ぴょんぴょんの「おーごりたかぶり♪」 〜『津久井やまゆり園』殺傷事件裁判から見る植松聖被告〜

日々の新型コロナのニュースに挟まれて見過ごされそうな、
「やまゆり園」事件の死刑判決に、スポットを当ててみました。
(ぴょんぴょん)
————————————————————————
ぴょんぴょんの「おーごりたかぶり♪」 〜『津久井やまゆり園』殺傷事件裁判から見る植松聖被告〜

「津久井やまゆり園」殺傷事件の経緯


3月16日、「津久井やまゆり園」殺傷事件の裁判があったね。


あれ? 新型コロナに気を取られてスルーしてた。

植松聖(うえまつさとし)被告に、死刑が言い渡されたんだよ。

ああ、不敵の笑みを浮かべたアイツか。

3年前(2016年)、神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、植松被告が入所者19人を殺害し、26人に重軽傷を負わせた事件。

全然、反省してねえらしいな。

反省どころか、今でも「自分のヤッたことは正しい」って言ってる。
植松被告は大麻の常習者でね、弁護士は大麻のせいにしたかったみたいだけど、結局、責任能力はあったってことで死刑。


控訴するんじゃねえのか?

「死刑になる犯罪だとは思っていない」(東京新聞)し、仮に死刑判決が出たとしても「控訴するつもりはない」(カナロコ)って。

なんか、命捨ててるな。

事件直後に自首したときの、植松被告のことば、
「やまゆり園の障害者を抹殺した。障害者がいなくなればいい、と思った。」

それがそのまんま、3年経った今でも変わってないみたい。

すげえな、いったいどういうヤツなんだ?

おうちは、ふつうの3人家族。
でも、小さい頃から障害者に偏見を持ってたらしい。
小学校の同級生に障害児がいて、低学年で「障害者はいらない」という作文を書いてる。
「障害者が不要だ、社会のためにならないという思いは、小学生時代からありました。知的傷害がある女生徒を中学2年生の時、階段から突き落としたら、彼女の歯が折れてしまった。重傷でした。その時から、不要と強く思うようになった。」(AERAdot.

Author:ajari[CC BY]


とんでもねえヤツだな。
その偏見はどこから来たんだ?

教職免許を取るため、児童養護施設でボランティアをしたときも、そこにいた障がい者を「キモい」「あいつら生きている意味がない」と言ったり。デイリー新潮
「障害者のことを深く知ろうとして勉強すると、(障害者は)社会に貢献できない、お荷物だとより強く思うようになった」と。
AERAdot.

ふつう、相手をよく知ると、いい所が見えてくるもんだが。

小学校教員の一種免許まで取ったけど、教職に就かず、障害者福祉施設「やまゆり園」に就職。そこでも、「利用者を力で抑え付け、恐怖を与えた方がいい」と主張して、上司と口論になったらしい。(東京新聞

オソロシイやつを、入れてしまったな。

事件の5ヶ月前(2016年2月)、植松被告は衆院議長あての手紙を持って、衆院議長公邸に行った。その全文がこちら
私は障害者、総勢470名を抹殺することができます。
常軌を逸する発言であることは重々理解しております。
しかし、保護者の疲れきった表情、施設で働いている職員の生気の欠けた瞳、日本国と世界の為と思い 居ても立っても居られずに本日行動に移した次第であります。」


はあ? どしてそうくる?って手紙だな。

しかし、事情聴取で「大量殺人は日本国の指示があればやる」と発言したために精神病院に入れられて、「やまゆり園」を退職。

犯行は、やまゆり園を辞めてからのことだったのか。

手紙は続く、
障害者は人間としてではなく、動物として生活を過しております。
車イスに一生縛られている気の毒な利用者も多く存在し、保護者が絶縁状態にあることも珍しくありません。
私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活、及び社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です。

はあ?? 障害者を気の毒と言いながら、安楽死だと?! 
それに、保護者の同意も得ねえで、勝手に殺しといて?

そして手紙の最後、
「私が人類の為にできることを真剣に考えた答えでございます。
ご決断頂ければ、いつでも作戦を実行致します。
日本国と世界平和の為に何卒よろしくお願い致します。」
「是非、安倍晋三様のお耳に伝えて頂ければと思います。」

「安倍晋三様」だと?

