[櫻井ジャーナルほか]トルコ政府は侵略戦争を続行するために言論弾圧に乗り出したが、読者は拒絶、体制崩壊の危機 / サウジアラビアも崩壊 〜 日本も似た道筋を通るかも知れない

竹下雅敏氏からの情報です。
 トルコのザマン紙を政府が乗っ取った結果、販売部数が何と0.4%にまで激減したとのこと。エルドアンの実際の支持率に近いのではないかと思います。
記事を見ると、国家が、しかも自分の息子が犯罪を犯しており、それを暴露した憲兵隊、新聞社、ジャーナリスト、軍人を逮捕しています。エルドアンにとっては、大統領を不愉快にさせることが大罪なのであって、憲法と最高裁判所は何の関係も無いようです。
 確か、エルドアンとあべぴょんは仲がよかった気がします。そのエルドアン体制が崩壊の危機にあります。下の記事では、サウジアラビアの崩壊を止める方法も無いとのこと。日本も似たような道筋を通ることになるのかも知れません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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トルコ政府は侵略戦争を続行するために言論弾圧に乗り出したが、読者は拒絶、体制崩壊の危機
転載元より抜粋)
 政府に乗っ取られたトルコのザマン紙はレジェップ・タイイップ・エルドアンの露骨な宣伝機関になったが、読者は急減している。乗っ取りの前は1日の販売部数が65万部だったが、今では6000部にすぎないという。99.4%減。

 トルコとダーイッシュとの関係は公然の秘密で、2014年10月2日にはジョー・バイデン米副大統領がハーバード大学で、シリアにおける「戦いは長くかつ困難なものとなる。この問題を作り出したのは中東におけるアメリカの同盟国、すなわちトルコ、サウジアラビア、UAEだ」と述べ、トルコのインシルリク空軍基地は侵略軍の拠点で、アメリカの情報機関員や特殊部隊員、イギリスとフランスの特殊部隊員が戦闘員を軍事訓練しているとも伝えられている。

 トルコはダーイッシュなどがシリアやイラクで盗掘した石油を受け入れている。この密輸で黒幕的な役割を演じているのがエルドアン大統領の息子であるビラル。この人物が所有するBMZ社が盗掘石油を輸送、その背後にはジェネル・エネルギー社が存在していると言われ、現在イタリア当局からマネー・ロンダリングで捜査の対象になっている。

 ダーイッシュなどへ物資を運ぶことをトルコは禁じている。そこで昨年1月に憲兵隊が摘発、その情報を写真とビデオ付きでジュムフリイェト紙は5月に報道した。その報復で昨年11月26日に同紙の編集長を含むふたりのジャーナリストを政権は逮捕、3月25日から裁判が始まるという。

 11月28日には、違法な物資の輸送を摘発したウブラフム・アイドゥン憲兵少将、ハムザ・ジェレポグル憲兵中将、ブルハネトゥン・ジュハングログル憲兵大佐を政府は逮捕した。

 昨年9月30日に始まったロシア軍の空爆で侵略勢力は窮地に陥った。トルコも例外でない。ロシアとの関係を悪化させたトルコは経済的に苦しい状況で、粛清したはずの軍からも批判が出ている。トルコのエルドアン体制が崩壊するかもしれない。
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サウジアラビアは中東で戦争をしている場合ではないのに。。。
転載元より抜粋)
http://beforeitsnews.com/economy/2016/03/the-complete-collapse-of-saudi-arabia-is-quickly-drawing-near-2802613.html
(概要)
3月7日付け

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サウジアラビアはイランと対戦したりイエメンの反政府勢力と戦ったりシリアを侵略しようとしたり。。。最近かなりつけあがっているような気がします。サウジは本当にそれほどの強国なのでしょうか。また、サウジはパキスタンから核ミサイルを入手しようとしています。
しかしこのような行為は中東の大国がやることではありません。

