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[Sputnik]プーチン大統領:ロシアはシリアで大いなる戦果を挙げた / 英国民、シリアでのロシアのIS空爆支持は70%以上 

竹下雅敏氏からの情報です。
 ロシアのIS空爆が戦果を挙げています。それに対し、英国民は70%以上がロシア空爆を支持しているとのこと。こうなると、ロシアを悪魔化する欧米のプロパガンダはうまく行きそうにありません。
 “続きはこちらから”以降は、有志連合の空爆で一般市民が大変な被害を受けていることを、ロシア国防省の責任者が指摘しています。ロシア側は、有志連合の空爆が、欧州への難民を産みだすために意図的になされているのではないかと指摘しています。
 もはや、ロシアとアメリカを中心とする有志連合のどちらが正義であるかは明白だと思います。一つ気になるのは、最初の記事でのプーチン大統領の言葉です。“アフガニスタン情勢はまことに危機的だ”とあります。この前の国境なき医師団への医療施設空爆が関係しているのかも知れません。アメリカは中央アジアでも、イラク、シリアと同様の混乱を産み出したがっているのかも知れません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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プーチン大統領:ロシアはシリアで大いなる戦果を挙げた、数百人のテロリストが殺された
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ロシア軍はシリアで大いなる戦果を挙げた。プーチン大統領がCIS諸国首脳会議で述べた。

「シリア側と事前に合意した標的に対する空および海からの攻撃で、わが軍は大いなる戦果を挙げた。司令部や弾薬庫が数十、破壊され、数百人のテロリストが殺され、大量の戦車が破壊された」と大統領。

大統領によれば、対国際テロリズムの主要な戦線はいま、中東に引かれている。ロシアは従来どおり、過激主義者やテロリストらと戦うために、最大限幅広い連合を形成するべきだ、との立場だ。そう大統領は強調する。

ロシアは再三にわたり、中東に過激主義がはびこることの危険性を訴え、国際社会はあらゆるレベルで過激主義組織の取り締まりを協力して行うべきだ、と終始呼びかけてきた。ロシアは、『イスラム国』なる団体その他、シリア国内の過激派組織との戦いにおいて、具体的に行動することが、自らの責務であると考えたのだ」と大統領。

また大統領は、CIS諸国はテロリストがアフガニスタンから中央アジア地域に侵入しようとする試みに、一致して対処するべきだ、と述べた。

アフガニスタン情勢はまことに危機的だ。様々なグループのテロリストらが影響力を増し、さらなる拡張への野心を公言している。彼らの目標のひとつが、中央アジア地域への進出である。我々はこうしたシナリオを阻むべく一致して取り組むべきだ」と大統領。

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英国民、シリアでのロシアのIS空爆支持は70%以上、世論調査
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英国民の3分の2以上がシリアにおけるロシアの行動に支持を表明していることが同国の「デイリー・エクスプレス」紙の行った世論調査で明らかになった。

「デイリー・エクスプレス」紙によれば、世論調査の「シリアにおけるロシアの空爆を支持しますか?」の設問に「支持する」と答えたのは回答者の71%。世論調査には英国在住の2万7千人以上が参加した。

「デイリー・エクスプレス」紙はこれについて、「中東でのロシアの行動について、英国も参加する米国主導の軍事同盟とロシアとの間の緊張が高まる一方であるにもかかわらず、英国民の側は(ロシアに)断固とした支持を表している」と評している。

「デイリー・エクスプレス」紙はまた、ロシア航空宇宙軍の空爆は現段階ですでに「イスラム国(IS)」に所属する建物、輸送手段の「大多数」の破壊に成功と指摘している。

「デイリー・エクスプレス」紙はさらに、英空軍特務部隊の元メンバー、クリス・ライアン氏の声明を公開している。ライアン氏は、西側諸国、ロシアおよびシリアのアサド大統領による連合軍が組まれて初めて、この地域におけるイスラム主義者の殲滅が「期待できる」とし、「二方向から、つまり一方は欧米が、もう一方はロシアがISを攻撃すれば、より効果があがるはず」との確信を表している。

