CNNはやっぱりフェイクニュースだった! 前編

 今回は大手メディアの変化について幾つかの動画を元にまとめてみました。日本でもCIAスパイのボダム読売だけでなく、安倍ちゃまの犬HKとか田○スシロー記者や山○レイプ記者の実態が白日の下に曝されるようになってきましたが、アメリカでも炙り出しが始まっています。
 前編は今週騒ぎになったCNNの潜入取材。次回の後編はCNNがやらかした其の他諸々の「誤報」について。
 動機はお金だそうです。数字が取れれば金が稼げる。……記者のジャーナリズム魂ってそんな最終目標のために培われるんですかね。
(Yutika)
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CNNはやっぱりフェイクニュースだった! 前編

Author: inazakira (CC BY-SA 2.0)


CNNとは



前からトランプ大統領がフェイクニュースとして非難していたCNNですが、代替メディアがその内部に潜入記者を送り込み、ロシア虐めの真相を隠しカメラで撮影してしまいました。

CNNといえば、クラウン(clown=ふざけた道化師)・ニュース・ネットワークだのクリントン(お抱えの)・ニュース・ネットワークの略称だのと巷で揶揄されておりますが、一応はアメリカの主要メディアの中でもMSNBCやFOXと並んでトップ御三家です。選挙期間中からトランプ政権を執拗に叩いていたのですが、なんとそれが視聴率のため、金儲けのためだったと暴露されちゃったのです。

プロジェクト・ヴェリタス(真実計画)を主催するジェームズ・オキーフ氏が、CNNプロデューサーのジョン・ボニフィールドの隠し撮りコメントを26日月曜に公表。

ボニフィールドは健康部門の人物だそうですが、肩書は「supervising producer」つまり、複数のプロデューサーの上に立つ統括プロデューサー。15年近くCNNに勤務し、CEOのジェフ・ザッカーの内輪話も聴ける立場です。


潜入記者との会話




では早速会話を見ていきましょう。
①まずは屋外でのコメント。

潜入記者:つまりロシアの件は、ちょっとおかしいんじゃないかと?

ボニフィールド:万が一ロシアが選挙を揺さぶろうとしたとしてもさ、我々だって向こうの選挙を揺さぶろうとしているんだ。CIAなんていっつも仕出かしてやがるじゃないか。あっちこっちの政府を操ろうと展開しているだろ。
ゲーム【のカラクリ】を知っているからこそ勝てるってことだな。きちんとやればいいのさ。彼女[ヒラリーのこと]はきちんとやらなかったんだ。

潜入記者:じゃあなんでCNNって毎回ロシアがどうのこうのって言うんですかね。

ボニフィールド視聴率のためだよ。【中略】このところ、うちの視聴率は凄いんだ。

※プロジェクト・ヴェリタスの指摘によると、昨年5月(緑の線)に比べて今年5月(水色の線)の視聴率は非常に高くなっています。ロシアとトランプの癒着報道で相当稼いだようです。(YouTubeより引用)



ボニフィールド:それでうちのボスは……これ言っちゃマズイんだろうけど……うちのボスが昨日、歯の撮影の話を俺たちがしてたらさ、「君たちには我々が何と戦っているのか理解しておいてほしい」って。【中略】
そしてCNNのCEOが内輪の会議で言ってたんだけどさ、「パリ協定に関する報道は皆よくやってくれた。だがその話はもうお終いにしよう。ロシアの件に戻ろうじゃないか」って。【中略】

潜入記者:つまり全ては視聴率のためだということですか。

ボニフィールド:商売なのさ。一般人が言うところのメディアには倫理があるとか云々の類って……。まぁジャーナリズムの学校でかつて語られていたような、そういうお子ちゃまな倫理感なんてものは、そりゃあさ、可愛いよね。あっちはホント可愛いよ。【でも】こっちは商売なんだぜ。

特にケーブルニュースな。ケーブルニュースはニューヨーク・タイムズじゃないんだ。NBCニュースですらない。だってNBCニュースは視聴者が一晩で2億人だけど、ケーブルニュースは100万程度だろ?

