注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
ロン・ポール議員は、CBSニュースのインタビューで、アメリカ軍のシリア・アフガニスタンからの撤退という、同国トランプ大統領の決定に反応し、「シリアに関しては、ロシアやイラン、そしてシリア政府との協議無くして、我々はシリア危機の解決策を見出すことはできない。それは、シリア戦争の勝者であるアサド大統領に向かって、現場から立ち去れとは言えないからだ」と述べました。
また、17年間に渡るアフガニスタンでの戦争、そして数年間に及ぶアメリカ軍の違法なシリア駐留には触れず、「シリア危機、そしてアフガニスタン問題のいずれにも軍事的な解決策はない」としました。
さらに、「アメリカは中東での戦争や軍事駐留で疲弊している」とし、「最終的に、イスラム圏内での安全保障を手にすべきなのはイスラム教徒だ」と語りました。
(以下略)
モトマエン氏は22日土曜、タスニーム通信のインタビューで、「アフガニスタンでの戦争や情勢不安の元凶は、アメリカが主導する多国籍軍の駐留だ」と語りました。
また、トランプ米大統領の指示によるアフガニスタンからの米軍撤退計画は、アフガニスタンにおける米軍の駐留が失敗したことを意味するとしました。
トランプ大統領は、米国防総省に対し、今後数ヶ月以内にアフガニスタンに駐留する7000人の米軍の撤退プロセスを開始するよう指示しています。
【速報】トランプは、アフガンから7千人の米兵を帰還させるよう命令した! 現在駐留する公称1万4千人の半数。 https://t.co/6EwXMHVaM8
— mko (@trappedsoldier) 2018年12月21日
トランプ大統領の国防総省に対するアフガン7千人撤退計画策定命令にもかかわらず、ダンフォード統合参謀会議議長はアフガニスタンを訪問し、アフガン駐留に変更なしと演説。https://t.co/YBSF8wDFdB
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2018年12月24日
ところが、ダンフォード統合参謀会議議長は気に入らないようです。この期に及んで、“アフガニスタンを訪問し、アフガン駐留に変更なしと演説”したのだとか。
マティス米国防長官も、ダンフォード議長も、私にはアホの部類に入ります。最初に時事ブログでダンフォード議長を取り上げた時、“悪魔のような男”と評したのですが、その後の情勢の変化で、彼は立ち位置をずらして来ました。
ダンフォード議長も、マティス長官も、米軍の良識派に属していると思われるのですが、彼らは古い頭の持ち主らしく、彼らにとっての最大の脅威は、ISISよりもロシアなのです。
要するに、彼らの言う国益とは、アメリカの一極支配がずっと続くことなのであって、世界が多極化に向かうことを許すことが出来ないのです。要は、時代遅れの人間だと言えるでしょう。
良いところがあるとすれば、ロシアの軍事力には敵わないことを理解しており、ロシアと戦争すれば、地球に誰も住めなくなることがわかっているため、絶対にロシアとの戦争をしないというところです。この部分だけは、理性が働いていたと言えるでしょう。
彼らがアフガニスタン駐留にこだわるのは、ここを経由して、中国やロシアにISISが名前を変えたテロリストたちを送り込めるからです。こうした行為が国際法に違反しているということは気にしていないようです。国益のためなら、どんなことでもするというのが、彼らの論理のようです。こうした人物を、悪人と言います。