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ヨハネの黙示録のヴィジョンは、メタトロン(エノク)が使徒ヨハネに見せたもの ~コブラやフリーメーソンといった連中は自分たちを神に選ばれた御使いだと思い、意図的に地球を破壊している

竹下雅敏氏からの情報です。
 ヨハネの黙示録のおどろおどろしいヴィジョンは、メタトロン(エノク)が使徒ヨハネに見せたものです。なので、「エノク書」 と雰囲気が似ているのです。ヨハネの黙示録の構成は、ウィキペディアの「ヨハネの黙示録」をご覧になると、わかりやすくまとまっています。
 黙示録には、7つの封印、7つのラッパ、7つの鉢が出て来ます。この連中がいかに殺戮と破壊を好むかは、読めば誰もがわかります。
 記事では、その7つの封印の部分が書かれた第6章のみを取り上げました。第6の封印は、コーリー・グッド氏が言及しているソーラーフラッシュと、その後に続くポールシフトを示唆しているように見えます。今年の1月21日のコブラの「光の帰還瞑想」は、まさに、このポールシフトを人為的に引き起こすための瞑想の呼びかけでした。コブラ自身が、そのことを記事で白状しています。
 “続きはこちらから”をご覧になると、デンバー空港の奇妙なモニュメント「青い馬」の画像があります。このモニュメントが、ヨハネの黙示録で第4の封印を解いた時の「死」をもたらす「青白い馬」を意味していることは明らかでしょう。記事をご覧になると、フリーメーソンが単なる社交クラブではないのがわかると思います。
 要するに、この連中は意図的な地球の破壊を行っているのですが、自分たちは神に選ばれた御使いだと思っているのです。彼らの意図的な地球の破壊は、「大計画」の一部なのです。簡単に言えば、彼らは、ルシファー(サナット・クマーラ)を頭に頂くハイアラーキーのイニシエートたちなのです。連中のやっていることを見れば、彼らが悪の一団だということは一目瞭然です。この連中が、気象兵器やケムトレイル、人工地震、ワクチンによる人口削減などに関与していることは明らかでしょう。
 こうした意図的な地球の破壊を行うためには、大義名分が必要です。人々を騙す最も有効な方法は、カバール(闇の組織)との戦いを演出することです。戦いに勝つためには、聖なる介入が必要だというわけです。そこで現れるのが、球体連合のブルーエイビアンズです。
 こうしたハイアラーキーのシナリオに完全に騙されているのが、コーリー・グッド氏とディビッド・ウィルコック氏です。ただ現在、青い鳥族は球体連合から排除され、新しいガーディアンズに入れ替わっています。また、コーリー・グッド氏が知り合ったマイカに代表される宇宙人たちは、完全に光の勢力です。コーリー・グッド氏は、自分たちが完全に間違っている可能性を認めています。なので、いつかは真相に気づくかもしれません。
 いずれにしても、コーリー・グッド氏とディビッド・ウィルコック氏の情報は極めて重要です。彼らの波動が上がるのを待っているよりありません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ヨハネの黙示録(口語訳)
引用元)
第6章
6:1
小羊がその七つの封印の一つを解いた時、わたしが見ていると、四つの生き物の一つが、雷のような声で「きたれ」と呼ぶのを聞いた。
6:2
そして見ていると、見よ、白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、弓を手に持っており、また冠を与えられて、勝利の上にもなお勝利を得ようとして出かけた。 
6:3
小羊が第二の封印を解いた時、第二の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。
6:4
すると今度は、赤い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、人々が互に殺し合うようになるために、地上から平和を奪い取ることを許され、また、大きなつるぎを与えられた。
6:5
また、第三の封印を解いた時、第三の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。そこで見ていると、見よ、黒い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、はかりを手に持っていた。
6:6
すると、わたしは四つの生き物の間から出て来ると思われる声が、こう言うのを聞いた、「小麦一ますは一デナリ。大麦三ますも一デナリ。オリブ油とぶどう酒とを、そこなうな」。
6:7
小羊が第四の封印を解いた時、第四の生き物が「きたれ」と言う声を、わたしは聞いた。
6:8
そこで見ていると、見よ、青白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者の名は「死」と言い、それに黄泉が従っていた。彼らには、地の四分の一を支配する権威、および、つるぎと、ききんと、死と、地の獣らとによって人を殺す権威とが、与えられた。
6:9
小羊が第五の封印を解いた時、神の言のゆえに、また、そのあかしを立てたために、殺された人々の霊魂が、祭壇の下にいるのを、わたしは見た。 
6:10
彼らは大声で叫んで言った、「聖なる、まことなる主よ。いつまであなたは、さばくことをなさらず、また地に住む者に対して、わたしたちの血の報復をなさらないのですか」。
6:11
すると、彼らのひとりびとりに白い衣が与えられ、それから、「彼らと同じく殺されようとする僕仲間や兄弟たちの数が満ちるまで、もうしばらくの間、休んでいるように」と言い渡された。
6:12
小羊が第六の封印を解いた時、わたしが見ていると、大地震が起って、太陽は毛織の荒布のように黒くなり、月は全面、血のようになり、
6:13
天の星は、いちじくのまだ青い実が大風に揺られて振り落されるように、地に落ちた。
6:14
天は巻物が巻かれるように消えていき、すべての山と島とはその場所から移されてしまった。
6:15
地の王たち、高官、千卒長、富める者、勇者、奴隷、自由人らはみな、ほら穴や山の岩かげに、身をかくした。
6:16
そして、山と岩とにむかって言った、「さあ、われわれをおおって、御座にいますかたの御顔と小羊の怒りとから、かくまってくれ。
6:17
御怒りの大いなる日が、すでにきたのだ。だれが、その前に立つことができようか」。
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旧約の時代に十戒を授けたメタトロン(エノク)と、新約の時代に人々を導いたマイトレーヤの「主なる神」は、共に世界主サナット・クマーラ

