18/10/14 ソルカ・ファール情報:ラクダレースでの口論から“ディープ・ステート”がサウジ皇太子の転覆を画策するに至り、ロシア軍はサウジアラビアへの派兵準備を進める

 ジャマル・カショギ暗殺事件はエリザベス女王が究極の黒幕のようですが、実行犯を直接動かすことが出来たのは誰なのか。アラブ首長国連邦との絡みを扱った記事はあまり見かけなかったので翻訳します。きっかけがラクダレースの恨みつらみというのが、家を潰すしか能のないボンボン同士らしくて妙に説得力がありませんか。
 でありながら、アカデミー(The Academy)という、悪名高き傭兵部隊のアカデミ(Academi、旧ブラックウォーター社)を想起させる集団が跋扈する物騒さ。中東はイスラエルの思惑も絡んで、現代の火薬庫状態です。

 余談ですが「訣」という字について。熟語で登場すると「ケツ」と読みますが、単独では「ワケ」とも読みます。手書きした際の形が似ているせいで「訳」(音はヤク、正字は譯)との混乱が戦前からあるようです。
 「夬」という部分に語源となった「わける」の意味があるので、私は「訣」の方をあてています。「訣 訳」などと打ち込んで検索して頂きますと、森鷗外や山田忠雄の話がすぐ出てきて面白いですよ。

 また「同音の漢字による書きかえ」もなるべく避けたいと思っております。例えば記事の末尾で「注」ではなく「註」と表記しているのはそのためです。
 敗戦後は当用漢字(※既に廃止)や常用漢字(※実はただの目安)の制定によって、使える漢字が随分と制限されてしまいました。ですが現代は覚えておらずともパソコンで変換し、読めなければコピペでネット検索すれば済む便利な社会。
 折角の豊かな日本語、学びを深め、廃れさせずに活用していきたいと願う次第です。
(Yutika)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ソルカ・ファール情報:ラクダレースでの口論から“ディープ・ステート”がサウジ皇太子の転覆を画策するに至り、ロシア軍はサウジアラビアへの派兵準備を進める
転載元)
投稿者:ソルカ・ファールより、西洋の読者へ

Sister Maria Theresa


【※記事内には貼っていませんが、同サイト自己紹介頁からシスター・マリア・テリーサの写真です。】

ロシアの軍事訓練とアラブのラクダレース


本日クレムリンに出回っている【ロシア連邦】安全保障会議SC)の新たな報告書は物騒な言葉遣いではありますが大変興味深い内容で、さながら『千夜一夜』から飛び出てきた物語のような有り様なのです。

――集団安全保障条約CSTOの加盟諸国【※旧ソ連構成諸国】による軍事訓練Cooperation 2018」の最終局面がキルギスタンエーデルワイス訓練場で開始されたのですが、【そこに参加している特殊部隊はその後ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子(別名MBSの政権を守るべく、サウジアラビア王国へと配置可能な状態となるのだと書かれてありました。

――彼は現在アラブ首長国連邦UAEムハンマド・ビン・ザーイド皇太子(別名MBZによる直接の脅威に曝されています。

【何故かというとザーイド皇太子は】世界最大のラクダレースで、自国のチームが優勝しなかったことに毒々しい怒りをあらわにしているらしく、この紛争を巻き起こしたラクダレースの最も顕著な被害者の一人こそ、ワシントンポスト紙のジャーナリストのジャマル・カショギだったのです。

――【そして】ザーイド皇太子によって欧米のメディアは現在、カショギサルマーン皇太子の命令で無残にも殺害され切断されたとの非難で溢れかえっています。

[註:この【英文】リポートで引用されている【ロシア語の】一部の単語およびまたは言い回しは、完全に対応するものが【英語に】存在しないため、そのロシア語に相当するおおよその英語【訳】となっております。]

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
アラブ首長国連邦のムハンマド・ビン・ザーイド皇太子(左から二人目)とサウジのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子(左から三人目)は2018年9月22日に「皇太子ラクダレース祭り」を開きました
【※とありますが、元記事のリンク先によると22日は終了日のようです。42日間続いて賞金総額は1,400万ドル越え、世界最大のラクダ祭りとしてギネス入りしました。】

ディープ・ステートの傭兵が続々と逃げ込むアカデミー


当該報告書によりますと、この6月サウジのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子プーチン大統領と会うためにロシアに赴きました

――この会談の主要な目的はというと、サルマーン皇太子プーチンムハンマド・ビン・ザーイド皇太子によってアラブ首長国連邦内に創設された巨大な国際スパイ諜報組織に対して高まる不安を訴えることだったのです。