だから金儲けするためには何だってやるのさ。と思うよ。要するに俺はニュース業界を愛しているわけ。でも物凄くシニカルなんだ。同僚の大半がそうさ。俺【みたいな見方をしているの】は一人じゃないってこと。


②お次は車内でのコメントです。

ボニフィールド:トランプがあれこれ詮索されるのを見たいって望んでいるCNNのリベラルな視聴者が沢山いるんじゃないかな。

しかももしそんな態度をうちがオバマ大統領に対して取っていたらだ、そしてオバマのやることなすこと何もかもをドナルド・トランプにやっているように詮索していたとしたら、視聴者は離れて行ったと思うね。うちがオバマを攻撃していると思われただろうから。

でも昨今のうちの視聴者は――うちの視聴者全員が超リベラルだって言っているわけじゃないけど、ただそういうのが大勢いてさ――それで……。

潜入記者:だからトランプは金になるということですか?

ボニフィールド今、トランプは金になるね。


③CNNの社屋内でのコメントです(ボニフィールドってば、若い記者に先輩風吹かせたかったのか何なのか、本社のメインスタジオまで案内しちゃっているんですよ)。

潜入記者:だけど正直言って、ロシア叩き全体がでたらめだって思っていますよね?

ボニフィールドでたらめかもねぇ。だってさ、基本的には今って大半はでたらめじゃん。それにさ、うちにはまともな証拠なんて一つもないんだし。
だけど「調査は続行中だ」とか言うわけ。思うんだけど、何か見つかっていたとしたら、皆に触れ回っているはずだろ。そうやって【巷の】リークは起こっているわけじゃん。【中略】まともなものを持っているならさ、とっくにリークしてるって。【中略】
【うちの記者たちは】何も持ってないとは思うんだけどさ、追及し続けたいみたいなんだ。だから大統領が「そりゃ俺に対する魔女狩りじゃねぇか」って言うのも頷けなくもないよ。動かぬ証拠ゼロだし、真っ当な証拠ゼロだし。


隠し撮りの後



そうですよねー、ボニフィールドさん。ウィキリークスしかり、スノーデンしかり。内部告発情報は昨今はネットで公開されて広まりますから、なんでCNNはぐだぐだロシアを責めるクセして証拠を出してこないのでしょう。

ジョーダン・セイザー氏によると、この公表の後に世界規模でハッキングが発生。すぐさまウクライナ政府がロシアを非難したそう。……ハッキング被害を受けたリストの中にロシアも入っているんですけど、おーい。

セイザー氏曰く、CNNはこの報道から目を逸らすために、これからロシア攻撃の記事を乱発するかもとのこと。墓穴掘って更に墓穴を深くするパターンですな。クラウン・ニュース・ネットワークよ、どんどん行っちゃいましょう。そして世界に笑いを届けて人々の免疫力を向上してあげてくださいませ。



視聴率

 

しかし視聴率って、誰かを悪者に仕立てて叩けば上がるものなのでしょうか。RTによると、実際に昨年5月と比較して今年5月は26%も視聴率が上昇したみたいです。分析記事によると、一位は依然としてFOXで、二位がNBC、三位がCNNのままなんですけどね、上昇率はなかなかのもんです。

 

特筆すべき点として、CNNが追い上げを掛けていると元記事は最後に締めくくっています。FOXとの視聴率の差は、一日のトータルでは2008年10月以来三番目、プライムタイムのターゲット年齢層では2009年1月以来二番目に縮まっているそうです。つまり只今CNNが視聴率争奪戦で猛攻撃を掛けているわけですよ。

ただし、RTではラスムーセン・リポートの統計も紹介して釘を刺しています。

 

視聴者のCNNの政治ニュースに対する信頼度は33%ですって(笑)


RTが動画で言っている「今月6月発表の記事」とやらは見つかりませんでした。その代わりに今年1月発表のラスムーセン・リポートならネットにあります。

そこでは電話とオンライン調査の結果、ケーブル・ニュース・ネットワーク自体を見る人が回答者の75%(毎日や週に数回から「たまに見る」まで含めて)。その75%の内、FOXを基本的に選ぶ人が42%、CNNが35%、MSNBCが19%。この主要3局の好みは昨年から余り変化がないそうなので、CNNはこちらの統計だと第二位の人気ですね。