竹下雅敏氏からの情報です。
 以前の記事で、旧約の神はエノクだと指摘しました。ただ、この表現は誤解を招く可能性があるので、丁寧な説明が必要だと思いました。
 冒頭の記事をご覧ください。「五世紀のバビロニアとイスラエルの伝承」によれば、“賢者エノクは…天界に上り、メタトロンになった”と書かれているように、エノク=メタトロンなのです。
 また、『ゾーハル』および『ヘブライ語エノク書』の伝承によれば、出エジプトでモーゼの率いるイスラエルの民を導いたのは、メタトロンであることがわかります。
 決定的なのは、シナイ山頂での出来事です。“モーゼがシナイ山に上った時、モーゼの前に現れ…メタトロンは十戒を授けるとともに、自らの名を明かした”と書かれています。
 これらの記述から、旧約の神はメタトロン(エノク)だと断定出来るのです。
 しかし、エノク書を見ると、エノクを天上に引き上げ、幻を見せ、堕天使たちを裁いた「主なる神」が出てきます。そうなると、エノク書に出てくる「主なる神」とメタトロン(エノク)との関係が問題になります。メタトロンは「主なる神」の御使いとして、シナイ山でモーゼの前に現れ、十戒を授けたと考えるのが自然です。
 神智学では、地球ハイアラーキーの頂点に世界主サナット・クマーラが立ち、世界主に従う全ての天使たちの長がキリストです。したがって、キリストとは役職名なのです。
 これまでの2000年の間、キリストの地位にあったのはマイトレーヤ(弥勒菩薩)であり、マイトレーヤは当時、イエスの肉体を用いて人々に教えを説いたのです。ベンジャミン・クレーム氏は、この方法をオーバーシャドゥと呼んでいます。
 マイトレーヤの先代のキリストが、メタトロン(エノク)です。彼はBC 2033年からBC 33年までキリストの地位にありました。
 なので、旧約の時代に十戒を授けたメタトロン(エノク)と、新約の時代に人々を導いたマイトレーヤの「主なる神」は、共に世界主サナット・クマーラだということです。なので、神智学においては、旧約の神と新約の神は、この意味で同一なのです。
 しかし、問題は残ります。旧約聖書自体が様々な古い伝承をまとめたものなので、旧約聖書の中に出てくる「主」が、同一の人物を表しているわけではないからです。
 神智学では、天地を創造した造物主(エロヒム)は、グノーシス主義と同じく下級神であり、低級本質(肉体、エーテル体、アストラル体、メンタル体)の創造者ではあるが、高級本質(霊、アートマ、ブッディ、マナス)の創造者ではないとします。
 世界主は、人類にマナス(識心)を授けた救世神で、エデンの園でイブを誘惑した蛇です。サナット・クマーラは、約1,850万年前に金星から地球に投げ落とされたのです。すなわち、サナット・クマーラ=ルシファーなのです。
 したがって、ブラヴァッキー夫人やアリス・ベイリーに代表される神智学徒たちは、「ルシファー崇拝」だと言えます。しかし、「悪魔崇拝」ではありません。彼女たちは、幼児を生贄に捧げその肉を食うというような儀式は行っていないからです。
 今回、神智学の本質をできるだけわかりやすく説明したつもりです。多くの神智学信奉者は、ここで述べたようなことを全く理解していません。コブラの情報を信じている人たちも同様です。コブラたちは本質的に神智学徒であり、彼らの主はサナット・クマーラ(ルシファー)だということを理解していません。
 私がお伝えしているのは、これらのハイアラーキーの全ての連中が「偽の神」であって、天界の改革で滅ぼされたと言っているのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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メタトロンの徹底研究
――ユダヤ教にとりいれられたミトラ――
引用元)
(前略)
エノク伝承 その2
 以下は、五世紀のバビロニアとイスラエルの伝承である⇒シュワルツ『ガブリエルの楽園』p59-60。
 (中略)
神は天地を創造したとき、天地を聖なる光(無限光=アイン・ソフ・オウル)で満たした。アダムとイヴは禁じられていた果実を食べたために、楽園を追放された。その時、二人は聖なる光を失った。(中略)… 神は聖なる光の一部をツォハルという名の宝石に封入していたので、神は天使ラジエルに命じて、アダムに届けさせた。アダムが寿命を終えるとき、この宝石を息子のセトに譲った。その後も、代々受け継がれて、やがてエノクのものになった。エノクがその宝石の中をのぞき込むと、そこには燃える火の文字が見えた。その文字を読むことで、エノクは天界のトーラーを知り、賢者になった。賢者エノクは、やがて迎えに来たメルカバの戦車に乗って天界に上り、メタトロンになった。
(中略)  
以下は『ゾーハル』および『ヘブライ語エノク書』の伝承である。
 
