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[ファイナンシャル・タイムズ]ズビグネフ・ブレジンスキー:シリアにおいて、ロシアはアメリカに敵対するのではなく、協力すべきだ

 竹下氏より「ブレジンスキーからプーチンへ 我々のアルカイダを攻撃すれば第三次世界大戦だ」と題されたベテランズ・トゥデイの記事の翻訳を提案していただきました。現在、こちらの記事は、嗚呼、悲しいではないか!様のところで翻訳されています。
 ここでは話題になっている、ブレジンスキーがファイナンシャル・タイムズに寄稿した元記事を翻訳しています。
 CSISでブレジンスキーの元同僚だったポール・クレイグ・ロバーツ氏が「実際にはロシアが情況を掌握し、国際法に従っており、正しいことをしているのだから“シリアで、アメリカは、ロシアに対抗するのでなく、協力すべきだ”」と見事なブーメランを返しています。
(編集長)
 オバマを操る老獪ズビグネフ・ブレジンスキーが2015年10月4日付で英国ファイナンシャル・タイムズ紙に発表した脅迫文…じゃなかった、“見解”です。しょっぱなの一文から第三次世界大戦の開戦を匂わせ、中東の「さらなる紛争」「さらなる暴力」「さらなる混沌」と、事態を悪化させてやる可能性をしつこく念押し。どうやらロシアを脅せるだけの権力をお持ちのようで(と勘違いしている模様)、読めば読むほどに「こいつ何様(怒)」な上から目線の文章です。
 生涯をかけてロシアを呪詛し続けて来た特権階級の執念深~いお坊ちゃまですから、まぁ仕方ないのかもしれません。ロシア憎しで書かれた感情的な文章なので、シリアにいるのがアメリカが送り込んだ“要員”だとか“アセット”だとか、あっちこっちで見事にボロ出しまくって話題になっとります。元締めが大っぴらに悪事を認めちゃってええんかいな(笑)。自分は法を超越した存在だと踏ん反り返っているのが大変よく伝わってきます。
 アメリカとの「協力」って要するに「ロシアごときはオレ様の言う事を黙って聞いとけ!」ってことだし、「非武装化」ってよーするに「ロシア軍壊滅させるよ?」ってことだし、「一国の利害に囚われず」とか(つまりアサドのシリアは潰す)、ほんまに何様じゃ。追い詰められた負け犬のウォークアウト直前の遠吠えであることを望みます。
 ちなみに【 】内は翻訳者の追記です。
Yutika(翻訳者)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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シリアにおいて、ロシアはアメリカに敵対するのではなく、協力すべきだ
記事配信元)
本記事文章は現在公開を停止しております。 (2016/4/23)
記事の提供元にてご覧ください。

[sputnik 他]イラク テロリストを援助しているとして米国を非難 〜アメリカと有志連合にとって、かなり具合の悪い動画〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 イラクもロシアに空爆を要請しているという情報があります。そういう中でこの動画は、アメリカと有志連合にとって、かなり具合の悪いものです。
 次の記事を見ても、アメリカはアルカイダ関係のテロ組織を通じて、“アサド政権の打倒と新政権の樹立”を目論んでいたことが、だんだんと知られるようになって来ました。アメリカと有志連合のやっていることは、明らかに国家犯罪で、こんなことが許されて良いはずがありません。
 ようやく、ロシア、中国を中心とするBRICS諸国の台頭によって、これまでのこうした横暴が正されようとしています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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イラク テロリストを援助しているとして米国を非難
転載元)
036494 

ジャーナリストのハデル・アフ-ホイ氏は、自身のツイッターの中に、イラク人グループが、同国北部で奪回されたバイジの「IS」戦闘員の基地で見つかった、米国製のパラシュートや補給品の入った複数の箱を示している画像を載せた。

ポータルサイトInfowarsは、パラシュートや箱をカメラマンに示す男性達の、次のような言葉を紹介している-

Hayder al-Khoei @Hayder_alKhoei
Another 'U.S. supports ISIS' video going viral in #Iraq. Parachutes & supply crates in Baiji refinery.