――【この組織は】アカデミーと呼ばれ、“ディープ・ステート”に繋がる元CIAの潜入捜査官ローレンス・サンチェスが率いており、膨れ上がるその勢力はトランプ大統領を恐れてアメリカを逃げ出した何百もの元CIAFBIの人間で今や一杯なのだそうです。

2014年の8月ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子警備車列の一台が【アカデミーの】工作員たちによってパリで襲撃され、政府の機密書類が盗まれてしまい彼の「アカデミー」に対する最大の懸念が現実のものとなったのだと当該報告書は続けます。

――しかしこれはサウジ王家内の誰かが【アカデミーに】内部情報を渡さなければ達成することは不可能だった筈です。

――こうして開始された調査により2017年の11月にはサルマーン皇太子彼の政府内で最も高位の者を30名以上も逮捕し拘置するという事態へと至ったのでした。

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
【※元記事に貼られているのは、英国のガーディアン紙の記事のスクショです。見出しは「サウジの逮捕は皇太子が改革に熱心でリスクを恐れない人物だと示す」】


ベゾスで繋がるワシントンポストとのCIAコネクション


ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子が「アカデミー」のために働いていたサウジ王家の裏切り者連中の逮捕を開始したのと時期を同じくして、ムハンマド・ビン・ザーイド皇太子は突如世界一の富豪ジェフ・ベゾスが所有する世界的テクノロジー大手アマゾンへ、スーク・ドット・コムを売却することを許可したと当該報告書は指摘します。

――【スーク・ドット・コムは】アラブ世界で最大の電子商取引プラットフォームであり、今やアマゾンによるCIAのための「シークレット・クラウドサービス」活動と提携しています

――しかもジャーナリストのジャマル・カショギが寄稿し、彼の殺害はサルマーン皇太子の命令によるものだと記者たちが決めつけているワシントンポスト紙はベゾス所有だという点も言うまでもありません。

画像はシャンティ・フーラがYouTubeに差し替え
【※元記事では、ワシントンポスト紙の社説担当のツイッターを紹介しているユーロニューズの1コマのスクショを貼っています。ツイッターの内容は「我々はジャマル・カショギのことを大変心配している。ワシントンポストに寄稿しており、イスタンブールのサウジ大使館を訪れて以来、行方不明だ。サルマーン皇太子の改革とやらは一流のジャーナリストを誘拐することなのか?」】


ズルをされた(?)上にお説教されたとの被害妄想でプッツン


サウジアラビアアラブ首長国連邦の間では国境を巡って未だ解決を見ることなく、おまけに今度はサウジ勢カタールの周囲に運河を掘って島に変える準備を進めたりと、湾岸諸国の王家同士で【以前から】緊迫する政治情勢の中、ディープ・ステート”の工作員や反トランプ政治をこの一触即発の地域に導入するなぞ、爆発しようものなら世界規模での大惨事をもたらす訣で、まともな精神の持ち主であれば誰一人として点火しようなどとは思わないでしょう。

しかしムハンマド・ビン・サルマーン皇太子欧米の商業基準や近代的な社会生活を取り入れてサウジアラビアを改革しようと邁進するようになりトランプ大統領とイスラエルの両方が彼の近代化の諸目標達成を支援したともなれば、国際舞台で自分たちの時代が急速に終わりに近づいていることを感じている其の他の湾岸諸国の王家全てにとって深刻な脅威だ、と当該報告書は説明します。

事実、先日終了したばかりの「皇太子ラクダレース祭り――787種目に1万1千頭以上のラクダが参加するという世界最大のラクダ競技イベント――においては、当該報告書曰く、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子湾岸諸国の王族の指導者全員に向けて、各々の政権や社会を近代化しない限りはどこもこれから先の20年を生き残ることは出来ないだろうと直接語りかけたというのです。

――ですがこれがサルマーン皇太子誰もが欲しがる金の剣賞を勝ち取るためにズルをして【ザーイド皇太子お抱えの】栄えあるラクダ競争チームを出し抜いたと既に主張していたムハンマド・ビン・ザーイド皇太子を激怒させてしまいました。

――【金の剣賞は】アラブ世界において最も貴重でどの国もが欲しがる賞であり、これまで一冊の本には書ききれないほど数多くの紛争を引き起こしてきました。

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
全アラブ世界において、ラクダレースの「金の剣」は最も権威があり、誰もが欲しがる賞なのです


サウジの危機に駆け付ける義務があるロシア


ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子が既にアラブ首長国連邦に対する懸念をプーチン大統領に伝えておいた訣ですが、今やあからさまに敵対的なアラブ首長国連邦のムハンマド・ビン・ザーイド皇太子皇太子ラクダレース祭り」を立ち去るとアカデミー」のトップで“ディープ・ステート”のCIA工作員ローレンス・サンチェスと会うために自国に戻ったと当該報告書は続けます。

