注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
二つのルートから二重の侵攻
本日クレムリンに出回っている【ロシア連邦】外務省(MoFA)の惨憺たる新報告書は、ロシアとイタリア【双方】の防衛大臣および外務大臣が2月18日にローマで会談することを合意したと記していました。
――イタリアの元内務大臣マッテオ・サルヴィーニを巡る状況から、同会談は今や危機的な案件に分類されることとなったそうです。
――【サルヴィーニ大臣は】2019年6月、アフリカから移民がイタリアに殺到するという大惨事に対処するため、広範な権限を与えられました。
――ですが昨日になって、左派が支配するイタリアの上院はサルヴィーニに対し、彼が与えられた権限通りに行動したという理由で裁判を受けるよう命じ、不訴追特権を剥奪してしまいました。
――サルヴィーニとしては、自身の移民政策が「何万もの命を救った」ことを「世界に知らしめたい」と裁判を待望しており、以下のように宣言してみせました:
――またサルヴィーニはドナルド・トランプ大統領(※12月に弾劾され、反対派が選挙で得た勝利を裁判によって傷つけていると非難している)にもなぞらえて、以下のようにツイートしました:
――こういった全ての混沌が起こっている裏でイタリアも他のヨーロッパ各国ももうすぐ直面することになるのが、アフリカから人類史上最大数の移民が押し寄せるという大惨事です。
――東アフリカで暮らす5億3千人以上の人々を養うために必要な農作物を全て片っ端から消し去ってしまう「古(いにしえ)の諸文明が最も恐れし敵」、すなわちサバクトビバッタが引き起こす大惨事です。
――現在東アフリカを席捲している文字通り「黙示録の如き大厄災」は、ウガンダとタンザニアを一掃し、南スーダンの51キロ(31マイル)内部【を通過】、そしてジブチ、エリトリアにも移動中であり、アラビア半島でもオマーン、サウジアラビア、スーダン、イエメンを飛び交っています。
――そのため国連は、インドとパキスタンに対して、バッタの大群が東アフリカとイランからの「二重の侵攻」をしてくるのに備えるよう警告を発しました。
――ですがパキスタンにとってこの警告は遅すぎたようで、【同国】シンド州を一掃したサバクトビバッタの大群がパンジャーブ州にも押し寄せ、農作物を広範囲で殲滅したのを受け、国家非常事態宣言を出さざるを得ませんでした。
【中略】
EAST AFRICA DESERT #LOCUST AND #FOODSECURITY UPDATE: Current Upsurge Threatens Upcoming 2020 Agricultural Seasonhttps://t.co/MDw9wHPueH @FAO @WFP @FAOemergencies pic.twitter.com/WuX0FHPzMo
— Food Security Cluster (@FSCluster) February 18, 2020
サバクトビバッタの発生原因と生態
当該報告書によりますと、2019年4月にサバクトビバッタの大群が更に作物を食い尽くそうとサウジアラビアからペルシャ湾を渡り、イランに移動した時点で警鐘は鳴り始めていたそうです。
――ロシアの医師兼科学者たちは、近代史において前代未聞の出来事が昨年サウジアラビアを襲った衝撃的な量の降雨によるものだと見ています。
特筆すべき点としてこの大量の雨は、通常ならばアフリカ・中近東・南西アジアの年間降雨量200ミリメートル(7.8インチ)以下、約1,600万平方キロメートル(1千万平方マイル近く)という30箇国ほどで構成される範囲の半乾燥あるいは乾燥地帯の砂漠にサバクトビバッタが限定されている沈黙期間(後退期と呼ばれます)を中断してしまったということです。
豊富な雨によって目覚め、“後退期”から出てきてしまった訣ですが、成長したバッタなら風に乗って一日で最大150キロ(93マイル)飛ぶことが可能だ、と当該報告書は詳述しています。
――メスのバッタは生涯で300個の卵を産みます。
――成虫は大体自分の体重に匹敵するくらいの、つまり約2グラムの新鮮な食べ物を毎日摂取します。
――そしてものすごく小さな群れ一つで、約3万5千人が一日で食べるのと同じ量を食べてしまうのです。
――【ですが】今、世界が直面しているのは確実にそんな【生易しい】レベルではありません。ケニア北部で目撃されたサバクトビバッタの想像を絶する大群一つだけをとっても、報道によると2,400平方キロメートル(1,491平方マイル)の規模だというのですから、パリかニューヨークの2倍以上のサイズです。
――しかもこの巨大な群れのたった1平方キロメートル辺りだけで4千から8千万匹もの成虫が【ひしめいて】いるときました。
――そして腹を空かせた虫の大群は、食糧を求めて大陸を越え、海を越えることが可能だというのです。
END OF THE WORLD: 'Biblical' plague of locusts in Egypt sparks apocalyptic WARNING https://t.co/9KKK97hkx0
— Paul Begley Prophecy (@pastorbegley) February 25, 2019
3月初めまでに何とかしないと、もっと増える!
