ぴょんぴょんの「アイルランドから沖縄」

 こんなに暑い日が続くと、カラッと涼しい、緑のアイルランドにあこがれます。
 あの荒れた広大な景色、手つかずの大自然、素朴な人びと。
 そしてあの豪華なアイリッシュ・ブレックファースト。
 乳化剤の入っていない、本物のアイスクリーム。
 イギリスに翻弄され苦しんできたアイルランド、これからずっと美しいままであって欲しい。
(ぴょんぴょん)
————————————————————————
ぴょんぴょんの「アイルランドから沖縄」


アイルランドのおいしいもの、素敵なところ


seiryuu氏のユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 外伝3〜6を読んだけど、イギリスってとんだお騒がせの国だね。

イギリス紳士とか、大英帝国とか、ロイヤル・ファミリーとか、アフタヌーン・ティーとか・・・
人は憧れのまなざしで見るが、もとを正せば、海賊の国だからなあ。

イギリスでおいしいものと言えば、フィッシュ・アンド・チップス。


庶民はつましい暮らししてるよな。

ビールもおいしいよねえ、イギリスのパブに行きたい!

アイルランドのビールもうまいんだぜ。

アイルランドは、ウイスキーが有名じゃないの?

Author:Hammersbach[CC BY-SA]


ウイスキーもうめえ。
食事も、イギリスよりはるかにうめえ。
家もイギリスより、広々してる。
自然もイギリスより雄大だ。

よく知ってるね、くろちゃん。

おうよ、おれはアイルランド出身だからな。

へえ?? アイルランド人だったの?
そうはちっとも、見えないけど(目が小さくて、鼻ぺちゃの典型的な日本人に見えるけど・・・)。

おれの顔に、なんかついてっか?

(ハーフとか、クオーターにも見えないし・・・)


なに、ブツブツ言ってんだよ!
前世だよ前世! アイルランドにいたの!

へえ〜、そうなんだあ〜って、なんでわかったの?

行ったとき。

くろちゃん、アイルランドに行ったことあるの?

おお、人に誘われてな。
アイルランドのストーンサークルをたくさんめぐる旅だったが。

pixabay[CC0]


おーもしろそおー!!

良かったぜえ〜、大自然の中をレンタカーで走りまくった。
いったい、いくつのストーンサークルを見たのか覚えてねえ。

運転、コワくなかった?

主に郊外を走ってたから、車は少ねえし、景色はキレイだし。
ちょっと町を離れると、田舎の一本道が制限速度100キロ。

うわあ〜、そんなにとばしていいの??

逆に、スピード出さねえとつかまるんだぜ。

人はどんな感じ?

親切だな。ほとんどがカトリックだからかな?


世界でもっとも苦しめられた国民の一つ


そう言えば、アイルランドって北アイルランド問題があったよね。
かなり長いこと、テロや紛争やってなかったっけ?

北アイルランドの首府ベルファスト pixabay[CC0]


プロテスタントとカトリックが対立してたが、1998年には和平が合意された。

でも、北アイルランドは、今でもアイルランドじゃないんだよね。

あそこは、イギリス領のまま
あの地域が、北アイルランド紛争の火種だった。
それというのも1605年、イギリス国王(ジェームズ1世)が、北アイルランド地方にプロテスタントの人びとを移住させたせいだ。
(アイルランド留学)

カトリックしか住んでないところに、プロテスタントを送り込んで火種をつくる。

イギリスのよく使う手だ。

支配しようと思ったら、そこに少数民族を入れて権力を与える。

ミャンマーのロヒンギャ問題でも、それが原因で今だに解決してねえからな。
ま、日本も同じような目に合ってるがな。

イギリスは、アジアに顔を向けてるだけかと思ったら、お隣の国にもそんなことを。

ああ、アジアもいじめた、隣りのアイルランドもいじめた。

アイルランドはよくここまで、イギリスに併合されなかったね。

宗教の違いが大きかったんじゃねえかな。
それと、アイルランド人のたくましさかな。
叩かれるほど、強くなるってな。

そうか、それでこのニュースが納得できるよ。
イスラエルの件は……アイルランドがEUの中で孤軍奮闘しています。」
「パレスチナの人々に対する迫害は日々悪化している・・・・・そんな中、アイルランドがロスチャイルドの作ったハザールマフィア“国家”に反旗を翻しました。
(2018/07/26の時事ブログ)

すげえよ、よくぞやってくれた!

これ読んだとき、アイルランドっておもしろい国だなって思ったの。

いや、アイルランドだからこそできたんじゃねえかな。
虐げられる側の気持ちが痛いほどよく分かってる。
今でもイギリスじゃ、アイルランドなまりがあると軽蔑の目で見られるし、「アイリッシュ」と言えば軽蔑の言葉だ。

アイリッシュ ・コーヒーおいしいのに。


近隣のウエールズやスコットランドも、同じように蔑まれているがな。
アイルランド人がイギリスに対して、今でも根に持っているのが、ジャガイモ飢饉だ。

ジャガイモ飢饉?

アイルランドがイギリスの領土だった1847年ころ、大事な主食のジャガイモが穫れなくなった。

何があったの?

ヨーロッパで流行っていた、ジャガイモの病気が蔓延したんだ。
それでアイルランドは、大飢饉になった。

ジャガイモの病気 Author:Howard F. Schwartz[CC BY]


それは大変だ。

ジャガイモは彼らの大切な主食だった。
アラン編みで有名な、アラン諸島、知ってるか?
あそこは行ってみりやわかるが、石ころだらけ、土がねえ。
昔の人は石の上に海草を敷いて、土の代わりにしたそうだ。

アラン諸島 pixabay[CC0]


つまり、アイルランドは小麦とか育たないんだね。

ジャガイモの病気は全土に伝染。
アイルランド国内で100万人が餓死したという。

Author:AlanMc[Public Domain]


100万人?!!