出エジプト
(1)モーゼが、イスラエルの民をつれて、エジプトから脱出するとき、メタトロンは、彼らの先頭を火の柱となって進んだ⇒ド・マンハル『ゾーハル』p140;『出エジプト記』13:17-22。
(2)メタトロンは、モーゼが率いるイスラエルの部隊に先立って進み、移動して彼らの後ろに行き、エジプトの陣とイスラエルの陣の間に割って入った⇒『ゾーハル』p140;『出エジプト記』14:19。
(3)メタトロンは、後ろからエジプト軍が来たとき、モーゼたちのために、海を二つに分けて、道をつくった⇒ド・マンハル『ゾーハル』p140;『出エジプト記』14:15-31。
 
シナイ山頂
(1)モーゼがシナイ山に上った時、モーゼの前に現れ、モーゼの願いを聞き、そのすべてに答えたのは、メタトロンである。このとき、メタトロンは十戒を授けるとともに、自らの名を明かした⇒『ヘブライ語エノク書』15B, 48D:6-10;『出エジプト記』19-20。
(2)イスラエルの民が荒れ野を見ると、主の栄光メタトロンが現れた⇒『出エジプト記』16:10;メイヤー『カバラ』p272。
 (以下略)

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“世界を創造した旧約の神と、イエス・キリストを通して人々を救おうとする新約の神は別物”とするグノーシス主義 / イエスを送り出した救済神がルシファー(サナット・クマーラ)とする神智学

