注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
[2:20:20 〜 2:24:44]
土地利用規制法案、衆院内閣委で強行採決。
— 山添 拓 (@pioneertaku84) May 28, 2021
米軍基地や原発など重要施設周辺を「特別注視区域」とし監視対象に。不動産取引で重要事項説明の対象となり資産価値に影響するなど問題は多岐にわたる。
ところが、なぜこんな法律が必要かの説明もない。不要で危険な法案は廃案に!https://t.co/rb97Fpsez8
土地規制法案、与党が採決強行 自衛隊基地周辺など規制 https://t.co/fDDqLuF1t7
— 海渡雄一 (@kidkaido) May 28, 2021
立憲民主党などは「法案には問題点があるので慎重にやった方がいい」(安住国対委員長)と審議継続を求めたが、木原誠二・内閣委員長が職権で採決に踏み切った。
日本維新の会、国民民主党は賛成に回った。
非常にまずい。これは希代の悪法です。
— 小西ひろゆき (参議院議員) (@konishihiroyuki) May 28, 2021
・ 自衛隊基地の周囲1キロの全家屋の所有者や生活状況などを自衛隊が調査し、データベースをつくる
・ 周囲一キロの土地の取引に規制を掛ける
自衛隊基地が危害を受けた立法事実はない。
何より、途方もないプライバシー侵害等、濫用の危険をはらんでいる https://t.co/PYHfC8g4op
○「調査」の問題点について述べます。
①調査事項として「氏名、住所、国籍 等」が挙げられています。
しかし、調査の目的が「安全保障の観点から」「重要施設の機能を阻害する土地等の利用を防止」することだとすれば、「氏名、住所、国籍」が明らかになっただけでは何の意味もありません。氏名に付属する本人の属性、すなわち思想・宗教、団体の所属、趣味、家族・姻戚関係、友人関係、海外渡航歴の有無、現在及び過去の職歴、などを住所や戸籍と総合的に判断することによってはじめて意味を成すこととなります。このように、個人情報が際限なく収集・蓄積されることにならないか。
この法案が、日本版CIA発祥の契機とならないか、心配しています。
(以下略)
・「調査が目的だから、まともな人には、私権の制約もなく実害もない、従って何の心配もありません。」
これまで何回も耳にしました。
・しかし、本法によれば、特定の区域に住む善良な国民が、土地・建物の所有情報や利用実態について調査され、場合によっては罰則付きの報告聴取を求められます。
「何も悪い事をしていないのであれば、番屋で取調べを受けても怖いはずがないではないか」、
役人の論理です。一定の区域に住んでいるだけで、国家からの故無き調査を強いられること自体、私は、実害と考えます。
(以下略)
私権を制限し、正当な経済活動にも影響を及ぼしかねない内容である。あやふやな部分が多く、恣(し)意(い)的な運用が危惧される。あまりにも問題が多い。政府は法案を取り下げ廃案にすべきだ。
法案は、重要施設の周囲1キロや国境の離島を「注視区域」に指定し、所有者らの情報を収集、分析する権限を政府に与える。施設の「機能阻害行為」に対しては中止勧告や命令を出せ、罰則も科せる。
さらに自衛隊司令部周辺や領海の基点となる無人の国境離島などは、特に重要な「特別注視区域」に指定し、一定面積以上の売買には利用目的の事前届け出が義務付けられる、というものだ。
政府は土地取引に関する情報や、土地利用者への聴取は内閣府に新設する組織が担い、情報を一元管理する、と説明している。
(中略)
土地の所有者や利用者がどんな人で、施設の機能を阻害する恐れがあるのかどうか。その判断材料として、収集される情報が名前や住所、国籍、土地の利用状況にとどまらず思想・信条や所属団体、交友関係、海外渡航歴など際限なく広がる恐れがある。
(中略)
自民党の杉田水脈議員は法案審議で、名護市辺野古の新基地建設に対する抗議活動に参加する市民が食べる弁当のごみが、米軍基地の機能を阻害する恐れがあると指摘した。
