ocp72fLiXO
President Donald Trump enters office on 20 January 2017 knowing his own intelligence agencies are out to destroy him pic.twitter.com/GKjzAPF59b
自らゲロってくれたから、要注意人物としてマークしてましたよん
当該報告書によりますと、対外情報庁はロシア連邦の国家安全保障体制の一翼を担っており、他国の脅威から【ロシアの】個人や組織や国家を守るよう求められています。
――【その脅威の中で】最も深刻なものが浮上してきたのが2017年1月3日。トランプ大統領が就任するまであとたったの17日という日のことでした。
――民主党所属の上院院内総務チャック・シューマー議員が驚くことに、アメリカの諜報界隈はトランプの破滅を試みるつもりだと明かしたのです。
トランプ大統領に突きつけられた深刻な脅威を知った対外情報庁の情報網は、米国諜報界隈とシューマー上院議員の両方と深く繋がっている米国議会内の人間全員に対して大々的かつ系統的な調査を開始することにしたと当該報告書は続けます。
――最も注目すべき面々の中に、ウィリアム・ハードとブライアン・フィッツパトリックという共和党所属の下院議員2名がいました。
――ハードは、ブッシュ政権下でCIA筆頭格の職員【の一人】として、シューマーと頻繁に会い、イラクやアフガニスタンでのアメリカの戦争について報告をしていた人物だからです。
――フィッツパトリックは連邦検事特別補佐【※「特別」というが、ようは無給の見習い検事】の経験があり、【その後は】連邦捜査局で管理官となり、未だに理由は明らかにされていませんが、【FBI在職中には】『イラクの自由作戦』の一環として米特殊部隊に従軍したこともある人物で、彼もまた元FBI長官のジェイムズ・コーミーに忠誠を誓っている一人だからです。
――【因みに】コーミー本人もトランプに対するクーデターの首謀者の一人であり、今現在は狂ったようにトランプが“【司法】妨害”したと責め立てています。
Justice - Common Sense Evaluation https://t.co/7UPrjcH6co
— tina (@marimacint) 2019年4月25日
見た目ほど老獪でもなかったし
今年初めから、トランプ大統領はスパイ【を束ねる】トップであるダン・コーツ国家情報長官に対して、公然と対立するようになった、と当該報告書は記しています。
――その結果、トランプは米国諜報界隈によるこのクーデターへの共謀を捜査するにあたり、ウィリアム・バー米司法長官に全て【の指揮を】任せるに至りました。
――この動きを察知したシューマー上院議員は怒りを爆発させ、トランプに対する「介入を仕掛ける」よう、アメリカの諜報界隈に強く求めたのです。
――ですが“介入”とやらは失敗し、コーツ国家情報長官はこの日曜日に辞任を【表明】しました。
Nah! it's not really related to anything. Probably Lone fortnite morons... just make unsustainable algebra about nothing. 'Never let a goods manufactured crisis go to waste!' https://t.co/66IfrSj6VB pic.twitter.com/ZhRAeT0H5F
— serge fortin (@sf2012) 2019年8月3日
ディープ・ステート議員が次々と引退表明
トランプ大統領はコーツ国家情報長官ではなくバー司法長官に【捜査の指揮を】任せることで、米諜報界隈への反撃をし、この日曜日にようやくコーツを追放した訣ですが、【すると今度は】米諜報界隈と繋がるウィリアム・ハードやブライアン・フィッツパトリックがトランプ攻撃の舞台に上がってくる様を【ロシア】対外情報庁の分析官らは記録するようになった、と当該報告書は詳述しています。
――フィッツパトリックに至っては、米国下院で社会主義者の民主党【議員】らと一緒になり、トランプによる“差別主義者”的だとかいうツイートを非難する決議案に【賛成】票を投じました。
ですがハード下院議員やフィッツパトリック下院議員が取った最も陰湿な行動とは、上院院内総務のチャック・シューマーと毎晩のように開いた内密の会合だった、と当該報告書は言います。
――秘密会合に出席した面々の一部には以下のような人物が含まれていました:
【因みにロムニーは】2016年の大統領選挙期間中、トランプを破滅させようと試み、全国放送のテレビ演説の中でトランプは「詐欺師でインチキだ」と宣言しています。
共和党の米下院議員ポール・ミッチェル――これまたトランプ憎しのミット・ロムニー上院議員の長年の支持者。
共和党の米下院議員マイク・コナウェイ――ジョージ・W・ブッシュ元米大統領の忠実な支持者。
【因みにブッシュは地元】テキサス州で【知事に就任すると】、【自身が経営する石油・ガス探査会社のCFO(最高財務責任者)だった】コナウェイを【州の公認会計士試験と資格審査を一手に引き受ける委員会の会長という】権力の座に就けてやりました。
共和党の米下院議員ピート・オルソン――クリントン政権時代にシューマー上院議員に対して、頻繁に報告に参じていた元海軍情報将校。
共和党の米下院議員マーサ・ロビー――トランプを異常に嫌っており、ジョージ・W・ブッシュ元米大統領の支持者。
――彼女の父親は、今は亡きジョージ・H・W・ブッシュによって米連邦判事にしてもらいました。
