野田前首相との合流は見送る立憲民主党:1%にしがみつくのか、99%のために働くのかを国民に見定められている

 昨年末、野田前首相が立憲民主党に合流を希望し、枝野代表も歓迎の意向であるというニュースが流れました。それに対して立憲民主党の支持者やサポーターから激しい非難の声が殺到しました。野田前首相は、民主党時代に公約違反の消費増税をやり、従来の自民党以上の対米従属路線をとり、ヤラセの党首会談で自爆解散を図り、安倍政権誕生のお膳立てし、その後も安倍政権のアシストをして「議会制民主主義の破壊者」とまで言われる嫌われ者です。その激しい非難が聞こえたか今月8日、野田前首相は自ら現時点で立民の会派には参加しないことを表明しました。
 この一連について「ゆるねとにゅーす」さんが政局ではない、本質的な解説をされていました。
今の政治状況を端的に言い表すならば「1%の資本家にくみするグローバリズムを受け入れるか否か」であり「グローバリズム派」と「反グローバリズム派」との対立だと見ます。自民、公明、維新は「バリバリのグローバリズム」、国民民主、希望は「グローバリズム寄り」、共産、自由、社民は「反グローバリズム」となり、立憲民主は、その「中間点」だという構図です。しかし、同じ政党の中にもグローバリスム推進者は入り込み、野党であっても与党に利するものがあることを、かつて野田前首相がやって見せたのでした。
 今、最重要案件である安倍政権退陣のために必要な「野党共闘」には、キャスティングボードとも言える立憲民主党の態度が重要ですが、その立民にグローバリストが影響力を持っていては候補の一本化など難しく、「反グローバリスム」への本気度も疑われます。
海外の黄色ベスト運動と同様に、日本の安倍政権退陣要求も「一般庶民に正しく富が配分され、自由や尊厳を求める」反グローバリスムへの要求でしょう。
 与党と野党の間のコウモリ「ゆ党」と笑われる国民民主よりもさらに中間点とされる立憲民主党。
1%にしがみつくのか、99%のために働くのか、昔ならば内股膏薬と言ってバカにされたものにならぬようご用心ぢゃ。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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野田佳彦元総理が立憲会派に参加せず!岡田代表を含む無所属の会9人が参加へ!野田氏は世論の猛反対を受けて断念か!
転載元)
どんなにゅーす?

・衆院会派の「無所属の会」に所属する岡田代表を含む9人の議員が立憲民主党の会派に参加することが決まった中、野田佳彦元総理は参加しないことが決定した

・不参加が決まったのは、野田元総理や玄葉光一郎元外相ら合わせて4人。野党支持者の間で野田氏参加に対する猛烈な反発が広がっていたことが影響した可能性がある

(中略)




野田元総理の不参加&勢力拡大」で一見良さそうな方向に向かっているように見える立憲民主だが…


(中略)

(中略) これを平たく言うと、安倍政権と基本的に同じ方向性である「(1%の資本家にくみする)グローバリズムを受け入れるか否か」という話であり、この「グローバリズム派」と「反グローバリズム派」で野党内が揺れ、ぶつかり合っているということだ
(中略)
したがって、これらを“整理”すると、自民(安倍政権)公明、維新はバリバリのグローバリズムの革新系、そして、国民民主や希望の党、無所属の会もグローバリズム寄り、その一方で、共産・自由・社民が反グローバリズムの保守系という構図になり、立憲民主は、その国民民主や共産などとの「中間点」にあたると考えればいいだろう。
(長年マスコミが刷り込んできた既成概念に染まっている人が見ると驚くかもしれないけど、これがいわゆる国際基準による“保守・革新”で分けた場合の正しい構図だ。)

(中略)
こういう視点で見てみますと、野党共闘がなかなか上手くいかない大きな原因になっているのが、日本の野党にすらも確実に入り込んできているグローバリズムが大きく影響していることが見えてきます。

