ノンフィクション「女帝 小池百合子」は日本社会の危うさを表している 〜 ウソでウソを塗り重ねた半生

パータ様からの情報です。
 7月5日投票の東京都知事選挙が、6月18日に告示されます。現職の小池百合子知事も再選出馬とみられていますが、最近ネット上では「女帝 小池百合子」という書籍が取り上げられることが多いです。単なる暴露本ではなく、学歴詐称疑惑から始まる小池氏の半生が桁外れの嘘と野心で固められていることを丁寧に検証したもののようです。読了された方々の感想が一様に「選挙戦前に読むべし」というのも、メディアによって作り上げられた小池氏のイメージと実像があまりにもかけ離れているからだと思いました。パータ様から紹介された対談記事を読むだけでも、その一端を垣間見ることができます。
 まず、学歴詐称についてよく語られる意見が「40年以上も前のウソよりも現在の実務経験を見るべき」というものですが、「小池百合子」という政治家は「カイロ大学首席卒業」というカードを人生の節目で切って地位や名声を得ており、単なる過去の出来心では済まないファクトです。意図して経歴に加えて当選すれば公職選挙法違反になります。
学歴詐称などカイロ大学に問い合わせればすぐに解決するのでは、という疑問も、ことはそう簡単なものではない背景がありました。エジプトではコネとワイロでいくらでも卒業証書や成績表を偽造できることが「社会常識」の国で、その上、多額のODAをエジプトに供与している日本の有名な政治家の要求であれば、いくらでも「口封じが可能」なことを徹底検証され、石井妙子氏は確信を持って読者に問うています。
そして、小池氏のテレビ業界から政界に至る過程での様々なエピソードは、かなり衝撃的です。「政治目的のためには手段を選ばぬ」という生易しいものではなく、その「目的」すら無いのかもしれない。ゆるねとにゅーすの有料サイトでは、管理人さんが小池氏について「なるほどな」と思う分析をされていました。国民のために政治を志す人間には到底理解できない行動パターンです。対談では小池氏のこれまでの政治的変遷を確認することもできます。私たちはメディアからのイメージではなく、小池氏の過去の「ありのまま」を判断しなければ。
 政治家は何よりもまず、ウソをついてはならない。私たちはウソつきを選んではいけない。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
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「学歴詐称疑惑」再燃の小池百合子…その「虚飾の物語」を検証する
引用元)
(前略)
石井: いまからちょうど4年前、舛添要一都知事が金銭スキャンダルで辞任しましたよね。その後行われた都知事選に、小池氏が衆議院議員を辞職して急遽、出馬し、東京都民は熱狂した。あの様子をテレビで観ていて、どこか違和感を覚え、胸がゾワゾワしてきたんです

彼女はいつも作り笑いを浮かべているのに、目はちっとも笑っていない。目は心の窓と言うけれど、この政治家の心はどうなっているんだろう? 彼女には、人知れない「心の闇」があり、さらにその奥にも「真実の闇」が広がっているのではないか。そんなノンフィクション作家としてのモヤモヤ感からでした。
(中略)
するとこの政治家は、ウソにウソを塗り重ねたことで現在があるということが、次第にはっきりとわかってきたんです。ある時は自己顕示欲を満たすため、ある時は自己防衛のためにウソをつく。その後、それを隠そうと土を掘って埋めるけれど、隠そうとするあまり、土をかぶせすぎてしまうので、かえって、土が盛り上がり、そこにあるウソが透けて見える。そんなイメージでした。
(中略)
近藤: (中略)でもあることに関して、最初にウソが小池氏の口から飛び出した時は、マスコミも喜んで報道したりするわけで、われわれも自戒しないといけません。
その意味で本書は、人間・小池百合子のウソをウソと見抜き、正攻法で著した初の著作と言えます。
(以下略)



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