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[ICH]シリアの混乱にケリをつけるプーチン

 サウジアラビアとトルコの外務大臣がシリア情勢について協議し、"2012年のジュネーブ合意に基づいた政治解決をめざす"と述べたようです。
 この記事の最後にも、"ジュネーブが最終戦だ"とあります。アメリカが暫定的政府にアサド大統領の参加を認めるかどうかが争点になり、"究極的に米政府は譲歩し、アサドは退陣せよという要求を引っ込める"とあります。
 ジュネーブ合意のような過程を経なくても、アサド政権は完璧に正式な政権だと思うのですが、いちゃもんをつける各国を黙らすには必要な過程なのでしょうか。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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シリアの混乱にケリをつけるプーチン
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本記事文章は現在公開を停止しております。 (2016/4/23)
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[櫻井ジャーナル]露国との関係を強めているイランが中国へも接近、米国の好戦派が破壊しようとした国々が団結へ

竹下雅敏氏からの情報です。
 ジャーナリストで、世界情勢をきちんと分析し、正しい情報を提供してくれるのは、この櫻井ジャーナルくらいなもの。日本の情報収集能力はあまりにもレベルが低く、ジャーナリストはもちろん、官僚、政治家ですら、ほとんどまともな知見を有していないと思います。
 外務官僚などはその典型で、“ただひたすらアメリカについて行くことが日本の国益だ”としか考えていないように見えます。
 ところでそのアメリカを中心とする支配層ですが、“この世界制覇プランは崩壊した”とあり、ネオコン/シオニストなどの連中のプランがもはや成り立たないことがはっきりとしました。問題はこの状況においてもなお、“日本の「エリート」”が現状を認識していないという事実です。
 時事ブログでは、日本の真の支配層を“八咫烏を中核とする組織”だとし、彼らのことを愚劣だと批判して来たのですが、それが事実だとわかると思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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露国との関係を強めているイランが中国へも接近、米国の好戦派が破壊しようとした国々が団結へ
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中国海軍の孫建国提督がイランを訪問、10月13日にイランのホセイン・デーガン国防相と会談、両国の軍事的な協力関係を深めたいと語ったという。中国としてはイランの石油も魅力だろう。そのイランの近く、ペルシャ湾岸にアメリカ軍は空母を貼り付けてきたが、ロシア軍がカスピ海から巡航ミサイルでISやアル・ヌスラの部隊を攻撃した直後、空母シオドア・ルーズベルトを「メンテナンス」のために湾の外へ出したという。

アメリカの好戦派はリビアに続いてシリアの体制転覆を目指し、軍事介入の口実を作ろうとしてきた。シリア政府軍による民主化運動の弾圧や住民虐殺が宣伝され、2013年8月には政府軍が化学兵器を使用したと西側の政府やメディアは非難しはじめた。この化学兵器話はロシアのビタリー・チュルキン国連大使がアメリカ側の主張を否定する情報を国連ですぐに示し、報告書も提出している。

この時、チュルキン大使が示した情報には、反シリア政府軍が支配しているドーマから2発のミサイルが発射され、毒ガス攻撃を受けたとされるゴータで着弾していることを示す文書や衛星写真が含まれていたようで、その後、国連内の雰囲気が大きく変化したとも言われている。

その後、アメリカのジョン・ケリー国務長官は、シリア政府がサリンを使ったことを示す証拠を持っていると語っているが、証拠が示されることはなく、逆にアメリカ政府の主張を否定する事実や分析が次々に出てくる。

まず、APのデイル・ガブラクがヤフヤ・アバブネと書いたミントプレスの記事ではサウジアラビアと化学兵器との関係を指摘した。現地で反シリア政府軍、その家族、ゴータの住民、医師をアバブネが取材した結果、サウジアラビアが反政府軍に化学兵器を提供し、それを反政府軍の戦闘員が誤って爆発させたとしている。

そのほか、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、アフガニスタンの反政府軍支配地域で「第三国」がアル・ヌスラなどシリアの反政府軍に対し、化学兵器の使い方を訓練しているとする報告があると語った。

また、調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュが2013年12月にLRB(ロンドン書評)で書いた記事によると、攻撃の数カ月前にアメリカの情報機関はアル・カイダ系武装集団のアル・ヌスラ(最近、アメリカ政府は「穏健派」だと主張しているらしい)がサリンの製造法をマスター、量産する能力を持っていると報告しとしている。シリア政府が実行したとするため、都合の悪い情報をアメリカ政府は切り捨てられたという。

