グループ間の話し合いが始まりました。ゲストのために英語を話すようにと言われていましたが、長くは続きませんでした。英語を話していても、途中から他の言語に変えて話していました。ゴンザレスから後で聞いたのですが、それはアッカド前の言語で地球の表面上ではもうずいぶん前に廃れてしまった言語とのことでした。そしてまた英語に戻ったりしていました。私はなかなかついてゆけませんでした。
あらゆる地下都市に対して行われた攻撃のこと、そしてその犠牲者について討議されていることはわかりました。さらに、以前は彼らの支配下にあると思っていた地表の秘密結社やグループに裏切られたという話題についても討議していました。彼らの
地表の敵はいまやテクノロジーを保持し、彼らの都市の位置を把握したり、彼らの防御を回避することができたようです。地表の人々は
外来の兵器を開発し、それが深層部まで貫通して膨大な損害を与えることができたようです。
また、地表の人達が地下に都市をどんどん建造していて、その過程でとても繊細な地下都市のエコシステムを汚染しているという話もありました。そして、とても不快なありとあらゆる非人間地下住民グループと最近いざこざがあり、それに対処せねばならないとも話していました。彼らはたいへん懸念していました。こういったプレッシャーが山積みとなり、
彼らは互いに同盟を組まざるを得なくなりました。
この話し合いは2時間ほど続きましたが、
「オメガ/8ポイント・スター」グル―プのリーダーがゴンザレスに話すよう言いました。ゴンザレスに後で聞いたのですが、このように言うことは司会を尊重した行為ではなかったそうです。ゴンザレスがローズ色の宝石のついた土星のペンダントを着けた女性の方を見ると、彼女はうなずいてどうぞ、と促しました。
ゴンザレスはそれぞれのチームを名称で呼び、同盟の代表者として招待を受けたことにお礼を述べました。この評議会ミーティングを開催したグループにも感謝を伝えました。さらに、彼らの代理団が数週間前にたいへんなリスクを負いながらカイパー・ベルトにあるSSP同盟の前哨基地まで来てくれたこと、その代理団の受け入れができた名誉について伝えていました。
視点については大きな相違点があれども、そして以前の同盟はこれから私達全員で達成しようとしている内容とは真っ向から対立しているけれど、
SSP同盟はすべてのグループが理解に達せるであろうと期待しており、その過程ではいま彼らがコンタクトしている
地表の政府・文明との彼らの関わり方も変化するだろうと。彼はスピーチの締めくくりに、私達は新たな時代に差し掛かっており、心を開いて協力し合い、誠実に接し合いましょうと言いました。
彼がそう言った時、突然部屋の中で緊張が高まり、あらゆる感情やエネルギーが行き交っているのがわかりました。彼らはあらゆる言語を使って自分達の間で話し始めました。穏やかに話していましたが、
明らかにゴンザレスが言ったことを少なくとも
喜んではいませんでした。そして一人一人から、私達を見下したような抗議を受けました。私達の狭い理解と知識でもって彼らに判断を下す権利など、私達にはないと言われました。
地表にいる私達のことを、病的で遺伝的に不純な、がさつな野蛮人だと思っている、と各自から言われました。彼らだけが初代地球人からのあらゆる血筋を守ってきているのだ、と言いました。近隣の惑星からどんどん避難者がやってきてこの惑星オリジナルの人間と遺伝的に混じり合っていったため、疫病が広まるごとく地表世界は乗っ取られたのだと。
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彼らの主導により、秘密の金融リセット協定が結ばれたのではないかとのこと。ところがRKMが調印した秘密のリセット交渉では、RKMが将来の権力から排除されることになり、現在強く抵抗しているとしています。
このリセットが行われると、“アメリカの標準的生活は1年か2年でメキシコ並みのレベルに落ちる”とあり、おそらく世界中で、“都市部で社会的に極端な不安”が予想されているとのことです。抵抗勢力は自らの権力基盤を少しでも長らえるため、アジェンダ21計画に基づく“世界主要都市を厳重封鎖する…努力がある”とのこと。現状では、“ここアメリカに居る我々すべてにとってハードランディングである”とあります。これはこの通りではないでしょうか。
ドラコを支配下に置き、権力を手放すまいとしているアルコーンのトップが、現在フランシスコ法王であることは言うまでもありません。