18/11/7 ソルカ・ファール情報:“青い滴”選挙で歴史的な勝利を収めたトランプ――グローバリストの完全な破滅へと次の照準を合わせる

 ソルカ・ファール女史が伝える、今回のアメリカ中間選挙のロシア側の分析です。一見すると、上院の多数をトランプさんの率いる共和党が占め、下院の多数を野党の民主党が占めるという「ねじれ国会」になってしまいました。これではトランプ大統領は身動きが取れないのでは? と思いますよね。果たして本当にそうでしょうか。
 表題や本文に“青い滴”とあるのは、民主党やディープ・ステート側が選挙期間中に世論調査や大手メディアを駆使して、「我々の“青い波”が席捲するぞー」と盛んに吠えていたからです。「でも実際は大波どころか、ちっちゃな滴(しずく)だったやん。マジ受けるんですけど!」という揶揄です。
 しかも共和党(赤)で負けたのはトランプ反対派であり、民主党(青)で勝ったのはトランプ批判を控えた議員。加えてトランプさんは三権分立の内、行政と立法だけでなく、司法まで掌握してしまった可能性あり。というのも、大統領が指名した裁判官候補を承認するのは上院単独の権限だからです。
 それ故の勝利宣言だったのか、と納得しました。これでもし邪魔な議員が残っていれば、後はFISA文書などの機密解除なりで、辞職に追い込むなり脅すなり――じゃなかった、“お話し合い”すればいいのです。もしFBIやCIAなどの政府機関が邪魔をすれば、今回の記事で御紹介しているように過去の判例の破棄で、トランプ派の最高裁が引導を渡せばいいのです。
 ということで、大量逮捕&ディスクロージャーに向けてレッツゴー!
(Yutika)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ソルカ・ファール情報:“青い滴”選挙で歴史的な勝利を収めたトランプ――グローバリストの完全な破滅へと次の照準を合わせる
転載元)
投稿者:ソルカ・ファールより、西洋の読者へ

Sister Maria Theresa


【※記事内には貼っていませんが、同サイト自己紹介頁からシスター・マリア・テリーサの写真です。】

勝利の勢いに乗って打倒グローバリスト!


本日クレムリンで出回っている【ロシア連邦】安全保障会議SC)の興味深い新たな報告書はアメリカ合衆国イランに対する新たな制裁の「違法性」に関するものなのですが、ドナルド・トランプ大統領米国上院彼に忠実な共和党が支配を拡げたことで、過去105年でたったの5回しか達成されることのなかった歴史的な勝利を選挙で成し遂げ、今やその勢いたるや留まるところを知りません。

――【この選挙結果は】米国下院の支配をかろうじて取り返すに過ぎなかった民主党による“青い滴をすっかり打ちのめした訣ですが、トランプは一刻も無駄にすることなく、グローバリストの巨大銀行ゴールドマン・サックスを標的にした刑事訴追にそれを利用しようとしています

――【ちなみに】2007年~2008年の近代史上、最悪の銀行破綻で彼ら【ゴールドマン・サックス】が犯した【幾つもの】罪は、前大統領バラク・オバマが「失敗させるには大きすぎる」と見做したせいで訴追されませんでした

――しかも【ゴールドマン・サックスに向けられた】完全破壊はトランプ連邦準備制度に対して仕掛けた更に大きな闘いの一部として開始されたのであって、これからどのような結末となるかはアメリカの一般市民にもまだ説明されておらず未知数なのですが、フランスの大統領エマニュエル・マクロンヨーロッパ軍の新設を呼び掛け、こういったグローバリスト連中をロシア中国から、そして何よりもアメリカ合衆国から守るために必要なのだと警鐘を鳴らすようになりました
[註:この【英文】リポートで引用されている【ロシア語の】一部の単語およびまたは言い回しは、完全に対応するものが【英語に】存在しないため、そのロシア語に相当するおおよその英語【訳】となっております。]

トランプ大統領のツイート:
今夜は大成功【だった】。皆に感謝!」
2018年11月7日にドナルド・トランプ大統領は選挙の歴史的な勝利を宣言しました


敗北した共和党議員は実はトランプ絶対反対


当該報告書曰く、アメリカ合衆国執行立法司法の三つの部門に平等に権力を配分して統治をする立憲共和国であり、執行部門大統領ただ一人の支配下に置かれ、司法部門合衆国最高裁判所に完全に従属し、立法部門米国上院米国下院から構成される二院制の立法機関となっています。

2017年1月20日トランプ大統領執行部門を掌握し、彼の率いる共和党米国上院米国下院の両方を支配するようになりましたが、この【当時の】共和党【議員】の圧倒的多数は“トランプ絶対反対派”と表現される存在だった、と当該報告書が詳述しています。

