日本の現状は手遅れで、今まさに院内感染から医療崩壊が起き始めている! ~日本のぬるい対応に警鐘を鳴らす米ニュージャージー州の感染症専門医・斎藤孝氏

竹下雅敏氏からの情報です。
 「日本の現状は手遅れ」ということは、経過を見ている者には明らかなことで、“今まさに院内感染から医療崩壊が起き始めて”います。時事ブログでは、いわゆる感染症の専門家を、“ただのアホの集団”と評して来たわけですが、今なら、多くの人に同意していただけるのではないかと思います。
 クラスター対策班の、“「3密(密閉・密集・密接)」を避けるべきという指針”よりも、人との距離を最低2メートル、安全のためには6メートル取ること。また「3密」よりも、ウイルスが付いている可能性のある手で、顔を触らない事の方が、より感染リスクを減らせるのではないでしょうか。
 WHO事務局長上級顧問の渋谷健司氏は、「対策を強化しなければ、日本で数十万人の死者が出る可能性」を指摘していますが、随分と少ない見積もりだと思います。日本の人口1億2595万人の3割が感染し、致死率1%だとして、約37万人が死亡することになりますが、現在のイタリアの致死率は約12.6%、イギリスは約11%、スペインは約10%、アメリカ約3.4%です。3割感染、致死率3%だと、日本での死者は約113万人です。
 「国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1818(2005年)人」で、“直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念”では日本で約1万人と推計されています。「新型コロナウイルス」を、風邪やインフルエンザと同じ扱いをするのは明らかに誤りです。
 “続きはこちらから”をご覧ください。米ニュージャージー州で、感染症専門医として勤務する日本人医師・斎藤孝氏は、「大学病院が多く、研究データが豊富で感染症の専門家も多いニューヨークですら、こんな状況です。東京でもし同じ状況になったら、到底、対応できない」と、日本のぬるい対応に警鐘を鳴らしています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「東京は手遅れに近い、検査抑制の限界を認めよ」WHO事務局長側近の医師が警鐘
渋谷健司 英国キングス・カレッジ・ロンドン教授、WHO事務局長上級顧問インタビュー
引用元)
(前略)
日本の現状は手遅れに近い。日本政府は都市封鎖(ロックダウン)は不要と言っていますが、それで「80%の接触減」は不可能です。死者も増えるでしょう。対策を強化しなければ、日本で数十万人の死者が出る可能性もあります。
(中略)
既に大都市でのクラスター対策は破綻しています。これまでPCR検査数を抑制し、クラスター対策のみを続けていましたので、市中感染を見逃してしまい、院内感染につながってしまっています。今まさに院内感染から医療崩壊が起き始めています。
(中略)
そもそも、クラスター対策の中で出てきた「3密(密閉・密集・密接)」を避けるべきという指針についても、これだけに固執するのは危険です。3密は一つの仮説です。クラスター対策の限界を認め、方針を転換しない限り、感染拡大は止まりません。(中略)… 「3密」だけではなくドアノブや荷物など、何が経路となって感染が拡大しているか分からないこともあります。
(中略)
世界で「3密」と言っている国はありません。もちろんその条件がそろうと感染のリスクが高いというのは正しいと思います。ただそれ以外にも感染の可能性があることは考える必要があります。
(以下略)
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引用元)
事 務 連 絡
令和2年4月7日
 
  都 道 府 県
各 保健所設置市 衛生主管部(局) 御中  
  特 別 区   
 
厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部

N95マスクについて(依頼)
 
 現在、N95マスクについては、医療機関において使用されているところですが、供給不足が生じている状況です。このことに対応するため、厚生労働省ではN95マスクの再利用に関する海外の知見を収集しているところです(別添参照)。これらの知見に基づく方針については、近日中に取りまとめる予定です。

 今後のN95マスクの供給については、当面のところ増加の見通しがたたないことから、廃棄について慎重にご検討いただくよう、管内医療機関に周知をお願いいたします。
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配信元)


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日本の緊急事態宣言が遅すぎる理由、コロナ最前線の米医師が戦慄の提言
引用元)
(前略)
感染拡大が顕著な米ニュージャージー州で、感染症専門医として勤務する日本人医師・斎藤孝氏に話を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部副編集長 杉本りうこ)

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
斎藤 孝医師

(中略)
これまでのところ、呼吸困難で酸素吸入は必要だが、人工呼吸器を使うまでには至らない初期段階の症状なら、ヒドロキシクロロキンとアジスロマイシンなど、ある程度効く薬があると分かりました。しかし一度重症化したら、薬はほとんど効果がありません。
(中略)
呼吸困難になったら人工呼吸器に繋いで、それでもだめなら体外式膜型人工肺(ECMO)を使って、治すというよりも症状をなんとか緩和する。その後は患者の治癒力頼みです。そして残念なことに、人工呼吸器に繋いだ患者で「戻って来た」人はほとんどいない。
(中略)
――その最前線から日本に対しては、何を提言したいですか。

 緊急事態宣言、そしてロックダウン(都市封鎖)のような措置をすぐやるべきです。(中略)… 新型コロナは感染力がめちゃくちゃ強く、重症化したらかなりの確率で死にます。
(以下略)
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新型コロナ、若者が次々に重篤化 NY感染症医の無力感
引用元)
(前略)
「N95」のマスクが全然足りない。本来は患者1人に対して使い捨てをするのですが、私はかれこれ1週間は使っています。
(中略)
はっきり言って、怖い。怖くなってきている。というのも、今は感染症にかかって入院してくる患者さんが20~40代ばかりだからです。これまでは、65歳以上の高齢者や心臓や肺に疾患を持っている人が中心でしたが、今はそうではなくなっています。
(中略)
今回のウイルスはまだ分かっていないことが多いのですが、現場で感じるのは非常にたちが悪いということ。感染力が高く、重症化すると助けることが難しい。

大学病院が多く、研究データが豊富で感染症の専門家も多いニューヨークですら、こんな状況です。東京でもし同じ状況になったら、到底、対応できないと考えられます。
(中略)
まだ在宅勤務を実施していない企業が日本には数多くあると聞きます。(中略)… 症状はないけれども感染はしている人たちが多くいる可能性が高いのに、いまだに電車通勤をしているなんてあり得ないことです。「自粛」と言う言葉を使うからいけないのかもしれません。そんなことを言っている場合ではない。
(以下略)
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藤崎 智礼
引用元)
今NYの病院で研修しているので、コロナウイルス感染症に対してどのような対策をしているか、参考になると思われる情報を簡単にシェアしたいと思います。
(中略)
- 2週間ほど前に数人のコロナ陽性患者がICUに入院しました。最初は数人でしたが、1週間で20-30人近くまで増えました。多くは中年以降の多疾病罹患を抱える患者のようです。
(中略)
- ICUは30 - 40床ほどありますが、コロナ感染のない重症患者はCCUに運ばれました。またICU/CCUなどのベッドを確保するため、緊急手術以外のすべての予定手術がキャンセルされています。その分、余裕のある麻酔科チームが、各病棟やICUに配属され緊急挿管に備えています。そのような手立てを打っても、ICUは陽性患者でほぼ満床となっています。
(中略)
- 2週間ほど前は病院全体で十名程度であった陽性患者も、ここ数日は130名程度となり(全体約500床)、これからは、病院のほとんどがコロナ陽性のセクションとなることが予測されています。
(中略)
- 基本的に外来は中止されています。必要があれば電話やテレビ電話での対応が行われています。
(以下略)
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配信元)
 

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