遅まきながらもこの深刻な黙示録的かつ世界的な危機に目覚めつつあるのがアメリカの大手メディアだ、と当該報告書は続けます。
――その最たる例が保守派のニューヨーク・ポスト紙で、「アフリカのバッタ大量発生が拡がり、国連が『大打撃』になると警告」という見出しの記事を出し、その中でこう述べました:
――そして左派ワシントン・ポスト紙も「紛争と気候変動で活気づいたバッタ数千億匹――東アフリカを埋め尽くす」という見出しの記事を出し、その中で現状をこのように記しました:
――ですが最も暗澹たる現実とは、この危機を受け入れる【対応】窓口が急速に閉じられようとしていることです。
――というのも、この蔓延を制御するまで世界に残された時間は、雨期と作付け期の始まる3月上旬までしかありません。
――巨大な群れの機動力は高く【つまりどんどん移動してしまい】、【支援すべき】地勢は険しく、物流の運搬をするには大変な困難を伴います。
――だというのに【事態は】野放しのまま、更なる降雨が予想されているのです。
――既に歴史的な数に膨らんだバッタの群れは、6月には更にこの500倍に増える可能性があります。
Common enemy, locust, unites India and Pakistan Both may face bigger locust attack this year — hence both countries to continue liaison to beat these pests! Wah ! Naseeb!! https://t.co/cu9HILmZHd
— Jawhar Sircar (@jawharsircar) February 16, 2020
LOCUST. PLAGUEhttps://t.co/h6aL5ekIwQ pic.twitter.com/kVXPtau6HM
— MAX MEDIEVAL (@MaxMedieval) February 13, 2020
アメリカは内紛でロクに対処できず
世界を席捲しているサバクトビバッタの黙示録的な大惨事は、核兵器保有国で一触即発の敵同士、インドとパキスタンですら互いの相違点は脇に置いて、真正面から挑もうとしているほど、人類にとって深刻な脅威なのです。
――【ですが、】アメリカ合衆国からは、同様に準備を進めようとする動きは一切聞こえてこない、と当該報告書はまとめています。
――重要な点として、サバクトビバッタは【日が】暖かくなり、最大で3千フィートの高さの上昇温暖気流に乗っかれるようになる前までは、血も冷たく、エネルギーも殆どありません。
――つまり、この黙示録的な事態で人類に残された唯一の防衛策は、夜間あるいはうんと早朝にかけて、サバクトビバッタを殺虫剤で大量に中毒死させるしかないのです。
――だからこそ1951年に、アメリカはサバクトビバッタの大発生がこれ以上悪化する前に対処してしまおうと、イランへ農薬散布用飛行機を送りました。
――ですがそのアメリカ人が今回は恥知らずにも、互いの相違点を脇に置くことができていません。何十億もの人々が作物が殲滅されてヨーロッパとアメリカへと押し寄せる前に、黙示録的な事態を終わらせるべく、【アメリカの保有する】5千機以上の農薬散布用飛行機を世界中の空へと【飛ばさねばならないというのに】。
――とはいえ確実に言えるのは、トランプ大統領と対立する錯乱した左派にとって、大統領が引き起こしてもいないのに自分たちが非難することが出来る、そして大統領に対処させはしない事態が1つ増えるということです。
Extremely cheap credit is going to define politics for years to come | @HelenHet20 https://t.co/pESO7Tibem
— UnHerd (@unherd) December 23, 2019
Social Engineering 101: How to Make a Refugee Crisis http://t.co/QjcvJHvXXZ pic.twitter.com/G8fIU9x1gr
— ReaderSupportedNews (@RSNNOW) September 14, 2015
翻訳:Yutika
【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割し、別個の画像や動画を追加しています。
ちなみに「訣」という漢字は「わけ」とも読みます。詳しくはこちらのコメント欄後半の解説をご参照ください。
一方のアフリカと中近東で現在問題なのは、バッタの大量発生です。つまり『ヨハネの黙示録』の7つの災害の一つ、「蝗害」です。こちらはメディアがあまり取り上げず、昨年から事態がどんどん悪化中。
対応策としては、強力な殺虫剤を空から撒くしかないらしく……それって大地も海も、ものすごく汚染されますよね? かといって人々の食糧が食い尽くされて、餓死するのも放置できません。せめて被害範囲が狭かった時点で世界が一丸となって動いていれば良かったものを、もう既に現時点で史上最悪の事態になってしまいました。
これがあと4箇月足らずで、もしかしたら500倍ほど悪化するそう。対策を講じられる時間は3月初旬まで。しかも生き残った被災民は、欧米の先進国が抱える食糧を目指してバッタ同様に大移動すると見られています。
2020年は中国の豚不足も含めて、人々が各地で食糧を奪い合う事態となるのでしょうか。人類の9割を削減したいカバールの高笑いが止まらない状況となっています。