死を受け入れることで人は自由になる ~『葉隠』とセネカに学ぶ「生きる技術」

竹下雅敏氏からの情報です。
 「なぜ賢者や武士や偉人たちが、死について考え続けたのか? そして、なぜ死を受け入れた人ほど、自由になったのか?(1分30秒)」を見事に説明している動画です。
 “日本史上、最も誤解されている言葉があります。それは『葉隠』のなかにあります。江戸時代の武士、山本常朝が残した有名な言葉「武士道とは死ぬことと見つけたり」(1分47秒)。…「死を受け入れよ」という教えです。なぜでしょうか。人間は恐怖によって判断を誤るからです(2分18秒)。…だから武士たちは、先に覚悟を決めたんですよね。「いつか死ぬ」。それを丸っと受け入れた。すると不思議なことが起きます。恐怖が全て消えるわけじゃありませんが、でも恐怖に支配されなくなるんですよね。目の前の一歩を踏み出せるようになる。だから葉隠が教えているのは、死ぬ技術ではありません。生きる技術です(2分40秒)。…恐怖がなかったのではありません。死を受け入れることで恐怖を取り込み、生きることを優先した。ただそれだけなんですよね(4分)。…考えてみてください。もし本当に今日が人生最後の日だと分かったら、皆さんは何をしますか? SNSで知らない誰かと喧嘩するでしょうか? どうでもいいマウント合戦に参加するでしょうか? 職場の小さな見栄に執着するでしょうか? ブランドで着飾ったりするでしょうか? おそらくしないはずです。もっと大切なものを見るはずです。家族、友人、大事な人、今日の夕日、今日の食事、今日という時間、死を常日頃から意識しておくことで、人生の優先順位が一変します。(5分10秒)”と言っています。
 動画では、古代ギリシャのゼノンによって始められたストア派の哲学にも触れています。
 懐かしいですね。古代ローマの哲学者セネカの名著『人生の短さについて』は、私が大学生のころに最初に読んだ哲学書です。
 『セネカ「人生の短さについて」から学ぶ後悔しない生き方』には、“セネカはこう言います。「人生は短いのではなく、私たちが無駄にしているのだ」と。…セネカはまた、「多くの人が自分の人生を他人に明け渡してしまっている」とも指摘します。仕事や人間関係に追われ、自分が本当にやりたいことを後回しにしているのなら、心の中で「それは私の人生ではない」と叫んでいるはずです。ではどうすればいいのか? …まず立ち止まり、静かに自分の心の声を聴く時間を持つこと。忙しい日々の中では見逃しがちな自分の本音に耳を傾けることで、あなたにとっての「大切なこと」が見えてくるはずです。”とあります。
 人生に目的があるとすれば、それは「真の自己」を実現することでしょう。「愛」を体現することだと言ってもよいです。
それには目標を追わず、夢を持たない事が重要になります。なぜなら完全な沈黙のなかでしか、「それ」は現れ出ないからなのです。
 「死」の自覚は、真の探求への最初の一歩なのです。
(竹下雅敏)
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死ぬ覚悟から人生は始まる
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