アーユルヴェーダの観点からは、「糖質オフ生活」が人類にとって真にヘルシーなのではない! ~「糖質オフ生活」が体に合っているのは「太陽のヴァータ体質」の人だけ

竹下雅敏氏からの情報です。
 昨日の記事で、「脂肪肝がコロナ重症化のリスク因子」であり、“中性脂肪を下げるには、血糖値の上昇を緩やかにしインスリンの分泌を抑えることがポイント”だという事でした。今回はその続きです。
 前回、“中性脂肪を下げるために、炭水化物の量を減らすことは効果的”だという事が分かりましたが、何事も極端なことは良くないわけで、「糖質は人間
のエネルギー源であるため、制限しすぎるのは危険」だとあります。
 健康的に体重を落とし肝機能(脂肪肝)・免疫機能を回復するには、「タンパク質・脂質を多く糖質少なめの食事」が良いという事でしたが、確かにこれは糖質に偏った食事で体をこわしている人の場合は、その通りだと思います。
 パンやスパゲッティ、ピザなどが大好きで、その上にジュースやケーキなどがやめられないという人は、明らかに糖質の取りすぎなので、食事を見直した方が良い。三大栄養素の糖質、脂質、タンパク質に加え、ビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含んだ食事が大切です。これを実現するには「全体食」がおすすめです。白米は避けた方が良い。できる限り玄米に近づけた方が良いでしょう。
 「糖質ゼロ・カロリーゼロ」の商品が出回っていますが非常に危険です。これらに加えて、農薬、添加物、遺伝子組み換えなどに注意して食品を選ばなければならないため、普通に生きるだけで大変なのが現代です。近くワクチン入りの食品が出回るかも知れません。
 さて、中性脂肪を下げるには、「タンパク質・脂質を多く糖質少なめの食事」が良いと聞くと、これが「正しい食事」だと勘違いをする人が出てくるので、注意しましょう。ツイートにも、「人類全員が真にヘルシーな糖質オフ生活をするならば世界人口は1億人が限度」という一文があります。
 アーユルヴェーダの観点からは、「糖質オフ生活」が人類にとって真にヘルシーなのではありません。「糖質オフ生活」が体に合っているのは、「太陽のヴァータ体質」の人だけです。月のヴァータ体質の人は、三大栄養素をバランスよくとる必要があります。ピッタ体質の人はタンパク質を少なめにすると良いでしょう。カファ体質の人は脂質を減らしてください。 
 このように、万人に共通するヘルシーな食事というものは無いのです。個人個人が自分にあう食事を見出す必要があるわけです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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炭水化物の摂取により中性脂肪値は上がるのか?
脂質も控えるべきか解説
引用元)
(前略)
極端な炭水化物の制限には気を付けましょう

中性脂肪を下げるために、炭水化物の量を減らすことは効果的ですが、極端な制限には注意が必要です。長期的に極端な糖質制限を行うことで心疾患のリスクが高まるという報告もあります。
(中略)
中性脂肪を下げたい方は炭水化物と脂質どちらを控えるべき?

中性脂肪と表現されるため、油っぽいものを食べると増えるものと誤解されがちですが、前述したとおり、炭水化物の食べすぎでも中性脂肪は上昇します。
 
中性脂肪を下げたい場合は、脂質よりも炭水化物を控えることが大切です。では、脂質はどれだけ摂っても問題ないかというと、やはり極端に摂りすぎると中性脂肪には影響が出てきてしまいますので揚げ物の摂りすぎなどに気を付けたいところです。逆に中性脂肪を減らすために積極的に取りたい油もあります。
 
イワシ、サバ、サンマなどの青魚の油にはEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)という不飽和脂肪酸が多く含まれていています。EPAとDHAは善玉コレステロールと呼ばれるHDLコレステロールを増やし、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールと中性脂肪を減らすという作用があります。EPA、DHAは加熱に弱い性質があるため、青魚はお刺身など生の状態で食べることをお勧めします。
 
まとめ

油や脂質と関連して考えがちな中性脂肪ですが、インスリンの効果により炭水化物、つまり糖質から中性脂肪が蓄積されることをご説明しました。
 
糖質を制限することで中性脂肪を抑制することが可能です。一方で糖質は人間のエネルギー源であるため、制限しすぎるのは危険ですので注意が必要です。
(以下略)


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