CNNはやっぱりフェイクニュースだった! 後編

 前編はCNNの内情を暴露した潜入取材でした。今回の後編は、CNNがやらかした其の他諸々の「誤報」について見ていきまっしょい。
 今、CNNは余りにお粗末な偏向報道のボロが次々出て来て、「可哀相だけどここまで酷いと笑っちゃうわ」という状況なのです。やらせだの仕込みだの、いっそのこと「報道番組」じゃなくて、『白い巨塔』並みに権力志向な「大本営発表ドラマ」にでもしたらいいのに。
 アメリカ様のていの良い使いっパシリである日本は、向こうの流行を何でも取り入れたがりますから、もうすぐこういう展開になるのでしょうか。加計学園で政府に媚売るためなら手段を選ばない某“クオリティ紙”とか、最近はカルマが返るのが早いような気がするので、今後の展開に大いに期待しております。
(Yutika)
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CNNはやっぱりフェイクニュースだった! 後編

先週の事件



前編の潜入報道、CNNにとっては正に泣きっ面に蜂でした。なんせ先週の“不適切な”記事を受けて、記者3人が辞表を提出したと発表したばかりなんですもの。

これが前編最後でご紹介したトランプ大統領のツイートの件ですね。事の発端は、大統領顧問のアンソニー・スカラムッチ氏がロシア系の投資ファンドとの関わりで上院の調査対象になっているって誤報です。

前編でボニフィールドも呆れていたトランプ叩きの定番、「ヤツはロシアと繋がっている!」って話ですよ。普段は記事が間違っていてもヘッドラインと一部を書き換えるだけのCNNが、この件は「編集基準に満たなかった」とごっそり削除したようです。流石に名誉棄損で訴えられたら負けますからね、スカラムッチ氏宛てできちんと謝罪文も出しました。

BBCによると、記事の根拠となったのはたった一人の匿名による情報のみ。放送局は基本的には最低でも二つの情報源を得ておくのが普通だとか。

この記事を書いた当の本人(トーマス・フランクとか言うらしいです)と、調査チーム編集者でピューリッツァー賞受賞者のエリック・リヒトブラウ、2001年からCNN編集者で調査チーム監督だったレックス・ハリスの三人が月曜日に辞表を提出しました。つか、辞めさせられたってことですね。そいでもって「調査チーム」ってのは、結局のところトランプのロシアとの繋がりを“積極的”に調べるとこだそうです。

別記事によると、「三人とも経験豊かなベテラン記者」だそうな。何の経験をCNNで延々積んでいらしたのでしょうか。え? フェイクニュースの作出? そういえば、ドイツ人ジャーナリストのウド・ウルフコック氏が「CIAは欧米の大手メディアに偽記事を書かせている」って命懸けで告発していましたっけ。

更に遡ると、ピューリッツァー氏本人も売り上げのため、戦争を煽るような報道を書かせていたみたいです(※彼は議員で社主)けど、だからってねぇ。


報道姿勢





最近目覚めて来ていると噂のショーン・ハニティ氏が司会するFOXの人気番組「ハニティ」によると、1月20日から4月29日という就任から100日間、CNNはNBCと並んでその報道の93%がトランプに否定的なものでした(※ハーバード・ケネディ・スクールとショーレンスタイン・センター調べ)。

ディベートの基本って、賛成意見と反対意見は両方とも提示して検討、だと思うのですが、9割がネガティブ・キャンペーンとなると「洗脳」とか「偏向報道」と評されても仕方ないのでは。



コミー証言のスクープ(誤報)



しかもCNNの報道、事実レベルですらかなり不正確なのです。こちらの動画によると、元FBI長官のコミーが上院情報特別委員会の公聴会に出席する前々日、CNNはトランプ大統領の主張は嘘だとコミーが証言すると偽スクープをかましていました。



CNNのツイッター:「速報:証言においてコミーは、トランプが自分は捜査対象ではないと伝えられたと全面的に主張していたのに対して、異議を唱える模様」

え? 実際にどうなったかですか? 大統領が(自分とコミーの)会話が録音されたテープが存在するかもねん、とツイッターで匂わせていたせいでしょうか(本当はしていなかったw)、コミーはトランプが対敵防諜活動の捜査対象ではないと少なくとも3度は直接伝えたと自分自身で証言しちゃいましたよ。

