注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
#検察庁法改正の強行採決に反対します
— 田村智子 (@tamutomojcp) May 14, 2020
新型コロナで大変な時に、何やってんだ!という怒り。
安倍内閣と与党は、他にも明らかに「不急」の法案審議を急いでいる。
中国をも超える「個人情報ビッグデータ化と活用」の実験都市をつくるのか?
スーパーシティ法https://t.co/vLWomS3P41 @YouTube
(中略)
日本共産党の清水忠史衆院議員も「大量の個人情報と顔認証、マイナンバーとの結びつきが強化されれば、住民に対する管理・監視にもつながり、プライバシーや人権の視点から非常に問題があります」と指摘。「官民から漏えいが相次いでいる個人情報も、保護の強化こそ求められます」と話します。
(中略)
内田さんが法案に盛り込まれた、もう一つの危険な仕組みとしてあげるのが、首相のトップダウンで包括的な規制緩和を進める仕組みです。
(中略)
「『総理案件』として各省にまとめてプレッシャーをかけるわけです。計画には住民の意向を踏まえるとしていますが、それをどう保障するのかはまったく示されていません」(内田さん)
(中略)
(中略)竹中平蔵・パソナグループ会長が基調講演に立ちました。同氏は(中略)、スーパーシティでは「国・自治体・企業で構成するミニ独立政府」を運営主体とすべきだとする「原則」を示しています。そこでは、主権者である住民は「参画」の機会が与えられるにすぎない存在におとしめられています。
(以下略)
【スーパーシティ構想@参議院①】昨日の本会議で衆議院でも深まらなかった論点を福島・田村議員が改めて提起。まず押さえておかなければならないのは、田村智子議員から「コロナ禍の中で本法案を急ぐ必要性はない」と指摘。(続く)
— 内田聖子/Shoko Uchida (@uchidashoko) May 14, 2020
北村大臣は「感染拡大で外出できない高齢者やライフラインの脆弱な中山間地域の暮らしを支えること、また感染経路の見える化や『三密』回避のため遠隔教育・遠隔診療など最先端技術の導入は喫緊の課題だ。スーパーシティはこのような時だからこそ重要性を増しており実現を急いでまいります」と答弁。
— 内田聖子/Shoko Uchida (@uchidashoko) May 14, 2020
これには議場からも「えーっ!」と驚きの声。コロナ対策で国民が求めているのは、政府の明確な方針と具体策(特に検査体制強化や補償等の経済対策)であり、さらにデータの透明性を含めそれらを迅速に国民に伝える姿勢だろう。技術はそのパーツの一つであって、本末転倒と言わざるを得ない。
— 内田聖子/Shoko Uchida (@uchidashoko) May 14, 2020
【スーパーシティ構想@参議院②】また「審議を止めるべきではないか」との質問に対し大臣は「ウイルス感染拡大を防止すべく、新しい生活様式を確立するためにもスーパーシティのような最先端の技術を活用た未来の社会生活の実現は喫緊の課題で、引き続きその実現を急いでまいります」とも述べている。
— 内田聖子/Shoko Uchida (@uchidashoko) May 14, 2020
【スーパーシティ構想@参議院③】そもそもスーパーシティ構想は2019年にも法案提出が試みられた。その際には、スーパーシティに指定された自治体が、緩和したい規制について条例で特例を定めればよいとの案だった。これが竹中平蔵氏が同構想を「ミニ独立政府」と語った所以だ。
— 内田聖子/Shoko Uchida (@uchidashoko) May 14, 2020
しかしこれは憲法94条「地方公共団体は法律の範囲内で条例を制定できる」という内容に抵触する(=憲法違反)として、内閣法制局から「待った」がかかった。内閣府は法案を修正し、今回提出ということになった。つまり憲法違反は回避されたものの、国と自治体の関係を歪める問題法案だったのだ。
— 内田聖子/Shoko Uchida (@uchidashoko) May 14, 2020
【スーパーシティ構想@参議院③】さらにそもそも国家戦略特区の目的は「規制緩和をして日本の経済成長につなげる」というものだった。6年が経って354の国家戦略特区事業が実行されたが全国に広がった規制緩和はわずか8件。きわめてその波及効果は小さなものだ。
— 内田聖子/Shoko Uchida (@uchidashoko) May 14, 2020
【スーパーシティ構想@参議院④】明日は検察庁法の採決があるやも知れず、それだけでも大変な事態だが、スーパーシティ構想の審議も行われる。先ほど述べた前提的な話の上に、個人情報の取り扱いや住民合意など個別の問題点が多数ある。
— 内田聖子/Shoko Uchida (@uchidashoko) May 14, 2020
中でも個人情報の取扱は疑問だらけだ。ある自治体で事業が始まれば、実施者であるデータ連携基盤事業者は、国や自治体・企業に個人情報の提供を求めることができる。この際政府は「本人同意をとる」と答弁するが、一人一人に同意をとるには膨大な作業とコストがかかる。本当にできるのだろうか。
— 内田聖子/Shoko Uchida (@uchidashoko) May 14, 2020
また例えば国がデータ連携基盤事業者にある自治体の住民の個人情報を求められ、本人同意をとったとして、「同意します」と答えた人の情報だけを抽出して、事業者に渡すのだろうか。理屈からすればそうしなければならないが、煩雑すぎて現実的ではないように思える。本当に本人同意はとられるの?
— 内田聖子/Shoko Uchida (@uchidashoko) May 14, 2020
すでにグーグル社の関連会社によって導入されたカナダ・トロント市のスマートシティ事業は、市民の大反対の上、新型コロナ感染流行の影響で中止に追い込まれているようですが、日本では新型コロナ感染を理由に導入しようとしているトンチンカンぶり。このスマートシティを推進しているのは、あの竹中平蔵氏を座長とする有識者懇談会だそうで、例によって規制緩和の内容は非公開、選定はブラックボックス、区域の指定は住民置き去りと、公文書も吹っ飛ぶお馴染みのアベトモ方式、地方自治を定めた憲法違反の疑いもあるものです。完全に不要不急の法案です。(タムトモ議員の迫力ある質問は、0:15〜9:42)