竹下雅敏氏からの情報です。
 新約と旧約の違いを明確に説明している冒頭の動画は、お薦めです。キリスト教がいかなる宗教かもよくわかります。それしても、冒頭の50秒は私には衝撃でした。“こんなことまで言わなければならないのか!”という感じです。
 旧約聖書を所々でも読んだことがある方は、その内容に驚いたはずです。旧約の神は、一言で言えば、神というよりは悪魔の性格に近い。身近にこんなのがいたら最悪で、どう考えてもこのような性格の人物はサイコパスで、絶対に近づいてはならない人物だと言えます。
 要するに、新約聖書の神と旧約聖書の神の性格が違いすぎるのです。これが同じ神だと信じているのがキリスト教徒です。もしこれが同じ神なら、神は多重人格であると考えるよりなくなってしまいます。
 冒頭の記事は、キリスト教の立場から、新約の神と旧約の神は同一の神であることを伝えています。しかし、“それでも旧約時代における神さまの働きと、新約時代のそれとは異なるように見えますね。それはその通り”と書かざるを得ないぐらい、旧約の神は異常なのです。これが同一だと信じることが信仰なのでしょう。
 旧約の神の所業を弁護するとすれば、イスラエルの民を悪魔崇拝から守ろうとしたということだと思います。旧約の神が、“打ち殺せ。容赦してはならない”と命じるのは、悪魔崇拝者について言っているのだと考えるのが自然です。しかし、そうだとしても、“滅ぼし尽くせ。男も女も、子供も乳飲み子も、牛も羊も、らくだもろばも打ち殺せ”と命じるところは、狂気を感じます。
 このように理解しがたい旧約の神を、グノーシス主義はいとも簡単に解釈します。“世界を創造した旧約の神と、イエス・キリストを通して人々を救おうとする新約の神は別物だ”というのです。グノーシス主義では、旧約の神は劣った神で、悪魔だと考える派もあります。世界はこの邪悪な神が創造したのだから、“世界が悪で充満しているのはむしろ当たり前”なのです。この汚れた世界に、イエスを送り、人々を救おうとしたのが新約の神であるということになります。
 神智学ではさらに進んで、旧約の神は悪魔ではないが、下級神であるとします。グノーシスと同様に、下級神は低級本質(各身体)の創造者ではあるが、高級本質(霊)は創造することはできないのです。
 神智学徒にとって、イエスを送り出した救済神がルシファー(サナット・クマーラ)です。ルシファー=サナット・クマーラであることは、ブラヴァッキー夫人が著作の中でルシファーを擁護していることや、アリス・ベイリーがルシファー・トラスト(後にルシス・トラストと改名)を設立したことからも明らかだと思います。
 記事では、この世界が悪だと信じている者にとって、“グノーシスはとても魅力的”だと言っています。“宗教を立ち上げて一儲けしようと思うなら、ぜひ教義に取り入れるとよい”と書かれていますが、現実問題として、ブラヴァッキー夫人の大著「シークレット・ドクトリン」以降、神智学をベースとしたチャネリング関連のカルト宗教が跋扈しているという実情があります。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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Q3 新約聖書と旧約聖書、何が違うの?【3分でわかる聖書】
配信元)
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旧約と新約の神
引用元)
(前略)

「旧約聖書に描かれている神は、新約聖書に描かれている神とは違い、厳しく、復讐をする神のようである。新約聖書の神は、旧約聖書の神と違うのか。」

 これはとても良い質問です。というか、頻繁に未信者の人から挙げられる質問です。けれども、聖書をもっと注意深く読むと、そうではないことに気づきます。

(中略)

 第一に、旧約聖書には、あわれみ深い神が、たくさん描かれています。(中略)... 実は、あわれみや恵みについて書かれている個所は、新約聖書よりも旧約聖書のほうが多いのです。

 そして第二に、新約聖書において、神のさばきや怒りについて書かれている個所は、非常に多いことが挙げられます。(中略)... 旧約の神のほうが新約の神より厳しいというのは、誤解であることが分かります。

(中略)

 けれども、それでも旧約時代における神さまの働きと、新約時代のそれとは異なるように見えますね。それはその通りであり(中略)... 旧約に起こった出来事は、人々がどんどん打たれて死んでいくとか、実にリアルであり、とても恐ろしいように感じるでしょうが、それは、神の正しさが目で見えるようなかたちで、現われていたに過ぎません。神の義を受け入れない人は、この新約の時代に、旧約時代にさばかれた人以上に厳しいさばきが、死後、あるいは大患難時代のときに与えられます。

(中略)

