【In Deep】スパイクタンパク質は、膜孔形成毒素であることが判明!

竹下雅敏氏からの情報です。
 「スパイクタンパク質単体で身体に害を及ぼす」ことは、以前から分かっていました。2021年5月3日の記事で、“ソーク大学の研究者と共同研究者は、スパイクタンパク質だけで病気を引き起こすのに十分であることを証明。スパイクタンパクはACE2と結合することで細胞にダメージを与える。この結合により、ミトコンドリア(細胞のエネルギーを生成する器官)に対するACE2の分子シグナルが阻害され、ミトコンドリアが損傷を受けて断片化された。”という内容を紹介しました。
 今回のIn Deepさんの記事では、「毒素としてのスパイクタンパク質の詳細な性質」が明らかになったということです。細胞膜を貫通する細孔を形成する毒素を「膜孔形成毒素」と呼ぶそうですが、「スパイクタンパク質は、膜孔形成毒素である」ことが分かったとのことです。
 1月1日の記事で、SARS-CoV-2のスパイクタンパクには、S1受容体結合ドメイン(RBD)と、ウイルスと宿主細胞の膜の融合を仲介する2番目のS2ドメイン、そしてS1とS2の間の部分である「フリン切断部位」があるということを、イラスト付きで紹介しました。
 S1とS2はどちらも、低い濃度で「直接的な膜孔形成毒素として作用する」可能性があるとのことです。“ワクチン接種後に細胞の脂質膜を破壊するのに十分な高濃度に確実に到達する。これはおそらく、ミトコンドリア機能の障害に寄与するのに十分な濃度だ。”とあります。
 ワクチンのスパイクタンパク質は、全身に分布することがわかっており、ミトコンドリア機能の障害がどのくらい広範囲に起きているのかは分かりませんが、2021年5月3日の記事で、「ロングコヴィッドはほぼ間違いなくミトコンドリア機能不全の進行性の致命的な病気である。」との見解がありました。
 ミトコンドリア機能不全がコロナ後遺症やワクチン後遺症で多く見られる「倦怠感」の原因だとすれば、かなり厄介だと思います。 
 2021年5月22日の記事で紹介しましたが、「私の場合の慢性疲労症候群はミトコンドリア機能異常だと自己分析して、3月末からクエン酸回路を回すためにクエン酸とビタミンB群を意識した。そうしたらおそらく回路が周り始め、体がエネルギーを作れるようになってきた。」という驚くべきツイートは、役に立つ人がいるかも知れません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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スパイクタンパク質の「毒性のメカニズム」が判明。それは、細胞膜を貫通する穴を形成する毒素であり、また、このワクチンは「エクソソームの放出を誘導」していた
転載元)
(前略)
ワクチン展開が始まる前の2020年10月には、米国ジョージタウン大学の鈴木有一郎教授が、すでに「(ウイルスがなくとも)スパイクタンパク質単体で身体に害を及ぼす」ことを以下の論文で発表していました。

 SARS-CoV-2 spike protein-mediated cell signaling in lung vascular cells
肺血管細胞における SARS-CoV-2 スパイクタンパク質を介した細胞シグナル伝達

つまり、「ワクチンが実際に人々に展開される以前から、スパイクタンパク質は毒素だとわかっていた」ことになります。
(中略)
これまで、「毒素としてのスパイクタンパク質の詳細な性質」はあまりわかっていませんでした。
 
それが最近までの論文などで明確になってきたようで、一昨日、クリス・マスタージョン博士 (Chris Masterjohn. PhD)という方が、サブスタックに、各種の論文の内容を精査した結果として、「スパイクタンパク質は、膜孔形成毒素である」と結論付けている記事がありました。
 
以下の記事です。

 The Spike Protein As a Pore-Forming Toxin
膜孔形成毒素としてのスパイクタンパク質
(中略)
膜孔形成毒素 - Wikipedia
膜孔形成毒素とは、生物によって生合成されて外分泌される毒素の中で、細胞膜を貫通する細孔を形成することで、標的細胞を障害、あるいは、死に追いやるタンパク質である。
(中略)
「ああ、だからミトコンドリアとかもスパイクタンパク質にやられちゃうのか」と思いましたが、マサチューセッツ工科大学のステファニー・セネフ博士は、2021年に行われた実験の内容を以下のように述べています。強調はこちらでしています。

ジョセフ・メルコラ博士のステファニー・セネフ博士へのインタビューより
 
2021年の興味深い研究があります。その研究では、SARS-CoV で装飾された偽ウイルス - それは球体が SARS-CoV-2 のスパイクタンパク質で装飾されているが、コアにウイルス DNA を含まない球体である疑似ウイルス - であっても、炎症や損傷を引き起こすことが示されたのです。
 
さらに、健康なヒトの内皮細胞にも、同じ偽ウイルス粒子を投与しました。これら(スパイクタンパク質のみの)偽ウイルスの粒子が内皮細胞の ACE2 受容体に結合すると、内皮細胞のミトコンドリアの損傷と断片化が起こり、関連組織に特徴的な病的変化をもたらしたのです。
 
この研究で、内皮障害を引き起こすには、スパイクタンパク質だけで十分であることが明らかになりました。
 
In Deep

これは、以下の記事にあります。
 

このようなことを起こす理由が、「スパイクタンパク質には、膜孔形成毒素としての性質があるため」ということをクリス・マスタージョン博士が説明していました。
(中略)



