注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
イギリス旅行中の不可解な行動でマークされていた銃乱射犯
本日クレムリンに出回っている【ロシア連邦】外務省(MoFA)による若干おざなりな新報告書には、死亡者数が少なくとも49名となったニュージーランドの虐殺【事件】に対してプーチン大統領が強く非難したと記してあり、当該虐殺の背後にいたブレントン・タラントという大量殺人・銃乱射犯に関して【ロシア】対外情報庁(SVR)による驚くべき内容の国家安全保障ファイルが添付されていました。
――【添付ファイルに記された内容で】最も重要だったのは、オーストラリア国籍のこの人物が初めてSVRの監視で“捕捉された、ないしは標的となった”のは、彼が西ヨーロッパを訪問中の2017年5月だったという点です。
――【SVRがこの人物に気が付いた原因を】具体的に言うと、彼がロンドン中央の南西部、ヴォクソール【地区】のアルバート堤防85番地に位置する秘密情報部(SIS――別名)MI6――本部を訪れたせいです。
――タラントは【MI6を】後にすると、約5キロ(3マイル強)先の【郵便番号】ロンドンEC4Y 7BBのテンプル【地区】まで移動しました。そこでテンプル教会(テンプル騎士団の本部として1185年に同騎士団が建設)の中に入り、テンプル長のロビン・グリフィス=ジョーンズ【牧師】と内密に会っていたのです。
――この重要性が【ようやく】判明したのはほんの数時間前、タラントが73頁にも及ぶ『大いなる置き換え』と題した声明文を投稿して、その中でこう述べた瞬間でした:
ただしこちらの記事によると、ブレイビク本人が、自分にはロンドンに“イギリス人の師匠”がいると述べているそうです。
しかも個々の“セル”(テロリスト実動部隊)が自発的に活動する、リーダー不在のアル=カーイダ的な傭兵集団で、現在アフリカのリベリアに住むセルビアの“戦争の英雄”(ようは戦争で人を大量に殺した人物)が一員なのだとか。――なんか私、最近こんな感じの超・胡散臭い傭兵部隊の手紙を訳した気がします……記憶違いでしょうか。】
https://t.co/MmODWkjzxE pic.twitter.com/ISYSCWtwfz
— ☆Feri☆Stern☆ (@SternFeri) 2019年3月15日
【※左がタラント、右は声明文『大いなる置き換え』の表紙】
どうやら感化され易い人物でした
当該報告書によりますと、英国のスパイ機関MI6が採用する人材を増やそうと2016年に初めてロンドン本部を学校の遠足先として解放して以来、SVRの情報分析官たちは監視対象となりうる可能性を秘めた何百人もの対象を捕捉しました。
――【ですが】その圧倒的多数はMI6【本部ビル】を後にすると(大半にとってはそれが初めてのロンドンだったために)、この偉大なヨーロッパの街の歴史的な名所だの、教会だの、記念碑だの、建物だのを幾つも訪れていたのでした。
2017年春にブレントン・タラントがMI6とテンプル教会を訪れた当時SVRが把握していなかったのは、タラントがその時既に2017年4月7日にスウェーデンのストックホルムで起こった過激イスラム教テロリストのトラック激突攻撃【事件】によって“精神的に破綻をきたしていた”点だった、と当該報告書は記しています。
――【トラックテロ事件で】亡くなった4名の犠牲者中、最も年少だったのはエッバ・オーケルルンドという名の少女でした。
――タラントは「スウェーデンの12歳の少女エッバ・オーケルルンドの復讐をする」ために行なったと宣言して、自身のニュージーランド虐殺行為を【この少女に】捧げてみせたのです[註:エッバ・オーケルルンドは【実際には】11歳でした]。
Brenton Tarrant dedicates his New Zealand massacre to Swedish girl-child victim of radical Islamic terror Ebba Akerlund pic.twitter.com/FZuPNj9loM
— Media_Blackout (@MeanStreet5) 2019年3月16日
幅広い層を煽動しようとしている声明文
ですがブレントン・タラントがこの大量殺人を決行した真の動機となると、当該報告書曰く、SVRの情報分析官たちは現時点で特定することは不可能だと述べているそうです。
――というのも、彼の声明文『大いなる置き換え』は、shitposting【=「糞みたいな書き込み」】と呼ばれるシロモノだからです。
――これは【読者の】感情的なリアクションを挑発する目的で、大量の内容を【ネットに】投下する行為のことで、彼の場合だと以下のような類(たぐい)です:
タラントは、「【ゲームソフトの】『スパイロ・ザ・ドラゴン3』でエスノ・ナショナリズム【=民族国家主義】を教わり……『フォートナイト』では殺人者となること、そして敵の屍体を前にしてフロスを見せびらかすことの訓練を施してくれた」と書いています。
タラントは「死せる文化から製造された、自暴自棄で虚無主義で劣化した大衆向けアイドル」を非難し、マイケル・ジャクソンや、マドンナや、カート・コバーンや、フレディ・マーキュリーを挙げています。
タラントは「アンティファ、つまりマルクス主義者、つまり共産主義者」に向けては、「諸君を改宗させようなんて思わない……【自分が構える銃の】照準を君らに向けておきたい【だけ】だ。諸君の首根っこを、私の靴底で踏みつけにしておきたいのだ」と面と向かって宣言しました。
更にタラントは、「武力の行使なくして作られ、維持された国家など世界のどこにも存在しない。武力は力だ。【人類の】歴史は、力の歴史だ。力とは暴力【のこと】なのであって、暴力が歴史の現実なのだ。目を覚ませ」とまで宣言しているのです。
NZモスク銃乱射事件の犯行声明の裏にある陰謀論’The Great Replacement’:… https://t.co/r9iRGZ8YVq pic.twitter.com/veFzcXN6At
— ラブリー@news from nowhere (@1ovelynews) 2019年3月18日
【※タラントの声明文『大いなる置き換え』の表紙。】
「新たな社会に向かって、我々は常に前進し続ける」と宣言しており、車輪の中は左上の「アンチ帝国主義」と書かれたジョージ・ワシントンの絵から時計回りに、「環境主義」、「責任ある市場」、「中毒なしの共同体」、「法と秩序」、「民族の自治」、「文化と伝統の保護」、「労働者の諸権利」。
He posted a manifesto online and look what this prick has to say.