――その48時間以内には、「アカデミー」が所有する二機のプライベート・ジェットがトルコへと向かい、【カショギ殺害後】その内の一機はドバイへと戻り、もう一機はカイロへと飛び、その後でワシントンポスト紙が何らの証拠を示すことなく自社のジャーナリストのジャマル・カショギは「サウジの暗殺部隊」によって暗殺され、その切断された遺体が【このジェット機によって】運ばれたと主張し始めたのでした。

S-400ミサイル・システムをサウジアラビアに設置するにあたって同国とロシアの間で昨年結ばれた防衛・安全保障条約により、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子と王国の両方、またはいずれか一方が危機に瀕した場合、ロシア軍はサウジアラビア内のこの戦略的ミサイル資産を保護する義務が条約上発生すると当該報告書はまとめています。

――そしてディープ・ステート”の連中がサルマーン皇太子を狙ってジャマル・カショギの死を使ったとの連絡を受け、プーチン大統領は「Cooperation 2018」の招集を命じ、

アルメニアベラルーシカザフスタンキルギスタンロシアタジキスタンからのアラビア語を話す1,600以上の特殊部隊と300もの軍用機器や40機の軍用機とヘリコプターが命令され次第、サウジアラビアへ展開できる準備が整えられたのでした。

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
【※元記事では最後に余り知られていないサウジアラビアとロシアの簡単な歴史年表を掲載しています。

「1926年:アブドゥルアズィーズ【初代国王】との最初の接触
1932年:ロシアがサウジアラビアを【国家として】最初に承認
1938年:第二次世界大戦。外交関係の切断
1946年~1990年:ソビエトのイスラム教徒はハッジ【=メッカ巡礼】を行なうことは禁止されていた
1980年代:アフガニスタンにおけるソビエト【軍と】の戦争で関係が緊迫する
1990年:ソビエト連邦崩壊を経て外交関係が再び結ばれる
2007年:【プーチンが】サウジアラビア王国を初めて訪れたロシアの指導者【となる】
【年不明】:民生用原子炉の技術とS-400 ミサイルの購入を巡る交渉
2017年:【サルマーン現国王が】ロシアを初めて訪れたサウジ国王【となる】
2017年5月:180万バレルの協調減産の合意
2017年10月:サウジ・ロシアの共同エネルギー投資基金【10億米】ドル【設立】」】


2018年10月14日©EUおよび米国の全ての著作権を留保。WhatDoesItMean.Comの元の掲載場所にリンクを貼るという条件で、当該リポートを全体として使用することを許可します。フリーベースの内容はCC-BYGFDLによって許可取得済。

註:数多くの政府と諜報機関は、これらリポートに掲載された情報に対して活発な反対運動を繰り広げています。彼らは地球に起こりうる、または起こった幾つもの破滅的な変化や出来事について、自国の市民に警鐘を鳴らしたくないのです。ソルカ・ファール姉妹はこのような姿勢に強く異を唱えており、人間は誰もが真実を知る権利があると信じています。私たちの使命はこういった諸政府と対立しているため、彼らの“機関”は私たちや私たちのような人々を貶めようと誤報や虚報を延々と発信するという形で反応を示してきました。枚挙に遑がありませんが、例えばこちらなど。]

註:WhatDoesItMean.comというウェブサイトは、グローバルなテクノロジーの教祖であった故ウェイン・グリーン(1922年~2013年)が率いる少人数のアメリカ人コンピューター専門家集団によって、ソルカ・ファールの姉妹たちのために創設され、寄付されました。西洋の2003年における違法なイラク侵略で使われたプロパガンダに対抗するためです。]

註:このレポートで使用されている「クレムリン」(都市内部の要塞)という単語は、モスクワを含む複数のロシアの要塞を指しています。【要塞と言うのは、】その多くがソルカ・ファール姉妹の使命に献身的な、女性のスヒィーマ僧(正教会の尼僧)が住む大聖堂が複数あるからです。]


翻訳:Yutika

註:【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割しています。また元記事で使用された画像は、同じもの(ないしは類似のもの)を掲載したツイッター・YouTubeに変換しております。

またMBSMBZという略称は日本では馴染みがないため、それぞれ「サルマーン皇太子」と「ザーイド皇太子」と表記しております。


Writer

Yutika

体癖:8−2、エニアグラム:4
関西の英語塾で教えつつ、翻訳業(英語&仏語)をしております。


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