6:22 AM - 9 Oct 2015 のツイート

「見て下さいよ。見て下さい、こちらもそうです。これは米国のパラシュートです。私達がいるのは、『IS』が占領していた北部サラーフッディーン州の都市バイジ近郊にある油田です。誰がここで、こんなものを目にしたでしょうか?あなた達すべてが、証人ですよ。


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アメリカ紙、「アメリカはシリアでテロリストを支援」
転載元)
e02e93c11c90dc0da9cf0ef885b0e635_Lアメリカの新聞ウォールストリート・ジャーナルが、「アメリカは、シリアとイラクで、テログループを支援している」と語りました。

ウォールストリート・ジャーナルは最近、報告の中で、アメリカの政府関係者の話として、「ロシア軍の戦闘機は、アメリカの諜報機関CIAの支援を受けているテロ組織の拠点を爆撃した」と報じました。

また、グローバル・リサーチのインターネットサイトも、これについて、「2013年からシリアのアサド政権の打倒と新政権の樹立を目的に訓練された、ヌスラ戦線といった、アルカイダと関係のあるテロ組織に対するCIAの支援は、ウォールストリートジャーナルの報告では取り上げられていない問題である」と報じています。

最近、アメリカ国防総省は、ヌスラ戦線といったアルカイダと関係のある組織への支援を明確に宣言し、これらのテロリストの拠点に対するロシア軍の空爆に対し、遺憾の意を表明しました。

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アメリカ大統領、「シリアにおけるアメリカの努力は失敗した」
転載元)
e313b7e99b4cddc6c04d70f89d5aaa25_Lアメリカのオバマ大統領が、シリア危機の解決を促進するためのアメリカの努力は失敗したと認めました。

オバマ大統領はCBSテレビのインタビューで、「シリアは国際社会にとっての大きな問題で、アメリカはこれまでこの問題を解決できていない」と語りました。

オバマ大統領はまた、中道派の反体制派と呼ぶ勢力を武装化、訓練するアメリカの努力が失敗したことについて、間違いなく、この計画は成果がなく、当初からこの計画に疑いを持っていたが、いくつかの選択肢を試そうとしていたと語りました。

さらに、シリアのアサド大統領が政権を掌握している間、テロ組織ISISを敗北させるためにシリア人に訓練を施すのは、難しくなるだろうとしました。

オバマ大統領はこのインタビューで、「シリアに関して、イランとロシアとの外交を通じて、業務を行おうとしている」と述べました。

ロシアは9月30日、シリア政府の要請により、シリアにおけるISISの拠点の空爆を開始し、これまでに成果を挙げています。

ISISはアメリカと、サウジアラビア、カタール、トルコなど一部の地域諸国の支援により、2011年から地域諸国、特にシリアとイラクで恐ろしい犯罪を行っています。

[マスコミに載らない海外記事 他]ロシアのトルコ領空“侵犯”は、トルコが国境を“移動させた”せい 〜ロシア戦闘機のトルコ領空侵犯はデマ〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 メディアはもちろんのこと、ブログ上でも国際ニュースに関して、まともな情報はまずありません。この記事でもまったくトンチンカンな説明をしています。これが日本の情報収集能力の限界なのかと思うと残念な気がします。
 下の記事は、そうした中で、数少ない真実を伝えている“マスコミに載らない海外記事”のものです。管理人の方は、このような貴重な情報を無償で翻訳してくれており、その努力には頭が下がります。
 記事を見ると、ロシア戦闘機のトルコ領空侵犯はデマだということがわかります。これまでアメリカの有志連合が支援して来たISISの潰滅を防ぎたいということから、トルコ空軍がこうした暴挙に及んだのかも知れませんが、実際には、何とかして全面戦争に持ち込みたいということではないかと思います。
 しかし、スプートニクを見ても、今のところこの事件は出てきていません。ロシア側は事件を黙殺する可能性があります。現在トルコでは、おそらく偽旗と思われるテロ事件が発生しており、エルドアン政権は今後危機に陥ると思われます。
 トルコでのテロ事件の真相ははっきりとしませんが、中東は激動の状態に入ったようです。
(竹下雅敏)
編集長付記)
真実を探すブログのトップ画像ですが、どうやら2012年の段階でネットに公開されているようです。
https://kaddafie.wordpress.com/2012/01/21/sabri-reyiz-vol-3/

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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【速報】トルコ軍が領空侵犯したロシア軍のMig-29戦闘機を撃墜か?
記事配信元)
本記事文章は現在公開を停止しております。 (2016/4/23)
記事の提供元にてご覧ください。


