小野寺防衛大臣がフィンランドに北朝鮮への圧力を要請「最大限の圧力維持のため」〜 孤立化するのは日本


 頭を抱えたくなるようなニュースです。
日本の防衛大臣がフィンランドまで出かけて行って、北朝鮮に対する圧力をかけるよう協力要請をしました。しかも会談後にわざわざ、北朝鮮の核ミサイル放棄への機運が「誤解である」とまで言い切って、日本は平和外交をする気がないことを内外に示した形です。数日前には、あべぴょんのヨルダン訪問で北朝鮮への圧力を呼びかけたばかり、トランプ大統領の在韓米軍の撤退にもケチをつけ、これでは水面下でいくら日朝会談への外交努力をしても、北朝鮮はもとより、どの国からも信頼されることは1億年たっても無理ぢゃ。危険視され孤立化するのは日本です。
 ゆるねと管理人さんは、安倍内閣の支離滅裂ぶりを「いわゆる極右系の戦争屋宗教勢力との繋がりが非常に強い故に、蚊帳の中に入ってしまうと、これらの支持層を一気に失う可能性がある」と見ています。見事にあべぴょん一味が浮き彫りになっていますが、こんな危険な連中と一緒にされている日本人も後が無い、、。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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【衝突】小野寺防衛相がフィンランドを訪問し、北朝鮮への「最大限の圧力」を要請!北朝鮮メディア「(日本は)”悪い癖”を捨てない限り、1億年たっても我々の地を踏むことはできない」
転載元)
(前略)

小野寺防衛相 フィンランドの国防相に北朝鮮への圧力維持を要請

 フィンランドを訪れている小野寺防衛大臣は、日本時間の4日夜、ニーニスト国防相と会談し、北朝鮮から拉致問題の解決や核・ミサイルの放棄に向けた具体的な行動を引き出すためには国際社会による圧力の維持が必要だとして、協力を呼びかけました
(中略)

会談のあと、小野寺大臣は「南北首脳会談が行われ、核・ミサイルの放棄について、北朝鮮が一定の方向を出しているような誤解が広がっており、現状を認識してもらう上でも、会談は意義があった」と述べました。

小野寺防衛大臣は、アメリカの一部メディアが、米朝首脳会談を前に、トランプ大統領が在韓米軍の縮小に向けた選択肢の準備を国防総省に指示したと伝えたことについて、「アメリカ政府は否定しているし、先般のマティス国防長官との会談でも、在韓米軍が地域に対する大きな抑止力になっているという認識を共有している」と述べました

【NHK NEWS WEB 2018.5.5.】


北朝鮮紙、圧力維持の日本を非難
「悪癖捨てろ」

【北京共同】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は6日の論評で、日本が北朝鮮への圧力維持を掲げながら、米国や韓国を通じ日朝対話を模索していると非難し「悪い癖を捨てない限り、1億年たってもわれわれの神聖な地を踏むことはできない」と主張した

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は南北首脳会談で「いつでも日本と対話を行う用意がある」と述べたとされるが、北朝鮮メディアは対日批判を続けている。北朝鮮が非核化に向けた具体的行動を取るまで最大限の圧力を維持すべきだとする日本をけん制する狙いがあるとみられる。

【共同通信 2018.5.6.】



(中略)



(中略)






「蚊帳の外」に危機感を感じ、懸命に”日朝対話”を呼びかけていた安倍政権が、ここに来て突然の”圧力路線”再開の不可解!日朝会談も一気に暗雲に…

(中略)

最近の安倍政権の動きを見てみると…驚くほどにかつての「圧力路線」を一変させ、「謝罪と補償を伴った対話」の要請を繰り返し始める→これに対し、北朝鮮も「いつでも対話の用意がある」と応じる→安倍政権は韓国に仲介役を要請する…という「懸命に蚊帳の中に加わろうとする」動向を見せていたんだけど、なんと、ここ数日でこれら全ての流れをぶち壊すかのような、「最大限の圧力」を再び吹聴し始め、早速北朝鮮もこれに激しく応酬する流れが作られてしまった

「一体どういうつもりなのか?」(中略)

ボクが推察するに、安倍政権はこれらの「新しい覇権勢力」と「旧い戦争屋勢力」との”板挟み状態”になっている可能性がありそうだし、特に安倍政権は、いわゆる極右系(ネオナチやKKKなどとも繋がるレイシスト組織など)の戦争屋宗教勢力との繋がりが非常に強い故に、いわゆる「蚊帳の中」に入ってしまうと、これらの支持層を一気に失う可能性があるからね。

このように考えると、安倍政権としては、拉致問題についても解決を延々と引き延ばし続けては、北朝鮮と激しく衝突し、北がミサイル発射を乱発してくれた方が、Jアラートも乱発できる上に「頭を抱える訓練」も国民にやらすことができるし、その上支持層も全力で安倍総理を支援するということで、こっちの方が「いいこと尽くめ」であると判断した可能性がある。

つまり、安倍政権が(旧ネオコンの指示の下に)“こうした道”を選択すれば、日本の「完全孤立化」は既定路線となってしまい、南北の統一と引き換えに、場合によっては、今度は日本が「かつての北朝鮮」のような立場に陥ってしまう危険性が出てくるということになる。

(以下略)

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