19/2/3 ソルカ・ファール情報:猛威を振るうトランプ【派】が民主党筆頭格の州知事の首を取り、ワシントン【D.C.】は恐怖に包まれる

 今週訳したフルフォード氏の記事後半の血液アドレノクロム収穫ビジネスにちなんで、ちらりと登場した知事を巡る詳しい顛末です。
 ソルカ・ファール女史を含めキリスト教保守派にとっては、中絶は許すまじき「殺人行為」なのです。カトリックなんて事前の避妊行為ですら問題になりますから。逆にリベラルにとっては、母親「個人の選択の自由」となります。
 母親が他にも子どもを育てないといけないのに産んだら生きられないとか、強姦の場合とか、ケースバイケースだと思うのですが……なんせ両サイド共に思想信条だけで生きていらっしゃるので、どこまでいっても「お前は賛成か! 反対か!」の二者択一を迫られるんですよ(※で、意見を異にしたら、人非人扱いっす)。

 またジョージ・ワシントンの出身地ヴァージニア州ですが、「ブラックフェイス」差別を解説したこちらの日本語記事によると、「今週起きたブラックフェイス問題……が起きた同州は、2020年の大統領選の行方を占う重要接戦州であり、民主党が女性やマイノリティーの支持を伸ばして地盤を固めつつあっただけに、同党指導者らにとって大きな打撃となった」のです。
 オバマ元大統領のイリノイ州やナンシー・ペローシ下院議長のカリフォルニア州と並んで、民主党の牙城が切り崩されようとしている場所のようです。
(Yutika)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ソルカ・ファール情報:猛威を振るうトランプ【派】が民主党筆頭格の州知事の首を取り、ワシントン【D.C.】は恐怖に包まれる
転載元)
投稿者:ソルカ・ファールより、西洋の読者へ

Sister Maria Theresa


【※記事内には貼っていませんが、同サイト自己紹介頁からシスター・マリア・テリーサの写真です。】


ヴァージニア狂想曲が始まって民主党は戦々兢々


本日クレムリンに出回っている【ロシア】対外情報庁(SVR)の興味を掻き立てる新報告書によると、ドナルド・トランプ大統領に忠誠を誓う勢力が見事にラルフ・ノーサムというアメリカにおける民主党指導陣の中でも最も強大な一人の首を政治的に取ってからというもの、ワシントンD.C.の空模様はすっかり恐怖に染まってしまったそうです。

――非難の矛先が向けられているこのヴァージニア州知事は、当時の彼女で現在は妻であるパム・ノーサムクー・クラックス・クランKKK)のローブと帽子を纏っている横で、“ブラックフェイス”【=黒塗りの顔】になって1984年の【イヤーブック掲載の】写真に写り込んでいたことを【本人がこの数日前に】明らかにしました。

――更には1981年の軍隊学校のイヤーブックでは写真【付きの自己紹介ページ】でクーンマン”という非常に差別主義者的なニックネームを付けられていた点も明らかにしました。

【※「クーン」は「ニガー」同様の黒人差別言葉。動物のラクーン(あらいぐま)の省略で、一説には目元が黒縁で夜行性なことから泥棒を指すようになり、そこから転じて黒人の蔑称になったとか。白人だけでなく、黒人に対しても使い、反対人種に異様に取り入ろうとする人間を指す場合もあります。】

――ですが驚くべきことに、昨日の記者会見ではこの写真に写っているのが自分自身だと認めてから24時間経たずして、そうではないと否定してみせたのです

――ただ同時に、【写真と】同じ時代に【別の場所で】ポップ界を代表する故マイケル・ジャクソンに扮して“ブラックフェイス”にしたことは認めました
[註:この【英文】リポートで引用されている【ロシア語の】一部の単語およびまたは言い回しは、完全に対応するものが【英語に】存在しないため、そのロシア語に相当するおおよその英語【訳】となっております。]

