ユダヤ問題のポイント(日本 昭和編) ― 第40話 ― 消去されている戦争犯罪人

 コロナワクチンには言うまでもなく、遺伝子組み換えの技術が使用されています。遺伝子組み換え技術のルーツを尋ねると、ベトナム戦争の枯葉剤に突き当たります。
 ベトナム戦争で、ベトコンのジャングルに隠れてのゲリラ戦法に手を焼いた米軍が、先ずはジャングルを破壊するために、無差別に大量に枯葉剤を撒き散らしたのでした。結果、この枯葉剤という猛毒薬が、ベトナムの一般民衆にどれほどの被害を与え数々の悲劇を生み出したものか…。米兵でさえもその被害にあっています。極めて残酷で卑劣な作戦を実行に移した米軍、この残酷で卑劣な作戦が、結局のところは現在のコロナワクチンにまで結びつくのですが、こういった背景には何があり、誰がいたのか?
 米軍の無差別大量の枯葉剤の散布の原型は、太平洋戦争での日本への無差別絨毯爆撃にあります。日本の場合は爆弾と、紙と木と土で作られた日本民家を効率良く焼き尽くすため、焼夷弾が雨霰と投下されました。これで家屋が、街が、人々が焼き尽くされ破壊されました。ベトナム戦争では焼夷弾を枯葉剤に置き換えただけです。これでベトナムのジャングルが、人々が殺され、人々の生活と環境が破壊されました。
 太平洋戦争での日本への無差別絨毯爆撃(原爆投下も)と、ベトナム戦争での枯葉剤散布は同一の文脈から起きています。明らかな戦争犯罪であり、しかもその戦争犯罪が全く問題とされなかったことが、現在のコロナワクチンの接種に繋がっているのです。こういった背景には誰がいたのか?
 ジャングルを枯死させ、農耕地を壊滅させるための枯葉剤を製造したのはモンサント社です。そして、モンサント社とはロックフェラー傘下の企業だった、こう事実を指摘すればおおよその察しはつくでしょう。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(日本 昭和編) ― 第40話 ― 消去されている戦争犯罪人

東京裁判の最大の問題点


1946年(昭和21年)5月3日から1948年(昭和23年)11月12日にかけて、「極東国際軍事裁判」「東京裁判」、以下東京裁判と表記)が行われました。これは日本が占領下の中での戦争犯罪人を裁く裁判であったのですが、東京裁判の場合は日本のA級戦犯の容疑者がその対象となっていました。

極東国際軍事裁判(東京裁判)の様子
Wikimedia Commons [Public Domain]

私も誤解していたのですが、戦犯はA級、B級、C級の3つに別れ、「A級戦犯=平和に対する罪」、「B級戦犯=(通例の)戦争犯罪」、「C級戦犯=人道に対する罪」となるようです。私はA級が最も罪が重く、B、Cと罪が軽くなると思っていましたが、A、B、Cの戦争犯罪の分類は、罪の軽重を表す分類ではなかったのでした。ただし、東京裁判にてA級戦犯で起訴された28名のうち7名が死刑となったので、A、B、Cの分類が罪の軽重を表すとの誤解が広まったのも自然ではあるようです。

さて、東京裁判は歴史上非常に重要な位置づけとなるものです。なぜならば、東京裁判は太平洋戦争の総括を行う裁判だったからです。総括が次の進路を決定づけます。すなわち、東京裁判がその後の戦後の日本、そして米国の進路を決定づけた、との言い方も成立するのです。

だから非常に重要なものだったのですが、更に重大な点を指摘すれば、東京裁判は大変な欠陥裁判だったという点です。その最大の問題点とは、東京裁判では本当の悪辣な戦争犯罪人が全くその姿・名前さえも出されなかった、ここに東京裁判の最大の問題点が集約できるでしょう。

初めから裁判の対象から外れていた真の戦争犯罪人は、罪を問われる以前の段階でのうのうと特権生活を享受し、その後も権力者支配者としてこの地上世界を動かし、それが歴史として刻まれていくのです。最初から裁判の対象から外れていた真の戦争犯罪人とは誰か?

