続・元ソ連外交官アレキサンドル・イワノフ氏の講演を振り返る 〜 時事ブログの過去記事から見るロシア・ウクライナ

読者の方からの情報です。
ここからは、主にユニティ・デザインと後身のシャンティ・フーラの時事ブログの記事をまとめます。2011年頃から収集していたものです。
(小谷けん)
 小谷様がこれまで収集されたロシア・ウクライナ関連の時事ブログ掲載記事は、すでに閉鎖されたサイトであったり、また著作権にかかるため元記事をそのまま引用することが難しい状況です。そのため元記事の出典を示しつつ内容を要約して掲載することにしました。小谷様が「重要なので全文掲載」を希望されていたいくつかの櫻井ジャーナルの記事は、確かに元記事で全て読んでいただきたいものでした。2014年、ネオナチ系が優位なキエフ政権が傭兵部隊を導入整備し、ジョー・バイデン(当時の)米副大統領とオデッサの住民虐殺計画を立てていたことと、その政治的背景をリアルタイムでレポートされていたものです。欧米がロシアを悪に仕立てたフェイクニュースで戦争を煽り、武器をウクライナに送り、暴力集団を送り込んでいたことや、ロシア側がどんなにオデッサ虐殺の調査を訴えても「日本を含む西側では、政府やマスコミだけでなく『リベラル派』や『革新勢力』も見て見ぬ振りだ。」という状況は、まるで今と同じです。私たち日本もずっと卑怯な立場にいたのです。2014年マレーシア機撃墜事件が欧米によってずっと「ロシアのせいだ」と言い募られていたのもかかわらず、事実はウクライナによることが証明されています。今また「ロシアのせいだ」と言われるキエフ攻撃など住民を盾にすることを公言するウクライナ側の可能性を慎重に見極める必要があります。
経済面では「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」の設立から「金本位制」までの独自路線に向かう流れが見えます。もちろんこの流れに日本は加わっていません。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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[パート2] イワノフ氏の講演(1993年)以降

■[ROCKWAY EXPRESS]フォートノックスの謎:米国産の偽の金塊を受け取ったと中国が主張 (2011/10/2


【1月25日 By Pat Shannan】
 2009年10月、アメリカのフォートノックスに保管されている100万本以上になる金の延べ棒の多くが偽物らしいという話が大金を扱うブローカーや金融業者の間で広まっている。中国の主張によれば、クリントン政権下で130万〜140万の400ozタングステンが製造され、うち64万本は金メッキを施されフォートノックスへ出荷された。

■[黄金の金玉を知らないか?](2011/11/24)


 ロシアの全世帯の4割が、小さな畑付きのコテージ(ダーチャ)を所有し、そこで野菜を作ったり家畜を飼ったりする自給生活が人々の日常となっていた。面積的には全農地の5%程度ながら、生産性が驚くほど高く、物流が途絶えてしまっても準主食のじゃがいもの8割位以上、野菜の7割以上はダーチャで賄われ、ロシアの人々は地域で助け合いながら生き延びることができた

■[日本や世界や宇宙の動向] ロシアは中国元を世界準備通貨として認めました(14/3/24


 ロシアと中国は5月頃から2国間の石油の売買を米ドルを使わずに行うと決定し、事実上ロシアは、中国元を世界準備通貨として認めた。それは世界準備通貨としての米ドルの崩壊が間近に迫っていることを示している

■[逝きし世の面影] マレーシア機撃墜の情報戦でロシアに負けた米国(14/7/28


確かにこの通りで、今後もロシアを抑え込むために、様々な嫌がらせをアメリカは仕掛けてくると思いますが、おそらくことごとくはね返されてしまうだろうと思います。マスコミが言う事を聞くのも、ドルが基軸通貨として通用しているからであって、その特権がBRICSの新開発銀行による新しい経済圏の出現によって無くなれば、これまでの嘘がすべて暴かれてしまいます。(竹下雅敏)

 7月17日に発生したマレーシア機撃墜事件で『親ロシア派が撃墜した』と言い続けていた欧米の政府やマスコミに対し、ロシア連邦国防省は衛星写真とかレーダー画像、通信記録などの軍事情報を公開し、7月22日には『ウクライナ軍がマレーシア航空機撃墜に関与した』と断定。ロシア国防省の公式サイトは世界中の誰にでも閲覧出来るように英語にも訳されている。


■[ロシアの声] 捕虜となったウクライナの傭兵が取り調べで語ったこと(14/8/18)


捕虜となったウクライナ国家親衛隊の兵士に対するドネツク義勇軍による取り調べの速記録。  
   ―どうやって軍に入ったのか?
   
   ―自主的に!
   
   ―なぜ?ロシアと戦うため?ロシアが貴方を攻撃したのか?
   
   ―そうだ!ロシア人は我々からクリミアを奪った。
   
   ―クリミアの住民が自らウクライナで暮らすことを望まなかったのではないか?
   