「膜孔形成毒素としてのスパイクタンパク質」より概要
The Spike Protein As a Pore-Forming Toxin
Chris Masterjohn. PhD

  • コロナワクチンのスパイクタンパク質は、接種後少なくとも 4か月間ヒトに見られる。 論文
  • コロナの感染結合部位には、主に3つある (スパイクタンパク質S1、スパイクタンパク質S2、フューリン切断部位)。 (論文
  • スパイクタンパク質S1は RBD という部位により受容体 ACE2 に結合する。
  • スパイクタンパク質S2は、ウイルス膜をヒトの細胞膜と融合させ、ウイルスの細胞への侵入を可能にする。
  • フューリン切断部位は、ACE2結合を増加させる(感染しやすくする)。
  • スパイクタンパク質の遊離 S1 サブユニットは、受容体や他のタンパク質と相互作用する必要なしに「脂質膜を不安定化および破壊する毒素」である。 (論文

[どの程度のワクチン内濃度で細胞の損傷が起き得るか] 
(※)濃度の単位とかよくわからないのですので、そのまま直訳します。細胞損傷が起きる「スパイクタンパク質濃度」があるようです。 

  • スパイクタンパク質S1は、50nMで細胞間の接合部を形成するタンパク質の損失を引き起こす。 (論文
  • スパイクタンパク質がヒトの血液脳関門(BBB)を突破して脳に侵入するのも、同じ原理で起きる。 (論文
  • スパイクタンパク質S1とスパイクタンパク質S2はどちらも、0.1nMという低い濃度で「直接的な膜孔形成毒素として作用する」可能性がある。 (論文
  • 少なくとも 10nMの低濃度で炎症反応が誘発される。
  • マウスの実験では、10マイクログラム3 (μg)のスパイクタンパク質S1 を気管に直接注射し、空気を肺に吹き込むと、肺の損傷などの COVID のような病気が発生する。そして3日間にわたるCOVIDのようなサイトカインストームが発生する。 (論文

これらの結果から、スパイクタンパク質の毒素としての作用は以下の濃度から始まると考えられる。

  • 膜孔形成毒素の役割は、少なくとも濃度 0.1nMから始まるようだ。
  • 免疫応答は、少なくとも10nMの低さで誘発される。
  • 濃度が 1〜2μM(1000〜2000 nM)の場合、24時間以内に細胞死が発生する。
  • ミトコンドリアの機能障害と断片化は、少なくとも50μM程度で発生する。
  • 10μgのスパイクタンパク質S1がマウスの肺に到達すると、COVIDのよう な病気、肺の損傷、サイトカインストームが発生する。
  • 比較として、モデルナのワクチン接種を受けたヒトの血液では、スパイクタンパク質S1の平均濃度は 62 pg / mLで、最大濃度は約 140だった。100pg/mLは約 1.33nMだ。したがって、この研究の平均濃度は 0.82 nMであり、最大値は約 1.87nMだ。 (論文

  • ここから、ワクチンが生成するスパイクタンパク質は、細胞の保護機能が破壊されることが示されている最小濃度をはるかに上回っている。
  • スパイクタンパク質は、ニューモリシン (肺炎球菌の毒素)といくつかの顕著な類似点がある。マウスの肺にニューモリシンを直接塗布すると、スパイクタンパク質と同様に、肺の浮腫、血管の漏出、肺高血圧症など、細菌性肺炎で発生する肺損傷の主な特徴が発生する。 (論文

ただし、以下の注意すべき点がある。
  • スパイク毒性に対する動物とヒトの肺の感度の比較のデータはない。
  • ワクチンのロットごと、ワクチン自体ごとに(濃度に)ばらつきがある可能性がある。
  • mRNAがどこに行き、どれだけの量のタンパク質を作るかは、人によって大きく異なる可能性がある。
  • 接種が誤って静脈に当たった場合、想定外の場所に多くの mRNA が行き渡る。
  • 非常に大きな問題としてある「ワクチンの mRNA が DNA に逆転写される」という最近の発見は、これは、それまで考えられていたより、はるかに多くのスパイクタンパク質が生成されることを意味するかもしれない。
 
ワクチンのスパイクタンパク質濃度のまとめとしては以下のようになる。

  • スパイクタンパク質濃度は、ワクチン接種後に細胞の脂質膜を破壊するのに十分な高濃度に確実に到達する。
  • これはおそらく、ミトコンドリア機能の障害に寄与するのに十分な濃度だ。
  • スパイクタンパク質が人間の肺で十分に高い濃度に達し、症状、肺損傷、およびサイトカインストームを引き起こす可能性があると思われるが、これは非常に不確実だ。
  • ワクチンのスパイクタンパク質は、全身に分布することがわかっているが、これは、「この膜孔形成毒素の全身への分布」を意味するかもしれず、細胞膜破壊、ミトコンドリア損傷、およびバリア機能障害が気道の境界の外側にまで広範囲に及ぶ可能性を高める。
  • ファイザー社は、肝臓、脾臓、卵巣、骨髄、副腎、および腸が特に懸念されることを文書化している。

(以下略)

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