注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
決議は「県への虚偽報告についての謝罪や理事長の記者会見が行われたものの、未(いま)だに混迷した状況が続いている」とし、学生らが学問に専念できる環境を整えるには「学園自らが、疑念を晴らすための説明を尽くすことが最も大切」と指摘。「説明責任をしっかりと果たし、学園のコンプライアンスとガバナンスを確立すること」を学園に要請している。
県は、学園に約93億円を補助する今治市に対し、約31億円を支援する。
(中略)
学園は朝日新聞の取材に対し、「質問、取材への対応を控える」と回答した。
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番頭ワタナベ氏は、さらに踏み込んで「加計孝太郎と渡邉良人が県議会の場で説明をしなければ補助金の没収を」と正論をツイート。同時に精鋭チームとともに設置認可そのものの怪しさが確認できる証言を紹介されています。
早稲田大学の水島朝穂教授は、ご自身は憲法学者ですが、愉快なことに代々獣医の家系に育ち、息子さんは獣医を継ぎ、獣医学部を見る目は筋金入り、しかも水島教授はかつて学部新設のため大学設置審議会の審査をクリアする大変さを経験した学者とあって、加計学園獣医学部を見学するのにうってつけの方、実に説得力があります。
それによると、最も仰天されたのが図書館に蔵書がないことでした。完成年度には10万冊揃う予定だそうですが、これも最先端の獣医学部のレベルからすると少なすぎるほどで、そもそも大学設置審議会の重要な審査対象となる図書館の蔵書が「無い」とうのはあり得ないそうです。精鋭チームは、文科省に申請した書籍代2億円の行方を疑問視しています。
また、最先端であるはずの実験室も高校の理科教室レベルとあり、スペースは実験室のみならず、まだ未完成の実習場や施設棟の狭さも目立っているそうです。これで最高水準の獣医学教育ができるのか、水島教授は京都産業大学の構想とのあまりの落差にため息をつかれています。
その上、致命的なのが「教員組織の貧弱さ」とあります。学生数に対する専任教員の数が不足し、しかも教員の半数近くが65歳以上で「持続可能な高いレベルの研究・教育」は不可能と見ています。
最後に「息子を獣医学部にやった親の立場」としてシビアな感想がありました。加計学園を受験し入学した学生さんに対し、学生とは言え18歳以上で選挙権もあり、市民的常識があれば、あれほど国会で問題となった加計学園を選ぶことにもっと慎重であるべきだったのではないか、加計学園に今後何が起ころうと、それこそ自己責任を問われることになるだろうというものでした。
「加計学園に何が起ころうと」・・・!