   ―違う。ロシアが力ずくで併合した!!!
   
   ―どうしてそう思うのか?
   
   ―みんなそう言っている!
   
   ―誰が?
   
   ―皆だよ。
   
   ―なぜ戦うためにドンバスへやってきたのか?
   
   ―だからさっきも言ったように、ロシアと戦うためだよ。
   
   ―ドンバスにロシア軍は本当にいるのか?
   
   ―いるよ!
   
   ―自分の目で見たのか?
   
   ―見てないけど、皆が(ロシア軍は)いると言っている!皆そう言っている!

   ―では、どうやって戦ったんだ?
   
   ―僕たちは引き渡された!
   
   ―誰によって?
   
   ―キエフと司令部...
   
   ―それでは、キエフが犯罪者ということか?
   
   ―違う!モスクワだ!
   
   ―なぜ?
   
   ―だから言っているように、ロシアが僕たちを攻撃したんだ!!!(ヒステリー)
   
   ―君は自分の目で、ウクライナにロシアの兵士がいるのを見たのか?
   
   ―見ていない。だけど、彼らは絶対どこかにいるんだ!!!
 
   Mirtesenより
  


■[日本や世界や宇宙の動向]ロシアと中国はルーブルと中国元で石油取引を行います(2014/8/28)


ロシアのガスプロム社のCFO(最高財務責任者)が、中国元かルーブルで中国に石油を輸出する事を可能にしたと発表した。ガスプロムは、北極の油田で産出された8万トンの石油を中国に輸出すること、支払はルーブルで行うことに合意した。さらに東部シベリア太平洋パイプラインを介して中国に石油を輸送する場合、輸送コストは中国元で支払うことを可能にした。
 

■[櫻井ジャーナル] 議会選挙を終えたキエフ体制が東部で民族浄化を再開する動きを見せ、ネオナチはクーデター宣言(14/11/1)


 2014年キエフ政権によるウクライナ東部住民への民族浄化作戦で多くの住民が惨殺され、100万人近い住民がロシアへ避難。「ジョージ・ソロスの資金が入っているヒューマン・ライツ・ウォッチでさえ、キエフ側が住民に対してクラスター爆弾を使ったと批判しているが、それだけでなく白リン弾が使われた可能性は高く、弾道ミサイルが撃ち込まれたとも言われている。」
キエフ政権は、ネオ・ナチの部隊を整備する一方、国外から傭兵を導入している。「新たな議会では15から20%の議席がネオ・ナチ系だと見られているのだが、そのネオ・ナチが6カ月以内にクーデタを再び行うと宣言しているのだ。」


■[櫻井ジャーナル] ウクライナ東/南部の選挙で自主独立派が圧勝、好戦派が勝ったキエフ体制との間で戦争の気運(14/11/4)


 新ロシア(ドネツクとルガンスクの統合人民共和国)で11月2日に行われた選挙で自主独立派が圧勝。それに対し10月26日にキエフ体制が行った議会選挙では好戦派が勝利していることから「イスラエル建国」同様、前から住んでいる人びとを殺すか追い出そうとする可能性が高い。4月にはアメリカ/NATOの後押しを受けジョー・バイデン米副大統領がキエフを訪問してオデッサでの作戦を話し合っている。そして5月2日にオデッサの虐殺があった
「ドネツクやルガンスクからオデッサにいたるウクライナの東/南部は、1922年にウラジミル・レーニンが住民の意思を問うことなくウクライナへ贈呈した「元ロシア領」であり、今年3月16日に行われた住民投票で96.8%がロシアへの併合に賛成したクリミアは1954年にニキータ・フルシチョフが住民の意思を問うことなくウクライナへ組み込んだ「元ロシア領」。そうした地域に住む人びとを追い出し、自分たちのものにしようとしているのが西部の人びとだ。」


■[櫻井ジャーナル] バイデンがキエフ入りした直後にオデッサで虐殺があったが、今回のキエフ訪問は戦争再開の予告(14/11/22)


 11月、ジョー・バイデン米副大統領がキエフに乗り込んだ。この後、キエフに武器が空輸され、戦争開始とみられる。バイデンの息子はウクライナ最大の天然ガス会社プリスマの重役で、地下資源のあるウクライナ東南部は支配下に置きたい。バイデンが4月に乗り込んだ時は事前にNYタイムズにロシア軍が活動しているという粗雑なフェイクニュースを流し、キエフ政府は防弾チョッキをオデッサのネオナチに送り、NATOの秘密部隊UNA-UNSOという暴力集団も送り込まれていた。そしてオデッサの虐殺が行われた。ロシア政府はこの虐殺を徹底的に調査するように求めたにもかかわらず、キエフ政権はもちろん「日本を含む西側では、政府やマスコミだけでなく「リベラル派」や「革新勢力」も見て見ぬ振りだ。」


