岩屋防衛相が14日に辺野古海域への土砂投入を発表、同日に民間港「琉球セメント」の桟橋から土砂の強行搬出 〜 「琉球セメント」母体は山口県の国策会社「宇部興産」で安倍政権への政治献金常連企業

 暴力凶悪弾圧政権の犯罪行為がまたまた追加されました。
岩屋防衛相が辺野古海域への土砂投入を今月14日に再開すると発表し、同じ日の午前中には呼応するように土砂の搬出作業が強行されました。
 本来使用の本部港は台風によって損壊したため、年内の工事は困難とされていましたが、安倍政権はあざ笑うかのように自治体の許可が不要な民間港である「琉球セメント」の桟橋を利用して、土砂の積み出し作業を大々的に開始しました。朝9時には、桟橋入口で反対する市民らを機動隊が強制排除しました。しかも「オスプレイ不安クラブ」さんのブログによると、琉球セメントの桟橋には「白いテントと軍事用のカミソリ有刺鉄線で張り巡らす」という、およそ民間企業とは思えぬ処置が施されているようです。
 その琉球セメントの背景は、山口県にある宇部興産という岸家、安倍政権とは繋がりの深い企業で、それは歴史的にも「国策会社と言って良い」と説明されています。この度の手回しの良い強行もなるほど納得できます。
 その上、防衛局職員が、本部町に対し岸壁使用の許可を求めている地元業者に同席し、町に対して「(岸壁使用を認めないと)行政手続違反になる」などと圧力をかけているようで、この発言をきっかけに業者側は町に対して提訴まで示唆してきたそうです。全くもう、行政手続違反は政府の方ではないか。「これまで本部町と地元建設業者は信頼関係を築いてやってきた」ものを邪悪な安倍政権が介入して、ここでも沖縄の平和を脅かすのです。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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辺野古新基地:防衛相、14日に土砂投入 埋め立て予定
引用元)
岩屋毅防衛相は3日午前、沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、辺野古海域への土砂投入を今月14日に予定していると発表した。沖縄防衛局は同日午前、名護市安和にある琉球セメント所有の桟橋で埋め立て土砂の搬出に向けた作業を開始した。桟橋から大型船に土砂を積み込み、辺野古に向けて搬出する。
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国の建設強行できしみ 業者「町を訴えるかも」 沖縄・本部
引用元)
沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、今月中にも辺野古海域への土砂投入が迫る中、土砂搬出が予定されていた本部港の岸壁が台風被害で使用できないことに、地元業者が本部町に対して法的措置もちらつかせる「異常事態」(町担当者)に発展している
(中略)
 通常、岸壁使用に関しては町と業者の間でやりとりされるが、今回は防衛局職員も度々同席した。町関係者によると防衛局職員は「(岸壁使用を認めないと)行政手続法違反になる」と町職員に迫ったという。この発言を境に、業者側も法的措置をちらつかせるようになった
(中略)
 大規模公共工事の資材運搬の要となってきた本部港塩川地区。本部町と建設業者は「信頼関係を築いてやってきた」(町担当者)が、政府の新基地建設強行により余計なきしみが生じている。



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琉球セメント、一皮むけば宇部興産 - 山口県の国策会社に沖縄の海を埋めさせるな ! 何百という命を海にうずめてきた宇部炭鉱の100年の歴史を振り返るとき、いまもかわらず死と戦争のために人々を働かせる国策会社の姿がそこにある
引用元)
(前略)
地域とともに歩む
を、うたう琉球セメントが、
今朝から辺野古を埋める土砂積み込みをやるという


どういうことだろうか。

承認撤回と知事選で、沖縄は、その声を再び力強く政府に突き付けたにもかかわらず、
それでも防衛局が「私人」になりすまし「行政不服審査」を申請し、そしらぬふうで工事を再開。

さらに石材積み込み予定の本部港が台風で破壊され使用できないことがわかると

今度は民間企業である「琉球セメント」の港を、国道449号線沿いの桟橋を、白いテントとカミソリ有刺鉄線で張りめぐらした

おおよそ、
民間企業のやることとは程遠い。
(中略)
そもそもなぜ琉球セメントは
有刺鉄線を強いてまで政府の基地建設に奉仕しているのか。

琉球セメントの沿革を見てみよう。

県内唯一のセメント製造会社をうたう琉球セメントの母体は
そのまんま、山口県の 宇部興産
(中略)

そして、山口県と聞いて、
皆さんはもう既にお察しのことだろう。

岸信介の長男であり安倍晋三の甥の岸信和がいた会社。そして安倍政権の毎度の政治献金常連企業でもある

さらにいえば、

1868年の山口藩石炭局から
綿々と続く正真正銘の国策会社といってもいい

宇部炭鉱に、多くの朝鮮半島からの労働者が動員された。多くの労働者が亡くなり、そして多くの未払い金が残された
(中略)

何百という命を海にうずめてきた
宇部炭鉱の百年の歴史を 振り返るとき、

いまもかわらず
死と戦争のために人々を働かせる国策会社の姿がそこにある。
(中略)

琉球セメントは実はいまだに、
「地域と」ではなく、
「日本政府と」共にあるということだ

(以下略)

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配信元)






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