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ロシアのトルコ領空“侵犯”は、トルコが国境を“移動させた”せい
転載元より抜粋)
SyrianFreePress 2015年10月6日
覇権選択: トルコとNATOと、戦争への道

ロシア戦闘機の一機が、作戦行動中、実際僅かに国境を越えた可能性はある。しかしアメリカ軍当局とトルコの上記“侵犯”主張の本当の理由は、トルコが一方的にトルコ-シリア国境を5マイル南に“移動した”せいだ。

シリアの防空ミサイルが、シリア領空に迷い込んだトルコ戦闘機を撃墜した2012年6月以来、トルコは、シリア内5マイルの緩衝地帯を維持している。当時施行された改訂交戦規則のもとでは、トルコ空軍は、トルコ国境の5マイル以内に入るあらゆる標的を、敵と見なし、しかるべく行動することになっている。

もしシリアの交戦規則が、その北部国境を黒海にまで“移動”させれば、東トルコのあらゆる航空機はシリア領空侵犯になってしまうではないか? 誰もそのようなたわ言はうけいれないが、それが、このアメリカ-トルコのたわ言など決して受け入れてはならない理由だ。ロシア航空機はトルコが“新たに”決めた国境ではなく、正統な国境のみを尊重すべきなのだ…

thumbs_b_c_628381dbed82ca43a012d7c43d9f6113地図は、下記のトルコのウェブサイトに掲載 http://www.aa.com.tr/tr/dunya/guvenli-bolgenin-cercevesi-netlesiyor/110451

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[Sputnik]艦載巡航ミサイル「カリブル」世界にセンセーションを巻き起こす / 駐露シリア大使「ロシア軍はISのインフラ40%を破壊した」「トルコとの国境方面に退却している」

竹下雅敏氏からの情報です。
 初めの記事のロシア製ミサイルは、“攻撃半径には、特にアラビア半島のほぼ全域が含まれる”とあり、特にイスラエルとサウジアラビアはビビッていると思います。
 今回の空爆で、ロシアの攻撃がピンポイントで、きわめて正確であることがわかっているので、悪人どものみを正確に攻撃して、市民を巻き込まないように出来ます。それだけに、なおさら怯えているだろうと思います。
 国際法を順守しているロシアが、イスラエル、サウジアラビアに対してこうした攻撃をするとは思えませんが、彼らの方からシリア、ロシアに対して攻撃があれば、おそらくこうした事も起こり得るでしょう。
 次の記事のシリアの大使の発言は、トルコがこれまでISをずっと支援して来たことを暴露しており、さらには米軍を中心とするテロリストへの空爆が茶番であったことを暴露しています。
 このようなロシアの行動に対して、“続きはこちらから”以降の記事を見ると、フォーブスは“国際舞台におけるロシアの立場が改善され、対ロシア政策は解除に近づいた”と評価しています。これは驚くべき変化で、こうした言説を見ると、9月28日のプーチン大統領の国連総会での演説の前後で、確かに世界情勢の転換が起こった、と考えて良いのではないかと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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艦載巡航ミサイル「カリブル」世界にセンセーションを巻き起こす
転載元)

1011895

カスピ海の艦船上から、シリア領内のテロリストの陣地に向け発射されたロシアの高精度巡航ミサイル「カリブル」が、インターネット上や世界中のマスコミで大きな話題になっている。今回の長距離巡航ミサイルの使用は、ロシア製兵器の歴史に新たなページを開くものとなった。

Минобороны России‏@mod_russia
#SYRIA: Flight of #Kalibr cruise missile filmed by #UAV, which monitored airstrike on #ISIS militants near #Tamana


12:40 AM - 9 Oct 2015 のツイート

「カリブル」は、超音速対艦ミサイル「オニキス」用の万能砲撃装置で、様々な用途及び距離の3つのタイプの亜音速(音速に近い速度)巡航ミサイルである。なお、そうした場合に使用されたものは「3М14」という分類記号がつけられている。以前それらは、演習時にのみ発射されていた。

ロシアの軍事専門家によれば、シリア領内に達するために、ミサイルは、イラン及びイラクの人がほとんど住んでいない地区の上空を、地形を考慮に入れながら、高度およそ50メートルで低空飛行した。全部で26発のミサイルが発射された。