その本当の戦争犯罪人たちのごく一端は、第38話で紹介した岩波書店の『始まっている未来 新しい経済学は可能か』のp12の宇沢博士の以下の語りの中にも表れていました。

マクナマラの立てた計画が最初に大規模で実行に移されたのが、1945年3月10日の東京大空襲でした。下町を中心に一面火の海と化し、一晩で8万人を超える人が殺され、5万人近い負傷者が出て、30万戸近い家屋が焼失するという大惨事になった。(日本爆撃は)その後、拡大され、日本中の主な都市を巻き込み、最終的には、広島、長崎の原爆投下という、これまで人類が犯した最大の罪を犯すことになったわけです。
ずっと後になって、The Fog of Warというドキュメンタリー映画のなかで、マクナマラは当時のことを振り返って、こう言っています。
「ルメイ少将は『もし我々がこの戦争に負ければ、我々は戦争犯罪人として処刑されていただろう』と言っていた。彼は正しかったと思います。彼と、多分私も、戦争犯罪人になるようなことをしていたんです。」
(木村太郎『東京新聞』2009年7月11日)


勲一等を叙勲される戦犯


戦争犯罪人は日本などの枢軸国側にも、また米国を中心とする連合国側にも、どちらにでも存在していました。そして日本もそうではあるのですが、特に米国の中にこそ悪辣な戦争犯罪人はいたのです(その悪辣な人間たち以上に悪辣なのは、その背後にいたホワイト・ロッジの大師や宇宙人グループではありますが…)。

東京を始めとする日本の都市部の大空襲での民間人大殺戮、原爆投下による民間人大殺戮、これらは明らかに戦争犯罪として非道な大罪です。

米軍による東京大空襲で道路に横たわる焼死体(浅草花川戸)
長周新聞 [Public Domain]

しかし東京裁判とは、戦勝側の米国を中心とする連合国側による敗戦国の日本への裁きです。この東京裁判の構造は、裁く側と裁かれる側にくっきりと一方的に二分され、裁く側は決して裁かれはしないのです。多くの方が指摘するように、東京裁判のこの構造自体に初めから致命的な欠陥があったわけです。

宇沢博士の話しに出てきたマクナマラとは後の米国国務長官であり、太平洋戦争の当時には日本爆撃の任務にあった司令官カーティス・E・ルメイ少将の指揮下にあったのです。このマクナマラは、「真実を認める」というまともな部分を残した人物に見受けられます。

ロバート・マクナマラ
Wikimedia Commons
[Public Domain]
カーティス・ルメイ
Wikimedia Commons
[Public Domain]

それに対してもう一方のルメイ、ルメイ少将(当時)は、東京大空襲の実行者であり、原爆投下の責任者でもあり、「皆殺しのルメイ」との異名を持った人物です。この人物に関して『始まっている未来 新しい経済学は可能か』のp14で内橋氏が次のように述べられています。

ルメイは、完璧に近い無差別絨毯爆撃を正当化して、「われわれは紙と木と土の民家を爆撃したのではない。その家のなかで日本人は兵器を造っていた。われわれは敵の軍需工場を破壊したのだ」と回顧したと伝えられます。

ルメイは屁理屈をこねて、明らかな戦争犯罪を正当化しています。また、ルメイは原爆投下についても正当化する発言を行っています。彼には戦争犯罪、そして殺戮した相手に対する反省や悔悟の念は全くなさそうです。

ところがあろうことか、このルメイは1964年12月に来日した際に、当時の日本政府から勲一等旭日大綬章が贈られたのです。叙勲の理由は「航空自衛隊の育成に大いに貢献した」だそうです。当時の日本政府は佐藤内閣、佐藤栄作首相は岸信介の弟であり、ルメイへの叙勲の推薦人として小泉純一郎元首相の父の小泉純也防衛庁長官がいました。内橋氏は次のようにも述べています。

