厚労省の天下り先・感染研は感染拡大の現状をつかめず、調査もせず、対策も無く、国は感染症対策の予算を組んでいない 〜 安倍総理は緊急時でもご馳走三昧

 DP号に出入りしていた厚生省と内閣官房の職員が感染したことが確認されました。また日本で陰性と判断されDP号から下船した米国の乗客13名のうち11人から陽性反応が出たようです。彼らは帰国した後、当然のように数週間の隔離期間が置かれますが、日本は乗客の隔離期間無しです。下船後、自身の感染を懸念して、なんとか隔離させて欲しいと厚労省に相談した乗客に対してすら、加藤厚労相の答弁は曖昧でした。「健康カードを渡してあり、何かあれば連絡するようにしている」と追跡調査すらしていません。
 20日の衆院予算委員会で岡本充功議員は、感染研が開発したというPCR検査について、その「偽陰性になる確率」を何度も食い下がるように質問しました。しかし感染研の脇田所長はそれ以上に強情に答弁をはぐらかしていました。本気でコロナウイルスを追い詰める気などないことを露呈しています。1日に検査できる数は3000件程度で、しかも実際にそれほどの検査能力があるのか現場は不安を訴えています。ベッド数は未だに1800床程度が検討され、陰性から陽性に転じた人数も確認できず、何から何まで不明で、しかも感染症対策の予算が組まれていなかったとは、底抜けに驚愕です。諸外国は何千億円レベルの予算を組んでいるのに!
 野党は、統一会派で予算の組み替え動議を提出する方針。原口一博議員は、かなり以前から「新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)」を適用すべきと訴えていましたが、安倍政権は無視し続けてきました。無能で後手後手に回っているというよりも、政府が積極的に予防の邪魔ばかりしているようです。水際作戦失敗、クルーズ船対応失敗、国内感染防止失敗、率先して感染を防止するはずの感染研は厚労相の天下り先で、つまりは安倍政権に頭が上がらないのだそうです。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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新型肺炎対策なし 立憲民主など野党が予算案組み替え動議提出へ
引用元)
立憲民主党や国民民主党などの統一会派は、新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、2020年度予算案の組み替え動議を衆院に提出する方針を決めた。政府に迅速な対応を迫る狙い。共産党にも共同提出を呼びかける

(中略)「(政府予算案には)新型コロナ対策が1円も入っていない。予防的緊急経済対策を講じるべきだ」
(中略)
 また、新型コロナウイルスの合同対策本部も開き、クルーズ船から下船した人に対する健康観察の徹底PCR検査(遺伝子検査)を受けられる体制の早期構築――などを政府に求める提言案をまとめた。
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配信元)


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岩田教授の告発が暴いた…新型コロナを「人災」にした厚労省の大失態
引用元)

(前略)
生活支援に貢献していた乗員の大半が「確定例との接触」があったのだとすれば、彼らは感染した可能性が高い。それなら、すでに下船した乗客も陰性判定された後に、感染した乗員と接触し、感染している可能性を捨てきれない

そうと分かっていて、国立感染症研究所はなぜ、厚労省と加藤大臣に「隔離の必要なし」と示唆したのか。私は「そもそも、国立感染症研究所が純粋に科学的見地から助言したのかどうか」を疑っている。なぜかといえば、研究所は厚労省の下部組織であるからだ(中略)。もちろん、天下りも受け入れている(中略)

つまり、完全に独立した機関でないどころか、予算や人事、業務内容をめぐって、たえず厚労省の顔色をうかがって仕事をせざるをえない立場なのだ(中略)
研究所の脇田隆宇所長は、内閣官房が設置した「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」の座長を務めている。会議のメンバーには、研究所の感染症疫学センター長も加わっている(中略)

つまり、国立感染症研究所は政府(内閣官房)が立案する対策を、厚労省の立場に沿って裏打ちする役割を担っている。予算や人事に基づく両者の力関係を考えれば、全体の主導権は研究所ではなく、厚労省が握っているのは明白だ
(以下略)
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配信元)

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