■[シャンティ・フーラ時事ブログ]最強の国家としての道をひた走るロシア:アメリカ製ソフトの廃止の計画、モスクワ市民のためのシェルターを用意、アメリカが恐れるロシアの潜水艦(16/10/2


記事を見ると、ロシアは最強の国家としての道をひた走っているという感じがします。(竹下雅敏)


・[マスコミに載らない海外記事] プーチン大統領の国産ソフト使用の呼びかけで、モスクワはMicrosoft Outlook使用を廃止(16/10/2)

・[InDeep]ロシア非常事態省が「モスクワのすべての市民を地下シェルターに避難させる用意ができた」と発表したこと。そして、大地震の前の上空の電子数の変化が地震予知に使われるかもしれないこと(16/9/30)
ロシア非常事態省は、モスクワ市民の避難のための地下シェルターを完全な状態で用意したと発表

・[Sputnik] ロシア海軍潜水艦はもうソナーに「映らない」(16/9/30)


■[Sputnik] ロシアで世界に類例のない無線電子兵器実験(16/10/13)


 ロシアで開発された新たな物理原理にもとづく世界に類例のない無線電子兵器の初の実験が成功裏に行われた。特性は「指向性エネルギー」によって敵側の機器を無力化する点であるという。「この兵器は搭載機器、航空機、無人機に非直接的な物理的作用を及ぼしハイテク兵器を無効化する。」

(筆者:2017年4月6日、米軍によりシリア空爆が行われます。今回のウクライナ紛争に関して、国際法違反とロシアを非難しますが、この時点でアメリカがすでに国際法違反。ロシア・シリア連合軍により、シリア内戦をきっかけとする第3次世界大戦開始の悪事は頓挫。トランプも、ネオコンに配慮してしぶしぶ精度の低い空爆を行ったようです。)


■[シャンティ・フーラ時事ブログ]中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の進展 ~世界で孤立している日本~(17/11/28)


習近平氏が提唱した巨大経済圏構想「一帯一路」が、いかに凄いものかがよくわかる記事です。(竹下雅敏)

・ [長周新聞] 世界秩序の変化映し出す一帯一路 米国の覇権支配終焉と新興国の台頭(17/11/28)
「一帯一路」構想の発表と前後して進んできたのが、同構想を資金面で支える政府系投資ファンド「シルクロード基金」や「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」の設立である
   (中略)
AIIBは、中国を最大の出資国としてロシア、インド、イギリス、フランス、ドイツ、韓国、インドネシアなど57カ国で2015年暮れに発足した。その後1年半で「加盟承認国は80カ国・地域まで増大」し、100カ国に迫りつつある。日米主導で戦後のアジアのインフラ整備を牽引してきたアジア開発銀行(ADB)の加盟国67カ国・地域を大きく上回っている。さらにAIIBはヨーロッパ、アフリカ、南米などアジア以外にも参加を積極的に働きかけている


■[シャンティ・フーラ時事ブログ]最新鋭兵器を次々と公開する世界最強のロシア軍 / 米ロ首脳会談を受けて、今後、世界の大勢は根本的に変化する(18/7/23)


ロシア国防省が最新鋭兵器を次々と公開する理由は、他国への脅しではなくて、ロシアを挑発しようとする行為が愚かであることを悟らせるためです。ロシアは、他国を侵略する意思も先制攻撃をする意思もありません。しかし、戦争を恐れているわけではなく、攻撃されれば反撃します。これらの兵器を見ても、現在ロシア軍は世界最強であり、ロシアに手を出すべきでないことは明らかです。(竹下雅敏)

・[Sputnik] ロシア国防省、最新鋭兵器の発射動画を一挙公開(18/7/23)
ロシア国防省は最新鋭兵器「アヴァンギャルド」「キンジャール」「サルマト」「ポセイドン」「ブレヴェスニク」「ペレスヴェート」の実験動画を一挙公開した。
 

筆者:2022年2月22日にロシアがウクライナ東部に侵攻し、プーチンがウクライナの2州ドネツクとルガンスクの独立を承認すると発表。突然のことで何が何だかわかりませんでしたが、以降に引用する竹下氏の解説や藤原直哉氏のツイートで詳細、つまり細菌兵器を含む陰謀がソロスたちの支援を受けたウクライナにより実行されていたことがわかるようになり、それがイワノフ氏の講演内容で確認してきたこととぴったり一致し、ロシアの行動が一貫していることがわかってきます。まのじ編集長は金本位制に言及する記事を投稿され、「らん」さんのツイートにより、ロシア、中国、インドによる見事な新経済システムへの布石が証明されています。さらに3月10には女性フランス人ジャーナリストが、2014年5月からドネツクロシア語圏がウクライナ軍により爆撃され始め、そこの人々が地下生活を余儀なくされていたと必死で訴える動画が当ブログに紹介されます。(22/3/122/3/7

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