 多くの人が、神がひどい方であり、不公平であり、理不尽で、ひどく厳しい存在であると見ています。しかし、それは、人間が勝手に描いているイメージを神に押し付けているにしか過ぎません。むしろ、そうした姿は、創世記において、悪魔がエバに植え付けたイメージであり(中略)... 悪魔は躍起になって、人が神に近づくのを妨げようとしているのです。

(以下略)

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エノクはいくつかの歴史的な事実を元に、まるで自分が当時その事件に立ち会ったかのようなフィクションをエノク書として創造した

竹下雅敏氏からの情報です。
 これまで、約6万年前に南極に不時着したプリ・アダマイトという宇宙人とエノク書の関係を見てきました。「エノク書の文脈」で見ると、約6万年前に堕天使が地球に降り立ち、人間の娘との間にネフィリム(巨人)を生み、約1万5,000年前にノアの大洪水として知られる大災害が起こったということになります。
 ただ、私はエノク書は偽書だと思っていて、エノク書に描かれていることは、いくつかのポイントになる事実を元に創作されたフィクションだと思っています。
 冒頭の記事では、エノク書の成立年代が書かれていますが、私の直観とほぼ合致します。エノク書が事実を記載したものであれば、エノクが生まれたのは少なくとも大洪水の前であり、エノク書で描かれているヴィジョンもその時に見たはずです。
 ところが私が調べると、エノクはBC 6654年に生まれており、 BC 6617年に37歳で地上から消えています。
 創世記第5章の記述では、“エノクは神と共に歩み、神が彼を取られたのでいなくなった”と書かれており、エノクの年は365歳だと書かれています。今で言えば、エノクは365歳の時に宇宙船に乗って地球からいなくなったというところでしょうか。
 いずれにしても、私の直観と創世記の記述はまったく合致しません。こういう場合、私は自分の直観の方を重視しています。
 下の記事をご覧ください。見張りの天使たちが堕天し、大洪水の後に見張りの裁きが行われたわけですが、“アザゼルのとりなしで、シェムナーイルらは許された”とする別の伝承があるのです。エノク書では、アザゼルは縛られて闇の中に閉じ込められ、シェムナーイル(シェミハザ)らは丘の下に繋がれたということでした。
 事実はどうだったのかですが、アザゼル、シェミハザらは、大洪水の後、BC 7596年に許され、天界に戻っているのです。エノクは、彼らが許された後に生まれており、エノク書には彼らが許されたことが記述されていません。しかも、私の見るところ、エノクがエノク書に記述されている幻を見たのは、BC 365年です。
 要するに、エノクはいくつかの歴史的な事実を元に、まるで自分が当時その事件に立ち会ったかのようなフィクションをエノク書として創造したのです。この意味で、私はエノク書は偽書だと考えているのです。
 また、以前のコメントで「エノク書の文脈」ではノアの大洪水は約1万5,000年前( BC 13,035年)だとしましたが、なぜこんな書き方をしたのかというと、ノアの大洪水に象徴されるような地球規模の大洪水は、これまで何度も起きているのです。なので、旧約聖書の「創世記の文脈」でのノアの洪水がいつ起きたのかというと、私はBC 5,500年頃だと考えています。
