たった10日で辞任したスカラムーチ氏、長官らの情報流出に対する警告 〜 やはり計算された”ドタバタ劇”

竹下雅敏氏からの情報です。
 8月5日の記事「たった10日のドタバタ劇」は、トランプ政権の広報担当官に就任したスカラムーチ氏の任期がたった10日間であったこと、そしてそれが“計算されたものだったのではないか”という、大変興味深い内容でした。記事の一部を要約したものを、最後に貼り付けました。
 実は、私も同様に考えていました。このドタバタ劇を、“トランプ政権の混乱”と評する見方もありましたが、私は“トランプ大統領が全く混乱していなかった”のを調べていましたので、これは意図的なものだと考えていました。Yutikaさんの記事は、そうした私の観察を裏付けるものでした。
 この観点から、今回のジェフ・セッションズ米司法長官の“機密情報の流出に対する非難”と、ダン・コーツ国家情報長官の“犯人を全て見つける”という約束は、先の見方を裏付けると思います。
 トランプ政権は、大統領を弾劾しようとする連中に反撃を開始したわけですが、調査の内容が流出しては、意味がありません。なので、まず情報流出に加担していたスパイサーとプリーバスを辞めさせたのだと思います。スカラムーチ氏は、自分の役割をよく理解していたというわけです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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トランプ氏を忖度?「情報漏洩」多発で異例の警告(17/08/05)
配信元)


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米司法長官、「恐ろしい量」の機密情報流出を発表
転載元)
ジェフ・セッションズ米司法長官は、メディアや他国代表への機密情報の流出は恐ろしい量になっており、この半年の量は前の3年分以上と発表した。

スプートニク日本

セッションズ司法長官は「これは米国の国益と情報機関の能力に深刻な打撃をもたらした」として、このプロセスは止める必要があると述べた。
セッションズ氏は、この流出への調査を実施する必要があるとして、「この問題に責任を持つ議会を含めた」当局に呼びかけた。
セッションズ氏はまた、すでに4人の容疑者に対して疑いがかけられているが、調査の都合から、詳細は明かさないと述べた。
一方でダン・コーツ国家情報長官は、犯人「全てを見つける」と約束。コーツ氏は、機密情報へのアクセスを許可するための手順を複雑にする可能性に言及した。
これより前、内部告発サイト「ウィキリークス」は、「Vault 7」シリーズの一環として、米中央情報局(CIA)の新たな機密文書を公開した。
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たった10日のドタバタ劇
転載元)
(前略)
スカラムーチは(中略)… やっと就任したと思ったら、期間はたったの10日。イヴァンカさんは面接時にも立ち会って推挙し、退任の日も電話で話して送り出したそう。それでオッケー牧場ということは、何か裏があるんですかね? (中略)
ジョーダン・セイザー氏は8月1日の動画で、このドタバタ劇はプリーバスを辞めさせるために計算されたものだったのではないかと推測しています。スカラムーチが任命前から後までホワイトハウスにいましたし、自分の処分についても全く異論はないとどこかでコメントしていたからだそうです。

「どこか」はこういう記事でしょうかね。このCNN記事に貼ってある動画によると、ご本人はこの短い就任期間を「成功」だと評価しているようです。元々短くなると覚悟していたようで(数日ではなく数箇月だと思っていたようですが)、自分は情報流出者を一掃するための「SPV(特別目的車輌)」だったと。

……あんまりダメージ受けてませんな。本人のツイッターアカウント、未だにトランプ大統領とのツーショットやし。最初から道化役者として引っ掻き回す算段だったんでしょうか。スパイサーとプリーバスを辞めさせられてご満悦みたいです(まだバノンが残っているぞーっ)。 (以下略)

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