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
1984年の大学のイヤーブックでブラックフェイスにしたラルフ・ノーサムと、その横に佇むKKKのローブとフードを纏った未来の妻パム(左)――また1981年の軍事学校のイヤーブックでは“クーンマン”という差別主義者的なニックネームを付けられていたことが判明(右)

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
現在はヴァージニア州知事となったラルフ・ノーサムと、その妻パム(上)

とっくの昔に把握していた筈なのに


アメリカの人々には殆ど知られていないことですが、当該報告書によると、トランプ大統領2017年に権力の座に就いた際に、ディープ・ステート”の敵連中を迎え撃つため極秘かつ謎に包まれた彼自身の国際的諜報ネットワークを作り上げました

――その行動で明らかにされているのはほんの僅かで、例外的に知られるようになったのは昨年初頭に同様に秘密主義のイスラエルの諜報ネットワークと共同で、イラン核合意の交渉を担ったオバマ【政権下】の外交官たちについて罪に問えそうな材料を見つけようとしたという点【くらい】です。

トランプ大統領の極秘国際諜報ネットワークの大口の資金源の一人は、ユダヤ系アメリカ人の超億万長者シェルドン・アデルソンで、トランプと彼の所属する共和党1億ドル以上渡している、と当該報告書は詳述しています。

――【アデルソンについて】さらに重要な点は、彼が殆ど知られていないワシントンD.C.のロビー団体「フリーダムズ・ウォッチ」の主要な融資者だったことです。

【※「自由の監視」とかいう名称ですが、ようは子ブッシュ政権のイラク戦争を支持する共和党系の団体でした。2008年に活動を終了しています。
下に登場するマイケル・レヴィットはブッシュ時代の環境保護庁長官で、後に保健福祉長官。そして団体の理事長を務めたブラッドリー・ブレイクマンは、父ブッシュ時代のホワイトハウスの上級スタッフ。】

――この団体の政治問題担当副理事は、マイケル・レヴィットでした。

当該報告書曰くマイケル・レヴィットについて注目すべきは、トランプ大統領が権力の座に就いた後、彼が共和党から出る政治家を選挙で手助けするために、レッド・マーヴェリック・メディアという政治的キャンペーンの民間顧問会社を共同で立ち上げたことです。

――その当初の顧客の一人は共和党から出馬したエド・ガレスピー候補で、彼は民主党から出馬したラルフ・ノーサムヴァージニア州知事の座を争っていました。

――ですがレヴィットとそのレッド・マーヴェリック・メディア社が突如としてトランプのトップの高官たちと連絡を取り始めたことから、SVRは異常【事態】だと記録しています。

――この事態が起こったのは、ラルフ・ノーサムが白人有権者へ送った選挙チラシから、何故だか黒人の共同候補を除外していた旨を彼らが発見したのと同じ時期でした。

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
民主党候補ラルフ・ノーサムは白人有権者に送った選挙チラシから、何故か黒人の共同候補を除外しています(上)

【※左側は知事、副知事、州司法長官の候補3人が並んでいるのに対して、右側は不自然なことにナンバー2である副知事候補が抜けています。
つまり「自分のとこの州の上層部に黒人が選ばれるのは嫌だ」と思う差別主義の白人に配慮したということです(あるいは、「うちの州の白人は自分同様に差別主義者が多かろう」と推測したとも邪知できます)。
リベラルな民主党は建前としては黒人の味方を謳っており、共和党よりも黒人票を取り込んでいるんですけどねー。でもそれだと、ぶっちゃけ(一部の)白人への受けが悪いってことです。】


一時的に野放しにして、国民の前で尻尾を出させる作戦でした


民主党候補のラルフ・ノーサムが【確固たる】証拠付きでこのようにあからさまな差別主義を露呈してみせたのですから、SVRの情報分析官たちはすぐに、彼の様々な学校のイヤーブックに掲載された過去の差別主義的な写真を【複数】発見できました。

――ただ、トランプに忠誠を誓う人々とて同じものを発見できたでしょうに、何故彼らはノーサムに勝つために公表しようと決してしなかったのか、【SVRの分析官たちは】当惑したまま残されたのです。

