東京五輪は別名Tokyoインパール2020、無償ボランティアはブラックボランティアと呼ばれているらしい 〜 文科省、スポーツ庁が全国大学・高専に「通知」で学徒動員させる圧力

 酷暑の中での使い捨てタダ働きを希望する学生など、なかなか集まらないと知ってか、スポーツ庁と文科省が、全国の大学、高専に五輪期間の授業や試験の変更を求める通知をしました。
「通知」という名の脅しが実態らしく、各学校へボランティア人数が割り当てられ、ノルマ達成できないと冷遇されるというお得意のやり方が予想されるようです。
かつての、爽やかな青空のもと行われた東京五輪では、ボランティアには制服支給、お給料も普通のバイト以上だったそうです。その当時の学生さん達は誇らしかったでしょうね。
 今回の五輪の異常さは、そもそも311を放置したまま突き進むところから始まっていますが、本間龍氏の「ブラックボランティア」には、今回の五輪の本質的な問題が解説され、よく読まれているようです。NHKは「国威発揚」という気持ちの悪い目的を掲げていますが、その実、JOCと電通による巨大商業イベントが五輪、巨額のマネーが目的です。学生ボランティアには、びた一文出しませんが、JOCの事務所家賃には30億円ポン!と計上らしい。
 軍上層部の無謀な作戦を強引に実行したため、歴史的多数の犠牲者を出した「インパール作戦」になぞらえ、熱中症は知らんぷり、学業無視の「学徒動員」で犠牲にされる学生さん達に「参加するな!」と警告する大人がいることは頼もしいですが、もっと言えば、東京オリンピックなど止めるのが一番さ。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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東京五輪・パラ「授業避けて」国通知、ボランティア促す
引用元)
スポーツ庁と文部科学省は26日、2020年東京五輪・パラリンピックの期間中にボランティアに参加しやすいように全国の大学と高等専門学校に授業や試験期間を繰り上げるなど柔軟な対応を求める通知を出した
多くの大学は7~8月が試験期間となる。通知では学生がボランティアをすることへの意義を説き、大会期間中は授業や試験を避けることを促した。授業開始時期の繰り上げや祝日の授業実施は学則などに基づき、学校の判断で特例措置を講じることができる。

 首都大学東京は昨夏、期末試験を大会前に終了させるなどして大会期間中に原則、授業や試験を行わないことを決めている。国士舘大も26日、同様の方針を発表した。【田原和宏】
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「五輪ボランティア徴用のために授業や試験をずらせ」スポーツ庁と文部科学省が全国の大学・高専に要求
引用元)
(前略)
授業や試験期間を繰り上げれば、それだけ学生が授業を受ける機会を損失することとなります。大学などの学費の高騰の問題は奨学金の名を騙る学資ローン問題と共にこれまでBUZZAP!でも取り上げて来ましたが、そうした高額の学費を払った学生が学業の機会を失わされることは大きな問題です

東京オリンピックのボランティアについても、専門職級のスキルを要求されながら交通費および宿泊は、自己負担・自己手配とされた上、猛暑下の東京で1日8時間10日以上の活動を求められるなど、「やりがい搾取」のブラックボランティアとして大きな批判を浴びています
(以下略)



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配信元)







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