アメリカ: #メモを公表せよ
まず渦中のFISAメモから。大統領選挙中、トランプ陣営の一人がロシアのスパイだってことにして、オバマ&ヒラリー愛に溢れるFBIが外国諜報活動偵察法(FISA)を悪用し、司法省から不当な許可を得て、憎きトランプ陣営を盗聴していたって話です。
皆が期待していた一般教書演説の中での読み上げ、というのは起こりませんでしたが、演説後に会場(下院議場)から退出する際のことです。
サウスカロライナ州代表のジェフリー・ダンカン議員(共和党)が、「メモを公表しましょう!」とトランプ大統領(共和党)に声を掛けました。
大統領は「そりゃもう! 心配はいらない。100%ね!」と返しています。後ろの人々にも振り返り「想像ついたかい?」と余裕たっぷりにおどけてみせます。
前日の29日には下院議院(※正確には下院常設情報特別委員会)自体も、公表をすることを投票で決定しました。ただし民主党は大反対しているようで、ナンシー・ペロシ婆さん辺りが苦虫を噛み潰したような顔しています。黒い喪服もどきは、トランプ大統領へセクハラ反対を表明するためだそう。基本、嫌がらせですな。
Nancy Pelosi seen here fighting with a thousand dollar crumb stuck in her false teeth. #SOTU
— Mike (@Fuctupmind) 31 January 2018
(improved audio) pic.twitter.com/uuM96Jl3LJ
因みに、ペロシの役職は日本語だと「下院少数党院内幹事」などとややこしく訳すようですが、要するに下院の野党トップです。オバマ&クリントンと一蓮托生な民主党の大物政治家です。わざわざCNNに出演して、FISAメモ公表だなんて合衆国を危険に曝す、と強硬に反対していました。人物名も機関名も間違えて、視聴者に失笑されまくってましたが。
アメリカ:RTの創立者は自殺じゃなくて自傷事故
ロシア・トゥデイ(RT)を創立したロシアの元通信情報相ミハイル・レシン氏が、2015年11月にワシントンDCのホテルの宿泊していた部屋で“自殺”しました。体中に鈍器で殴られたような形跡があったのでその後一年間弱FBIの捜査が行われたのですが、今年1月末ようやくその成果が公表されました。
死因は、急性エタノール中毒状態で身体を死ぬまで何度も打ち付けたせいだそうです。頭部、首、胴、両腕、両脚に鈍器損傷の痕がありました。
敏腕FBIの渾身の捜査によると、全てレシン氏御自身でなされたそうです。室内には本人以外は誰もいなかったとも結論付けています。独りで身体をあちこちぶつけまくるとは、大変器用な方だったのですね。死因となったのは頭部への衝撃なので、壁にでもがんがん打ち付けたのかもしれません。お酒を飲み過ぎた人間って、そんな行動に出たがるのですかぁーへぇぇぇ(棒読み)。
The November 2015 hotel room death of RT founder Mikhail Lesin was originally said to be from “heart attack.” However, newly released (and heavily redacted) FBI documents indicate he died from blunt trauma. https://t.co/vMdVmBWqKW
— James Perloff (@jamesperloff) 28 January 2018
度重なるロシア側からの捜査協力申し入れも情報提供の要請も、全て無視しまくった末の帰結でした。FISAメモの公表に「深刻な懸念」とやらを表明しているFBIさん、映画やドラマ通りのシビれるようなお仕事ぶりです。
世界:秘密基地が丸分り
アメリカのフィットネス会社Strava(ストラーヴァ)が昨年11月、自社のアプリを利用してくれた人々のここ2年間のフィットネス履歴をホームページで世界地図として公開しました。スマホを携帯しながらジョギングやサイクリングをすると、その形跡が地図に示されるってアプリみたいです。こんな感じです(明るい程、活動が活発ということ):
問題なのは、コレ、世界中の基地に派遣されている米兵も使っているって点です(※ペンタゴン自身が配布しちゃっている)。なんせ歩いたり走ったりした形跡がピカピカ派手に表示されちゃいますから、アフガニスタンやイラクやニジェールの基地が一目瞭然。秘密基地を建設しとるんやないか? と前からアナリスト達が疑っていたシリア北部のとあるダム付近も線が浮き上がって、その存在が確定的になりました。
ということで最近、ネット住民の皆さんがこのアプリの新たな楽しみ方を満喫されております。屋外運動ではなく、ヴァーチャルに使うのです。
以下はイラクとシリアの国境に近いヨルダン内。グーグルマップでは「病院」として表記されていたんですが(しかも何人か格付け評価したという涙ぐましい印象操作までしていたのに)……まぁきっと、観光旅行中のアメリカ人が沢山入院しているんですよね、ジョギングしちゃうくらい元気な方々ですけどね、紛争地域ですけどね、うん多分そうでせう:
