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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第21話 ― ハルマゲドン(救世主降臨)計画(其の一)
ハルマゲドン計画把握のための端緒(「ヨハネの黙示録」の存在)
やあ、元気だったかい? 思いがけず早くにまたお前さんとの旅路となったね。今回もよろしく頼むよ。
へい、御隠居もお元気そうで。今回の旅もよろしく御願いしやす。それにしても御隠居、あっしら、とうとう本編での登場となりやしたね。この旅路、楽しみでやすね。
なんだかお前さん嬉しそうだけど、あたしは気が重いよ。タイトルを見てご覧よ、ハルマゲドン計画だ。荷が重すぎるよ。どうも入り組んだ話しになると、あたしたちが登場で、それを押しつけてくるようだ。お前さんは気楽に構えてなさるが、あたしはお前さんとこの歳になって迷子にならないか心配だよ。
??まあまあ御隠居、そんな端から不安がっても、この世界、山よりでかい獅子は出てきやせんぜ。さて、・・・ハルマゲドンか、随分以前、オウム真理教の麻原彰晃の発言で日本では話題になっていやしたが、そんなに難しい事柄なんで? 確かいくつも漫画や映画の題材としても発表されていていやすね? そういうのもあってハルマゲドンっていえばイメージ的には終末の核戦争が浮かんできやすが?
ふむ、確かにハルマゲドンという題の映画や漫画、そしてハルマゲドンの内容を描いたとされる作品はいくつもあるようだね。ただし・・・うーん、・・・。(ハルマゲドン計画を探るに何を端緒とすべきか)・・・、そうだね、先ず基本的な事だが、お前さん、ハルマゲドンという言葉の意味は知ってなさるかい?
へい、外伝2で「ヘブライの館」にあるハルマゲドンの説明文書がリンクされていたので目を通してやす。確かイスラエルの小高い山にある要塞地跡の「ハル・メギド」「メギドの丘」が語源になっている。で、そこは古来から幾度も重要な戦場になった場所で、実際に現地では「クリスチャンの伝承によるとここで世界最終戦争が行われるとされている。」との看板が立っている、と・・・。だからハルマゲドンは、イスラエルを中心として引き起こされる終末世界戦争、最終戦争を指す・・・と。
そうだね。まぁ、その押さえでもいいだろう。ただし、その説明文書の中で記されているように、ハルマゲドン=最終戦争のイメージが出来上がったのは、「ヨハネの黙示録」が決定的な役割を果たしている。というかハルマゲドンとは「ヨハネの黙示録」の記述から出てきており、黙示録と決して切り離せない。黙示録の内容確認が必要だ。これだけでも相当厄介だろ? おまけにこの計画を進めてきた存在が問題。何しろ地上世界でハルマゲドン計画を進めてきたその中核はサバタイ-フランキストだ。つまり悪魔主義の宗教カルト集団であり、オカルト魔術に傾倒した連中だ。それが計画を進めてきたんだ。これだけでもハルマゲドン計画の実像が、常識では全く理解できない厄介な代物だってことが推測できるだろ?
うーん、「ヨハネの黙示録」に、オカルト魔術に傾倒した悪魔主義の宗教カルト集団・・・、なにか、形容しがたい深くおどろおどろしい世界がハルマゲドン計画の背後に広がっているような・・・。
その通りだよ。ハルマゲドン計画は地上世界の物質・物理的側面からでは、その表層のごく限定された部分しか捉えられない。つまり政治や経済の側面、その延長線上の大戦争というとらえ方では、ハルマゲドンの中身は見えてこないんだ。このハルマゲドン計画の実像や本質部分を探るには、どうしても宗教そして宗教を導いた霊的存在の事についても見ていき、それに言及せざるを得ない。だから難しいんだ。
・・・ふーむ、物質・物理的側面いわゆる「見える世界」では捉えられないから、「霊的世界」いわば「見えない世界」からのアプローチがいるってことでやすね? 確かにこりゃ大変だ。
そうだね。ま、本質は「見えない世界」にあることになる。だから事実確認しながら推測、憶測、妄想フル回転が必要?ってところかな? ただ、どちらにしても一足飛びには行かない。このシリーズで見てきたことを確認し、すりあわせしていくことからボチボチと歩みを進めていくしかないだろうね。
広義の真のシオニズム、その目的はハルマゲドン計画の実現
なるほど、そうでやすね。ボチボチと、でやすね。さて、確かこれまでの本編で初代ロスチャイルドとサバタイ-フランキストが合流して結びつくことで、広義のそして真のシオニズム運動が始動した、と。それでそこからそれぞれがその一端として、フランス革命を皮切りに世界各地での革命が起こされ、革命・共産運動、ナチス・ファシズム、そしてパレスチナでのイスラエル建国の狭義のシオニズム運動などが展開された、と。とすると派生したこれらの運動とハルマゲドン計画との関係はどういった具合で?