10月7日までは、ロシアにこうした、米国の「トマホーク」のようなミサイルがある事は、世界で殆ど知られていなかった。国際航空見本市では、ミサイル技術の拡散が厳しくコントロールされていることから、飛行距離が本質的に短い、300キロ程度の「3М14」ミサイルの輸出タイプのみが展示されていたからだ。

ロシアがそうした兵器を保有している事は、中東地域の勢力図を大きく塗り替える。例えば、2600キロ飛行可能な「3М14」の攻撃半径には、特にアラビア半島のほぼ全域が含まれる。

現在ロシアを除いては、米国と英国だけが、艦船及び潜水艦から飛行距離1000キロ以上のミサイルにより、沿岸の標的を攻撃する力を持っている。


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駐露シリア大使「ロシア軍はISのインフラ40%を破壊した」
転載元より抜粋)
1005889

モスクワ駐在のシリアのリヤド・ハッダド大使は、リア-ノーヴォスチ通信記者のインタビューに応じ「シリア領内で、ロシア航空宇宙軍が空爆作戦を開始してからこれまでに、ISのインフラの約40%が破壊され、戦闘員らはトルコ国境方面に退却している」と伝えた。

ハッダド大使は、次のように述べた―

「我々のデータでは、ISのインフラのおよそ4割が破壊された。それ以外に、多くのテロリストが一掃された。現在彼らは、トルコとの国境方面に退却している。なぜならトルコは、これまでずっと彼らを支援しているからだ。

ロシアによる空爆の主な成果は、多くの過激派テロリストらが、自主的に武器を置き、投降した事だ。ある例では、空爆による全員殲滅の恐怖から、約400人の戦闘員が、自分達の陣地を明け渡した。」

ロシア軍によるシリア領内のISの陣地や施設に対するピンポイント攻撃は、9月30日からシリアのアサド大統領の要請により始まった。国際法は、国連安全保障理事会の決定があれば、あるいは自衛のため、さらにはその国の合法政権からの要請があった場合、その国の領内で外国軍は軍事力を適用できると定めている。

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駐露シリア大使「ロシア軍の空爆と同時にシリア政府軍も陸上攻撃を開始」
転載元より抜粋)
モスクワに駐在するシリアのリヤド・ハッダド大使は、リア-ノーヴォスチ通信のインタビューに応じ「シリア政府軍は『IS(イスラム国)』の陣地に対するロシア軍の空爆開始と同時に、陸上での攻勢を始めた」と述べた。

ハッダド大使は、次のように伝えた―

「ロシア航空宇宙軍がISの陣地への爆撃を始めるのと同時に、我がシリア軍は、政府を支持する武装勢力と共に、地上作戦に着手した。

シリア領内での軍事作戦にロシア軍が加わった事は、テロリストらを大混乱に陥れた。なぜなら彼らは、本当の空爆の結果というものを我が身で感じ始めたからだ。

テロリストらは、トンネルを掘る戦術を取っているが、ロシア軍の空爆の前では意味がない。ロシア軍が空爆に取りかかる前には、偵察機が、およそ10回、完全に正確な情報を得るために、戦闘員が潜んでいると見られる地区の上空を飛行している。」

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[マスコミに載らない海外記事]世界で最も愚劣な帝国 〜もはや、アメリカは崩壊寸前〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 なかなか痛快な記事で、状況をよくわかっている者にとってはこの通りで、ニヤニヤしながら記事が読めると思います。文末の、“アメリカには、もはや外交政策は無い”というのはその通りだと思いました。言っていることとやっていることが支離滅裂で、彼らのメッセージをどう読めば良いのか、通常なら困惑するレベルです。
 もはや、アメリカは崩壊寸前というところではないかと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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世界で最も愚劣な帝国
転載元より抜粋)
Dmitry Orlov
2015年10月6日


上院委員会で、アメリカ合州国中央軍司令官、ロイド・J・オースティンIII陸軍大将が、アメリカ合州国が訓練した、実に少人数のシリア人戦士、おそらく5人程度が戦闘に残っていると語って、この極端な愚劣さの片鱗が最初に表面化した。彼らを訓練し、装備を与える経費は、5億ドルだった。戦士一人あたり1億ドルになるが、軍事契約企業が代金を貰える限り、かまわないのだ。後に、この僅かな戦士すら、シリアで、ISIS/アルカイダ(連中が自分のことを何と呼んでいようが)によってカージャックされ、車両と武器を奪われたことが後に判明し、一層事態の愚劣さは増した。