――アメリカの元シークレット・サービストランプ忠誠派のダン・ボンジーノも、昨年この情報を受け取っていたことを認め、この不可解な事態を指摘しました。

【※ボンジーノは今月FOX局に出演した際に、「2018年10月にはこのブラックフェイスの写真を受け取ったが、裏付けが取れなかったので報道には踏み切らなかった、だが自分がその時点で送られたのならば、民主党側はもっと前に入手していたのではないか」と疑問を呈しています(※若干要約して訳しています)。】

ラルフ・ノーサムを破滅させるために、こういった差別主義の一連の写真を彼が選挙で勝利する前にトランプの極秘諜報ネットワークが使用しなかった理由は、ここ数週間で【ようやく】明らかになったと当該報告書は記しています。

――というのも、民主党は彼らが支配する州【※つまり民主党所属の知事がいる州】で、【妊娠初期どころか十月十日で】赤ん坊が生まれる直前までの中絶殺人を認める法改正をしようと大々的な運動を展開し始めたのです。

――赤ん坊が生まれた後ですら殺害することを擁護して世界中に衝撃を与えたラルフ・ノーサム知事の先導する悪魔的な運動でした

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

【「ラルフ・ノーサムは民衆の敵ナンバーワン」という抗議ポスターを掲げる人物。】


リークしたのは一体誰やら


当該報告書のまとめによると、ラルフ・ノーサム知事が出生後の赤ん坊の明らかな殺害を憚ることなく擁護してから24時間を経ずして、殆ど知られていない存在ですが強固なトランプ支持派であるビッグ・リーグ・ポリティックスというニュース・サイトが、とある匿名の“懸念を抱いた一般市民”から差別主義的な複数の写真を寄せられたことを報道したのです。

【※この場合の「ビッグ・リーグ」は野球のメジャーリーグの意味ではなく、トランプさん独特の言葉遣いの一つだと思います。なので報道機関の名称からして、トランプさん支持なのが明白なサイト。】

――ですが、このニュース・サイトの所有者がパトリック・ハウリーだとくれば、真の情報元がどこかを解読するのはそう困難なことではありません。

――【ハウリーは】トランプ大統領および彼の非公式な顧問であるスティーヴ・バノンの両者と親しい間柄だということが知られており、トランプが権力の座に就いた数時間足らずで【バノンのブライトバート・ニュース・ネットワークを退社して】自身のニュース・サイトを立ち上げたのでした。

――そして【現時点で】ノーサム知事の露骨な差別主義を暴くことは、彼が【単純に】選挙で負けた場合よりも遥かに【大きな】民主党へのダメージとなったのですから、トランプが破滅させようと狙っている次の標的は誰になるのか、見守るしかない民主党の面々が今や怯えきっているもの無理はありません。



おまけ情報:スキャンダルは知事だけに非ず、ガチ民主党のヴァージニア州が大揺れ


【本文はここまでですが、補足情報としてその後の展開を2月7日のソルカ・ファール女史の記事からお届けします:】

「――左派社会主義の民主党エリートが支配するヴァージニア州に対する痛烈な攻撃……で標的となったのは民主党のラルフ・ノーサム知事民主党のジャスティン・フェアファックス副知事民主党のマーク・ヘリング州司法長官です。

――ノーサムへリングは両者共にブラックフェイスになったことがあると自ら認めながら、互いに【自分は辞めないが】向こうは辞めるべきだと言い張りフェアファックスヴァネッサ・タイソン博士にオーラルセックスを暴力的かつ残虐にも強要するというおぞましい性的暴行をしたことで非難されるという始末。

――おまけにフェアファックスは「くそったれの雌犬」とタイソン博士を呼び民主党所属の筆頭格ボビー・スコット米国下院議員はこの残虐な性的暴行を一年前から知りながら明らかにせずワシントン・ポスト紙もこの残忍な性的暴行を隠蔽していたというのです。