彼はツイッターで、あべぴょんヨイショたちをフォローしてたそうだよ。

ウヨウヨかあ〜〜。


操られていた?植松聖被告


ウヨウヨだけじゃない。他にも、うす気味悪いとこがあるんだ。
犯行のあった7月26日は、マヤ暦の元旦だったとか。

Author:Juan Carlos Fonseca Mata[CC BY-SA]

その日を選んだ? こヤツ、スピ系?

「第三次世界大戦が始まっている。このままでは日本が滅びる。
日本を助けなければいけない! 世界を救わなければいけない!」とか。
文春オンライン

まるで、新興宗教の教祖みたいだな。

そして手紙には「フリーメイソン」も出てくる。
「障害者は不幸を作ることしかできません。フリーメイソンからなる〈伏せ字〉が作られた〈伏せ字〉を勉強させて頂きました。」

〈伏せ字〉が気になる。
しかし、フリーメーソンのなにを勉強したんだろ?

終末思想とか?
しかも、衆院議長あてに書いた手紙には、イルミナティカードが3〜4枚同封されてあったそうだよ。

へえ!

裁判でも、「イルミナティカード」のこと詳しく説明してたって。
au

「イルミナティカード」、よっぽど好きなんだな。

カードの予言で、「自分は選ばれた存在だ」って言ってたらしい。(東京新聞
ほら、あのカード。
銀座の和光の時計台が斜めになって、その下を5色の人間が逃げていくあれ。


お、こいつか、有名なカードだ。
時計は11時11分、彼らの好きそうな数字。
オリンピックカラーの5人がいて、オリンピックを匂わせている。
先頭にいる黄色いヤツ、つまり黄色人種がターゲット。
そしてこの時計台は、銀座の和光の時計台。

Author:Kanesue[CC BY]
銀座和光本店

植松被告は、このカードについてコメントしている。
「津波原子炉は逆さまにすると3.11という数字が浮かび上がります。銀座崩壊は下の人間がオリンピック、黄人間の付近には5.11と浮かび上がります。
禁止、皆さま5.11都内に外出する際にはくれぐれもご注意下さい。」(天下泰平

わかんないけど、5月11日は要注意? 
それで、カードの題名「Combined Disasters」ってなに?

「複合災害」って意味だよ。
つまり、今ある新型コロナの災害に、さらにプラスアルファが加わる?

和光の時計台が斜めになってるし、崩れて煙が見えるし、人が逃げてるし・・・まさか人工地震? 東京?

用心に越したことはないけど、なんとも言えないね。
フリーメーソンの教えを受けたとか、イルミナティカードとか、Twitterアカウント名「tenka333」とか、なんかミステリアスだよね。
ネットでは朝鮮系の工作員、カルトメンバーとか言われてるらしい。
天下泰平

ヤツを操ってるのは、フリーメイソンか、イルミナティか?
はたまた、ハイアラーキーを信奉する宇宙人か?

そういう連中から、MKウルトラみたいなマインドコントロール受けてた?
だって、こんなこと言ってるんだよ。
「俺ね、神からお告げを受けたんで、革命を起こそうと思うんです。」(デイリー新潮
「犯行の朝、やるぞというか、やまゆり園のガラスを割って侵入しようとした時、何かのスイッチが入って、現実とは違う世界に吸い込まれて、事件を起こした。」(AERAdot.

神の声作戦か? 電磁波コントロールか?

それに、危険ドラッグも。
大学に入ると・・入れ墨をいれ、危険ドラッグも吸い始めた。」
ほぼ毎日吸っている。吸い過ぎて、効いている時と効いていない時の境目がわからなくなってきた。」(朝日新聞


危険ドラッグで、悪霊に操縦されたか?
入れ墨にチップ入れられて、神の声作戦か、電磁波コントロールか?

いや、悪い宇宙人にそそのかされたんだよ。
「私はUFOを2回見たことがあります。未来人なのかも知れません。」
「あなたは誰ですか」と聞くと、「宇宙から来た植松だ。こんなやつら生きている意味がない」と言い放ったと。(東京新聞

ワルい宇宙人に、乗っ取られてた?