ふむ、一口で言えば広義のそして真のシオニズムとハルマゲドン計画とほぼ同義だと言ってもいいだろう。つまり派生した各種運動の目的、そのベクトル全てはハルマゲドン計画実現に向かい集約される。
えっ?えっ? ちょっと待ってくだせえよ。ロスチャイルドとサバタイ-フランキストが合流し、彼らがその代理人に立てたのがアダム・ヴァイスハウプト、で彼がバーバリアンイルミナティを設立したのが1776年だ、つまり広義の真のシオニズム運動が動き始めていたのは、今から240年以上前のことになりやすね?
その通り。ロスチャイルド、サバタイ-フランキストにより240年以上前からハルマゲドン計画実現に向けて、広義のそして真のシオニズム運動は始動し、そのための各種運動を派生させている。
え!? その最初の240年前の出来事や各種の革命から革命・共産運動やナチス・ファシズム、これらが全てハルマゲドン計画実現のため!? ・・・だとしたら・・・な、なんか、改めて、時間のスパンの長さを含めて、スケールの大きさに驚きだ。それに広義の真のシオニズム運動から派生した全ての運動がハルマゲドン計画に向けて集約される? だったら、このハルマゲドン計画は無茶苦茶重要だ。
そう、非常に重要。ハルマゲドン計画は圧倒的巨大な上、様々な要素が複雑に絡み合っていて、その本質と実像を捉まえるのは非常に困難。だからあたしにすれば、できれば触れずに済ませたい。しかし余りに重要なので避けて通るわけにいかないってところだ。あ、それと、計画から派生した運動だが、抜けているので付け加えると、第1次世界大戦、第2次世界大戦もそうだ。全てはハルマゲドン計画実現のため、別の言い方ではかなり不正確で限定的だが、第3次世界大戦勃発のためともいえるかな? そのためだ。
第3次世界大戦・・・あ、そういえば前の旅路で、ロスチャイルド家がなぜイスラエル建国をパレスチナにこだわったのか?ということで、中東には石油のお宝が出てくる、そしてパレスチナに聖地エルサレムがある、その関係から、中東に多くの人々の混乱や怒りなどのネガティブ・エネルギーをガスが充満するよう集約して膨らませ、エルサレム問題で点火させ、ガス爆発のように第3次世界大戦勃発させるためと、聞いていやした。そうか・・・、確かに狭義のシオニズム運動はハルマゲドン計画実現のための運動だ。
そう、確かに狭義のシオニズムはハッキリとハルマゲドン計画実現のためのものだ。うーん、ただね・・・第3次世界大戦か、うーん・・・そうだね。まぁ概ねはね、うん、その通りではあるよ。
え?概ね?・・・ハルマゲドンはイスラエルを中心とする最終世界戦争の筈では? そして第3次世界大戦は「シオニストとアラブ人とのあいだに」引き起こされる最終戦争、つまりハルマゲドンでは?
第3次世界大戦、「未来戦争計画書」だね。確かに物理的現象面としては、ハルマゲドンはイスラエルを中心に起こされる最終戦争でそれは第3次世界大戦、こう受け取って正しいだろう。しかしね、これが表現の難しいところで、その現象を引き起こすその動機というか本質がどうか?なんだね。
うーむ、動機ですかい?・・・そうだ、第3次世界大戦、その目的は核戦争で地球人類の数を大量大幅に削減した上で統一世界政府を樹立し、それで世界人民を完全統制して支配する、でやしたね?
よく把握していたね。その通りだよ。最終的には、いかに世界人民の完全統制による支配を永久的に実現するか?にかかってくるといっていいだろうね。このことがハルマゲドン計画の本来に直結している。
ハルマゲドン(地上世界破局)と救世主降臨はコインの裏表
そうか・・・、世界人民の完全統制が鍵か、それも永久的な。ふむ、人数が少ないほうが統制しやすい。しかし、たとえ大戦争で大幅に大量人口削減しても、その残った人民逹に統一世界政府の支配者に対する強い反感をもたれていたならば、統一政府によるその統制と支配は長続きさせるのは困難だ。
そう、さすが、気づいたね。支配層はいかにすれば永続できる支配体制を構築できるか、それをはるか太古から研究していたようだ。で、どうだい? 支配層にとって理想的なのは、支配される側の人民が支配者の自分を黙っていても自発的に崇拝しひれ伏し、どんなに苦しくても盲目的にいつまでも追従してくれる状態、これが理想型とならないかい? ではこういった状態はどうすれば実現できるだろうか?