サウジアラビアは破産するのでしょうか。
石油価格が急落してから、サウジの状況は一変しました。石油価格の暴落で他の石油大国(カナダ、ベネズエラなど)も大きな経済的ダメージを受けています。
しかし世界でサウジアラビアほど自国経済を石油に頼っている国はないでしょう。石油価格の暴落で最もダメージを受けるのがサウジアラビアです。

実際に、サウジは現金を使い果たしてしまいました。一見、そのようには見えませんが。。。彼らはこれまで大量に蓄えてきたお金に手を付けてしまったのです。その結果、GDPに対する債務がかなり削減されました。。
しかし、サウジでは急激に現金が流出していっています。
サウジは、競争力に勝つために石油価格を安く抑え、いくつもの代理戦争でイランと戦ってきましたが、どちらもうまく行っていません。サウジは歳入の80%を石油に頼っています。サウジの財政はかなり悪化しており、IMFも5年以内にサウジは破産すると予測しています。
サウジは他の破産国と状況がことなり、政府も社会も債務を抱えながら体制を維持することはできません。サウジは伝統的な国民国家ではないからです。

元々サウジは国家ではないのです。サウジは腐敗した犯罪集団(政治的企業)が運営する国です。このような国のビジネスモデルは長くは維持できません。アメリカはサウジ王国を潰す時が来ているのです。

サウジの王は王族ビジネス(石油により政治的忠誠心を買う)のCEOなのです。彼らは石油からの巨額の収入を得てきました。サウジ王族の御曹司に巨額の現金や特権を与え、一般庶民には公共財や職業を与えることで彼らの政治的地位を確立してきました。
つまりサウジは賄賂が慣例化された国なのです。

サウジ王族の地位と富と幸福は大量の現金をばらまくことで維持或いは繁栄してきたのです。
そのため国民の誰もがやるべきことを確実にやるように仕向けられてきました。
欧米諸国の状況とは全くことなります。欧米の人々は市民の義務を感じていません。
このようにサウジの現体制を維持するには大量の現金が必要であり、借金があっては維持できなくなるのです。

サウジのエリートらはこれまでは豪華な生活を維持してきました。サウジ王国は一般庶民に現金を手渡すことで反政府勢力を抑え込んできました。そのため、現金が底をつけば、全てが崩壊します。

サウジ王国の問題は財政だけではありません。サウジの予算の殆どをイエメンの戦争に使ってしまい、この戦争での勝ち目もなくなってきたのです。
サウジがイエメンに派遣していたブラックウォーターの傭兵等の多くが先月の空爆で殺害されました。
イエメンの反政府勢力は、2週間前にサウジが支配する軍事基地を占領し、先週は100人以上のサウジ兵士を捕えました。

サウジの政治体制は恐怖と圧制によって維持されてきました。しかしサウジ軍がイエメンの反政府勢力に勝つことができないのに、どのように現行の政治体制を維持することができるでしょう。
財政難で現金が底をつくと、人々に現金や賄賂を与えることができなくなります。サウジの人々は自分達の暮らしがサウジ王族と天と地の違いがあることに嫌気がさしています。
もはや彼らがサウジ王族に服従しなくなるのも時間の問題です。


その上、サウジは水不足に苦しんでいます。サウジの水源は地下の帯水層ですが、これらは再生可能ではありません。サウジの水の使用量はEU諸国の2倍です。今後13年以内にサウジの水源は枯渇するでしょう。そのため、サウジ王族は、石油利益の落ち込みと水不足の問題を改善するために人々に水の使用税を課すことにしました。

このようにサウジアラビアの政治体制を崩壊させる危険分子はいくつもあります。サウジは石油価格の暴落とイランとの戦いにより財政が益々悪化しており、制圧されたサウジの人々はストレスに苦しんでいます。
さらに豪華な生活を送ってきたサウジのエリートらの要求を満たすこともできなくなり、サウジは国家として崩壊する日の近いようです。
サウジはアメリカの中東最大の同盟国でありオイルマネーを維持する要の国でした。しかし10年以内にサウジは完全に崩壊するかもしれません。その結果、中東がカオス状態になり世界経済にも大きな影響を与えることになります。しかしサウジの崩壊を止める方法は何もありません。

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