メキシコ便り(78):ロペス・オブラドール大統領就任2周年「メキシコ大改革の基礎は敷かれた」「人々の思考(道徳的意識)が変わらなければ大改革は無理だ。」

 12月1日ロペス・オブラドール大統領は就任2周年を迎えました。朝の大統領プレス・コンファレンスで「この2年間で一番大変だったことは何でしたか?」の質問に「コロナ・パンデミック」と大統領は即答しました。そして2番目に「コロナでの経済危機」、3番目に「メディアのバッシング」と追加しました。popoちゃんは個人的にメキシコのコロナ危機経済対策はなかなか良かったのでは?!と思っています。ペソは下落せず、税金、ガソリンも高騰することなく、今年第3四半期(7、8、9月)にGDPが12%アップし、毎年恒例11月のBUEN FIN(ブエン・フィン9日〜20日、アメリカのブラックフライデーのようなもの)は去年より売上が良かったと政府は報告しました。

 タイトルにもあるように、「大改革の基礎は敷かれた」これは政府側の道徳的な体制が整ったことを示し、「人々の思考(道徳的意識)が変わらなければ大改革は無理だ。」これは国民側の道徳的体制も整える必要があり、両方の体制が整って初めて真の大改革の実現ができるということを意味しているのではないかとpopoちゃんなりに解釈しています。

 アメリカの大統領選後、化けの皮が剥がれしっぽが出て、嘘ついたり、盗んだり、裏切ったりなど、なんとなく世界は不安定で落ち着かない日々が続いている気がしますが、メキシコではロペス・オブラドール大統領のおかげで安定を感じています。リーダーがヤマ・ニヤマに沿って生き政治を行うと、結果はまだまだでも、今のこの瞬間が安堵感に満たされるのだと体感中。😌

 「愛」と「道徳」(ヤマ・ニヤマ)を一番大切にし根源から改革をしようといている大統領の意図を、皆さまにお伝えできれば幸いです。🍀
(popoちゃん)
————————————————————————
メキシコ便り(78):ロペス・オブラドール大統領就任2周年「メキシコ大改革の基礎は敷かれた」「人々の思考(道徳的意識)が変わらなければ大改革は無理だ。」

メキシコ経済状況


メキシコでは、コロナ・パンデミックで2020年4月、5月、6月が経済的に大打撃を受け、社会保険に加入している正規社員100万人が失業。現在55万人が再就職し、来年3月あたりまでに残りの45万人が再就職できる見通し。GDPの成長率は2020年第2四半期(4、5、6月)−17%まで減退、が第3四半期(7、8、9月)には12.1%の成長でV字回復。これはロペス・オブラドール大統領が予測した通りの回復に。👏

右端の棒グラフが第3四半期のGDP成長率12.1%
その隣が第2四半期のー17%

ペソも2%上がったと報告。(↓)

2018年11月30日〜2020年11月25日
ドルに対する各国の通貨価値
メキシコのペソは真ん中あたりで2%増加、日本円は右から2番目8%増加

popoちゃんの個人的意見ですが、たしかにこの世界的コロナ危機でいわゆる第三諸国と呼ばれるメキシコで、ハラハラすることもなく意外と安心して暮らせたのはロペス・オブラドール政権の成果ではないかなと思いました。旦那さまいわく、過去の政権だったら今頃、メキシコは経済的危機に瀕して大変なことになっていただろうと。。。毎度のことペソは下落し、ガソリンの値段は高騰しと。。。


チワワ州知事、反大統領派のチームリーダーは問題児!


そんな中、popoちゃん在住のチワワ州の州知事は、反大統領チームのリーダーで、11月コロナが再発しているとし、ジムはもちろんダウンタウンとモール内のお店をすべてクローズするという強硬姿勢を取りました。大手スーパーも土日強制的にクローズ。さすがにこれにはお店をしているpopoちゃん家も打撃を受けました。3週間収入なし。😑11月末、堪忍の緒が切れた市民が立ち上がりデモ抗議をし、全国ニュースになりました。その効果か、翌日から営業再開がOKに!3週間で終わったのでよかったですが、あれがもっと続くとチワワ州は経済破綻にまっしぐら💨でした。チワワ州知事は他にも大統領を困らせることをコロナ・パンデミック中にやっており、今、連邦政府との関係はとてもマズイようです。