 エノク書もヨハネの黙示録と同様に、彼らが計画している終末と裁きを人々に伝えるためのものになっています。しかし、天界の改革によって、実際に裁かれたのは彼らの方だったということなのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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3章 『第一エノク書』とその概要
引用元)
■成立過程について 
(前略)
起源は古く、古代バビロニア語の賢人の文書やバビロニアの神話『アトラ・ハシース』、それにバビロニアの天文学へさかのぼると見られています(紀元前1800~600年)。(中略)… 上記の古代バビロニアの伝承から、ヘブライ語の創世記6~9章が書かれました(前10世紀か)。
(中略)
創世記のこの部分とバビロニアの天文学から、『第一エノク書』の「ノア書」にあたる部分(6~11章/同65~67章/同83~84章/同106~7章)が成立し(前4世紀)、さらにこれらバビロニア語とヘブライ語の諸文書から、「エノクの旅」(同17~36章)と「エノクの幻」(同6~16章)と「エノクの天文の書」(同2~5章/同72~82章)がアラム語で書かれました(紀元前3世紀)。エノク伝承のこれら三つの書から、「見張りの天使たちの書」(同1~36章)がアラム語で書かれ(前4世紀末?~前3世紀)、「見張りの天使たちの書」を始め上記の諸書から「巨人の書」が書かれ、また「エノク書簡」(同91~105章/108章)と「エノクの夢」(同83~90章)と「エノクのたとえ」(同37~71章)が、やはりアラム語で書かれました(前2世紀)。これら三つのエノク文書をもとにして、ギリシア語で「エノク諸書」が書かれます(紀元1世紀頃)。ただし、「巨人の書」だけは、上にあげた三つのエノク文書とは別個に伝えられて、この「巨人の書」と「エノク諸書」とから、マニ教の聖典となったペルシア語の「巨人の書」(紀元250年頃)が成立したと考えられます。
(以下略)
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堕天使伝承と黙示録神話の比較研究
――天上の叛乱、見張りの堕天、そして世の終わりについての比較研究――
引用元)
(前略)
伝承
 以下は、正典『真二宗経』『大力士経』による。
(中略)  
見張りの堕天
 シェムナーイルを長とする200名の見張りと呼ばれる天使たちは地上に降りて、人類を導く仕事についた。しかし、見張りたちは、人間の娘と交わり、巨人族を生んでしまった。巨人族は、たちまち村の食物を食べ尽くし、人間まで食べ始めた。そこで、神(ミトラ)はエノクを使者として遣わし、巨人族に警告を与えた。巨人族のうち、再三の警告を受け入れた者たちは、ミトラが中央アジアに築いた36の壮麗な都市に移り住んだ。残った者たちは、徹底抗戦を唱えた。ミトラは、ダルダーイルを人間に変身させて都市に潜入させ、人間たちを集め武装蜂起の準備をさせた。準備が整うと、ミトラはイスラーフィールの一隊を派遣し、巨人族を征伐させた。ミトラは、巨人族の血でけがれた大地を洗い清めることにし、イスラーフィールをノアのもとに遣わして、箱舟を作らせ避難させた。すべてが終わった後、見張りの裁きがおこなわれた。アザゼルのとりなしで、シェムナーイルらは許された。見張りの責任者だったシェムナーイルは、アザゼルのもとに預けられ、他の天使がいやがる仕事(神の敵を暗殺する仕事)をするようになった。
(以下略)  