うーん、確かにそういう状態なら支配者には願ったり叶ったりだ。しかし、どうすれば?・・・、うーん、自分が長い間苦しい状態にあり、それで遂に破局破滅って瞬間、誰かがすっと少し息の付ける場所にすくい上げてくれたとしたら、その誰かを救世主として崇め、陶酔しどこまでも追従していくかも・・・。
そう、そこ、それだよ。それがハルマゲドン計画の立ち上がってきた本来部分に繋がる。
え? 破局と救世主の出現・・・それがハルマゲドン計画の立ち上がってきた本来に繋がるということで?
そうさ、皆が豊かで幸福な生活をしているなら、何も救世主など不要だろ? 逆に破滅状態では救済を宣べる存在は神々しくもありがたい。そうなるね? 地上世界をいかに破滅状態に落とし込み、更にそこからいかなる形で救世主を出現させ、完全支配するか? これを古代から研究してきた集団、陰謀団と呼ぶべき存在がいた。彼らがハルマゲドン計画の実現のため、サバタイ-フランキストたちに広義の真のシオニズム計画運動を立案させ実行させた。もしくは立案と実行を承認した。あたしはこう見ているよ。
え?え?ちょっと待ってくだせえよ。頭ん中が混乱してらぁ。色々整理しなきゃ。先ずは・・・、あ、そうだ、地上世界を破局の破滅状態にする、だ。それには・・・あ、そうか、第3次世界大戦が地上世界を破滅状態にする、だからこれがハルマゲドン計画の主要な一部となる、こう理解すればいいんで?
そう、計画の主要な一部、この理解がいいね。ハルマゲドン計画の本来は、あくまでも地上世界破局と救世主の出現がセットだからね。確かに第3次世界大戦は意図的に勃発させられる上、それが起きれば確実に地上世界を破滅状態にさせられる。だからこれを計画の主要な一部として選んだ、もしくは承認したんだろう。ただ破局到来はいわばハルマゲドン計画の片面だ。だから破局方法は救世主出現とのセットで選択しなければならない。この流れの先に地上世界の新たな再編だ。ここから計画が来ている。
?ああ、そうか、地上世界を壊滅状態にするのためだけならば、戦争にこだわる必要はないってことでやすね? その破局は救世主出現に繋がるようコントロールできるかが問題?ということで? そういえばハルマゲドンという題の米映画では、地球に巨大隕石が衝突する話しだったような? これでも確かに地上世界は破滅状態になる。ただそれが救世主出現へコントロールできるかは疑問でありやすね・・・。
そうだね。鳥インフルエンザのパンデミックや気象兵器行使など、破局到来バージョンはいくつもあっただろう。ただしそれが救世主出現、そして更に地上世界の再編(NWO)に繋がるかが問題なのであって、他は心許ないので、ハルマゲドンの破局計画の本線はやはり第3次世界大戦になるだろうね。
うーん、やっと少し見えてきたぞ。ハルマゲドンっていうと先ず最終戦争核戦争がイメージで先行するから地上世界の破局のみに縛られるけど、その裏には救世主の出現がある。これで計画となるんだ。
そう、かなり飲み込めたようだね。破局のハルマゲドン計画とは救世主降臨計画でもある訳だ。
なるほど、それでタイトルが・・・。しかしこれはえれぇことだ、一筋縄や二筋縄では済みそうもないや。
陰謀論という言葉があります。私には日本語として陰謀論との言葉の意味が不明です。「陰謀など無い」という意味の言葉なのか?、陰謀論の論とはどんな論なのか?、不明なのです。陰謀とは言葉で示すと「陰でのはかりごと」で、これはあって当然です。例えば何かの舞台を作りあげる場合でも、それをいかに効果的にするかは、舞台裏で公式会議以外でも非公式の様々な会合や会議で「どうするか?」の謀議はするでしょう。でなければ効果的な舞台は作りあげられないからです。歴史的な大きな出来事が突発的に起こるなどはほぼ皆無です。歴史的大事件などは公的には見えない陰の場所で、様々な謀議の上で決定しているのは当たり前のことなのです。こうやって歴史は刻まれてきたのです。
そうした歴史の中でも、支配者には自らの多大な利益になり、逆に大衆には苛烈な不利益となる謀略、こうした謀略よって意図的に創られた歴史を陰謀史と呼びます。その陰謀史の大元かつ集約所がハルマゲドン計画です。超巨大で極めて根深いです。全容を明らかにするのは到底無理です。しかし非常に重要でもあるので、その実像と本質の一端にでも触れていきたいと考えています。