反大統領派のチームリーダー、チワワ州知事ハビエル・コラル氏
メキシコの問題児の一人

また州知事は、マスクも強制し、していない場合は罰金最高3,400ペソ(約18,000円)プラス24時間刑務所入りというとんでもないルールまで作ってしまいました。これらはすべてロペス・オブラドール大統領の意向に全く反するもの。大統領は、ロックダウンや強制には大反対で、すべての人の人権を尊重し、経済の流れを阻止せず、愛をベースにした政策実施中。憲法で連邦政府は州政府の独立性を尊重しなければならないということで、連邦政府は反対でも州に対して何もできない。。。😩

ツイート意訳:チワワ州、マスク不使用の場合、罰金最高3,400ペソ、プラス24時間の逮捕


大統領、オンラインG20首脳サミット会議に参加


11月21日、22日のオンラインG20首脳サミット会議でロペス・オブラドール大統領はメキシコ経済の順調な回復は、貧しい人を最優先し、ピラミッドの下から70%の人々に、直接、現金を流したことであると報告。また他国がコロナ・パンデミックで借金を平均20%増加したのに対し、メキシコは全く新たな借金をせずに経済回復していることも強調。そして貧しい国、開発途上国の債務帳消しを提案。

オンラインG20首脳サミット会議
ロペス・オブラドール大統領はトランプ大統領の下
左から2列目の下から3番目

ツイート意訳:G20でアムロ大統領は貧しい人たちを最優先に救済することを懇願。


大統領就任2周年記念式典


12月1日大統領就任2周年を迎え、これまでの成果を40分ほどスピーチしました。100の公約はすでに97実行済み。メキシコ大改革の基礎は出来上がったと報告。この基礎とは、憲法が尊重され、人々の自由と意見の相違の保証、政府の完全な透明性、人権侵害なし、一部の人のための政府ではなく、すべての国民のための政府、倹約政府、道徳的政府、汚職容認なし、不処罰なし、すべての人を尊重し貧しい人たちを最優先すること。Mexico News Dailyより)

大統領就任2周年(2018〜2020)

ツイート訳:「大改革の基礎は敷かれた。」ロペス・オブラドール大統領

道徳なしで大改革は無理!


ロペス・オブラドール政権、またもや道徳冊子を作りました。メキシコ大改革は人々の思考(道徳的意識)が変わらなければ無理だという大統領。今回のはもっとコンパクトでより具体的。20の道徳観を書いたもので、年金を受け取っている約800万人の高齢者の方々にこの冊子を配り、おじいちゃんおばあちゃんから家族にシェアしてもらおうという。


それぞれの違いを尊重することに始まり、命の大切さ、愛の重要性、感謝の気持ち、許し、平等、正直さ、不盗、公平さ、仕事を楽しむ喜び、約束事を守ること、家族、環境(水、空気、土、動物、植物)を大切にすることなどが書かれています。


この道徳冊子は11月26日、朝の大統領プレス・コンファレンスで紹介され、また、20項目すべて製作した方々が交代で読み上げました。(動画↓)


ロペス・オブラドール大統領は2周年のスピーチで、オブラドール政権は半数が女性であること、史上初の女性内務大臣、最近、新たに任命した公安大臣も史上初の女性大臣であることを強調しました。朝のプレス・コンファレンスで、大統領は半数を女性にしているのは単にフェミニズム(男女平等)のためではなく、女性のほうが正直で汚職をしない傾向にあるからだと言っていました。それだけロペス・オブラドール大統領は、正直さ、道徳、つまりヤマ・ニヤマを大切にしています♪😊

また2周年のスピーチと朝のプレス・コンファレンスで、政府の電話調査(2500人対象)で71%がオブラドール政権を支持し、このまま続けて欲しいという結果が出たと言っていました。

政府の電話調査の結果を説明するロペス・オブラドール大統領
ツイート意訳:71%がこのままアムロ大統領に継続してほしいと支持。

このままいくと来年3月の国民投票は、このままロペス・オブラドール大統領にあと3年続けてほしいとなるはずですが。。。異常な不正選挙がないことを祈ります。

最後に2周年のスピーチの締めを♪

「国民の皆さん、私を信じてくれてありがとう。(皆さんからもらった愛は愛で返します。私は皆さんをこれまで失望させていないですし、これからも失望させることはありません。」


2年前、大統領就任式に普通の車で向かう大統領に
メキシコの旗を纏い自転車で駆け寄ってきた男性が大統領に叫びました。

「あんたに失敗する権利はない!」

あれから2年、大統領はまだ失敗していない。。。

👏👏👏

¡Viva Mexico!
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム1


Comments are closed.