ミャンマー政府が「日本ミャンマー協会」(JMA)に特権を与えたのは、実際には、政治家ではなく日本財団の存在があったからか ~ミャンマー人実習生の受け入れには、管理団体がJMA に入会しなければならない~

竹下雅敏氏からの情報です。
 今問題になっている外国人技能実習制度ですが、実習生の受け入れには、民間の人材斡旋会社は関与できず、仲介役として、日本では「管理団体」と呼ばれる非営利団体が存在します。非営利とは名ばかりで、実際には管理費を徴収しており、実態としては人材派遣業者だと考えられます。ミャンマー人実習生に関しては、その管理団体から収入を得ている組織があり、それが昨日紹介した一般社団法人「日本ミャンマー協会」(JMA)です。
 記事によると、ミャンマー人実習生の受け入れには、管理団体がJMA に入会しなければならないということで、“ミャンマー政府がJMAに特権を与えたのは、有力政治家の存在があってこそ”だと書かれています。
 昨日の記事では、この日本ミャンマー協会の役員には、最高顧問の麻生太郎を始めとして様々な人物が居ることを紹介しました。
 下のツイートをご覧になると、ミャンマーには昭恵夫人や加計孝太郎氏も関わっていることがわかります。リテラによると、昭恵夫人は、“6月30日から7日1日の日程で東京都港区にて開催された「ミャンマー祭り2018」なるイベントに参加した”とあり、“2013年5月24〜26日におこなわれた安倍夫妻のミャンマー訪問に加計理事長が同行”と書かれています。
 ツイートには、“奴隷商人か、フルスペックの人身売買か?”とありますが、ミャンマーは現在、ロヒンギャ族迫害の問題で揺れており、多くの難民も発生しています。このような時に人身売買が横行するのは常識です。下手をすると、国家が関与している可能性があります。
 冒頭の記事では、ミャンマーは“最近になって実習生の送り出しが急増中”だとあり、実習生のひどい待遇を見ると、別の形の人身売買ではないかと思いたくなります。
 “続きはこちらから”は、日本財団の笹川陽平氏のブログからミャンマー関連の記事をいくつか引用しました。驚いたことに、氏はミャンマー国民和解担当日本政府代表として、何度も現地に入っています。
 また、ミャンマー軍部との関係も深いらしく、“日本財団では、ミャンマー国軍の高級幹部10名を毎年5年間にわたり日本に招聘”しているそうです。
 笹川陽平氏といえば、別荘に森、小泉、麻生、安倍といった総理大臣経験者を招待するほどの実力者です。日本財団は CSISとの関わりが深く、昨日の記事でも触れましたが、日本ミャンマー協会ホームページでは日本財団のロゴが誌面を飾っています。
 これらを総合して考えると、冒頭の記事で、ミャンマー政府が「日本ミャンマー協会」に特権を与えたのは、有力政治家の存在があったからだと書かれていましたが、実際には、政治家ではなく日本財団だったのかも知れません。
 最後の2つのツイートは、確たる証拠がないので陰謀論の範疇ですが、日本はCSISやCIAの支配下にあることを考えると、非常に説得力があると思います。こういう視点で見ないと、今起こっていることの本質がわかりません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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麻生財務相が「最高顧問」の外国人実習制度「利権」団体…実習生の低賃金化を助長
引用元)
(前略)
実習生の受け入れには、民間の人材斡旋会社などは関与できない。代わって送り出し国と日本の双方に、それぞれ仲介役の「団体」が存在する。日本側の組織は「監理団体」と呼ばれる。(中略)… 監理団体は、実習生の受け入れ先から1人につき毎月3~5万円前後を「監理費」として徴収する。「監理」とは名ばかりのピンハネである。
(中略)
最近になって実習生の送り出しが急増中のミャンマーに関しては、監理団体から収入を得ている組織がある。(中略)… 一般社団法人「日本ミャンマー協会」(JMA)だ。(中略)… ミャンマー人実習生の受け入れを希望する監理団体は、JMAの「ミャンマー人技能実習生育成会」に入会しなければならない。(中略)… 入会金は5万円で、年会費が1口5万円、さらに審査手数料として実習生1〜3人だと1万円、4〜6人で2万円といった費用が発生する。こうした費用は監理団体から受け入れ企業へと転嫁され、結果的には実習生の賃金が安くなる。
(中略)
ミャンマー政府がJMAに特権を与えたのは、有力政治家の存在があってこそだろう。こうした与野党がグルになっての関与がある限り、いくらメディアが批判したところで、実習制度が根本から見直されることはないだろう。
(以下略)
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配信元)
 
 
 
 
 
 
 


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「ミャンマー出張」
引用元)
11月23日(金)、先週に続いて0泊3日でミャンマーに出張いたします。

ミャンマーの少数数民族武装勢力との停戦と平和構築活動です。

帰国は25日早朝です。
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「タイ出張」
引用元)
今日の深夜便で、タイのミャンマー国境に位置する地域に出張いたします。

日本政府代表として、ミャンマーの少数数民族武装勢力との停戦と平和構築活動で、いつものように0泊3日です。

今回で実に、6年間で86回目の訪問となります。アヒルの水かきではありますが常に全力投球で、張り切って行って参ります。

帰国は14日早朝です。
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「ミャンマーの民族紛争」 解決に日中協力は可能か?
引用元)
ミャンマー最大の問題は、巷間話題のロヒンギャ問題ではなく、15とも19ともいわれる70年間に亘る少数民族武装勢力との停戦であり、統一ミャンマー連邦成立への悲願達成にある。

筆者はミャンマー国民和解担当日本政府代表として全面停戦への協力が任務であり、既に10のグループとの停戦が実現し、外務省の支援を受け、長年苦労してきた住民に和平の果実として住宅、診療所、学校建設等の復興支援も開始している。
(以下略)
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「ミャンマー国軍と南機関」 ミャンマー国軍司令官来日
引用元)
今年9月、ミャンマーのミン・アウン・フライン国軍総司令官が初めて来日された。(中略)… ミャンマーは長い軍政から現在、テイン・セイン大統領の元で急速に開かれた民主化への道を歩み始めている。ただ、民主化に舵を切って3年余、国軍幹部の中には、この急速な民主化を危惧するグループもいる。そこで日本財団では、ミャンマー国軍の高級幹部10名を毎年5年間にわたり日本に招聘。
(中略)

ミャンマー国軍将官級訪日団

(以下略)
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配信元)
 

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