下手な介入で中東を血まみれにしたアメリカを叱りつけ、帝国の愚劣さを、全員にわかるように説明したのはプーチンの演説だった。どれほど面倒な事態なのか、一体どうしてまだ理解できないのだ?これはバカで言うことを聞かない子供を叱りつける言い方だ。全世界から見て、この帝国が愚劣に見えてくる。

次に起きたのは、ロシアによる、シリア国内のあらゆるテロリストに対する爆撃作戦開始だ。この爆撃作戦で注目すべきは、それが完全に合法であることだ。正当な、選挙で選ばれたシリア政府が、ロシアに支援を求めたのだ。他国の領土を合法的に爆撃するには、正確には二つのやり方がある。1. その国の政府から依頼されている、そして 2. 国連安全保障理事会の決議だ。アメリカはいずれも得ていない。

アメリカにおける唯一の理性の声は、サダム・フセイン、ムアマル・カダフィや、バッシャール・アル・アサド支配下の方が、中東はより安定していたと最近述べたドナルド・トランプのものだけのようだ。実際そうだったのだ。アメリカに残された唯一愚劣でない政治家が、あの長々とおおげさに語る金持ちのトランプだという事実が、国全体の愚劣さのハードルを高く設定してしまった。

典型的なパターンはこうだ。アメリカは、ある国を爆撃して、粉々にし、地上軍で侵略し、傀儡政権を樹立し、すぐさま、あるいは、そうすぐにではなく撤退する。傀儡政権が崩壊すると、統治しようのない混乱になるか、なんらかの新たな、とりわけひどい形の独裁制、あるいは、リビアやイエメンや、アフガニスタン、イラクやシリアなどの国のような破綻国家になる。こういう結果になっても、大して問題ではなく(軍事契約企業が代金を貰っている限りは)アメリカのモットーは、"愚劣になって、先に進もう"というもののようで、国を破壊し、次の爆撃作戦に向かうのだ。

しかし、ここで連中は完全に愚劣になる。シリアでは、連中は、それすら達成できていない。アメリカはISISを一年間爆撃してきた。一方、ISISは更に強大化し、更なる領土を占領した。

だが今や、アメリカが一年かけてできなかったことを、ロシアは五日間の爆撃で実現し、ISISの連中はヨルダンに逃亡したように見える。他の連中は、ドイツにいって、亡命を求めようとしている。これでアメリカは激怒した。アメリカが採用し、武器を与え、訓練した“自分の”テロリストをロシアが爆撃したからだ。

サウジアラビアは、その大半に資金提供したのだから、もう徹底的に激怒している。更に、テロリスト連中は、彼ら自身のワッハブ派-タクフィール主義の同胞で、自分たちの気にくわない様々な他のイスラム教徒のことを、自分たちのシャリア法に直接違反する不信心者と呼びたがる連中なのだ。

ISIS残滓を掃討する用意ができているイランやヒズボラ戦士を止めるために、アメリカが何かができるようには見えない。だから今や、アメリカにとって、民間人死傷者を生み出したと言ってロシアを非難する情報戦を始める頃合いというわけだ。

ロシアが民間人死傷者をもたらしていると大声で叫んですぐ、アメリカは、爆撃前にも、その最中にも、位置を知らされていたにもかかわらず、国境なき医師団が運営しているアフガニスタンの病院を爆撃した。これ以上愚劣になれようか?

今や何でもありうるように思える。例えば、アメリカには、もはや外交政策は無いように見える。ホワイト・ハウスがあることを言うと、国務省は違うことを言い、ペンタゴンは更に違うことを言、サマンサ・パワーは、国連で、ツイッターを使って、彼女の外交政策を推進し、ジョン・マケイン上院議員は、シリア反政府派に武器を与えて、ロシア戦闘機を撃墜させたがっている。この全ての混乱に対応して、欧州連合のアメリカ政治傀儡は、抑えきれずに痙攣し始め、台本にないことを言いだしている。

これは一体どのような結末になるのだろう?

記事原文のurl: http://cluborlov.blogspot.jp/2015/10/the-worlds-silliest-empire.html