[The Voice of Russia]ウクライナ軍 ポロシェンコ大統領の指示で義勇軍を砲撃 / 21日 国連安保理 ドンバスの状況を討議

竹下雅敏氏からの情報です(本日最終)。
 国連安保理で、状況が各国に正しく認識されることを望みます。それにしても、精神に異常のある人間の言葉を理解するのは、難しいものです。ウクライナ軍は義勇軍の拠点を集中砲火したようです。この事に対しウクライナのポロシェンコ大統領の補佐官は、“我々の全部隊が指令を受け…集中砲撃した。我々は休戦を順守した…我々は平穏な解決に関心を持っている”とのこと。精神に障害があるとしか思えない言葉です。どうやら、砲撃をするだけで兵隊が突入しない場合、戦争だと認識していないようです。おそらく平穏な解決とは、こうして少しずつドンバスの市民を殺し、最後にはドンバスが降伏することを意味しているのでしょう。
 霞が関文学という単語がありますが、官僚・政治家と私たちの違いは、言葉の使い方にあるような気がします。一言で言うと彼らは、詭弁を弄するのを職業としている連中だということです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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21日 国連安保理 ドンバスの状況を討議
転載元)
© Photo: AP/Frank Franklin II

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来週水曜日、21日、ウクライナ情勢に関する会合が、国連安全保障理事会で行われる。会合実施の要請をしたのは、現在非常任理事国を務めるリトアニア。イタル-タス通信が伝えた。

会議開催の理由となったのは、ドネツク空港付近など、ここ最近ドンバスでの情勢が緊迫し、一般市民の間で紛争の犠牲者が増えていることだ。

 会議が実施されれば、国連安全保障理事会で27回目のウクライナ危機調整に向けたものとなる。

 一方、前日ベラルーシの首都ミンスクでは、コンタクト・グループによる協議の定例ラウンドが開かれなかった。コンタクト・グループには、キエフ当局、ルガンスク及びドネツクの代表、欧州安保協力機構(OSCE)代表そしてロシア代表が参加している。ウクライナ代表を務めるレオニード・クチマ元大統領が、ミンスクに姿を現さなかった。

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ウクライナ軍 ポロシェンコ大統領の指示で義勇軍を砲撃
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© Photo: REUTERS/Valentyn Ogirenko

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ドネツク南部のドンバスに配置されているウクライナ軍は、指示に従い、義勇軍の拠点を集中砲火した。ウクライナのビリュコフ大統領補佐官が発表した。

ビリュコフ大統領補佐官は18日午前、フェイスブックに、「2時間前、セクターB(ドネツク南部)の我々の全部隊が指令を受け、分離主義者たちの拠点を集中砲撃した。我々は休戦を順守した、そうだ... 我々は、平穏な解決に関心を持っていることを示した、そうだ...」と書き込んだ。

これより先、ウクライナ軍と義勇軍は、1昼夜の間に数多くの停戦違反があったと発表した。

義勇軍とウクライナ軍の対立が最も激しい場所の一つは、ドネツク空港となっており、空港の敷地における激しい戦闘に関するニュースが伝えられた。


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OSCE調査はヴォルノワハ近郊の悲劇に関する西側説を否定するもの
転載元)
© Collage: VOR

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このほど発表されたOSCE調査報告はヴォルノヴァハ近郊の悲劇に関するキエフおよびワシントンの説、すなわち下手人は義勇軍であるとする説を否定するものだ。ロシアOCSE大使アンドレイ・ケリン氏が述べた。タスが伝えた。

氏はウクライナで情勢監視の任にあたっているOSCEチームの週に一度の定例報告について、「OSCEは、攻撃元が北側に設置された「グラード」であるということを突き止めた。キエフが唱えてワシントンがそれに追随した、攻撃元は東部義勇軍であるとする説を否定するものだ」と述べた。

「これにより、義勇軍が攻撃元だとする説には、多くの疑問が生まれた。バスの悲劇について誰が有責かという点について多くの疑問が沸く」と同氏。

OSCEは16日の報告で、「OSCEは詳細な調査を行った。弾痕は二つ。うちのひとつはバスから10m離れている。砲弾の発射元は北北東方向」とした。

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ウクライナ軍部隊 ドネツクのペトロフスキイ地区に新たな砲撃
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© Photo: RIA Novosti/Igor Maslov

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金曜から土曜日にかけての深夜、ドネツクのペトロフスキイ地区が新たに砲撃を受けた。またドネツク空港地区では、ウクライナ軍と義勇軍の間で砲撃戦が続いている。リア-ノーヴォスチ通信が、自ら独立を宣言するドネツク人民共和国義勇軍本部の情報として伝えた。死傷者が出ているもようだが、その数は確認されていない。

義勇軍司令部スポークスマンによれば「ペトロフスキイ地区のルキヤネンコ、グラズノフ、コルガノフ、ガイダールといった通りでは、いくつかの家屋が砲撃により部分的に破壊された。又キーロフ通りで砲弾が家屋に命中、2人が亡くなった。さらにウクライナ・コムソモール通りでは、女性が片足切断の重傷を負った。なおツィガンスキイ・パショーラック通りの変電施設に砲弾が落ち、いくつかの通りが停電している。」

 昨年4月ウクライナ当局は、2月の国家クーデターに不満を持つドンバス地方の住民に対する軍事作戦を開始した。国連のデータによれば、この紛争により、4700人以上の一般市民が犠牲となり、1万人以上が負傷している。

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