[In Deep]金融という世界の終末 : 世界のほぼすべての銀行と接続されている国際金融システム「スウィフト」の脆弱性を中国政府直属のハッカー集団が発見し、その後、犯罪組織に売却されたとの報道 〜コブラ・フルフォード情報との関連性〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 コブラは以前、“イベントとは、世界中の金融システムの送信が止まることです。中央銀行、送金のためのSWIFT(国際銀行間通信協会)コードシステムは、ロスチャイルド、ロックフェラー、その他の金融犯罪者たちの支配下にあります。私たちが透明な金融システムに切り替えるためには、どうしてもそれを止めなければなりません。クレジットカードも、キャッシュカードも使えず、オンラインでの決済もできなくなります”と言っています。先日紹介したフルフォード情報では、 “中国が構築したCIPS国際金融取引システムへのアクセスコードが発行されている”とありました。新金融システムへの転換の前に、SWIFTはシャットダウンするようです。
 記事では、SWIFTの脆弱性をつくハッカー集団が銀行から巨額の資金を強奪しているとあります。一方コブラは、このようにして盗み出された資金は、人々の元に返されるとしています。フルフォード氏のあるレポートでは、“軍産複合体の愛国派が、アノニマスを名乗って中央銀行を攻撃している”とありました。いずれにしても、この記事のハッカー集団とは、何らかの繋がりがあると考えた方が良いでしょう。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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金融という世界の終末 : 世界のほぼすべての銀行と接続されている国際金融システム「スウィフト」の脆弱性を中国政府直属のハッカー集団が発見し、その後、犯罪組織に売却されたとの報道
転載元)
(前略) 

アメリカのエポック・タイムズでなされていたもので、「中国政府に雇われるハッカー集団が、スウィフトと呼ばれる全世界の 11,000 の銀行と接続されている国際金融システムの脆弱性を発見し、その後、それを犯罪グループに売却した」という内容のものです。

国際銀行間通信協会(SWIFT) – Wikipedia

国際銀行間通信協会、略称SWIFT(スイフト、スウィフト)は、金融機関同士のあらゆる通信にクラウドサービスを提供する非上場の株式会社。本部はベルギーのラ・ユルプに置かれた。

あらゆる国際決済がスイフトを通じて行われている。1999年の同協会による発表では、日額約20兆フランスフランを移転したという。

(中略) 

少し前にこの「国際金融ネットワークの脆弱性を突いたと思われる攻撃」が現実に起こっていて、それを利用して、バングラデシュの中央銀行から「 約 90億円」がハッカーによって引き出されるという史上最大クラスの銀行強奪が起きているのです。

しかも、これは「送金の途中で銀行側が気づいたため」に、被害は途中で防ぐことができたのですが、途中で防いでいたにも関わらず、90億円以上が瞬く間に盗まれたのです。防いでいなければ、1000億円クラスの被害になっていた可能性があるといわれています。

バングラデシュ中銀、ハッカーの誤字で970億円の盗難免れる?


(中略) 

昨年、(中略)… カルバナクという国際ハッカー集団による推定「 1200億円」という途方もない額の銀行強奪事件が発覚しています。

(中略) 

インターナショナル・ビジネスタイムズの翻訳の冒頭部分は以下のようなものです。

IB Times

ハッカー集団が 1200億円という史上最大の銀行強盗を行っていたことが判明。次に彼らは銀行システム全体をシャットダウンさせる?

国際ハッカー集団が世界中の銀行から 10億ドル(約 1,200億円)の金額を盗み出していたことが今週明らかになったが、この出来事は金融セクターにおけるサイバー犯罪の構造的なリスクについての懸念を新たにした。

(中略) 

「 1200億円強盗実行犯」であるカルバナクもいまだに、捕まるどころか「誰がおこなっているのかも特定されていない」はずですので、その状態で、カルバナクが「実行」をやめているわけがなく、あるいは、どんどん人数と規模を拡大させているのかもしれません。

さらに、このような銀行への攻撃は個人でのものだけではなく、いくつかの国家の政府が絡んでいる可能性が指摘されています。

(中略) 

6月1日のウォールストリート・ジャーナルでは「金正恩氏があなたの銀行をハッキングする時」という社説を掲載しています。

(中略) 