そのとき、国を捨ててアメリカなどに逃げたのが100万人。
1840年代には800万人だった人口が、20世紀初めには450万人に減った。

ほぼ半分に!

その時代、アイルランドはイギリス領だったんだぜ。
なのに、イギリス政府は見てみぬふりだ。
いわば、見殺し・・・。

イギリスって国は!
・・・ていうか、国際社会が見てなければ、日本も同じことするだろうね。

ワルの隣人を持つってことは、そういうことだ。
しかし、もっとコワい話がある。

これ以上コワいことなんてあるの?

実は、ジャガイモ飢饉の前から、アイルランドの人口は減ってたんだ。

何があったの?

アイルランド人奴隷。

どれい??

1600年代はじめ、アイルランド人奴隷を主導していたのが、イギリス王ジェームズ2世とチャールズ1世。
ジェームズ2世は1625年、3万人のアイルランド囚人を西インド諸島に送った。
おかげでアイルランド人口は、約150万人から約60万人にまで減った。
(ティファニーのアラフォー的?アイルランド生活)

囚人の島流し、にしては人数が多すぎるような。

しかも、これを聞いて驚くなよ。
アイルランド人女性(子供も含め)とアフリカ人男性を交配して、新しい奴隷を作る。
これが、アイルランド人よりも高値で取引された
と。(日本人 in Blighty)

悪魔!!

このアイルランド人奴隷貿易は100年以上続いた。
「1798年のアイルランド暴動後も、何千ものアイルランド人奴隷がアメリカやオーストラリアへ売られています。」(日本人 in Blighty)

アイリッシュ系アメリカ人 pixabay[CC0]


世界中にアイルランド人が散らばってるのは、そういうことか。

イギリス的には、アタリマエのことしたんだろうな。
奴隷で金を儲ける、人口を減らして支配しやすくするってな。

アイルランド人は散々苦しめられたんだよ。たぶん世界でもっとも苦しめられた国民の一つだよ。特にイギリス人にね。だから今でもアイルランド人の中にはイギリスが嫌いな人が多いんだよ。 」(ティファニーのアラフォー的?アイルランド生活)

人を人と思わない、NWOそのものだね。

だからアイルランド人は、ハザールマフィアの非道さを知り尽くしているのさ。


変わりゆく世界情勢、取り残される日本


その点日本人は、脳天気なものだね。

日本全体、井戸の底かよって感じだもんな。
ま、それでも時事ブログのおかげで、カワズなりの世界観はもてるけどな。

アメリカがトランプを選んだのは大きかったね。


あのあたりから、世界がまともな方向に動きだしたな。

フィリピンはドゥテルテ大統領を選んだ。

PCOO EDP[Public Domain]


トランプが大統領になる、半年前に誕生した。

韓国はムン・ジェイン大統領を選んだ。


そこから、朝鮮半島の統一が見えてきた。

Author:Cheongwadae[KOGL TYPE1]


メキシコもロペス・オブラドール氏が大統領に選ばれた。


メキシコ国民、ブラボー!だ。
メキシコの勝利について、竹下先生はこうコメントされている。
勝利の最大の原因は、“国内に蔓延する『汚職』や『犯罪』、『格差』などに対する一般メキシコ人の怒り”だということです。
日本も同じ状況だと思うのですが、日本に革命が起こるには、まだまだ日本人の怒りが足りないようです。」(2018/07/02の時事ブログ)

いつになったら、怒るんだろ? 日本人。
安倍政権が、これでもか!これでもか!って、怒る材料を投げくれてるのに。

どこまで投げりゃ、オンどりゃ気づくんかあ!ってレベル。

韓国はあったよね、光州事件。

光州事件の中心地となった全羅南道旧道庁前広場 Author:kayakorea[CC BY-SA]


一般人たちが、武装した軍や警察と戦った。

自分たちを守るはずの軍や警察が、自分たちに銃を向ける。
そして、多くの仲間が犠牲になる。
そういう経験があったから、もう国を信用できない。
そういう国の国民ほど、目覚めている気がする。

アイルランドは、隣国からの弾圧。
韓国は、自国の政府からの弾圧。

それらの体験で、国民たちは自ら考え、政府を監視するようになったんだろう。


日本人は沖縄に学べ


日本に希望はあるのかな。

あるとすれば、ヒントは沖縄だ。
おれたちは沖縄に学び、手本にすべきだ。


沖縄の人たちはつねに、基地問題で国と向きあってきたからね。

防衛局や機動隊という権力を相手に、素手で正義を訴え続けてきた。

彼らはぼくたちよりも、もっとよく政府の本質を実感してるよね。

防衛局や機動隊は、政府のコマであって、おれたちを守ってはくれねえ。
あそこでコソコソ行われている権力の行使は、いずれ必ず、本土でも行われる。

Author:N[CC BY-SA]


彼らにとって沖縄は、こうしたらこうなる、ここまではできるって予習する場所だからね。

本土でこれから起こすこと、それを実験してるのが沖縄だ。

大災害の被害に対する、政府の無責任な態度を見るだけでも、この国の真意が見えるじゃない?

日本人、刮目せよ!



ぴょんぴょん


Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

Comments are closed.