そしてFOXを一番頻繁に見る視聴者はFOXが提供する政治ニュースの50%を信用していると回答。対してMSNBCの視聴者はMSNBCの43%、CNNの視聴者は33%しか信用していないとのこと。

視聴者はなかなかにシビアです。視聴率狙いでフェイクニュースを量産しても、信用度は上がりません。CNNとしては信用なんでどうでもいいんですかね、数字さえ取れれば。ということでしたら、トランプ叩きでストレス解消している視聴者にも責めはありますな。



ホワイトハウスの反応



ホワイトハウスのサラ・ハッカビー・サンダース副報道官も27日の官邸記者会見中、「これが本物ならば」と前置きした上で、苦言を呈しました



CNNの三人の記者が辞任した(※後半で詳しく説明します)のを受けて、トランプ大統領が「フェイクニュースのCNNは尻尾を捕まえられた訣だ。だがNBC、CBSやABCはどうだ? 傾きかけてるニューヨークタイムズやワシントンポストは? 皆フェイクニュースじゃないか!」とツイートしたのですが、とある記者はCNNが間違った報道をした記者をちゃんと罰したのに大統領は何故まだ不満たらたらなんだ、と質問しました。


するとサンダース副報道官は、大統領にとって適切な対応をCNNがしたかどうかは別として、ひっきりなしにフェイクニュースによる集中砲火を受けているから不満なんでしょうと返します。

「あなたが言及した放送局が間違った報道をして、指摘されたり訂正されなければならなかったことは、これまでにも何度もありました。今、ある動画が出回っています」と、ここでヴェリタスの動画に触れます。

「これが正確なものなのかは分かりませんが、この部屋にいる全員、いえ、全国の皆さんに御覧になるようお勧めします。もし万が一正確なものであるとすれば、メディア全体、そしてジャーナリズム全体にとっての恥です。
私が思うに最早……もしメディアがニュースを報道するにあたって信頼出来ないのであれば、アメリカは危険な状態に陥ってしまったということです。


そしてそれが特定の複数の放送局が向かっている方向だとしたら――とりわけそれが視聴率を押し上げるためだとしたら――しかもそれが【局の】上からの直接の指示だとしたら、より恐ろしいことだと思います。そしてより不名誉なことだと言えるでしょう。

私たちがそんな方向を目指している訣ではないと願っています。明示されない情報源だの――時には全くの情報源なしで――報道を続ける放送局が複数あります。一切の証拠もなしに、ロシアとトランプの作り話について一年のかなりを費やしてきました。【中略】国民はメディアからもっとマシなものを望んでいると思いますよ

質問した記者(ブライトバート・ニュース・ネットワーク所属)ときたら、「つまり他国が大統領選に影響を及ぼそうとした話は報道するなと、大統領が要望しているってことですか」と喰い付きます。

いやさ、そういう話してないやん? なんで大統領が他国(要するにロシア)関連の報道は規制しようとしている、って決めつけるの。しかも「及ぼそうとした」って、ロシアの関与をさも事実のように断言したね、君。

おまけに後ろに控えていた別の記者(センティネル紙とプレイボーイの特派員)は「勘弁してくれよ! あんたはここにいる全員の怒りをたった今買ったんだ! この政権自体がそもそもそうなんだ!」とキレるし。

どこの国も記者クラブって眩暈がするほどお粗末(※RTや代替メディアも出席を許されてますけど。なのでこの記者が罵倒したように「全員」が怒ってないやろって話ですけど)。エリート・ジャーナリズムは世界規模でなかなかに末期症状です。


後編に続きます。
文・Yutika

註:翻訳部分の【 】内は訳者の解説です。記事本文においては( )で囲っていますが、ヴェリタスは動画の文字起こしで[ ]を使用していますので分かり易い様に変更しました。

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