これらのような国が関係しているのかどうかの真実はわからないですが、しかし、少なくとも、どうやら「銀行へのサイバー攻撃は、減るどころか、どんどん拡大していて、ついに、それは国際金融システムまで標的になっている」ということなのかもしれないのです。人間が作ったセキュリティは、どんなものであっても、人間の手で破ることができるものであるとは思います。

(中略) 


日本でも「人の手を使って瞬時に銀行から 20億円引き出す」ということが実行されたことは記憶に新しいかと思います。

ATM不正 高い計画性と組織性 浮かぶ国内外のネットワーク

 

(中略) 

おそらく、昨年 1200億円を銀行の ATM から「キャッシュ」で盗み出したカルバナクと同様の手口だと思います。

(中略)… 

過去記事に書きました、カルバナクの攻撃方法は以下の通りです。


カルバナクの攻撃方法

 

hacher-bank-attack
1. ターゲットの銀行の銀行員に、同僚からのメッセージを装ったメールを送信する。その銀行員がメールを読もうと開いた場合、悪質なプログラム(マルウェア)が、銀行員のパソコンにダウンロードされる。これを起点として、ハッカー集団は銀行のネットワーク内に侵入。

2. 銀行員のパソコンから、送金システムや ATM 処理を行う担当者を探し出す。 ATM の処理担当者が判明した後、ハッカーはその担当者のパソコンに侵入し、遠隔操作できるソフトをインストールする。これにより、ATM 担当者がパソコンでどのような操作をしたか、あるいは、どんな文字列を打ち込んだかが、すべてハッカー集団に筒抜けになる。これにより送金の手順をハッカー集団が把握する。

3. アメリカや中国の銀行に偽の口座を用意して、その口座へターゲットの銀行から送金する。待機していた人物が、ATM からお金を下ろす。

(中略) 

しかし、サイバー世界で一番の問題となっているのは、金融よりは、むしろ「戦争」のほうです。

昨年の、

サイバー黙示録:激化するアメリカと中国の「完全なる戦争」の中で 
2015/08/05

という記事では、アメリカと中国が、オンライン上では「すでに戦争状態にある」ことを記しましたが、それは今も継続しているのだと思います。

(中略) 

結局・・・インターネットを含む「オンライン」というものは、本来、人々の生活が快適に便利になるように築かれたわけですけれど、ある面では確かにそのようになっていますが、しかし、今ともなると「反作用」が強すぎるように思えます。

(中略) 

サイバー戦争という一言だけでは、どんなものか実感が沸かないものですが、あくまで私個人の考えとして、サイバー攻撃で、つまりハッカーが「起こすことのできる」こととして、現実に起こるかどうかは別として、

・原子力施設の破壊(自爆)
・その他すべてのインフラの破壊
・核兵器の乗っ取り
・その他大型兵器の乗っ取り
・中央銀行システムの機能停止

などは実行可能ではないかと思っています。

どうも、文明の進展のために出現したインターネットに文明が滅ぼされる可能性を完全に否定することは難しそうです。

というわけで、いろいろ長く書いてしまいましたが、冒頭のエポックタイムズの記事をご紹介します。



EXCLUSIVE: Global Banking System Infiltrated by Chinese Hackers 
The Epoch Times 2016/06/07 

独占記事:国際金融システムが中国のハッカー集団に侵入されている


中国政府に雇われているハッカー集団が、利益のために銀行への不正アクセス情報を犯罪グループに売却していた 

サイバー犯罪者によるグループが国際金融システムへの違法な侵入計画を立て、それが進行している。その一連の攻撃の中で、これまでバングラデシュの中央銀行から 8100万ドル(約 89億円)が強奪された。

専門家たちは、この攻撃が、国際金融システム「スウィフト」の脆弱性を突いておこなわれたものだと考えている。
スウィフトは、全世界 11,000以上の金融機関と接続している。

現在進行中のこれらのサイバー攻撃に対しての調査がはすでに始まっているが、銀行に対しての攻撃についての詳細はいまだに明らかになっていない。

(中略) 

情報提供者によれば、国際決済機関スウィフトの脆弱性を最初に発見したのは中国政府に雇われている国家ハッカーだったという。そして、その脆弱性を利用して国際金融システムに侵入した。

昨年、中国政府との契約が終わったハッカー集団は、発覚を阻止するために、ダークネット(インターネット上の未使用のIPアドレス空間)の民間市場で、サイバー犯罪グループへその脆弱性を売却したと情報提供者は述べる。

(以下略、続きは引用元でご覧下さい)

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