さらに、アメリカの科学者、国連の元兵器査察官のリチャード・ロイドとマサチューセッツ工科大学のセオドール・ポストル教授からもアメリカの政府やメディアの主張を否定する分析が明らかにされた。化学兵器をシリア政府軍が発射したとする主張はミサイルの性能を考えると、科学的に成り立たないというのだ。

アメリカ政府はシリアのバシャール・アル・アサド政権を軍事的に倒すため、嘘を承知で「サリン話」を宣伝していたと言えるだろう。その嘘は早い段階から指摘され、説得力もなかった。それにもかかわらずアメリカ政府の主張をそのまま宣伝していたメディアの罪は重い。

西側メディアはアメリカ軍のシリア攻撃は不可避であるかのように「報道」、アメリカ政府はシリア近くの基地にB52爆撃機の2航空団を配備し、5隻の駆逐艦、1隻の揚陸艦、そして紅海にいる空母ニミッツと3隻の軍艦などの艦船を地中海に配備した。

それに対抗してロシア政府は「空母キラー」と呼ばれている巡洋艦モスクワを中心に、フリゲート艦2隻、電子情報収集艦、揚陸艦5隻、コルベット艦2隻がシリアを守る形に配置したとされている。その時、中国も数隻の軍艦を地中海に入れていたという。

攻撃が予想されていた9月3日、地中海の中央から東へ向かって2発のミサイルが発射された。このミサイルをロシアの早期警戒システムがすぐに探知、公表されているのだが、2発とも海中に落ちたという。その直後にイスラエル国防省はアメリカと合同で行ったミサイル発射実験だと発表しているが、事前に周辺国(少なくともロシア)へ通告されていなかった。実際は攻撃を始めたのだが、ジャミングでミサイルのGPSが狂って落下したと推測する人もいる。

その9月に西側の首脳はヤルタで国際会議を開き、アメリカに従わないロシアの体制転覆について話し合ったと言われている。そして11月にウクライナのキエフで反政府活動が始まる。ロシア政府が動きにくいと計算したのか、ソチのオリンピック開催に合わせ、ネオ・ナチが前面に出てきて過激化する。棍棒、ナイフ、チェーンなどを片手に持ちながら石や火炎瓶を投げ、ピストルやライフルを撃ち始め、そして狙撃が始まり、オリンピック競技の最終日に憲法の規定を無視する形でビクトル・ヤヌコビッチ大統領が解任された。

アメリカ支配層の目論見としては、中東、ウクライナ、ロシア、中国を別々に潰していく予定だったのだろうが、全てが同時に進行する事態になり、その間にロシア、中国、シリア、イラン、イラクの関係が緊密化している。

ロシアや中国を中心にまとまっているBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)やSCO(上海協力機構/中国、ロシア、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、ウズベキスタン)の存在感も強まり、AIIB(アジアインフラ投資銀行)や新開発銀行(NDB)も始動している。

昨年5月20日、プーチン露大統領の中国訪問にタイミングをあわせるようにしてロシアと中国は軍事演習「海上協力-2014」を東シナ海で開始、24日に日本と中国の軍用機が数十メートルの距離まで接近するということもあった。海上自衛隊のOP-3C(画像情報収集機)と航空自衛隊のYS-11EB(電子情報収集機)に対して中国はSU-27(戦闘機)を緊急発進させ、OP-3Cには50メートル、YS-11EBには30メートルまで近づいたという。

アメリカの支配層はメディアを使ったプロパガンダで人心を操り、1992年の初めに国防総省で作成されたDPGの草案通り、旧ソ連圏、西ヨーロッパ、東アジアなどの潜在的なライバルを潰し、ライバルを生む出すのに十分な資源を抱える西南アジアを支配しようとしてきたが、この世界制覇プランは崩壊した。ネオコン/シオニストなどが余裕を失っていることは彼らの言動に現れているが、日本の「エリート」は自分たちが服従している勢力が危機的な状況であることを理解しているようには見えない。

