独逸の伯林で見た、聞いた、感じた難民問題、移民問題 ~第4楽章 シリア難民の人々や中東の人たちの様子

 第3楽章のアフガニスタン出身のアシュラム難民のジャーナリストの話に続いて、第4楽章をお届けいたします。

 イスラム教(ムスリム)の女性は、イスラム教(ムスリム)の男性と結婚するか、結婚相手の男性は、イスラム教(ムスリム)にならなければいけないらしく、イスラム教(ムスリム)は絶えることはないのです。
(ユリシス)
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神のみぞ知る


インシャラー!

この言葉、素敵なのですが、
困ってしまうんです。
神のみぞ知る・・というアラビア語なのですが、

イスラム教の方と約束をしても、
インシャラー!
という理由で約束を守ってもらえない場合もあり・・。

約束した日に何が起こるかわからないし・・
といわれれば、それは、そうなんですが・・。

pixabay[CC0]


また、シリアの方たちは、男性でも
お互いの頬をつけあって、挨拶する
んです。

シリアは、フランスの影響があるから、
特にそうなのかもしれません。

語学学校のクラスで、国会議事堂を見学に行ったとき、
現地集合で、そこで、シリアの方たち、
お! 友よ、来たか・・ということで、
頬をつけあって、挨拶していたのを
目の前で目撃してしまいました。


イランやシリア難民の方々


イランの方は、男性でも
バラのお茶を飲むのです。
素敵ですよね。
スーフィズム神秘主義の影響なのか・・。
日本の男性がバラのお茶を飲む・・というと
なんか、おかしな目で見られそうな雰囲気。

pixabay[CC0]


イランの方と帰りの通学路が一緒だったので、
湾岸戦争時代の話も聞きました。

当時は、近隣の家に爆弾が落ちて
びっくりしたとか。
イランの方は、よく言っていました。
宗教なんて、関係ないですよ。
すべては、お金が欲しい人たちが原因だと。

ある日のドイツ語の語学学校の授業中でした。
シリア難民が5名、クラスにいたのですが、
その中の一人が、授業中に急に席を立ち、
クラスの教室を飛び出しました。

pixabay[CC0]


理由は、シリアにまだ残っている
親戚の14歳の子供さんが
爆弾を受けて、亡くなった連絡を受けたと。

他の4名のシリア難民は、
心配して追いかけていましたね・・。

シリアの爆弾を知らず知らずに
日本の方も応援して
しまっています。
悪に加担してしまっています
無知ほど悪いものはないのです。
ユダヤ系多国籍企業の商品を知らずに
買ってしまっていませんか?
ブランド品、有名コーヒー、PC、
銀行、食品など、ありとあらゆるところに。


アラベスク


ドビッシー作曲、アラベスク。
幻想的な旋律で、
様々な色が混じり合うような
何度聴いても、色褪せない曲があります。
ポリリズムという分散和音が、独特のリズムを
表現し、幾何学模様をも彷彿
とさせる。

配信元:YouTube

ポリリズム(英: polyrhythm)は、楽曲中、または演奏中に、複数の異なる拍子が同時進行で用いられている音楽の状態の事である。ポリリズムのポリは「複数の」なので「複数のリズム」を意味する。


アラベスクとは、イスラム美術の基本形。
幾何学模様のこと
です。
イスラムのモスクやムスリムの住宅の壁を
装飾しています。

pixabay[CC0]


イスラム初期の建築の模様は、
ベルリンのペルガモン博物館の
未完の都市、ムシャッタ宮殿の唐草模様にも
見ることができます。

ペルガモン博物館 (Pergamonmuseum) は、ドイツのベルリンにある博物館の1つである。博物館島にあり、館名の由来にもなっている「ペルガモンの大祭壇」を始めとするギリシャ、ローマ、中近東のヘレニズム美術品、イスラム美術品などを展示する。

ペルガモンの大祭壇 Author:RaimondSpekking[CC BY-SA]


ムシャッタ宮殿 (Mshatta facade) は現在のヨルダンに存在したウマイヤ朝時代の宮殿。ウマイヤ朝が滅亡した750年には未完成だったとされ、ウマイヤ朝が滅亡されるとともに建設工事は中断され、宮殿は放棄された。あまりにも壮大で豪華な宮殿であったため、ウマイヤ朝衰退の一因になったと言われる。
華麗な宮殿の装飾は剥がされてヨルダン国外に持ち出されており、ベルリンのペルガモン博物館にこの宮殿の入り口部分が再建されている。

ペルガモン博物館に展示してあるムシャッタ宮殿の一部 Author:RaimondSpekking[CC BY-SA]



帝国主義時代の負の産物


なぜ、ドイツベルリンのペルガモン博物館に
イスラム建築や宮殿があるのだろう?

そして、なぜ、イギリスロンドンの大英博物館に
アフリカやエジプトのものがあるのだろう?

博物館とは、歴史の暴力の装置だと書いてある本なども
あったような記憶があります。

帝国主義時代の負の産物か・・。
文化財略奪の歴史を研究している
サイトもあったな・・。
http://studium.xsrv.jp/demo/review/LAB030429_cultural_assets/index.html

オーストリアザルツブルグの
ホーエンザルツブルグ城博物館にも
オスマントルコ時代のものばかりありましたし。
(ハプスブルグ家の支配下にあったしね。)

ザルツブルグのホーエンザルツブルグ城 photo by ユリシス


ハンガリーのブタペストの教会の屋根瓦などは、
トルコや中東の影響を受けているし、

欧州の文化は、トルコや中東の影響なしに
発展はしなかった
のに。

オスマントルコの影響が残る、ブタペストのマーチャーシュ教会 photo by ユリシス


イスラムの文化遺産は、価値が高いのに
なぜ、破壊するのでしょうか・・・。

やはり、お金や石油が欲しい人たちが原因?
それとも、文明の発祥地だからでしょうか・・。

シリア難民の方たちも、
イランの方も、みなさん、
自分の国や文化が大好きで、帰りたいのです。


Writer

ユリシス

311を機に息子と共に、東京からシアトル、2012年ケアンズ、2015年ベルリンへと移住。
ユリシスの名前は、ケアンズ近郊でみられる見ると幸せになると言われる青い蝶から命名。
幸運にもケアンズの家の近くでペアのユリシスに遭遇したので、それを思い出し・・。
映像配信、東洋医学セミナーなどシャンティフーラでの学びが大好きです。
体癖1-3 


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