下の動画を見ていて、海洋警察は、天下り先の民間会社に利益を得させようとしたというよりも、やはり見られてまずいものを隠そうとしているように思いました。こちらの情報によると、政府が海洋警察に指揮権を与え、その捜査責任者であったイ・ヨンウク情報捜査局長までもが、キリスト教福音浸礼会(通称:救援派)の信徒だったとあり、救助せずに見殺しにできるだけのメンタリティの持ち主だったことが想像出来ます。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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セウォル号沈没事件:海洋警察の潜水妨害
転載元より抜粋)
You Tube 14/5/9
0:32〜
これは捜索活動をしている民間ダイバーの船の上から撮影された映像。
この船を拠点に、水中では3人のダイバーが潜水して作業を行っているところだ。
そこへ一台の船がこちらへ向かって急接近して来る。次の瞬間。
(衝突音)
まるで体当たりするかのように衝突してきたのは、海洋警察の警備艇だったのだ。
我々は、衝突された民間船の乗組員から当時の様子を聞くことが出来た。
民間船の乗組員:「船が全速力で向かってきました。私たちが水中で作業をしていたのに接近してきたのは、殺そうとするような行動だったと言えます。」
そもそも、なぜ海洋警察は作業中の民間船に近づいてきたのか?
実は、民間船には海洋警察の局長が作業を視察するため乗っていた。その局長を迎えに、警備艇が接岸を試みたと言うのだ。
海洋警察:「警備艇を接岸しようとして瞬間的に波が高くなってぶつかった。」
映像を観る限り、船を静止出来ないほど波が高いようには見えないのだが…。
さらに、映像には続きがある。
海洋警察の船が立ち去る際、勢いよくプロペラを回転させたため、激しく波が立っているのが見える。実はこの時、このロープの下では民間ダイバーによる捜索が行われている最中だったのだ。
民間ダイバー:「エンジンを全開にかけたり、ダイバーがいる方向にしきりに波を立たせたり、故意に行われた脅しだったのかと思いました。」
元海上保安官の増田尚道氏にこの映像を検証してもらうと、
元海上保安官の増田尚道氏:「一言で言えば、非常に稚拙な未熟な操船技術だと思いますね。潜水作業をしている所に近づくなら、万が一のことがあっても影響がないような入り方を普通はします。」
さらに、事故直後の初動でも、新たな疑惑が…。
事故当初から指摘された初動の遅れ。それは現場の指揮権を握っていた海洋警察によるものだとする声が出てきている。
事故直後、海軍の特殊部隊はいつでも救難活動ができる体制で現場に待機していた。
しかし、丸一日以上、船内捜索に入れなかった。なぜか。
「海洋警察が現場付近を統制していたため、海軍は潜水を行えなかった。」
さらに、民間のボランティアダイバーも駆けつけていたが、
「海洋警察にだめだと言われて、海に入れなかった。」
一刻を争う事態に、なぜ海洋警察は海軍やダイバーの潜水活動を制限していたのか?
事故が起きた当日、海洋警察はチョンヘジン海運に対して、民間のダイバー会社オンディンと救助活動の契約を結ぶよう促したと報じられている。実際に、チョンヘジン海運がオンディンと結んだという契約書がある。
『セウォル号に対する救難・救援およびその他の技術支援の全般を独占的に行うことに合意し下記の通り契約を締結する。』
独占的な契約。地元メディアによると、海洋警察がその天下り先とも言われているオンディンにチョンヘジン海運を斡旋し、利益を得させようとしていたのではないかと言う。さらに現場では、オンディンが優先的に捜索が行えるように、海軍や民間ボランティアダイバーの活動を制限したと報じられている。海洋警察は、チョンヘジン海運への斡旋、オンディンとの癒着は否定しているのだが。
海洋警察の記者会見
Q:「軍と警察にそのようなノウハウはないのですか?」
海洋警察:「軍と警察も相当なレベルのノウハウを持っていますが、(オンディンのような)専門業者の方がより長けていると思います。」
この会見では、海軍や警察よりも民間会社オンディンの方が優れていると認めている。
文字起こし:はちコ