メキシコ便り(105):メキシコ政治が意外な展開に!反大統領派が次々と大統領支持派に寝返り!

 ロペス・オブラドール大統領、またまたやっちゃいました。はい、ブースターショット打っちゃいました!もうここまで来ると大統領ってホントにいい人なのかなと疑ってしまいます。が、波動は健全のようです。やはり保健大臣らに騙されワクチン接種促進に利用されているのでしょうか?謎です。ちなみにコロナ対策チームリーダー・厚生副大臣ロペス・ガテルによると、メキシコはパンデミック減少傾向を維持。現在の感染者17,362人。入院も減少傾向維持。8月30日学校再開以来、0.13%の学校で感染があったほどで後は大丈夫とのこと。ワクチン接種は国民の87%が接種済み。82%が完全接種済み(2回)とのこと。(ContraLineaより)現在は高齢者60歳以上のブースターショット実施中です。あぁ〜😔メキシコでは連邦レベルでのワクチン接種強制または接種していないと生活に困るようなこと規制はまずないですが、州政府のレベルでワクチンをしないと、どこも入れず何もできないところはあるようです。

 さて、今回はメキシコ政治が意外な展開になってきていることを取り上げてみました。12月に入ってそれがとても顕著になってきました。反大統領派が次々と大統領支持派に寝返ってきているのです。現在のカナダの最高権力者ロマーナ女王によると“世界のトップおよびミドルレベルの政治家の99.99%がシリコンマスクを着用”ということで、もしかしたらメキシコの反大統領派の黒幕がいなくなり、下の者は生き残りのために寝返ってるのかなと想像したりします。ロペス・オブラドール大統領はこの0.01%の本物であってほしい。🙏まさかの展開のメキシコ政治ですが、もはや「愛」が圧倒的に勝利した感があります。
(popoちゃん)
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メキシコ便り(105):メキシコ政治が意外な展開に!反大統領派が次々と大統領支持派に寝返り!

PAN党、PRI党(反大統領派)の経歴


PRI党(プリ党)とは1929年に設立され70年間メキシコの政権をとっていた党。1988年に大統領になったサリーナス・デ・ゴルターニはネオリベラリズム(新自由主義)の父。民営化の名の下にメキシコを次から次に売国した大統領。実はロペス・オブラドール大統領も1973〜1988年(15年間)までPRI党所属でした。

Wikimedia_Commons[Public Domain]

新自由主義の父、PRI党カルロス・サリーナス・デ・ゴルターニ元大統領


2000年、汚職の多いPRI党にウンザリしていた国民は、PAN党(パン党)に希望を見出し投票。2000〜2012年はPAN党の大統領(各任期6年)が政権を取りましたが、国民は見事に騙されました。当時のPAN党カルデロン大統領は麻薬犯罪組織撲滅戦争開始と謳い、メキシコの犯罪組織を一掃するフリをし、メキシコの麻薬犯罪組織シナロア・カルテルと癒着していたという茶番でした。現在、当時の治安大臣ガルシア・ルナはカルテルとの癒着容疑でアメリカで裁判を受けています。

Wikimedia_Commons[Public Domain]

シナロア・カルテルと癒着していたPAN党カルデロン元大統領
(白シャツにメガネの男性)

ロペス・オブラドール大統領はかなり昔から、この2党は裏で手を組んでいるPRIAN党(プリアン党:PRIとPANを合わせた造語)だと主張していました。


PRI党、PAN党が12月あたりから前代未聞の行動に!


12月1日ロペス・オブラドール大統領就任3周年のアムロ・フェスに、なんとチワワ州(popoちゃん在住)の州知事マル・カンポがまるでアムロ・ファンのように参加!

左写真:一番下の女性、チワワ州知事マル・カンポ
右ズームアップ写真:左の女性、チワワ州知事マル・カンポ

しかもモレナ党(ロペス・オブラドール大統領が2014年に設立した党)の次期大統領候補の二人とビッグ・スマイルで仲良く写真撮り!(写真下↓)これは大スキャンダル・ニュースとしてネットで騒がれました。

左下から:PAN党州知事、モレナ党メキシコシティ市長クラウディア・シェインバン、PAN党チワワ州知事マル・カンポ、
左上から:モレナ党外務省大臣マルセロ・エブラッド、PRI党州知事アレハンドロ・ムラット

今年7月の州知事選挙キャンペーンで
PAN党カルデロン元大統領が一番支持していたマル・カンポ州知事

メキシコの州知事(32人)は2つのグループに所属しているようで、簡単に言うと1つは反大統領派、もう一つは大統領支持派。PAN党チワワ前州知事は反大統領派グループリーダーでした。が、なんと今回新しくなったチワワ州知事マル・カンポはPAN党(反大統領派)にもかかわらず、大統領派に入りました。これにはかなりびっくり!!!ある州知事によると反大統領派のグループは消滅しているとか。

大統領とCONAGO(大統領支持する州知事グループ)の集合写真。黄色のスーツを着た女性がPAN党チワワ州知事マル・カンポ


PRI党の新自由主義離脱宣言!


12月12日、第23回PRI党国民議会でPRIを社会民主主義者と定義することを承認し、過去の新自由主義から離脱し、中道左派になることをグループ・コーディネーターのルベン・モレイラが発表。

ツイート文一部機械翻訳:「新自由主義を蹴って中道左派に」発言

新自由主義は権力でPRI党に無理やり押し付けられてやっていたものだったと。しかもPRI党売国奴ペニャ・ニエト元大統領が発案し通った「エネルギー改革」についてPRI党議員は改正に投票すべきではないという規制があったらしい。けれど、今回、これが廃止になったとのこと。ということでこれはロペス・オブラドール大統領発案の国民のための「エネルギー改革」が国会で通る可能性がぐ〜んと高まった



最高裁判事、反大統領の選挙管理委員会(INE)に判決下す


来年4月に予定されている大統領にこのまま継続してほしいかどうかの選挙(ロペス・オブラドール大統領発案)を、どうにかしてキャンセルしようとしているINE。彼らの言い訳は予算がない。けれど、12月15日、最高裁判所の判事は、大統領にこのまま継続してほしいかどうかの選挙は、憲法にありどんなことがあっても実施しなければならないとINEに下し、もしも実行されない場合、刑罰(刑務所行き)があるとのこと。予算は十分にあるとのこと。

選挙管理委員長ロレンソ・コルドバン

前回の過去の大統領らを告訴するかしないの選挙でINEは3分の1の投票所しか置かなかったようで、今回の大統領にこのまま継続してほしいかどうかの選挙では全ての投票所計15万箇所を設置することを最高裁判事から命令されたとのこと。



別の最高裁判事、反大統領派がこれ以上連邦政府の公共事業を止めることを認めない


メキシコでは、政府のやっている、またはやろうとしている公共事業建設を法律的にストップさせるamparo(アンパロ)というのが判事からもらえるらしい。今までロペス・オブラドール政権が大改革の一環として行っている公共事業建設に何百というアンパロが下りていたらしい。が、今後、連邦政府の公共事業建設へのアンパロが全て撤去されたよう。つまり、もう反大統領派はロペス・オブラドール政権の大改革を阻止できなくなったということ。

最高判事らの判決にご満悦のロペス・オブラドール大統領

風向きは完全に
大統領に有利な方向になっているよう!


大統領はこの流れをこう表現していました。
「情熱が高まっています。情熱は理性を超えます。
世界の大革命はすべて情熱で行われました。」ナチョさん動画より)


!Viva Mexico!
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム1


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