結局は、国民自身が(安倍政権と大差のない)「99%の民衆が1%の資本家に隷属し、搾取される」というグローバリズムをどこまで受け入れるかという話になってくるかと思うんだけど…その「分岐点」というか「境目」に立憲民主党が位置しているような感じだし、野党が確実に勢力を伸ばそうとするのならば、現時点では(枝野氏の”変節”がやや心配だけど…)「立憲民主の勢力を大きくしていく」および「野党共闘(候補者の一本化)を実現させる」という部分に集約されそうな感じがするよ。

日本の場合は、元来より多くの国民が間違った認識を植え付けられてきてしまったために、説明するのに苦労してしまうのですが…野党を強くし、共闘を後押ししていくことは「反グローバリズムの高まり」を意味しますし、これは、少し前のフランスにおけるル・ペン氏への支持の高まりやアメリカにおけるトランプ氏への支持の高まりと共通する部分があるかと思います。

そうだね。
いずれも、「1%の資本家の富の独占に、99%の民衆が強く反対する運動」であり、海外においての事例では、これを「右傾化」やら「ポピュリズムの高まり」なんて評し、人々に悪い印象を与えるような報道が行なわれているね。

しかし、これはグローバリストに支配されているマスコミによる「民衆洗脳」の一つだし、これらの運動は、民衆側による、「一般庶民にしかるべき富が分配され、自由や尊厳を強く求めていく運動」であると捉えれば分かりやすいかと思う。
日本における野党共闘や安倍政権退陣を求める動きも、これら海外の運動と本質は同じだし、いずれにしても、マスコミが刷り込んできた「既成概念」から脱し、「1%対99%」の対立の構図であることを認識することが大切だね。

そういう意味でも、野田氏の立憲会派参加が見送られたのは基本的に良かったのではと思いますし、「反グローバリズム」を軸にしながら立憲民主党を大きくし、そこに共産などを加えて、候補者の一本化を進めていくことが、私たち国民にとって最も最善の道なのかもしれません
(以下略)
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【悪手】野田佳彦元総理の「立憲会派入りの可能性」に怒りの声が大殺到!枝野代表「増税反対に賛同してもらえるなら、ぜひ加わってほしい」
転載元)
どんなにゅーす?

・衆院会派「無所属の会」に所属する13人のうち、玄葉光一郎元外相以外の12人が立憲民主党の会派に加わる可能性が伝えられている中、この中に「安倍長期政権を作り出した張本人」と言われる野田佳彦元総理が含まれていることに、ネット上では怒りの声が殺到。「絶対にやめて欲しい」「これを機に支持をやめる」など、野党系支持者から痛切な声が響き渡っている。

立憲民主党の枝野代表は、野田氏の会派入りに対して、記者会見で「増税反対に賛同してもらえるなら、ぜひ加わってほしい」と語り、期待感を示したとのこと。枝野氏の判断によって、今後の野党体系や共闘体制にも大きな影響を及ぼしていく可能性が出てきている。

(中略)

(中略)



(中略)

(中略)そもそも当時の民主党も、自民党同様に確実にグローバリズムの力が入り込んでいたし、枝野氏も野田政権の一員として、消費増税やTPP参加を前向きに進めた一人なのは確かだ
そういう意味では、「ある程度予想していた動き」といえばそうだし、言い換えれば、それだけ野田氏は現在でも(安倍政権誕生とグローバリズム推進の”功労者”として)ある程度の「強い権力」を維持しているということだろうね。

まさに、与党は言うまでもなく、弱小野党の間でもグローバル資本の強大な影響力が浸透していることを痛感しますし、国民が求める「99%の民衆に富と自由・人権がもたらされる社会」の実現は、想像以上に難しく長い道のりであることを肌で感じてしまいますね…。

本当であれば、明確にグローバリズムから距離を置き、これらを否定している山本太郎議員らの勢力(自由・社民・共産)を徹底的に大きくしていくべきであるはずなんだけど…それ以外の多数の野党勢力はすでに「グローバリズムの呪縛」に絡めとられてしまっている中、なかなか頭が痛い状況だね…。
(以下略)

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