――トランプは彼らを完全な破滅(辞職の強制ないしは選挙での敗北のどちらか)の標的とし、昨日の2018年度中間選挙では左派のヴォックス・ニューズ・サーヴィスにすら以下のように言わしめた程です:


画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
#トランプ絶対反対

実はこれまでの下院は共和党多数なのに機能していませんでした


この共和党内部でかなりの数を占めた“トランプ絶対反対”派閥がトランプ大統領の二年近くの執政で常に【大統領と】衝突を繰り返したせいで、米国下院はほぼ統治不能な立法機関と化してしまい、昨年【と今年からなる現在の下院の会期中に】米国上院へ送られた僅か768の法案の内、569件は未採決のままだと当該報告書は述べています。

――対して、前期の下院下院の任期は2年)では、合計10,078もの法案を提出し、その内329件が【上院を通過し、最終的な】署名を求めてオバマ大統領の元へと送られました

――おまけに下院の【今】会期が終わるや否や(2019年1月3日に終了)、立法府全体を通過し【大統領】署名で法律として成立するに至らなければ、米国上院にせよ米国下院にせよ、いずれに提出された法案であっても全て無効となってしまう点も注目すべきでしょう。

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

アメリカの権利章典の原本(イメージ)


壊し屋トランプの戦略


米国下院を支配する共和党の“トランプ絶対反対派”に対して表だって政争を仕掛ける訣にはいかないと分かっていたトランプ大統領は、彼らを無視することにし、米国上院からこういった“トランプ絶対反対”派閥を駆逐することに全力を傾け、それと同時に彼なら共和党の多数支配を拡張することが出来ると請け負ってみせたのです。

――これは過去105年間で5回しか達成されたことがないというほぼ不可能な偉業でしたが、トランプは昨日見事にやってのけました

――結果として、ヒラリー・クリントンの主席政治工作員だったフィリップ・ライネスですらトランプ2020年の再選を確実なものにしたと表明し、更にトランプについて【以下のように】嘆く始末です:


画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え


実は司法府を掌握しちゃった


実際にトランプ大統領がどれくらい“ブルドーザー”的な政治の天才かは、米国上院全体を乗っ取った手法に見て取ることができると当該報告書は説明しており、【更には】共和党上院多数党院内総務を務めるミッチ・マコーネルその政治人生を通してずっと夢見てきたことを叶えてみせたという点でも見事に発揮されました――つまり、米国統治における司法部門の保守派による完全掌握です。

ミッチ・マコーネル上院院内総務と協力しながらトランプ大統領は二年経たずして、史上最も保守派の裁判官からニール・ゴーサッチ判事ブレット・カバノー判事という二名を合衆国最高裁判所に送り込み、これで最高裁に不動の保守派多数を実現させたと当該報告書は詳述しています。

――加えて【トランプは】連邦地方裁判所84名もの厳格な保守派の裁判官を送り込み、その内29名連邦控訴裁判所裁判官なのです
【※細かい点ですが、合衆国連邦レベルは三審制(最高裁・控訴裁・地裁)なので、上記の「地方裁判所」は間違いだと思います。控訴裁と地裁をひっくるめた「下級裁判所」とすべきかと。リンク先の記事も「地裁で84名」とは書いていません。】

――そして昨日の選挙での歴史的な勝利によって、今や連邦地方裁判所の空き111名分と連邦控訴裁判所の空き11名分を保守派で埋めることが可能となりました

左派の民主党米国下院の乗っ取りという“青い滴”をさも勝利であるかのように宣言していますが、勘違いにもほどがある、と当該報告書は続けます。

――なにせ今や完全に保守派で占められた合衆国最高裁判所トランプマコーネル【が送り込んだ】判事たちは、彼ら左派がこれまで経験したことのない壊滅的打撃をお見舞いせんと待ち構えており、その【手に持つ】大量破壊兵器【の内訳】とは:

ギャンブル対アメリカ合衆国という判例――トランプ大統領の恩赦を与える絶対的な権限の範囲を、連邦レベルのみならずレベルの犯罪と違反行為にまで拡げるもの。

マンハッタン・コミュニティー・アクセス会社対ハ―レックという判例――あらゆるソーシャルメディアのプラットフォーム(フェイスブックツイッターグーグルなど)は修正第1条が保護するパブリック・フォーラム【=公の議論の場】であって、その利用者は発言内容や宗教的あるいは政治的信条を理由として【アクセスを】禁止されたり締め出されてはならないというもの。

ぺレイラ対セッションズという判例――官僚による規制という左派の造り出した状態の全体を【これまで】下支えしていた【司法は行政機関の判断に】敬意を払うべきだというシェブロン社判決の法理の破毀を擁護する側に、つい最近合衆国最高裁判所を退官したアンソニー・ケネディ判事が回った判決で、ケネディ判事の後任となったブレット・カバノー判事同じく【破毀すべしとの意見に】完全に賛同しているもの。