— Mus (@MustaqimAskamil) 2019年3月16日
Link: https://t.co/CGYD0Ld9zW pic.twitter.com/XjmWH8vldK
声明文では「想定問答」と題して、自分が問いかけられそうな質問に答えるという形式となっています。
1.総論
貴方は何者なのか?
両親はスコットランド、アイルランド、イングランドの出身。
自分は特筆すべきことなど何も起こさず、ありふれた幼少期を過ごした。
学生時代は教育というものにロクに興味を示さず、及第点を辛うじて取るだけだった。
大学【教育】が提供する内容には、どれも大して興味が湧かなかったので、大学には行っていない。
短い期間働きに出た後、【その仕事を辞めて】Bitconnect【※仮想通貨の一つビットコネクト】に幾らか投資をし、その投資で得た金を旅行に費やした。
最近では、ケバブ排除者としてアルバイトをしていた。
自分はありふれた家庭に生まれた、ありふれた白人男性である、
我が人民の将来を確かなものとするため、立ち位置を表明することを決意した【だけに過ぎない】。」
何故この攻撃を実行したのか?
歴史を通してヨーロッパの大地を侵略してきた外国勢が招いた、何十万もの人々の死を侵略者どもに復讐するため。
イスラム教の奴隷商人によって祖国から連れ去られた、何百万ものヨーロッパ人奴隷の復讐をするため。
ヨーロッパ各地でテロ攻撃によって失われた、何千ものヨーロッパ人の生命の復讐をするため。
エッバ・オーケルルンドの復讐をするため。
侵略者どもを委縮させ、物理的に排除することで、ヨーロッパ諸国への移民率を直接的に削減するため。
が、こういう生命体は「白人以外は人間ではなく、せいぜい家畜レベルの下等動物」、「ヨーロッパ外には、偉~い白人様が文明をもたらして教化してやったから感謝しろ」という歪んだ思想をお持ちなので、矛盾は生じません。】
トランプをしっかりディスりつつ、現実的な匙加減で支持するフリ
ですが何より狡猾なのは、ブレントン・タラントがこの『大いなる置き換え』という声明文を、既に政治的な緊張【の火種】がくすぶっているアメリカ合衆国へ焼夷弾のごとく投げ込んでみせたことだ、と当該報告書は詳述しています。
――彼はアメリカにおいて【憲法】修正第2条の武装権を保障した条項を巡る【人々の】対立を刺激するため、自分はニュージーランド虐殺を行なうにあたり意図的に銃を使用した、とまずもって述べているのです。
―しかもその後に続けて、「かつて、あるいは現時点で、ドナルド・トランプの支持者なのだろうか?」と問いかけています。
――この自分で発した問いに、「白人の新たなアイデンティティと共通の目的の象徴として? もちろん【トランプを支持する】。為政者や指導者としては? 冗談じゃない」と自分で答えていました。
ただしブレントン・タラントが声明文の中で行った最も悪質な攻撃は【対トランプではなく】、アメリカ国外では殆ど無名のキャンデス・オーウェンズという若い黒人女性を真っ向から狙ったものだった、と当該報告書は指摘しています。
――【オーウェンズは】この数年、トランプを支持する米国で最も強力な保守派の代弁者の一人として頭角を現してきており、何万ものアフリカ系アメリカ人を【彼ら黒人が伝統的に支持していた】民主党から引き離すことに成功しているのです。
――ですが2018年12月に彼女が「ナショナリズムという言葉には何の問題も全く」感じない、と発言したことで激怒した米国の社会主義者主導の大手メディア暴徒によって、この数箇月執拗にバッシングされてきました。
――【アメリカでは「ナショナリズム(国家主義)」擁護イコール「ナチス」のイメージなので、】すぐさま左派暴徒から“ヒットラーのレッテル”を貼られてしまいました。
――これにタラントは乗っかり、自身の声明文の中でオーウェンズについて【以下の如く】とんでもない発言をしてみせたのです:
LOL! 😂
— Candace Owens (@RealCandaceO) 2019年3月15日
FACT: I’ve never created any content espousing my views on the 2nd Amendment or Islam.