その顛末について語った記事によると、CNNってばロンドンの偽旗テロ事件報道の際には警官と共に偽の抗議活動の“仕込み”も撮影していたようですね。だからさ、ドラマに転向したらいいと思うの。だってお芝居じゃん。


大統領の動向のスクープ(誤報)



ほいで今月14日バージニア州で起きたチャリティー野球襲撃事件では、この大会の練習で撃たれたスカリース議員のお見舞いに、トランプ大統領は行かなかったと報道。



実際には大統領は当日の予定を変更してお見舞いに向かったのですが、ジム・アコスタ記者は「病院訪問についてホワイトハウス当局者より『トランプ大統領はスカリースとは面会しなかったし、スカリースが治療を受けていた部屋には行かなかった』とのこと」とツイート。

明らかに間違いなんで、翌日になって削除しましたが、とある記事によると、当初の誤報は1500回リツイートされ、訂正の方は118回しかリツイートされなかったそうなので、記者の責任を自覚して欲しいものです。

しかもこの訂正、こちらの記事によると本人は謝罪すらしていませんし、後から「プール(日本の記者クラブもどき)の発表を元にしたんだ、これが証拠のスクショだ」と見苦しい言い訳を展開。つまり自分は間違っていなかった、記者クラブが悪いって言いたいみたいなんですが、いやアンタ、内部リークとして発表したやろってツッコミで更に自滅。

アコスタってホワイトハウス付きの上級特派員です。日本でいうところの官邸付きの番記者ですわ。しかも上級(シニア)なので、メインのニュース番組とかで「こちら官邸です」的な中継を発信する人ですね。それがこの程度の大統領の正確なスケジュールを把握出来ていない時点で終わっています。

この人、トランプ大統領にCNNのことを「フェイクニュース」と罵倒されたことをキレ気味に2月の官邸記者会見で追及した挙句、大統領から「じゃあ(只の)フェイクニュースから変更してやろう。滅茶苦茶フェイクニュースだ!」と言い返された渦中の人物なので、個人的な恨みでもあるんですかね。

人間は間違いを犯す生き物ですが、こういう単純な事実確認ですら出来ないとなると大手メディアを名乗る資格が果たしてあるのか、それは意図的な印象操作かと邪推したくなります。


大会の実況(誤報)



おまけにCNNときたら後日談として、15日の本番当日にまるで民主党だけが犠牲者に祈りを捧げたかのようなヘッドラインを掲載。

 

CNNのツイート「議員野球大会の前に民主党チームのメンバーが祈りを捧げるために野球場に集結」

実際には民主党と共和党の両方のチームが跪いて祈っていたそうですよ。そりゃそーだ。そもそもスカリース議員は共和党やっちゅーの。その後、謝罪もなしにこのツイートは削除されています。大手なんだよね? ちゃんと謝るくらいの矜持は全国の良い子に披露しましょう。

CNNが叩いているトランプ大統領は今は共和党所属。なのでクリントン家御用達ニュースとしては、ヒラリーの民主党よいしょも大事なのです。芸が細かいと言うべきか、脳みその心配をしてあげるべきか迷います。



まとめ



ちなみにセス・リッチ殺害事件のスクープでも健闘したFOXは、トランプ大統領に対する肯定的な報道と否定的な報道、五分五分でした。代替メディアが幾ら騒いでも頭の固い人は信用してくれないので、ディスクロージャーが本格的に開始されるとしたら、FOXからかな、と個人的には期待しております。

CNNはなー、下の人間がどうだろうと、トップのCEOが洒落にならんです。もうね、トランプ憎しで変なことになってます。トランプ大統領が大手メディアに反撃するせいで、「自分とこのジャーナリストを危機に曝してくれてやがる」んだそうで。だったら何でもかんでもロシアのせいにせずに、裏付けのある、まともな報道すりゃ済むことでしょうに。

Jeff Zucker氏
Author:David Shankbone [CC-BY-2.0]


ザッカーって彼の名前は、ロックフェラーの孫のザッカーバーグを連想させますね。え? いえ別に全然関係ないんですけど。やだな、写真見て息が止まるからって、レプちゃん仲間だとか変な儀式仲間だなんて疑っている訣ないじゃないですか、フェイクニュースじゃあるまいし。

文・Yutika

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