注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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(中略)
音声データは十一月二十八日の衆院予算委員会で財務省が存在を認めた内容を含む、より詳細なもの。本紙が著述家の菅野完(たもつ)氏から入手した。
(中略)
今回、財務省が存在を認めた音声データの全容を詳細に分析すると、地中ごみが地下三メートルより下からはほとんど出ていないにもかかわらず、地下九メートルまであるという形にまとめようと、国側が口裏合わせを求めたともとれるやりとりがはっきりと記録されていた。
(以下略)
森友学園問題で、核心に迫るスクープが報じられた。今朝の東京新聞が、森友側と財務省、国土交通省が協議をおこなった際の「音声データ」を入手。
(中略)
国側の職員は、工事関係者からも設計業者からも「3メートルより下のゴミは確定できない」と説明されてきたことを踏まえて、それでもなお、3メートルより下からゴミが出てきたというストーリーにこだわり、「そういう方向で話し合いを」と求めていたのである。
(中略)
国側の職員は、虚偽の報告をおこなうことに抵抗感を示す工事業者に「言い方としては混在と。九メートルまでの範囲で」「虚偽にならないように、混在していると」などと積極的に提案
(中略)
会計検査院の報告によって約8億円の値引きに根拠がないことがすでに認められている。そして、国側がその不当な値引きのストーリーを描き、主導したことも、こうして証拠として残っている。
(中略)
年明けの国会では、絶対に昭恵夫人の証人喚問が必要だ。
(編集部)
著述家の菅野完氏の地道な取材によって入手したメモを元に記事化。12月20日東京新聞朝刊、2016年3月末頃の森友学園側と国側職員との交渉を受けて設計業者の3月30日付けメモには「航空局・財務局→彼らのストーリー」「調査では、わからなかった内容で、かしを見つけていくことで価値をさげていきたい」 pic.twitter.com/TwtE7nM3on
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) 2017年12月20日
なぜ、政府は #森友学園 に国有地を格安で売却したのか?どのようなやりとりがあったのか?本紙はやりとりの詳報が分かる #音声データ を入手しました。協議をまとめるため、政府が業者に虚偽報告にならないと説得する様子も記録されていました。https://t.co/SCO4wlEjYT pic.twitter.com/HnuvclslCJ
— 東京新聞政治部 (@tokyoseijibu) 2017年12月20日
「『森友』国有地 売却協議の詳細判明」
— 志位和夫 (@shiikazuo) 2017年12月20日
工事業者が「3m下からはそんなにゴミは出てきていない」というのを、国側が「9mまでゴミ混在」と「説得」している。いよいよ口裏合わせの疑惑は深刻だ。なぜこんな異常な事態が起こったのか。昭恵夫人の国会招致で真相解明を!https://t.co/FtUxtZSnod
3メートルより下からゴミが出るはずがないのは、専門家なら誰でもわかることです。9メートルも下からビニールゴミなどが出てくれば、縄文以前の人がすでにビニールを使っていた決定的な証拠となり、世紀の大発見で、学校を建てているどころではありません。
音声データからも、国側の職員が、出るはずのない3メートルより下の地層からゴミが出てきたことにし、工事業者、森友学園と口裏を合わせ、値引きの根拠にする提案を主導していたことがわかりました。当初から予想されていた通りのことで、証拠が出てきたという話です。
これで、このまま森友学園問題が収束することがないのは、はっきりとしましたが、気をつけないといけないのは、もともと安倍政権側は、財務省の職員数名を犠牲にすることで、この件の幕引きを図る計画だったはずなので、そこで終わらせてはならないということだろうと思います。