植松被告の死生観、
「篠田先生(手紙の相手)は『死』について、どのようにお考えでしょうか。私は十中八・九『無』だと思っています。」(iRONNA

だろうなあ、無神論者だろうなあ。

そんな血も涙も心もないような怪物に、弱い人たちが犠牲になってしまった。

・・・だなあ。
家族の手に負えなくなった重度障害者は、施設に入るしか生きるすべがない。
そんな彼らを、これからどう守っていけばいいのか。


健常者のおごりたかぶり


れいわ新選組の、木村英子氏と舩後靖彦氏はどう見てるんだろう?

木村議員は、施設でのいじめや虐待に耐えられなくなり、19歳で地域に飛び出して自立生活を始めた、いわゆるパイオニアだ。
そんな彼女は、自分も被害者になりうるという目線で見ている。


ぼくたちは「キチガイの起こした事件」としか見ないけど、彼女にとっては仲間が犠牲になった事件だからね。

施設では好きな物も食べられない、外へ遊びにも行けない。
木村議員は言う。
「私にとって施設での生活は、職員の顔色をうかがいびくびくして過ごさなければならない牢獄のようで、ベットの上で天井を見つめる生活が一生続くと思っただけで心が死んでしまいそうな毎日でした。」
「長く入れられたら、希望を失っていく人は沢山います。
木村英子オフィシャルサイト

施設の人たちの生活とか、これまで無関心だったなあ。

今は活発な議員活動をしている彼女も、いつまた、施設に戻されるかわからない。
その時は、自分が犠牲者になる可能性もある。
だから、外から目線のおれたちよりも、もっと事件を深刻に受け止めている。

介護職員の人たちも大変だよね。
限られた人数で、何十人もの障害者を見なければならないし。

どんなに、障害者の役に立ちたいと思っても、体力的にも精神的にも追い詰められて、障害者に八つ当たりしても責められない。
「そんな中で、人に迷惑をかける存在でしかない障がい者を抹殺することが、彼にとってのゆるぎない正義であり、死刑すらも恐れない植松被告の使命感に、私は恐怖を感じずにはいられません。」(木村英子オフィシャルサイト

もしも、施設職員の中にキチガイがいたら。

無抵抗で、依存しないと生きていけない入所者たちは、逃げられない。

そこまで親身になって、障害者の生活を設計していけるのは、当事者たちしかいないよ。

山本太郎氏は、そこに気づいていたんだな。

Author:Kst01[CC BY-SA]
山本太郎氏

そうだね。
障害者たちの将来のために、ピッタリの議員たちを送り出してくれた。

舩後議員は、施設にはびこる「介助者と障害者の上下関係」が問題と考えている。
舩後靖彦Official Site
「おれのケアがなければ、舩後は生きてゆけないよ。」
舩後議員のいた施設で、介助者が吐いた言葉だそうだ。


ついこないだまで、健常者だった舩後さん、それ聞いてどんな気持ちだったろう。

健常者のおごり、だな。
お〜ごりたかぶり♪オ〜ゴリタカブリ♪お〜ごりたかぶり♪ ・・・・チャンチャン♪

なにそれ! いきなり、歌って踊りだしたよ!

いや、話題が重いからな、ちと歌って踊ってみた。
おれの作詞作曲、振り付け・・ドヤ!

もーいいよ!

結局のところ、舩後議員の言うように、「入所した者でないと言い尽くせない」ことがたくさんある。

ぼくだって、いつ、施設に入れられるかもわからないし。

年取ったらみな、同じ弱者になるのに、自分はならないってヤツらは、
お〜ごりたかぶり♪ オ〜ゴリタカブリ♪・・・・ 

もーいいよ!
だけどこの事件は、多くの問題を提起したね。

事件は派生的に『生きるに値しない生命はあるのか』という根源的な問いを、わたしたちに投げかけた。」(Yahoo!ニュース
「この事件は、我々が考えるべきなのにそうしないで棚上げしてきた多くの問題を、まさに『パンドラの箱』を開けるようにさらけ出した。」
BLOGOS


植松被告は、「『意思疎通のとれない人間』を『心失者』と呼び、心失者は生きていても仕方ないと主張する。」(iRONNA

自分こそ、まさにその「心失者」だったのがオチだな。

自ら死刑判決を受け入れて、「心失者」を裁くことになっちゃったね。

おーごりたかぶり♪ オーゴリタカブリ♪・・・・・


Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

Comments are closed.