(中略)
法案は、そもそも肝心の「機能阻害行為」とは何か、が明らかにされていない。
どのような行為が該当するのかは、法成立後に閣議決定される「基本方針」などで規定するという。罰則も設けられた厳しい措置にもかかわらず、国会の承認を必要としないのは疑問だ。
(以下略)
#重要土地規制法案に抗議します
— 福島みずほ (@mizuhofukushima) May 26, 2021
2020年2月25日の予算委員会第8分科会。「防衛施設周辺の土地の所有によって自衛隊の運用等に支障が起きていると言う事は確認をされておりません。」「水源地を目的としている取引と言うのは確認をされていない」重要土地規制法案の立法理由を政府が否定しています。 pic.twitter.com/j66tWuyoj6
七条は、「重要施設」の妨害をしていないか、周辺エリアの「土地等の利用者その他の関係者」の個人情報を徹底的に収集する規定。「その他の関係者」つまりそこで市民運動をする人の家族、親戚、友人、職場の同僚・上司…無限の広がりがあります。こんな漠然とした規定は間違いなく萎縮効果を生みます。 pic.twitter.com/3SIT9EbRDJ
— 明日の自由を守る若手弁護士の会/あすわか (@asuno_jiyuu) May 21, 2021
戦争に備える法案。愚かだ
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) May 28, 2021
重要土地法案の廃案求め集会「軍事目的の収用、可能になる」
首相が土地の買い取りを求めることができる点を海渡氏「事実上の土地収用。戦後ずっと認めてこなかった軍事目的の収用を事実上可能にし、憲法9条に反するのではないか」と批判した。https://t.co/VOoSMHfPB5
選挙権があるうちに、政権交代しないと間に合わなくなります。 pic.twitter.com/mblBSrmlnG
— なかつ (@tho9vY5gIpCmPbw) May 27, 2021
この土地規制法案は、ここ数週間でにわかに注目されるようになりました。入管法廃案の例を見た政府与党が、世論の盛り上がる前に強引に採決に持ち込んだように思えます。しかしこの法案は与党公明党の重鎮、漆原良夫氏ですら「僕が知っている中で最低の法律」(「週刊金曜日」2021年4月16日号21ページより)と懸念された問題法案でした。政府与党ですら内容を把握していない法案だけに、専門家のアドバイスを受けながら今回のポイントをまとめてみました。
もともとこの法案に求められていた根拠は「国内の安全保障上、自衛隊基地周辺の土地を外国資本が安易に購入しないために、土地買収にあたっては厳しく審査する」というものでした。ところが、この法律では外国資本の土地買収を防げないどころか、規制のための調査が実は自国民の「私権制限」になるという重大な問題をはらんでいました。例えば、たまたま住んでいる場所が「注視区域」だった場合「調査の必要があるので、家の中で何をしているか国に報告せよ。報告しなかったり虚偽報告をすれば30万円以下の罰金を科す」という「まるで戦時下を思わせる規制」があり、また、例えば沖縄県の辺野古新基地建設への抗議の座り込みなどが監視対象になることを明確には否定していません。杉田水脈議員は「本来の目的に照らして反対派の人達を取り締まるべきだ」と要求しています。
そもそも過去10年、外国人所有の土地により自衛隊の基地が被害を受けた事実は確認されておらず、さらに産経新聞が5/14に報道した外資買収700件の事実も無いと小此木大臣は答弁しました。
審議が進めば進むほど「闇が深まる」ばかりの法案を、冒頭の動画のように可決した、これは独裁の安倍菅政権とそれに加担する者をあぶり出しました。
先の重鎮、漆原良夫氏は「この法案が、日本版CIA発祥の契機とならないか、心配しています。」と述べています。
選挙は近い。今後の衆院本会議で賛成した議員を覚えておこうではありませんか。