衆院総選挙の公示を迎えた10日、全国一斉に12日間の選挙戦に入った。
(中略)
下関市では山口4区から森友・加計問題の追及を掲げて出馬する無所属新人候補の応援演説に、
山本太郎参議院議員が駆けつけた。
(中略)… 以下、そ
の演説の内容を整理して紹介する。
国や政治は誰のものか 大企業天国と貧困大国の現実

演説する山本太郎(10日、下関市)
安倍政府が「景気回復この道しかない」といって推し進めた
アベノミクスで、本当に
景気がよくなっただろうか。あなたの手元にも好景気が循環してきただろうか。
確かに一握りの人人にとっては大成功だった。上場企業の多くが過去最高益を出し、あの
バブル期よりももうかっているという。一方で、この国に生きる6割近い人人の生活が苦しい状態にある。
厚生労働省の
国民生活基礎調査では、「生活が苦しい」と感じている人の割合は56・5%だ。母子世帯では82・7%だ。
(中略)
どうしてこういうことが起こるのか。
大企業が33・5%も利益を増やした理由は二つある。一つは
大企業に対する大規模な減税だ。1990年代の法人税率は50%近かったが、いまや29%台に突入している。安倍総理は「法人税は25%まで下げていく」とまで明言している。
過去最高益を上げている大企業に対してさらに減税していくなら、この国の税収は減っていくばかりだ。
(中略)
財務省に「この税率通りに法人税を払っている企業は、どれくらいあるのか?」と問い合わせたことがある。財務省主税局は、「税率通りに払っている企業は1社もございません」という。どういうことかといえば、租税特別措置などの税金割引のルールが80以上も存在しているから払わなくていいのだ、というのが財務省の回答だ。これからますます安くしていくそうだ。
それを消費税で補うということになる。
(中略)… 2014年4月、
消費税を8%に上げるとき安倍政府は政府広報で
「消費税率の引き上げ分は、全額、社会保障の充実と安定化に使われます」と約束している。
消費税率が5%から8%に上がると、その税収は5兆円になる。
(中略)
実際はどうか。支出内訳を見ると、
社会保障にはわずか4980億円しか使っていない。待機児童解消など子育て支援に3000億円、低所得者の国民健康保険料の軽減に620億円、高額療養費制度の拡充に50億円、難病対策に300億円、医療・介護のサービス提供体制整備に1000億円、遺族年金の支給を父子家庭に拡大するのに10億円。
では、
残りの4・5兆円はどこにいったのか? それは
「赤字国債の穴埋めに使いました」という顛末だ。
(中略)… むしろ社会保障費全体は、充実どころか
カットされている。予算編成過程での自然増カット、法改悪によるカットをあわせると
削減額は3兆4500億円以上にのぼる。
(中略)
内部留保貯め込む大企業 ワーキングプアは拡大
大企業が内部留保を貯め込んだもう一つの理由は、労働環境の破壊だ。
(中略)… その先頭に立ったのは誰か。まさに
安倍総理だ。これは
(中略)… 中曽根政府の時代から始まっており、これを連綿と受け継いできたのが
今の自民党だ。それによって働く人人はどうなったか。
全労働者の2人に1人に迫る勢いで非正規労働者が増えた。
(中略)
ワーキングプアといわれる年収200万円程度の低所得者(貧困)層は、1991年度に710万人、
安倍政府になってから1130万人にまで急増した。一人暮らしの女性20~64歳までの3人に1人が貧困。この
国全体で見れば5~6人に1人が貧困だ。
(中略)
「世界で一番企業が活躍しやすい国を目指す」という
安倍政府は、働き方改革として「
最も忙しい1カ月は残業100時間未満、2~6カ月は残業80時間以内の労働を政労使で合意しました」(働き方改革実現会議決定)といっている。
(中略)… 「過労死ライン」は「月の残業時間が80時間」(月20日出勤・1日4時間以上残業・12時間労働)
といわれている。(中略)… そこには過労死、過労自死した人たちの悲痛なメッセージなどなにも反映されていない。
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それが50兆円増加の理由か?
いや、ここでモノシリンさんは、それだけが50兆円の理由ではない、と言います。むしろ、この新基準への対応を隠れ蓑に、こっそりGDPの改ざんが行われた可能性があるようです。モノシリンさんの詳細な分析によると、アベノミクス以降は、特に高いかさ上げ率を示し、その内訳は新基準以外の「その他」というナゾの項目によるかさ上げ額が、桁違いに異常な伸びを示しています。にもかかわらず内閣府からは、「その他」という項目に具体的な数字の内訳は無い、というの驚きの回答です。根拠なく算出された異常なかさ上げ額は、改ざんと言わざるを得ないでしょう。お役所はここまでやるのか。わかりやすいデータや説明を、モノシリンさんのブログでご覧いただくと、確かにアベノミクスが大失敗を大成功に見せかけた「我が国最大の国難」だと理解できます。