東京も、名古屋も、大阪も、神戸も、そいで原爆まで。あんだけ、ひと殺しといて、勲章か。貰う方も貰う方やけど、やる方もやる方や、ないか」、そう絶叫したある老人の怒声を私は今でもはっきり記憶しています。


真の戦争犯罪人の正体


無数の日本の民間人を「そうと分かった上で殺戮」の明白な戦争犯罪は、初めから全く問題ともされず、その本人に反省も悔悟もなし。
しかもその戦争犯罪人が咎められるどころか、逆に無数の自国民を殺戮された方の政府が勲章を贈り褒め称える、この倒錯ぶり…。


このような倒錯が米国と世界に一体何をもたらすのか…。その後の歴史が雄弁に物語っています。

ベトナム戦争におけるアメリカ軍
Wikimedia Commons [Public Domain]

ベトナム戦争、イラン・イラク戦争、湾岸戦争、911テロ、イラク戦争…、これらは、米国が相手国や世界の民衆を欺き騙し、仕掛けた戦争です。一般民衆を残酷な兵器を用いて虐殺していった戦争でもあります。これらの戦争は、戦争犯罪が自分たちに莫大な物理的利益をもたらすことから、全く咎められないどころか賞賛されるという同一の文脈上から生まれたものです。

また、自国民への戦争犯罪加害者に叙勲という倒錯した日本政府の遺伝子が、自国民に何をもたらしていったのか…。

まず原爆による被爆者は、その被爆という著しい苦痛を与えられただけではなく、すぐにアメリカ側からの実験対象のモルモットにさせられました。被爆の苦痛だけでなく、実験動物にさせられるという人間の尊厳さえも奪わさせるのです。そして、実験動物にさせられたのは原爆被爆者だけではなく、日本人のほぼ全てがそうです。各種多数のワクチン接種、レントゲン検査等の実験動物として利用されているのです。

また、アメリカを根城とする支配者に対して日本政府は、自国の民衆たちを“生け贄”として差し出してもいます。日本でグローバリズムが本格的に展開するのは小泉政権によってでした。グローバリズムとは暴力をベースに民衆を騙し欺き、民衆から徹底的に富を強奪していくものであったのは、第38話で既に見てきた通りです。

Wikimedia Commons [Public Domain]

佐藤内閣でルメイへの叙勲の閣議決定に同席し、ルメイへの叙勲を強く推薦した小泉純也氏の息子の小泉純一郎氏、彼が竹中平蔵氏と共に「そうと分かった上で」アメリカの支配者たちに日本民衆を、その富、健康、生命を奪うように差し出したのでした。仲間を売り犠牲に差し出す「牢名主」といったところでしょうか。

今回は、最初から問題とされず、むしろ叙勲までされた戦争犯罪者として、ルメイの例を取り上げました。しかし、戦争犯罪者としてはルメイなど小物です。多数いる使用人の一人に過ぎないからです。

使用人を使役する本当の戦争犯罪者は、戦争によって莫大な利益を得てきた者たちです。戦争に兵器は当然つきものですが、それと同様にセットになっているのは薬物、麻薬です。兵器を売りつけ、麻薬の売買で大儲けをする者たち、彼らが戦争犯罪者であり、これらを動かしているのは戦争で金を貸付け大儲けしている者です。


Writer

seiryuu様プロフィール

seiryuu

・兵庫県出身在住
・いちおう浄土真宗の住職
・体癖はたぶん7-2。(自分の体癖判定が最も難しかった。)
・基本、暇人。(したくないことはしない。)
・特徴、酒飲み。アルコールには強い。
・歯が32本全て生えそろっている(親不知全て)原始人並み。

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