border post in jordan near iraq/syria border. on gmaps its listed as hospital and some people rated it. pic.twitter.com/sGVGiYvBpe
— 🇸🇾Katzbursch🇰🇵 (@twailure) 29 January 2018
こちらのツイッターは、トルコがリークした米軍のシリア展開図と誰かさんたちのフィットネス状況がぴったり合っているがな、と指摘されています:
US military installations in #Syria correspond with Turkish leaks of their locations. via Strava Global Heatmap https://t.co/H9wwGePAJU pic.twitter.com/WEBtC2X6CC
— Mark Anthony (@MarkAnthony_GB) 28 January 2018
こちらのツイッターも詳細に解説してくださっています。例えばジブチのCIA御用達「ブラック・サイト(秘密軍事基地)」もホラこんなにくっきり:
Cross-referencing @mjranum's recent post about using Google Maps to identify CIA "Black" sites in Djibouti, with the #Strava heat-map, appears to offer corroboration https://t.co/PfXDqRIvSS pic.twitter.com/GlxWOoKWcj
— Alec Muffett (@AlecMuffett) 28 January 2018
何故か南極でも浮き上がっています:
This one is quite impressive: deep in Antarctica https://t.co/dfqKdt6pnM pic.twitter.com/6JNtKWJ3r6
— Alec Muffett (@AlecMuffett) 28 January 2018
まぁ大半の基地の場所自体は前々からバレていたらしいんですが(※バレてなくて「なんやコレ何もない筈の場所に人間おるで」となった箇所もありましたが)……怖いのは日頃の訓練場所も敷地内の道筋も丸分りって点です。おまけにパトロールの管理にもアプリを使っていたので、敵は苦労せずにその巡回ルートを把握出来てしまう、という最早笑うしかない状況。
本人の現在の所在地も表示できるようです。自分のアカウントを登録すれば、「どこら辺で皆走っているのかなー」的に誰でも気軽に見れますし。10億もの活動状況と3兆のGPS地点がストラーヴァの地図に記されてしまった模様。
他にも体調管理とかするソフトなのかもしれませんが、私はガラケーなのでよく知りません。こちらの動画曰く、アスリート用のフェイスブックなのだそう。運動中の写真をアップしたり出来るようです。動画内では基地内の米兵の自撮り写真も紹介されていました。撮影&公開OKだったんですねぇ。
スマホだけでなく、FitBit(フィットビット)という腕時計みたいなリストバンドにもインストールされて利用者多数。ヒラリーやマケインが付けていると疑われて最近話題の犯罪者用電子アンクレットと、どう違うのでしょう? こっちの方が世界中に曝されますから、劣化版ということでいいのかな。別にストラーヴァが一方的に悪い訣ではありませんよ? だってオフ設定しときゃいー話ですもん。
☆おまけ☆
今週掲載のフルフォード氏記事で、発表時に何故かリンクが消されたと書いてあった件ですが、復活したようです。それがこちら。
ネバダ州の秘密地下基地リストでした。どこも怪しげですが、少なくともリノにある基地は現在カバール粛清の一環として攻撃されているようです。
もしかして、ストラーヴァのようなアプリも良識派のお役に立てているのでしょうか。どうせ米兵が訓練しているのだから、ダーイッシュにもダウンロードしてあげたら宜しいのでは。あと天下り先のアカデミ(旧ブラックウォーター)など傭兵部隊でも、オフ設定の選択肢なしで衛星とリンクした健康管理アプリを使用することを強~くオススメします(で、がっつり監視されちゃいなさい)。
文・Yutika
そして同じく1月末に出されたFBIの報告書から、ロシア人のとても奇妙で器用な自傷行為について。ここまで身体をはれるとは、おそロシアですね。ってな幕引きで、アメリカ的にはOK牧場みたいです。
最後にアメリカのとっても優秀なフィットネス管理アプリについて。衛星通信によって世界中で利用できるんですよ。最近、ネット住民の皆さんがフィットネス以外の画期的な活用方法を開拓されましたので、シェアしたいと思います。軍事マニアの方はお試しあれ。