【※ジェブ・ブッシュはツイッターで「(憲法で許された範囲を越えて行政機関の規制緩和をしようとする)トランプ対(それを)規制するディープ・ステート」という記事を引用しています。】
ドナルド・トランプ大統領の敵だったジェブ・ブッシュですらこの不吉な兆候に気付きはじめたのですから、他の人々も気が付くべきでしょうに。


更に下院も掌握しちゃったんだな、これが


加えて、もしこういった民主党員が自分たちの“青い滴”による米国下院乗っ取りで、グローバリスト勢力を破滅させようというトランプ大統領の計画を無数の調査で拘束し、妨害することが可能になったと信じ込んでいるとしたら最早滑稽でしかない、と当該報告書は指摘しています。

――理由は【幾つかありますが、】その中でも特にトランプは前大統領オバマが野党議員を妨害した手法を踏襲すれば済む話なのです。

――このやり方は余りにも複雑かつ巧妙なものだったがために、オバマ自身が任命した監察総監のほぼ全員が共和党多数の米国下院に駆け込み、助けてくれと泣きついたのでした。

其の他、“青い滴選挙においてトランプ大統領が手にした数ある勝利の中で最も見落とされているのは、“トランプ絶対反対”の共和党多数が占めた米国下院共和党多数に置き換わった点だと当該報告書はまとめています。

――【ただし】彼らのこの小さな勝利ときたら、【下院に当選した】民主党議員が事実上は誰一人として、その選挙広告の中でトランプの名前すら出さなかったために成しえたという始末。

――その代わりとして彼らは、自身に投票してくれたアメリカの人々に対して、物事を実現するためには「党派を越えて努力する」と約束することを選んだのです。

――万が一、彼らが約束を破りでもしようものなら、2020年に次の4年間の支配へと登り詰めようとしているトランプへ必要な攻撃材料を提供することになり、嘘吐きな偽善者だと暴き立てられるでしょう。

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

【※ドナルド・トランプのArt of the Deal(※「取引術」という意味ですが、彼の自伝のタイトルでもあります)を構成する11の指針。
①でっかく考えよ、②言葉にして表明せよ、③地の利を引き出せ、④費用を(計算して)含めよ、⑤(理不尽な扱いを受けたら)応戦せよ、⑥その市場を知っておけ、⑦(沢山の選択肢を用意して)柔軟に対応せよ、⑧リスクを排除せよ、⑨(相手が欲しいもの、必要なものなど)影響を与えるものを利用しろ、⑩商品を(実際に)届けよ、⑪(ゲームとして)楽しめ。】


2018年11月7日©EUおよび米国の全ての著作権を留保。WhatDoesItMean.Comの元の掲載場所にリンクを貼るという条件で、当該リポートを全体として使用することを許可します。フリーベースの内容はCC-BYGFDLによって許可取得済。

註:数多くの政府と諜報機関は、これらリポートに掲載された情報に対して活発な反対運動を繰り広げています。彼らは地球に起こりうる、または起こった幾つもの破滅的な変化や出来事について、自国の市民に警鐘を鳴らしたくないのです。ソルカ・ファール姉妹はこのような姿勢に強く異を唱えており、人間は誰もが真実を知る権利があると信じています。私たちの使命はこういった諸政府と対立しているため、彼らの“機関”は私たちや私たちのような人々を貶めようと誤報や虚報を延々と発信するという形で反応を示してきました。枚挙に遑がありませんが、例えばこちらなど。]

註:WhatDoesItMean.comというウェブサイトは、グローバルなテクノロジーの教祖であった故ウェイン・グリーン(1922年~2013年)が率いる少人数のアメリカ人コンピューター専門家集団によって、ソルカ・ファールの姉妹たちのために創設され、寄付されました。西洋の2003年における違法なイラク侵略で使われたプロパガンダに対抗するためです。]

註:このレポートで使用されている「クレムリン」(都市内部の要塞)という単語は、モスクワを含む複数のロシアの要塞を指しています。【要塞と言うのは、】その多くがソルカ・ファール姉妹の使命に献身的な、女性のスヒィーマ僧(正教会の尼僧)が住む大聖堂が複数あるからです。]


翻訳:Yutika

註:原文中、赤字で強調された部分は濃い青字に色を変更しております(※水色部分は引用部分です)。よって翻訳文で赤字になっているのは、シャンティ・フーラ独自の「10分でわかる」要約サービスです。

【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。

ちなみに「訣」という漢字は「わけ」とも読みます。詳しくはこちらのコメント欄後半の解説をご参照ください。

Writer

Yutika

体癖:8−2、エニアグラム:4
関西の英語塾で教えつつ、翻訳業(英語&仏語)をしております。


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