The Left pretending I inspired a mosque massacre in...New Zealand because I believe black America can do it without government hand outs is the reachiest reach of all reaches!! LOL! https://t.co/4vM1aXleL4
私は一度として、修正第2条あるいはイスラム教に対する思想信条を表明したコンテンツを作ったことなどありません。(これが)事実。
アメリカの黒人は政府の施しなしでもやっていけると私が考えているから、そのせいでニュージーランドの……モスク虐殺の動機付けとなったと言い募ってみせる左派ときたら、論理の飛躍のし過ぎも甚だしいったら!! 笑止千万!」】
ヒラリー派の英国政府VSトランプ率いる米国政府
“精神的に破綻をきたした”ブレントン・タラントとは、この虐殺を決行させてトランプ大統領を傷つけるべく、ニュージーランドに投入されたMI6【子飼いの】“カモ工作員”【※都合の良い操り人形】だとのSVRの作業仮説は、【現在】英国政府全体が文字通り戦々恐々となり、トランプ大統領をクーデターで転覆させようとヒラリー・クリントンやオバマ政権と共謀したため、この先トランプ大統領からどのような目に遭わされるのかと恐怖に怯える日々を送っているという事実に基づくものです。
――その証拠は既にトランプの手に握られていますが、MI6は彼に公表させまいと、熾烈な戦いを挑んでいる最中です。
――となれば、【英国が】このニュージーランド虐殺事件を命令せざるを得ない状況に追い込まれたのは、疑いようもありません。何故なら【事件発生の】数時間前には、トランプの“非公式な”広報担当、フォックス・ニューズ局の司会者ショーン・ハニティーが自身の全国放送の番組で、「「報いを受ける日」【=最後の審判の日】が口をぱっくり開けて、間もなく訪れようとしている!」と、クーデターを画策したこういった連中に対して警告を発していたのです。
――それから3時間も経過せずして、ニュージーランドでは少なくとも49名の無辜の人々が虐殺されました。
Russian Intelligence Alarmed As To Why New Zealand Massacre Shooter Visited British Spy Headquarters https://t.co/ZUSh86Pro2 pic.twitter.com/Mi0E5hO3rK
— Editor (@impiousdigest) 2019年3月15日
おまけ
(現地の非白人文化を心底尊重できる、精神年齢と文化度の高い白人は除きつつ):
Prime Minister of Australia Tony Abbott threatening to expel all "illegal migrants" pic.twitter.com/Eh9IfiWDrm
— THE INSPIRATION (@_theinspiration) 2015年7月21日
アボリジニの方:「え、マジで? てことは、アンタはいつ帰ってくれるの?」】
翻訳:Yutika
註:原文中、赤字で強調された部分は濃い青字に色を変更しております(※水色部分は引用部分です)。よって翻訳文で赤字になっているのは、シャンティ・フーラ独自の「10分でわかる」要約サービスです。
【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。
「キリストの教会」という意味のクライストチャーチは、2011年2月22日というカバールが好きそうなゾロ目の日に、大地震に襲われた場所でもあります。福島3.11の少し前ですねぇ、偶然ですかねぇ。
偽旗判定の大家、ジム・ストーン氏は、当初から今回の事件を偽旗と断定。薬莢が飛ぶと、あたかも壁の中にそのまま“消えてしまう”怪奇現象を根拠として挙げています。普通は銃を乱射すると、飛び散った薬莢って地面に転がる音がして、床に視線をやれば多少は犯人の撮影した映像にも映りこむそうです(笑)。
ちゃんとプログラミングせずに、AIに作らせたからだろーとの御指摘。おそらく英国の諜報機関あたりじゃね? ということで、今回の記事と見解が合致しています。おまけに法廷に出廷した犯人の顔に、がっつりモザイクかかっているのは、イスラエルに本物は逃がしたからだろ、ユダヤ人を使ったからだろ、とも。
ソルカ・ファール女史は18日の記事で、報道で出回っているモスクの床(血だらけ)と、犯人が実況中継した際に映っていたモスクの床(血だらけではない)の柄が完全に異なるというツイートの指摘も紹介しています。
ジョーダン・セイザー氏も「偶然はない」というQの投稿と絡めて、当日から偽旗と指摘。
この事件にまつわる更なる奇妙な点は、今週の第二弾の記事でお届けします。