[Storm Clouds Gathering]5つの簡単なステップで移民/難民危機を解決する方法

翻訳チームからの情報です。
 2分ほどの動画ですが、とても内容があり、建設的だと思います。字幕の移り変わりが早いところがあるので、文字起こしを参考にしてください。事実が明らかになり、こういったポジティブな提言を多くの人が望めば、世界はそういう流れで動いていくのではないでしょうか。拡散、よろしくお願いします。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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5つの簡単なステップで移民/難民危機を解決する方法
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本記事文章は現在公開を停止しております。 (2016/4/23)
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[sputnik]ラヴロフ外相:もしかしたら米国の目的はシリアでの政権交代? / プーチン大統領 米国が「自由シリア軍」に供与する武器がテロリストの手に渡ることを危惧する

竹下雅敏氏からの情報です。
 記事のタイトルに爆笑。“もしかしたら…”ですか。ラブロフ外相の疑いの眼差しとこの記事のタイトルが、ツイッターで世界中を駆け巡ると、多くの人が真相を理解します。
 これまで時事ブログでは、アメリカのシリア政策がどういうものかをさんざん記事を紹介することで、提供して来ましたが、ついにプーチン大統領、ラブロフ外相があまりにも明白な事実を、誰もがわかるように発言してしまいました。
 かなり笑える展開だと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ラヴロフ外相:もしかしたら米国の目的はシリアでの政権交代?
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ロシアのラヴロフ外相は、西側とその連合のパートナーたちは、自分たちがテロ組織「IS(イスラム国)」と戦うのか、それともシリア政権転覆を含めた自分たちの目的のために過激主義者たちを利用するのか、どちらなのかを決めるべきだとの考えを表した。

ラヴロフ外相は、テレビNTVの番組で次のように語った-

(連合軍が非能率的な)理由は、もう一つある。私は、これについては恐らく、我々は理解する必要があると考えている。私もこれについて、話をする他の外相たちに定期的に質問している。もしかしたら、目的は発表されているものとは全く違うのではないか?もしかしたら、やはり目的は政権交代なのではないか?と。なぜなら彼らは、シリア(問題)の最終的な解決は、(シリアの)アサド大統領がいなくなった時にはじめて可能となるという自分たちの立場を放棄しないからだ」。

またラヴロフ外相は、次のように指摘した-
我々は、(リビアの)カダフィ政権を転覆させるために、我々の西側のパートナーと地域の国々が、最も悪名高き過激主義者たちと協力したのを覚えている。この過激主義者たちはその後、悪鬼を解き放つように北アフリカ全体、そして「ブラック」アフリカにまで広がった」。

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ラヴロフ外相:ロシアは米国がシリアで何をしているのかよく分からない
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ロシアのラヴロフ外相は12日、テレビNTVのインタビューで、ロシアは米国がシリアで具体的に何をしているのか、またなぜ米国の活動の結果がこれほどわずかなのかもよく分からないと指摘した。

ラヴロフ外相は、次のように語った-

「我々は、米国がシリアで一体何をしているのかを説明する非常に微々たる具体的現象しか目にしていない。そして、なぜこれほどたくさん出撃しているにもかかわらず、このようにわずかな結果しかないのか…私の考えでは、2万5000回も出撃すれば、シリア全土を木っ端微塵にすることができたはずだ」。

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プーチン大統領 米国が「自由シリア軍」に供与する武器がテロリストの手に渡ることを危惧する
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ロシアのプーチン大統領は、米国が「自由シリア軍」に供与する武器が、結果的にテロリストの手に渡ることを危惧している。 

プーチン大統領は、フォーラム「ロシアは呼んでいる!」で演説し、「シリア領内で200回以上も攻撃し、公式的には『自由シリア軍』の訓練には5億ドルを費やした」と述べ、「そして今になって、航空機で『自由シリア軍』に弾薬や装備などを提供している伝えられた。どこにこの『自由シリア軍』はいるのか?」と語った。

プーチン大統領はさらに次のように指摘した-

「もしこれらの弾薬や兵器、装備を単にどこかへぶちまけるのであれば、これらが再び、シリア反政府勢力の訓練課程であったようにテロリストたちの手に渡ったり、また再びこれが、『IS(イスラム国)』の手に渡ることはないだろうか?どこに保証があるのか?。

米国は自ら、活動が失敗し、今は単に弾薬や装備をぶちまけていることを認めた。誰に?この質問は、レトリック的なものではない」。