独逸の伯林で見た、聞いた、感じた社会問題、教育問題 ~スマホはいらない!子供の世界 シュタイナー教育での観察(その2)

 緑の季節を経て、暑い季節になってきたでしょうか・・
 本当は3月末頃にはこの記事を出したかったのですが、3月末から食料備蓄のために慌てふためき、なんと4月14日から幼稚園での実習が始まり、還暦で毎日3歳児と遊んで疲れ果てているうちに日々があっという間に過ぎてしまいました😅

 るぱぱさんの貴重な情報をありがたく拝見、早速スマホを機内モード✈️にしました。スマホからは距離をとっているつもりでしたが、さらに機内モード✈️にすると安心ですね・・意外や意外、機内モード✈️とは・・・飛行機内やコンサートなどでは機内モード✈️にしていましたが、常時機内モード✈️にしておくアイデアは、ありがたや・・本当は電源を切りたいのですが、立ち上げるのに時間がかかってしまうのも不便なので・・

 前回のシュタイナー教育での観察その1では、ものづくりのチャンスを増やすことが、子どもにとってスマホから離れるきっかけになることをお話ししました。
 実際に幼稚園で見ていて、子供が手仕事をする、ものづくりをすることがとても大事なことがわかります。手を使うことは手先が器用になる、脳の訓練になることもありますし、何よりも実生活に即していることが大事です。スマホの世界はバーチャルの世界、実生活を離れて、現実逃避してしまうようなものですからね・・
 今回は、実際にどのような手仕事があるのか、私が実践した手仕事を例に見ていこうと思います。
(ユリシス)
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編みもの(かぎあみ、棒あみ)が盛んなドイツ


実習ではかぎ編み、棒編みも行いました。実は私は初めての挑戦でした。今まで編み物をするチャンスがなかったのです・・実際に初めてやってみて、集中できてとても楽しいですね!意外にも、ドイツは編み物が盛んで、半分くらいの生徒がすでにできる状態で、半分の生徒は初めてでしたけどね・・。日本の状況はどうでしょうか?私の40年以上前の中高時代、編み物をしていた生徒はほんの数人でしたが・・

こちらが私の作品、カタツムリバンドです・・


シュタイナー幼稚園では上記のカタツムリバンドがよく使われています。子供たちは遊びによく使います。このバンドで幼稚園での家作りのために布を結んだりしているのです・・手を使いますし、結ぶ練習になってとても良い方法だと思いました。

カタツムリバンドの作り方
用意するもの
 ・毛糸: ウール100%のものが手馴染みが良く、シュタイナー教育らしい質感になります
 ・かぎ針: 毛糸の太さに合わせたもの(3号〜5号)
 ・配色: 写真のように2色使うと、模様が際立って可愛らしくなります

作り方(かぎ針編み)
1.土台を作る(ピンクの部分)
 ① 作り目: 必要な長さ(1m〜1.5m程度)まで、ひたすら「くさり編み」をします
 ② 1段目: くさり編みの全目に「細編み(こまあみ)」または「長編み」を編み入れます
2.模様を入れる(黄色の部分)
黄色い糸がジグザグ、あるいは格子状に編みます
 ・2段目(黄色): 糸を黄色に変え、「細編み1目 + くさり編み1目(1目飛ばす)」を繰り返すと、メッシュ状の隙間ができます
 ・あるいは、長編みの足を下の段に深く差し込むことで、縦のラインを強調するデザインになります
3.縁取りと仕上げ(外側のピンク)
 ① 3段目(ピンク): 再びピンクに戻り、全体の縁を「細編み」でぐるりと一周囲みます
 ② 丸める: 片方の端からくるくると巻いていき、最後を紐やボタンで留められるようにすると、きれいな「カタツムリ」の形になります


幼稚園の実習で観察していますが、自由遊びの時間に、このカタツムリバンドが非常に人気で、子供は色々な用途で使っています。例えば、男の子が基地を作るときに、階段の下の小さな小部屋をお布団で閉め切るために、階段の手すりにこのカタツムリバンド数個をお布団に結びつけて、締め切った部屋を作っています。この結ぶ作業がとても大事な点だと思います。

また、興味深いのが、女の子が2人でお医者さんごっこをしていて、ハローと明るく挨拶しながら、お腹が痛い・・とお医者さんにやってきて、お腹を突如でん!と出して、洋服とお腹の間に、カタツムリバンドをひゅるひゅると入れて、2人で笑っているのを見て、面白いな・・と思いました。医者が使う、聴診器を見立てたのでしょう。
(日本の子供の遊びと違い、お薬です・・のシーンはなく、明るく帰っていきました・・ドイツでは薬はあまり出さないことが子供の遊びからもわかります・・)



人形劇も手作りで・・


次に、シュタイナー教育で夏祭りや初夏の時期によく演じられる、人気の人形劇「青い芋虫(Die dicke Raupe Blau)」を紹介します。
日本語でもできるように、日本語訳を書きました。

実際に幼稚園の実習で、1人で実演してみました。台本を読みながら、芋虫を動かし、そして蝶々を動かすのは大変でしたが、最後に大きな蝶々が出てくると、子供達から、Wow!という歓声が上がりましたので、とても嬉しかったです・・