共和党の米下院議員スーザン・ブルックス――インディアナポリスの元副市長でしたが、マイク・ペンスが副大統領となってインディアナ州知事の座を辞した際に、【その後釜に】就任しそこなって激怒しました。
――【同じく】インディアナ州選出の元上院議員だったコーツ国家情報長官を師と仰ぐ、彼の献身的な支持者。彼女もまた社会主義者の民主党【議員】らと一緒になり、トランプによる“差別主義者”的だとかいうツイートを非難する【下院の】決議案に【賛成】票を投じました。
――以上の全員が、ここ数週間で突如として、そして不可解にも、米国下院からの“引退”【を表明】しています。
They weren't Republicans...they were RINOS.https://t.co/BMPE3qIiHO pic.twitter.com/bIgRX8N3lO
— Hawkmoon (@Hawkmoo92418290) 2019年8月4日
共和党は更なる離脱を懸念
――たった2週間で共和党の下院議員の辞職は5人目に
ディープ・ステートは、計算が狂いまくり
トランプ大統領はジョン・ラットクリフをコーツ国家情報長官の後任として指名することで、“目眩まし”の罠を仕掛け、米国諜報界隈と繋がった以上の共和党内の裏切り者連中をまんまと一掃してみせた、と当該報告書は説明します。
――【当初】彼らが目標としていたのは、来年まで“引退”を【表明】するのを待ち、共和党に後任【候補を立てる】時間を殆ど与えさせない、というものでした。
――“ディープ・ステート”は、トランプが向かうところ敵なしだと重々承知しているからです。
――自分たちが生き残るには、その終わりなき魔女狩りのような調査を続けられるようアメリカ合衆国下院に民主党をしがみつかせるより他はなく、【下院で民主党が多数派を維持できなければ】全員の命運が尽きてしまうのです。
カバール天下の終焉
トランプ大統領と戦う、狂気じみた“ディープ・ステート”の演者らを最も震え上がらせているのは、大統領が相手の土俵で戦いながら、なお勝ち続けている点だ、と当該報告書はまとめています。
――その最も良い例が、大統領のやることなすこと全てに噛みついては起こした、無数の訴訟でしょう。
――その全て【の訴訟】で【大統領は】“勝って、勝って、勝ちまくり”状態です。
――例えば今週だけを見ても、とある米連邦裁判所では、トランプがロシアと共謀したのだと言い募って民主党【全国委員会(DNC)】が起こした訴訟にて、【裁判官に】そのような主張は「事実と現実から完全に乖離している」と言われて棄却されました。
――そして別の米連邦裁判所は、ニューヨーク州がトランプの確定申告書を米下院に提出するのを阻止しました。
――この勝利をトランプは、プレイボーイ誌の卑劣な左派記者【でCNNのコメンテーター】一名をホワイトハウスの報道陣から放り出す【※30日の出入り禁止にした】ことで祝ってみせます。
――その勝利は彼に忠誠を誓う支持者たちの間でも祝われ、左派ビル・マーが司会を務める生放送のテレビ番組の中で、マーがトランプやアメリカの人々をバカにしていると糺弾し、抗議の声を上げ、【ビル・マーが従っている】左派の指南書を引き裂いてみせたのです。
【※観客の一人が非難し始めるのは1分36秒から。】
――それに続いたのは、社会主義の民主党が牙城としているボルチモア市で開催された、野球の試合途中に掲げられた巨大な垂れ幕で、来たる2020年選挙でのトランプ勝利を謳っていました。
――どれも行っているのは、ごく普通のアメリカ人です。彼らは社会主義の民主党連中が押し付けてくる恐怖と倫理観劣化の中で暮らす人生に疲れ、うんざりしており、これ以上は黙ってはいないでしょう。
“Deep State” Cabal In US Congress
— Jaime Garcia (@JgvJaime) 2019年8月4日
Lashes Out In Terror Against Trump
But He Saw Them Coming
By: Sorcha Faal,
August 3, 2019https://t.co/Ocp72fLiXO pic.twitter.com/Nj33Xul0DV
アメリカ全土でアメリカの価値観が踏みにじられているのに対し、静かな怒りが蓄積していっている。
この国を破壊しようと躍起になっているエリートの集団により、人々の忍耐はアメリカ史上かつてないほど試され、不安に陥れられ、攻撃を仕掛けられているのだ。
沈黙し続けてはならない。
翻訳:Yutika
註:原文中、赤字で強調された部分は濃い青字に色を変更しております(※水色部分は引用部分です)。よって翻訳文で赤字になっているのは、シャンティ・フーラ独自の「10分でわかる」要約サービスです。
【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。
ちなみに「訣」という漢字は「わけ」とも読みます。詳しくはこちらのコメント欄後半の解説をご参照ください。
生き馬の目を抜く実業界でその腕を磨いたトランプ氏、彼が如何に巧妙に立ち回っているのかが伝わってきます。Q軍団と共に常に数歩先を読み、ディープ・ステート粛清劇を繰り広げているのです。
ジョン・マケインやブッシュ父のように、チャック・シューマーが叛逆罪で処刑される日も近いのかもしれません。あの爺さんてば気位が高すぎて、潔く負けを認めるという選択肢なんざ念頭にないご様子ですから。というか耄碌し過ぎたのか、ただ暴言を吐き続けているだけという……うーん、醜い。
それに比べてトランプさんの天才ぶりが光ります。敵の民主党を料理する前に、まずは自らが率いる共和党から裏切り者を片付けてしまいました。
Qアノン(匿名Q)も、8月1日付で「コーミーには更に決定的な訴訟が起こされる」、そして「機密(文書)解除の前にコーツ」と宣言しています。