アダムが誕生して何年後にノアの大洪水が起きたのか ~聖書の記述を一貫して正しいとする立場では、うまく説明できず、旧約聖書も総合的に見て矛盾だらけであり、文字通り受け止めてはならない

竹下雅敏氏からの情報です。
 創世記の第5章には、アダムからノアに到る系図があります。この記述から、アダムが誕生して何年後にノアの大洪水が起きたのかがわかります。
 “続きはこちらから”は、それを計算したもの。記事の赤字にした部分を絵に描いてみると、簡単に計算できることがわかります。計算すると、大洪水はアダム誕生の1,656年後になります。
 ノアの大洪水がいつ起きたのかが問題ですが、昨日の記事で、“ノアの大洪水が起こったのは、15,050年前(BC13,035年)のこと”と指摘しました。
 秘教徒のベンジャミン・クレーム氏は、「マイトレーヤの使命第二巻」のp256で、“ノアの箱舟と大洪水の話は、アトランティス大陸と文明の最後の名残であったポセイドン(今日のアゾレス諸島)の大破壊(1万6千年前)の象徴的な記録です”と言っています。
 また、「マイトレーヤの使命第三巻」のp162で、“ノアの洪水の物語は約一万五千五百年前の、聖書で述べられている洪水に関連しています…中東地域と地中海は影響を受けましたが、別の所には影響を受けない広大な陸地がありました”と言っています。下の記事では、大洪水の発生年をBC11,000年としていますが、これは誤りだと思います。
 計算式を用いると、大洪水の発生年から逆にアダムの誕生年を割り出すことができます。しかし、聖書をそのまま信じると、アダムの誕生年は、大洪水発生年(BC13,035年)の1,656年前になってしまいます。
 これは、私たちの常識にあまりにも反するので、補正が必要です。引用元では、旧約聖書の数を100倍したアラン・F・アルフォード氏の説も出ていますが、ここでは、ゼカリヤ・シッチン氏の説を取り上げました。シュメールは60進法なので、シッチン氏は1,656を60倍した99,360年が、アダム誕生から大洪水までに経過した時間であるとしました。記事では、大洪水の発生年をBC 11,000年だと考えているので、これだとアダムの誕生年はBC 110,360年になります。
 ベンジャミン・クレーム氏は、「マイトレーヤの使命第三巻」のp 387で、現在の我々の種族はアーリア種族で、“まだつくられてから十万年しか経っておらず、非常に初期の段階にある”と言っています。なので、アダムの誕生をアーリア種族の誕生と考えれば、ゼカリヤ・シッチン氏の説は、まずまずのところが出ていると言えます。
 ところが、ことはそう簡単ではないのです。冒頭の記事の引用元である創世記第11章をご覧になると、ノアの息子のセムの系図が出てきます。セムからアブラハムまでの系図です。これを、アダムからノアまでの系図と同じように計算してみると、アブラハムは、大洪水のわずか290年後に生まれたことになります。わずか290年で文明が復興するはずがないので、ゼカリヤ・シッチン氏の説に従って60倍してみます。すると、290×60=17,400年となり、アブラハムは未だに生まれていないことになります。
 要するに、聖書の記述を一貫して正しいとする立場では、うまく説明できないのです。旧約聖書自体はいくつかの異なる伝承をまとめたもので、ポイントになる史実は間違っていないものの、総合的に見て矛盾だらけであり、文字通り受け止めてはならないものだということがわかります。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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創世記(口語訳)
転載元)
(前略)
第5章
1 アダムの系図は次のとおりである。神が人を創造された時、神をかたどって造り、
2 彼らを男と女とに創造された。彼らが創造された時、神は彼らを祝福して、その名をアダムと名づけられた。
3 アダムは百三十歳になって、自分にかたどり、自分のかたちのような男の子を生み、その名をセツと名づけた。 
4 アダムがセツを生んで後、生きた年は八百年であって、ほかに男子と女子を生んだ。
5 アダムの生きた年は合わせて九百三十歳であった。そして彼は死んだ。
6 セツは百五歳になって、エノスを生んだ。 
7 セツはエノスを生んだ後、八百七年生きて、男子と女子を生んだ。
8 セツの年は合わせて九百十二歳であった。そして彼は死んだ。
9 エノスは九十歳になって、カイナンを生んだ。 
10 エノスはカイナンを生んだ後、八百十五年生きて、男子と女子を生んだ。
11 エノスの年は合わせて九百五歳であった。そして彼は死んだ。
12 カイナンは七十歳になって、マハラレルを生んだ。
13 カイナンはマハラレルを生んだ後、八百四十年生きて、男子と女子を生んだ。
14 カイナンの年は合わせて九百十歳であった。そして彼は死んだ。
15 マハラレルは六十五歳になって、ヤレドを生んだ。 
16 マハラレルはヤレドを生んだ後、八百三十年生きて、男子と女子を生んだ。
17 マハラレルの年は合わせて八百九十五歳であった。そして彼は死んだ。
18 ヤレドは百六十二歳になって、エノクを生んだ。 
19 ヤレドはエノクを生んだ後、八百年生きて、男子と女子を生んだ。
20 ヤレドの年は合わせて九百六十二歳であった。そして彼は死んだ。
21 エノクは六十五歳になって、メトセラを生んだ。 
22 エノクはメトセラを生んだ後、三百年、神とともに歩み、男子と女子を生んだ。
23 エノクの年は合わせて三百六十五歳であった。
24 エノクは神とともに歩み、神が彼を取られたので、いなくなった。
25 メトセラは百八十七歳になって、レメクを生んだ。 
26 メトセラはレメクを生んだ後、七百八十二年生きて、男子と女子を生んだ。
27 メトセラの年は合わせて九百六十九歳であった。そして彼は死んだ。
28 レメクは百八十二歳になって、男の子を生み、 
29 「この子こそ、主が地をのろわれたため、骨折り働くわれわれを慰めるもの」と言って、その名をノアと名づけた。 
30 レメクはノアを生んだ後、五百九十五年生きて、男子と女子を生んだ。
31 レメクの年は合わせて七百七十七歳であった。そして彼は死んだ。
32 ノアは五百歳になって、セム、ハム、ヤペテを生んだ。
(以下略)

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