芋虫🐛、蝶々🦋と子供と一緒に手作りしてみてはいかがでしょうか・・


日本の子供達にも人気なアメリカのエリック・カール『はらぺこあおむし』と比較してみるのも面白いかもしれません。アメリカのはらぺこあおむしは陽気で元気な雰囲気なのに対して、ドイツの青い芋虫の方がより内省的で控えめな内容になっています。

青い芋虫(Die Raupe Blau)

青くて 少し小太り 芋虫くん
(Eine Raupe dick und blau)
朝露の中を散歩しながら
(Kriecht vergnügt im Morgentau )
こちらをお味見、あちらもお味見
(Kostet dies, kostet das)
お花を齧り、草を齧り・・
(Nascht von Blumen, nascht vom Gras)

*そこへ 飛んできた 陽気で 小さな 生きもの
(Kommt daher ein lustig Ding)
それは 赤い / 黄色い/ 青い、レインボー 蝶々さん
(ist ein roter/ gelber/ blauer/ bunter schmetterling)
芋虫くんは 呼びかけてみた
(Ruft die Raupe )
「僕のところへ おいで!寂しいから 一緒に 遊ぼう!」
(Komm zu mir, spielen, ich bin einsam hier!)
蝶々は 答えます。できないわ、時間がないの
(Kann nicht, will nicht, keine Zeit)
小川の向こうは まだ遠い
(bis zum Bache ist es weit)
お花が たくさん 咲く場所で、
(Dort wo die Kastanien steh’n)
みんなで 楽しく 踊るのよ
(woll’n wir un sim Tanze dreh’n)
たくさんの 栗のお花が 蝋燭のように咲いていて、
(Doe Kerzen leuchten überall)
5月の素敵な舞踏会(マイエンバル)があるのよ!
(Zum Maienball, zum Maienball)

・・・次に、黄色い蝶、青い蝶、緑の蝶などがやってきます・・
・・・上記の*太字のところを繰り返します・・

1.
「芋虫なんて、つまらないな。僕も あそこへ 行きたいな…」
(Wie dumm, dass ich eine Raupe bin, Ach wie gern fing ich da hin!)
芋虫くんは 草原の朝露を口に含みました
(Denkt die dicke Raupe Blau und trinkt en Schlückchen Wiesentau)

2.
ああ、なんてこの世は酷いのか・・
(Ach wie garstig ist die Welt)
ああ、なんて悲しい境遇なんだろう
(Ach wie traurig ist’s um mich bestellt)
何も聞きたくない、何も見たくない
(will nichts hören, will nichts seh’n)
糸の中にねじれてしまいたい
(will mich in ein Fädchen dreh’n)

3.
まるで毛布にくるまるように
(Und wie in eine Decke fein)
芋虫くんは丸まります
(rollt sich dann die Raupe ein)

この中で何が動いているのかな?
(Was rüht sich hier in diesem Haus?)
青い芋虫くんがまた出てくるのかな?
(Kommt etwa Raupe Blau wieder heraus?)
一番大きく、美しい蝶になったのです!
(Nein, es ist ein and’res Dind- Es ist der schönste, größte Schmetterling!)

妖精の翼を持つ蝶よ、谷や丘を越えて飛び、舞踏会で輪になって踊れ
(Schmetterling mit Elfenflügel, fliege über Tal und Hügel,fliege hin zum Fest der Deinen, dich im Tanze zu vereinen.)
蝶よ、愛しい君よ、 踊りなさい、いつまでも
(Schmetterling, Du lieber Du,tanze, tanze,immerzu. Tanze, tanze, immerzu.)


こちらが我が家の西側の栗の木の花たちです。
本当に蝋燭のようにお花が咲いていますね
・・


食糧危機にも役立つかな・・バルコニー栽培・・


昨年からバルコニーで、買ってきた土そのままの袋栽培をはじめました。実際に、昨年は、菊芋を放り投げておきまして、他はコリアンダー、トマトを栽培しました。残念ながら、遅かったのか、トマトはできなかったのですが、コリアンダーはできて、びっくりしたことは、放り投げておいた小さな菊芋から、さらに菊芋ができていたのです。菊芋は失敗がなく、初心者に最適だそうです・・私も実際に西側のバルコニーで調べず、わからずのほとんど放置状態で・・でも育ちましたので・・

ですので、今年も菊芋を植えました。菊芋はぐんぐん伸びています。
さらに今年は、白にんじん、再挑戦でトマトを植えました。

子供と一緒にバルコニー栽培もいいですよね・・土を触って、体の中の電気を放電することができますしね・・


今回のまとめ・スマホから子供を遠ざける方法


・編み物など生活に即した手仕事のチャンスを増やす
・人形劇も手作りで、自然を描写した童話の世界を楽しむ
・子供と一緒に簡単なバルコニー野菜栽培を楽しむ


最後は、栗の木の動画です。



Writer

ユリシス

311を機に息子と共に、東京からシアトル、2012年ケアンズ、2015年ベルリンへと移住。
ユリシスの名前は、ケアンズ近郊でみられる見ると幸せになると言われる青い蝶から命名。
幸運にもケアンズの家の近くでペアのユリシスに遭遇したので、それを思い出し・・。
映像配信、東洋医学セミナーなどシャンティフーラでの学びが大好きです。
体癖1-8


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