ロシアの報復を批判する声明をEUは発表したが、滑稽である。
制裁が話題になり始めた直後から、経済制裁で最もダメージを受けるのはEUだと指摘されていた。ロシアはEUを必要としないが、EUはロシアが必要だからだ。これまでロシアが報復しなかったことを感謝しなければならない。
実は、
アメリカの経済界も政府のロシア制裁には反対している。「西側」の経済がダメージを受けると認識しているからだが、そうしたことを気にしない勢力が現在のホワイトハウスを動かしている。戦争自体を目的としたり、ウクライナやロシアを乗っ取り、略奪したいと望んでいる欲望で目の眩んだ連中だ。
今回は農産物だけの話に止まっているが、エネルギーに波及するとEUは破綻する。現在、EUは天然ガスの3分の1以上をロシアからの輸入で賄っているのだ。これだけの量を補填する体制を数年で整えることはアメリカの能力を超えている。この程度のことはEUの「エリート」も理解していただろう。その上で、アメリカの命令に従ったのだ。
ロシア側から見ると、EUに替わる新たな天然ガスの販売先がすでに存在する。言うまでもなく中国だ。ロシアと中国は5月21日に天然ガスの供給契約を結び、今後30年間にロシアは中国へ毎年380億立方メートルを供給することになった。
中国としてもこの取り引きには大きな意味がある。アメリカは中国の石油や天然ガスの輸送ルートをいつでも断つことができるように、南シナ海での軍事力を強化している。
そうした状況の中、ロシアからの天然ガスを確保する意味は大きい。
イランとロシアが経済協力文書に調印しました。
この文書は5日火曜、ロシアのモスクワで、ロシアのノバクエネルギー大臣とイランのザンゲネ石油大臣によって調印されました。
この文書により、
両国は生産施設の建設と維持、電力網インフラの拡大、石油・天然ガス、機械、設備、消費財、農産品の分野で協力を行うことになります。
ロシアエネルギー省は、6日水曜、声明の中で、「
この合意に基づき、ロシアは同国の市場へのイラン産原油の輸出の体系化に協力し、この輸出量は市場の需要に基づいて決定されるだろう」と述べました。
“江沢民はもはや風前の灯火”とありますが、習近平氏の命を懸けた江沢民一派の排除もいよいよクライマックスを迎えた感じでしょうか。こちらの記事によると、現在、江沢民の牙城とも言える上海に調査団が送り込まれていて、江沢民の関係者の取り調べが行なわれています。粛正は時間の問題でしょうか。
ですが、こちらの記事によると、最後の生き残りをかけて、“江氏は病院に避難し、病室から『習潰し』の命令を発している”という情報もあります。今、起こっていることを知ることや誤解が多い習近平氏に対する正しい理解が、習近平氏を守ることにつながると思います。