資金援助(提供)を受けていたクロムウェルとチャールズ2世
1600年代、イギリスは多方面で戦争に明け暮れていました。そんな中、英蘭戦争を実施した英国側の主が、クロムウェルとチャールズ2世であり、この両者は、その戦争資金の融資をアムステルダムの金融勢力から受けたと前回触れました。
実はこの両者は戦争資金の融資を受けただけではないのです。それ以前の段階として、両者はそれぞれの活動や生き残りのための資金提供を、アムステルダムの金融勢力から受けていたのはまず間違いないのです。資金援助を受けた相手から資金融資を受けるのは当然です。
先にチャールズ2世についてです。
ブログ「金貸しは国家を相手に金を貸す」では、2017-10-11記事で次のように端的に指摘しています。
ピューリタン革命で英王チャールズ1世を処刑し、王政を破壊し、その後独裁政治を行ったのがオリバー・クロムウェルです。その後チャールズ2世が王政復古を遂げるのですが、チャールズ2世がそれを成し遂げるには当然多大の資金が必要です。亡命中の彼にそのような資金があるはずが無く、その資金をアムステルダムの金融勢力(ユダヤ富豪)が提供したとしているのです。
その引き替えに、チャールズ2世はユダヤ人たちに有利な政策を取ったとしているのですが、これはよく分かります。更に大切な点があります。
外伝5で「チャールズ2世は1661年に、東インド会社に主権国家との和平締結および宣戦布告の権利を与えた。・・・チャールズ2世はこのほかにも、ベナレスおよびガンジスのケシ(アヘンの原料)栽培の完全支配とそこから上がるすべての収益を独占する権利も与えた。また、インドの政治指導者と直接交渉する権利・・・も与えた。」と指摘したように、チャールズ2世は王位に就き早々にイギリス東インド会社に超国家的特権を付与し、同時に英国内ユダヤ人に有利な政策をとったのです。
この政策は彼の本当の意志でしょうか? 表向きは王政復古ですが、内実はチャールズ2世がコントロールされていたのは明瞭で、誰がコントロールしていたか?も明白です。
ユダヤ人、というかユダヤを名乗るアムステルダム金融勢力、つまり「黒い貴族」たちが資金提供で恩を売りながら、引き替えにチャールズ2世をコントロールしていたのです。しかし、そもそもチャールズ2世の父チャールズ1世を憤死に追いやったのが彼ら自身です。「黒い貴族」がクロムウェルを雇っていたのです。
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幸いシリア政府は持ちこたえることが出来ましたが、先に転覆させられたリビアも全く同様の構図でした。「独裁からの解放、民主化を求める市民革命、市民クーデター」などの名前で呼ばれてきた世界中のほぼ全ての革命はこの構図であり、寡頭支配層の暴力による侵略だったのです。
このプロトタイプ、原型となっていたのがピューリタン革命です。革命の旗手オリバー・クロムウェルは「黒い貴族」に雇われていました。雇われたクロムウェルは、国王チャールズ1世を処刑するため、英議会で国王を擁護の議員のほぼ全てを不法強引に追放して、公開処刑を決行しました。
これと同質の事態は日本にも進行してきました。山田元農水大臣等、日本の国益を守ろうとした国会議員が次々に落選の憂き目に遭ってきたのを、私たちはこの6年間目の当たりにしてきました。結果、当然ながら私たちの大切な国冨を、次から次へと外国へと流失させてきたわけです。安倍政権のバックにいるのは誰でしょうか?