――そして「でっちあげでも、ここまでは無理」といった類の展開なのですが、今やフェアファックスは自身が所属する民主党から身を守るために、トランプ【が指名した】ブレット・カバノー最高裁判事が雇った弁護士団を雇うに至りました

【※余談ですが、被害者のタイソン博士もスコット下院議員も黒人なのですよねぇ。なのに黒人が加害者だと、皆が怖気づくというアメリカの怪奇現象(あるいは「ポリティカル・コレクトネス病」とも言う)。
スコット議員は民主党筆頭格と言うほどではないと思うのですが、ヴァージニア州出身の古株政治家で、アメリカ下院(州ではなくて国の方の下院)の教育労働委員会の議長です。】

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

【2月7日ニューヨーク・ポスト紙の一面です:「Virginia is for lovers(愛好家の皆さんはヴァージニア州へ!)」という観光用の定番キャッチフレーズをもじって】「ヴァージニアは負け犬揃い――州政府がスキャンダルで崩壊」という見出し

右側の人物は上から:民主党知事は「ブラックフェイスになる」、民主党副知事は「性的暴行で非難される」、民主党州司法長官は「ブラックフェイスになる」、次点の共和党の人物は「コイントスで職を得る」

下の文章は:「ヴァージニア州知事とその次にくる二人は揃ってスキャンダルまみれ、昨日リーダーシップの危機が州を襲う」。

【※コイントスというのは、直接的にはこの見出しの一番下に写っている州下院議会の議長カーク・コックス自身の話ではありません。
別の議員の選挙区で超接戦となり、結果を延々争っていたのです。両党の陣営が票の数え直しを訴え、最後には「深皿の中に名前を書いた紙を入れて、引いた方の勝ち」という裁定に相成りました。こうして民主党優勢のヴァージニア州で、辛うじて共和党が州下院議会の多数派を占め、議長を出せたという流れ。
スキャンダルより遥かにマシな話ですが、それを揶揄しているのだと思います。
ちなみにこの見出しの四人は上から順に、州知事の役職を担うことが可能となっています。以上、別記事から追記でした。】


2019年2月3日©EUおよび米国の全ての著作権を留保。WhatDoesItMean.Comの元の掲載場所にリンクを貼るという条件で、当該リポートを全体として使用することを許可します。フリーベースの内容はCC-BYGFDLによって許可取得済。

註:数多くの政府と諜報機関は、これらリポートに掲載された情報に対して活発な反対運動を繰り広げています。彼らは地球に起こりうる、または起こった幾つもの破滅的な変化や出来事について、自国の市民に警鐘を鳴らしたくないのです。ソルカ・ファール姉妹はこのような姿勢に強く異を唱えており、人間は誰もが真実を知る権利があると信じています。私たちの使命はこういった諸政府と対立しているため、彼らの“機関”は私たちや私たちのような人々を貶めようと誤報や虚報を延々と発信するという形で反応を示してきました。枚挙に遑がありませんが、例えばこちらなど。]

註:WhatDoesItMean.comというウェブサイトは、グローバルなテクノロジーの教祖であった故ウェイン・グリーン(1922年~2013年)が率いる少人数のアメリカ人コンピューター専門家集団によって、ソルカ・ファールの姉妹たちのために創設され、寄付されました。西洋の2003年における違法なイラク侵略で使われたプロパガンダに対抗するためです。]

註:このレポートで使用されている「クレムリン」(都市内部の要塞)という単語は、モスクワを含む複数のロシアの要塞を指しています。【要塞と言うのは、】その多くがソルカ・ファール姉妹の使命に献身的な、女性のスヒィーマ僧(正教会の尼僧)が住む大聖堂が複数あるからです。]


翻訳:Yutika

註:原文中、赤字で強調された部分は濃い青字に色を変更しております(※水色部分は引用部分です)。よって翻訳文で赤字になっているのは、シャンティ・フーラ独自の「10分でわかる」要約サービスです。

【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。


Writer

Yutika

体癖:8−2、エニアグラム:4
関西の英語塾で教えつつ、翻訳業(英語&仏語)をしております。


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